正反対の兄弟

基本設定T

presented by 紫雲様


 今作はエヴァンゲリオンAEOEと、魔法先生ネギま!のクロス作品になります。サード・インパクトによって世界は滅び、再構成された世界を舞台にしています。使徒化したシンジが世界を再構成した際に、地球の地軸は元に戻り、日本には四季が戻っています。
 またシンジの性格が徹底的に改変されています。この理由については、麻帆良祭編においてネタばらしする予定ですが、それまでに伏線は蒔いておりますので、良かったら推測してみて下さい。

作品内時系列
1997年:魔法世界で大戦が起こる。紅き翼メンバーは英雄となるが、ウェスペルタティア王国は壊滅。女王アリカは責任を問われて幽閉される。同年、旧世界日本ではゲンドウとユイが交際を始める。
1999年:アリカ女王、ケルベラス渓谷で処刑される映像が魔法世界全土に放送される。その後、ナギはアリカ・詠春とともに京都へとやってくる。
2000年:9月、セカンド・インパクト発生。ユイ、世界復興の為に実家の財産を全て処分し、匿名で寄付。
2001年:6月、シンジが産まれる。12月にアスカが産まれる。
2002〜2003年:ネギま3−Aメンバー達が産まれる。(茶々丸、エヴァ、ザジ、超を除く)。
2007年:ネギ・スプリングフィールド産まれる。
2015年:シンジ・アスカ14歳。使徒戦役開始。サード・インパクト発生により旧世界は崩壊するが、第18使徒となったシンジによって世界は再構成される。その様子が魔法世界で観測され、騒動となる。
2016年:シンジ、NERVを出奔。以後、消息不明となる。5月、関西呪術協会の長を務める近衛詠春はシンジという名の養子を迎え入れる。7月、シンジは関西呪術協会を追放され関東魔法協会に移籍。麻帆良学園中等部女子寮の寮監となる。
2017年:3月、ネギ・スプリングフィールド英語教師として麻帆良学園に赴任。同日、シンジはネギの補佐役に任命。4月、京都でリョウメンスクナの解放。5月、麻帆良学園にSEELEの魔法使いローレライと爵位級悪魔ヘルマン伯爵の襲撃事件。6月、麻帆良祭での超一派による関東魔法協会との全面抗争発生。8月、ネギ一行イギリス・ウェールズへ向かい、そこでゲートポート爆破事件が起きる。黄昏の姫巫女による魔力喪失現象が魔法世界で発生。

初期〜修学旅行編までの人物設定
主人公:近衛シンジ
 サムライマスター近衛詠春の養子となった少年。詠春や天ヶ崎千草を師と仰ぎ、関西呪術協会で陰陽師として修行する。修業期間は5月〜7月。僅か3ヶ月なので、基本の術すら満足に使えない。他人を傷つける事を嫌う為、攻撃用の術は習得を拒絶していた。しかし協会の古文書・呪術書等は全て読破しており、知識量はケタ外れに高く、その為に星詠みや筮竹、風水の技量は詠春を超え、長老クラスに次ぐ実力を持つ。これは気よりも知識と閃きを重要視するから。
絶望による自殺願望という自己破壊衝動を抱えているが、それを誰にも悟らせないほど、しっかりと表面を取り繕っている。作品開始時点でその事に気付いているのは、詠春と千草のみ。また過去の経験から、人間は生まれながらに悪の心を持つという性悪説に賛同するタイプ。
外見は目元まで前髪で隠している為、顔は見えない。
所有能力
陰陽術:破術、身体強化、式神、初歩レベルの情報収集用の術を習得。しかし星詠みによる占術や風水は、初歩レベルどころか上級者クラス。
完全記憶:ある理由により覚醒。今もなお、シンジの心の傷から血を流し続けさせる元凶であり、陰陽師としてのシンジの強力な武器の1つ。
謀略家:実父ゲンドウ譲りの才能。他人が嫌悪を感じる程、冷酷非情な策すらも生み出す。
膨大な気の容量:木乃香をはるかに上回る容量。ただし制御する技術は未成熟であり、暴走させて周りを巻き込む事を嫌った為、攻撃の術を習得しなかった。
血の契約:シンジの血を飲んだ者に『力』を供給する特殊な術。劣化版契約執行。
使徒としての能力:機能増幅、自己再生、S2機関、人形制作者ドールメイカー
アーティファクト:空駆ける者(主はネギ:最大4人乗りの高速飛行ユニット)

