※ 当話はフィクションです。実際の団体、名称、個人の名前とは一切関係はありません。
「はい」『………』
「ええ、大変元気ですよ」
『………………』
「暫く、電話が出来ないかもしれない?」
『………………』
「ええ、大事な碇本家の御曹司ですから。大切にお預かりしますよ」
『………』
「はい、それでは、ごめん下さい」
長い電話の応対をしていた男は、電話を切ると溜息を吐いた。
「まったく、毎日毎日、良く電話してくる。そんなに心配なら面倒臭がらずに、預けなければ良いのに」
そう男は毒突く。
幾ら本家の跡取娘だと言っても限度と言うものがあるだろう、と男は電話を応対する度に思ってしまう。
男にも家族も居れば、仕事を含む私生活もある。しかし、本家から見れば、男の家は幾ら親族とは言え軽い存在と言えた。
本家現当主は異なった考えを持っていたが、その娘は“そう”思っていた。
又、電話が鳴った。碇シンジにとっては運命の電話が。
サイト開設一周年記念
外伝 シノ、誕生
presented by 伸様
最後に電話をしてから、一ヵ月後。
碇ユイは、患者の容態が漸く峠を越えた事もあり、自分の愛息を預けている第二新東京の親類の家に電話を入れた。
彼女は、この一ヶ月の間、愛息を預けていた家に、愛息の様子を確認する為に電話を入れていなかった。
ただ、人間は24時間戦える訳ではない。当然、この一ヶ月、コンセントレーションを保つ為、友人に私的な電話をしたりとかの息抜きは毎日していた。
ルルルル、ルルルル、ルルルル………………………………
呼び出し音は鳴る。線路は続くよ何処迄も、の如く。
ルルルル、ルルルル、ルルルル………………………………
ユイは受話器を置くと、顎に指を置いた。
「変ね? 今の時間なら、誰か居るはずなのに…」
ユイは疑問に思ったが、まだ一回目である。
(一時間後にでも、掛け直せば良いわね)
そう思うと仕事に戻って行った。
(そうそう。今日のレイちゃんの細胞の状態を確認しないと♪)
碇ユイ、MADの資格は十二分にあった。
この日、夫の碇ゲンドウが行った電話を含めて、都合7回の通話を試みるも悉く相手は出なかった。
因みに、最後の電話は23:00位である。
碇ゲンドウ、ユイ夫妻は、旅行にでも行っているのか? と思い、この日の電話を諦めた。
だが、考えなかったのであろうか。
人様の子供を預かっている者が、その親御さんに何の断わりも無しに、預かっている子供を旅行に連れまわすなんて事をやるだろうか、と。
ましてや、預かっている子供は僅か三歳であり、碇本家の次期当主なのだ。
碇本家の当主とは、碇財団の総帥でもあった。この当時、碇財団はアジア全域と北米を主なマーケットとし、関連団体と合わせると世界経済の5分の1を支配していた。
つまり、生まれながらにしてVIPである子供を、幾ら親権者から預けられているとは言え、勝手に連れまわす度胸がある人間はそうは居ないと言えた。
翌日、やはり相手は電話に出なかった。何度電話しても、空しく呼び出し音がするのみ。
翌々日、ゲンドウは自分が所長をしているゲヒルンの第二新東京の出先機関へ連絡を入れた。
そして、そこの所員を息子を預けている家へ様子を見に行かせたのだ。
様子を見に行った所員の見たものは………。
門柱に付けられているポストから溢れ出ている新聞に郵便物。
雨戸が固く閉じられた窓。その雨戸も長く戸袋に格納された事が無いのか、風雨の跡で薄汚れている。
そして、固く閉まった玄関ドア。玄関ドアも、ここ暫く開けられた形跡は無かった。
明らかに、この家は、生活臭が無いと言えた。
所員からの連絡を受けて、ゲンドウは漸く現状を認識し、警察へ届け出た。
連絡を受けた警察は、付近の派出所の警官を派遣し在宅の確認を行い、誰も居ない事を確認し、家宅捜索の令状を取った。
強制家宅捜索となり、玄関ドアを鍵師に開けてもらい、中に踏み込んでみると、中の物はそのままに、そこには一ヶ月の間の埃が堆積しているだけであった。
鑑識等を含んだ家宅捜査の結果は…家が無人になってから一ヶ月近く経っていると言う事だった。
そう、ユイが最後に電話してから、其れ程日にちが経たない内に、この家の住人は居なくなったと言う事であった。
指紋は、碇ゲンドウ・ユイ夫妻の愛息シンジの物を含めて、この家に住んでいた家人の物と、家人達の極親しい者の指紋のみであり、血痕等の痕跡も無かった。
調べていくと、預け先の男の銀行口座に莫大な額の金額、それこそ億単位の金額が振り込まれており、しかも全額が、更に外国の数行の銀行の口座に振り込まれ、全ての口座から全額が引き落とされていた。
失踪から一ヶ月経ってからの発覚。この初動捜査の遅れは、この失踪事件を難しい物にした。
だが、この事件。マスコミ等の表に出る事は無かった。
本来なら、日本の名家でもある碇家の御曹司の誘拐かもしれない失踪である。しかも、失踪した御曹司の年齢は三歳。マスコミねたとしては、インパクトは十二分にあった。
しかし、誘拐を前提に警察は捜査していたので、シンジの身の安全を考えた事と、碇本家が外聞等を考えて公開捜査を頑に抵んだ事で、報道される事はなかった。