ネギ・スプリングフィールド
 英雄ナギ・スプリングフィールドの息子。魔法使いの修行として日本へやってくる。
 様々な騒動を起こすが、諦めない姿勢と教師として頑張る日々の行動から、シンジとは実の兄弟のように仲良くなる。
 性格は明るいが、世間知らず。その一方で、故郷の村を壊滅させた者達への復讐心を併せ持つ。
また魔法の秘匿性に関する自覚が薄い。これは幼い頃から魔法使いの村で生活し続けた事、周囲に同年代の子供がおらず、周囲の人間があまりにも性格の良い大人達ばかりで会った事が原因。その為、シンジとは対照的に人間は生まれながらに善の心を持つという性善説に賛同するタイプ。
所有能力
 西洋魔法:原作に準拠。
 使い魔:おこじょ妖精のカモミール
 巨大な潜在的魔力:魔法使いとしては破格の潜在的素質。
 天才:非凡なまでの学習能力。勉強・研究・開発を得意とする。

3−Aメンバー(あいうえお順) シンジやネギに対するスタンスも記載
相坂さよ シンジ:信頼 ネギ:良い子
 3−A所属の幽霊。シンジが彼女の存在に気づいた事から、一大騒動を巻き起こしてしまう事になる。性格は天然であり、普段はボケ役のシンジにツッコミを入れさせてしまうほどである。

明石裕奈 シンジ:悪党、木乃香の兄 ネギ:頑張る弟分
 バスケ部所属。大学部の明石教授の娘。両親が魔法使いである事を、彼女は知らない。料理が得意など意外な特技を持つ。ファザコン。

朝倉和美 シンジ:不思議な人→恐怖 ネギ:取材対象→頑張る弟分
 報道部所属。通称、麻帆良のパパラッチ。その取材対象としてネギやシンジを追いかけまわす事になるが、そこに隠された魔法という真実を知る事になる。

綾瀬夕映 シンジ:悪党→意地悪 ネギ:親友の想い人
 哲学研究会所属。初めて会った際、シンジの法螺話に振り回されてしまう少女。そのせいか、シンジに良くからかわれる事になり、シンジによって『おでこちゃん』というあだ名をつけられてしまう。

和泉亜子 シンジ:料理上手 ネギ:可愛い弟分→好き
 サッカー部所属マネージャー。血や喧嘩が苦手という弱点を持つ。自分に自信無いらしく、普段から少し気弱な雰囲気。

大河内アキラ シンジ:面倒見の良い兄貴分 ネギ:頑張る弟分
 水泳部所属。クラスの中でも比較的大人びた性格の為、暴走が起きると引き留める側に回る少女。姉御肌な割には、純真な性格。

柿崎美砂 シンジ:料理上手、悪党 ネギ:頑張る弟分
 チア部所属。ネギ相手にショタに目覚めたり、シンジの密会をハルナに知らせたりと騒動の種を蒔く少女。

神楽坂明日菜 シンジ:木乃香の兄→信頼 ネギ:嫌い→弟分
 美術部所属。新聞配達のアルバイトで学費を稼ぐ勤労少女。同室の友人である木乃香を通じて、シンジと仲良くなっていく少女。特にネギが騒動を巻き起こすと、シンジと協力して火消しに動く事になる。
 シンジの事は基本的に信用しており、後に主となるネギとどちらの言う事が正しいか?と問われれば、シンジの方が正しいと言うぐらいには信用している。

春日美空 シンジ:意地悪な兄貴分 ネギ:頑張る弟分
 陸上部所属。師であるシスター・シャークティーとともに世界樹防衛戦でシンジとニアミスを繰り返す。

絡繰茶々丸 シンジ:マスターのお気に入り ネギ:先生
 魔力を動力源とする機械人形。生みの親は超と聡美。主はエヴァンジェリン。料理が得意。困っている人を助けたり、野良猫に餌をあげたりと優しい性格。
 
釘宮円 シンジ:悪党 ネギ:頑張る弟分
 チア部所属。チア部3人娘の中では常識的な性格。割と計画的に物事を進めるタイプ。シンジの密会を目撃し、騒動を巻き起こす。

古菲 シンジ:料理上手、悪党 ネギ:頑張る弟子
 中国武術研究会所属。シンジを通じて魔法へ関わる様になり、ネギを弟子とする事になる。恋愛は苦手な為、ネギを意識してからは不器用な態度を見せるようになる。

近衛木乃香 シンジ:料理上手な兄 ネギ:頑張る弟分
 図書館探検部所属。詠春の養子となったシンジを兄と慕う少女。互いに料理の技術が高く、華美を好まず、穏やかな性格という共通点から非常に仲が良い兄妹となる。

早乙女ハルナ シンジ:好き ネギ:のどかの好きな人
 メインヒロインその1。図書館探検部所属の漫画家志望少女。シンジに買物の手伝いを頼まれた際、シンジの素顔を偶然見てしまい、一目惚れしてしまう。以後、シンジの過去を徐々に知る内に一目惚れは本物の恋に昇華されていく。木乃香、夕映、刹那、美空、楓といったライバル的な存在に警戒をするが、一番の敵は相坂さよである事を誰よりも理解している。
 修学旅行編において、事故からシンジと仮契約を結んでしまう。

桜咲刹那 シンジ:実力ある不真面目→信頼 ネギ:頑張る弟分→好き
 剣道部所属。真名とともに、シンジと世界樹防衛チームを組む事になる剣士の少女。生真面目な性格の刹那は、最初はシンジの不真面目な態度が理由で認める事が出来なかったが、血の契約によるサポート能力と短期決戦型の刹那との相性が良い事、シンジの知略を通じて、その実力を認めていく。

佐々木まき絵 シンジ:悪党、料理上手 ネギ:頑張る弟分→好き
 体操部所属。子供っぽい性格にコンプレックスを持つ少女。だがのどかの次に、ネギへの恋心を自覚する等、成長の速度は早い。

椎名桜子 シンジ:料理上手 ネギ:頑張る弟分
 チア部所属。通称、麻帆良のラッキー仮面。運のよさは間違いなく、全ての登場人物の中で最高を誇る。

龍宮真名 シンジ:苦手 ネギ:危なっかしい弟分
 バイアスロン部所属。刹那とともに、シンジとチームを組む事になるスナイパー。シンジ視点では、実力的に信用できる者として認めている。だがシンジの危険性に気づき行動を起こした結果、シンジに対して特に強い苦手意識を持つようになってしまう。

超鈴音 シンジ:重要人物 ネギ:頑張る弟分
 量子力学研究会所属。メインヒロインその2。3−Aの誇る天才少女。シンジの素生に気が付いており、接触を図る。しかしシンジが死んでしまうと歴史が改変されない為に、シンジが考えを改めるように動く事になる。

長瀬楓 シンジ:面倒見の良い兄貴分 ネギ:頑張る弟分
 さんぽ部所属。ある理由から、シンジ達の世界樹防衛チームに加わる忍者娘。スタイルの良さはクラスの中でも5本の指に入る。

那波千鶴 シンジ:料理上手 ネギ:頑張る弟分
 中学生とは思えないスタイルを誇るグラマーな少女。将来は保母になるべく、ボランティアで子供の面倒を見ている。年齢と老けている、は禁句。愛用の武器はネギ2刀流。

鳴滝風香 シンジ:マイペースな人 ネギ:可愛い弟分
 さんぽ部所属。中学生とは思えないスタイルを誇る幼児体型少女。双子・姉。性格はアグレッシブで悪戯好き。

鳴滝史伽 シンジ:意地の悪い兄 ネギ:可愛い弟分
 さんぽ部所属。中学生とは思えないスタイルを誇る幼児体型少女。双子・妹。性格は臆病で大人しいが悪戯好き。

葉加瀬聡美 シンジ:寮監 ネギ:先生
 ロボット工学研究会所属。マッド・サイエンティスト。科学に魂を売った割には、料理が得意だったり他人を気遣ったり出来る性格。

長谷川千雨 シンジ:不審人物 ネギ:ガキ
 帰宅部所属。麻帆良の認識阻害結界が効かない為、常識とのギャップに苦しんでいる少女。ハッカーとしての実力はリツコが認めるほど。

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル シンジ:玩具 ネギ:ナギの息子
 囲碁部所属。600年を生きる真祖の少女にして最凶の賞金首。お伽話に出てくる魔王のような存在だが、愛称はキティ。後にアルとシンジが天敵である事が判明する。

宮崎のどか シンジ:苦手→ハルナの好きな人 ネギ:好き
 図書館探検部所属。階段から転げ落ちた所をネギに救われて以来、一途に慕う少女。愛称は本屋ちゃん。

村上夏美 シンジ:困った人 ネギ:頑張る弟分
 演劇部所属。そばかすをコンプレックスに感じる少女。小太郎に対する想いは複雑極まりない。

雪広あやか シンジ:困った人→信頼 ネギ:理想の少年
 雪広財閥の次女。ショタコンである為、何とかネギを振り向かせようと悪戦苦闘する少女。合気柔術の使い手であり、アスナは喧嘩相手兼親友。

四葉五月 シンジ:料理の上手な人 ネギ:頑張る弟分
 料理研究会所属。将来の夢であるプロの料理人を目指して邁進する少女。原作においては背景に直接セリフが書かれていたが、今作では普通に会話します。

ザジ・レイニーデイ シンジ:似てるけど違う人 ネギ:先生
 曲芸部所属。シンジは彼女と意思疎通が出来る数少ない人物(他にはあやかとさよ)。基本的に無口なのは原作通り。

近衛近右衛門 シンジ:ユイの忘れ形見 ネギ:ナギの息子
 関東魔法協会最大の実力者にして長を務める重鎮。本来は関西呪術協会の長を継ぐべき人間だが、そちらは娘婿である詠春が引き継いでいる。シンジが来訪した際、詠春経由でシンジが碇ユイの実子である事を知らされているが、表向きは知らんふりをしている。

タカミチ・T・高畑 シンジ:不安 ネギ:ナギの忘れ形見
 シンジの腕試しの相手を務めた事により、シンジの年齢離れした知略の高さに気付く。ただ他のメンバーは正々堂々とした戦いに拘っている事、シンジが真面目に世界樹防衛戦に取り組まない事もあり、シンジを受け入れる気配が生まれてこない事に頭を悩ます事になる。

カモミール・アルベール シンジ:恐怖→信頼 ネギ:兄貴
 ネギの押しかけ使い魔。本人曰く『由緒正しいオコジョ妖精』。狩猟用の罠にかかっていた所をネギに救われて以来の付き合い。しかし人間女性の下着に執着を覚える為、ウェールズでは下着泥棒として指名手配されていた。

高音・D・グッドマン シンジ:困った後輩 ネギ:英雄の息子
 シンジより1つ年上の高等部生徒。真面目に世界樹防衛戦に取り組もうとしないシンジに苛立ちを感じるが、実力は認めている。

佐倉愛衣 シンジ:頼りになる先輩 ネギ:子供先生
 シンジより2つ年下の中等部生徒。シンジとの関わりを通じて、信用する様になる。高音の従者。

明石教授 シンジ:学園長の孫 ネギ:ナギの息子
 大学部で教鞭を執りつつ、関東魔法協会の情報収集を一手に引き受ける縁の下の力持ち。裕奈の実父。不真面目なシンジに対して敵意を持つ者が多い中、珍しく中立を保つ人。これは子育ての経験から、シンジの不真面目さが上辺だけである事を直感した為。

瀬流彦 シンジ:学園長の孫 ネギ:ナギの息子
 中等部の教師。防御魔法を得意とする魔法使いでもある。明石教授同様にシンジに対しては中立。これはシンジが攻撃魔法を習得していないのだから仕方ないだろう、という考えから。

葛葉刀子 シンジ:学園長の孫 ネギ:ナギの息子
 大学部で教鞭を執る、神鳴流剣士。刹那の麻帆良での剣の師匠。バツイチである事、もうすぐ年齢が大台に乗る事をコンプレックスにしている美女。シンジに対しては中立。これは大多数の魔法使いのように英雄願望や英雄崇拝を持っていない為(詠春への態度の様に、敬意を払う程度に留めている)。

弐集院光 シンジ:学園長の孫 ネギ:ナギの息子
 所属は不明だが、麻帆良で教師を務める魔法使い。小太り体型で目が細く、幼稚園児ぐらいの娘がいる。シンジに対しては中立。これは4月まで一般人だったんだから仕方ないでしょう、という考えから。

シャークティー シンジ:不真面目 ネギ:ナギの息子
 高等部で教鞭を執るシスターであり、魔法使い。世界樹防衛戦なんて迷惑以外の何物でもないと公言するシンジに対しては、敵対的中立の立場。

ガンドルフィーニ シンジ:不真面目 ネギ:ナギの息子
 所属は不明だが、麻帆良で教師を務める魔法使い。シンジに対しては敵対的中立であり、シンジが学園長の孫だからという理由で我儘を言っていると考えている。

神多良木 シンジ:学園長の孫 ネギ:ナギの息子
 所属は不明だが、麻帆良で教師を務める魔法使い。シンジに対しては敵対的中立であり、不利益を齎すのであれば実力行使も辞さない考え。ただシンジの実力については認めている。

近衛詠春 シンジ:息子 ネギ:ナギの息子
 シンジの保護者であり、陰陽師の師の1人。
 碇ユイと幼かったシンジと面識があり、シンジの面影からユイの息子であると気づいている。

天ヶ崎千草 シンジ:弟のような弟子 ネギ:憎しみ
 シンジの陰陽師の師の1人。関西呪術協会において、詠春と彼女だけが異能がばれたシンジを差別しなかった。しかしシンジは協会において居場所を無くし、麻帆良へ出向。その為、弟子であるシンジを庇いきれなかった事に罪悪感を持っている。

長瀬剣 シンジ:ユイの忘れ形見 ネギ:英雄の息子
 甲賀忍びの長であり、楓の実父(今作品オリジナルキャラ)。甲賀忍びは代々碇家に対して恩義があり、剣も長としてその恩義に報いようとする。


近衛家と碇家の関係
 戦国時代、近衛家の従者の1人が海運業を初めて一財産を築き上げた。これが碇家の始まりであり、以来、近衛家(関西呪術協会)へ経済的援助を行ってきた。
 その関係上、近衛家から姫が降嫁してきた事も何度かあり、碇家の中から強力な力を持つ者も少数ながら現れている。そんな者達は、碇家を離れ、近衛家で働くようになり、中には婿養子として近衛家を継いだ者達もいる。

碇家と甲賀忍びの関係
 戦国時代から江戸時代にかけては、現在ほど治安が良くなかった為に商隊は護衛を必要としていた。そして京都・大阪を中心として活動していた碇家が護衛として選んだのが、滋賀で活動していた甲賀忍びだった。
 初代以外の碇家当主は商売人としては決して優秀だった訳ではない。ただ面倒見が良い者が多く、甲賀忍びの生まれで才能を持たない者がいれば碇家で商人として雇う等していた。その為、甲賀一族も単なる雇い主以上の存在に感じ、様々な情報の提供も行う様になり、碇家は情報を活用してますます栄える様になる。
 明治になり、治安が良くなってからは甲賀忍びの役割も変化を余儀なくされていく。情報収集の重要さは増したが、商隊の護衛はなくなった。代わりに碇家当主一族の護衛者として書生や家政婦として碇家内部で住みこみとして働くようになっていく。
 西暦2000年になると、セカンド・インパクトが発生。これにより商家としての碇家は大損害を受けたどころか、当時の当主夫妻(シンジの祖父母)が逝去。一人娘のユイと夫であるゲンドウ以外の親族全員が亡くなってしまう。
 この事態に、ユイは碇家の財産を整理。収益性の高い物は近衛家や甲賀一族に譲渡し、他は全て処分して収入を匿名で寄付してしまう。これにより商家としての碇家は完全に消滅してしまう。
 現在の甲賀一族の長は剣(楓の実父)。



To be continued...
(2011.08.14 初版)


作者(紫雲様)へのご意見、ご感想は、メール または 感想掲示板 まで