話は、半月程前に遡る。
誘拐同然に連れてこられた、ある施設で碇シンジは白衣を着た複数の男女に囲まれて、ある映像を見せられていた。
その映像は、実の両親であるゲンドウとユイがシンジ以外の子供を世話している映像だった。
映像からも、実に甲斐甲斐しく世話をしている様子や、本当の笑顔を向けているのが伝わってくる。
しかし、3歳のシンジにとっては、辛い映像でしかない。しかも、映像右上に写るLIVEの文字が効果的だ。
しかも、シンジの周りに居る白衣を着た男女はLIVEの意味を判りやすくシンジに教えていた。自分は、訳の判らない所に連れて来られたのに、今まで、お父さんとお母さんが助けてくれると信じていたのに、実の子が行方不明なんて気色も見せずに、知らない女の子に本当の笑みを投げかけている両親。
これは、子供にとって重大な裏切り行為であった。鬼畜な行為と言っても過言でない。
実際、ゲンドウとユイは、女の子綾波レイの治療と看病に夢中で、シンジの事を、つい忘れていたのだから。
今までの様に毎日電話で確認していれば、早期にシンジを探し始める事が出来たのだから。
「お前は両親から捨てられた。要らない子供なんだ。両親もこの子を自分の子供として育てている」
この様な言葉を口々に白衣の男女達から言われ続け、LIVE映像を見せ続けさせられる。
シンジの心が壊れるのも、時間の問題だった。
この施設を運営する組織は、ゼーレの組織の一つで、ある遺跡から発掘されたナノマシンを使って「神を創る」と言う研究をしていた。
シンジは、世界的に著名な科学者であるゲンドウとユイの子供と言う事で、両親の手から離れた時から目を付けられていた。
この施設の研究者達は、一旦、心を壊してからで無いと、自分達に都合の良い「神」を創れないと考えていた。
よって、シンジや他の子供達の心を壊そうとしたのだが、シンジだけは、中々壊れてくれなかった。
その為、綾波レイを看病しているLIVE映像を見せたのであった。
この行為は、効果的だった。大人でも心の支えが壊れるのは、非常に辛い。大人でも耐えられない公算は高い。まして、子供に、その行為を行えば、効果は絶大であろう。
目論見通りに心が壊れるシンジ。
研究者達は、そんなシンジを見て、北叟笑んだ。
そして、ナノマシン投与。
ナノマシンは、シンジの遺伝子を書き換えて行く。
静かに、時にシンジに激痛を与えながら。
ある施設の所長室。
其処では、この施設の所長と副官格の男が書類を見ながら話し合っていた。
「被験者bP22ですが、順調です」
副官格の男が、資料片手に所長に報告する。
「ナノマシンの副作用は?」
所長も資料を捲りながら、資料から目を離さずに聞き返す。
「遺伝子を弄られた影響で、髪は銀髪に、目の色はアンバーに変わりました。
そして染色体異常が発生して、性別は半陰陽です。
ほとんど、女性体ですが、男性の機能も女性の機能も働く事は保証できます」
その副官格の男の回答に、所長は少し考え込んだ。
「無性に成れないならば、か…。
『神』だからこその、両性か………。
ところで、育成方針はどうなっている?」
考え込みながらも、所長はスケジュールの確認を行った。
「全知全能を目指す訳ですから、各方面の教育プログラムを用意しております。
知識は、全知を極める為に、睡眠学習マシンも使用して、寝る間もなく詰め込みます」
副官格の男は、全ての事項が頭にでも入っている様に、澱みなく答えた。
「しかし、女の子の様な仕草を最近するみたいだな」
所長は、資料の最後の項に目を止めて質問する。
「はぁ、精神は体に引っ張られるとも言いますから」
碇シンジの部屋からは、二人の会話が聞こえてきた。
碇シンジの部屋は一人部屋のハズである。
しかし、女の子っぽい声と男の子っぽい声の会話が聞こえてくる。
「ちくしょう、ちくしょう………ぼくは、いらない、こどもだから………うっ、うっ、うっ………」
と男の子の怨みと泣き声が、
「シンジパパ、泣かないで」
と女の子の慰めの声が聞こえてくる。
もし、この光景を見ている第三者が居れば、気付いたであろう。声を出しているのは一人だけだ、と。
元々、中性的な顔であったが、ナノマシン投与の影響で、更に女性的な顔立ち体付きになっている。
「シノは、やさしいね。
ちくしょう、しらない、おんなのこには、やさしく、できるくせに………。
ぼくは、おとこのこ、だから………すてたの? うっ、うっ………」
女の子の声は、シンジがナノマシン投与で、半陰陽の体に成った時に、体に引かれて生まれた第二の魂が出していたのだ。
多重人格の一人格としてでは無く、今のシンジには一つの体に二つの魂が宿っている形になっていた。
女の子の名前は、シノ。
シンジが嘗て寝物語に聞いたお話の中の、子供時代を女の子として育てられた登場人物の名である。
シンジが行方不明になってから三年の月日が流れた。
この間、警察だけでなく、碇家も動き、世界的にも有数の捜査能力を有する碇財団傘下のISS(Ikari Security(Secret) Service)をシンジの捜索に投入していた。
しかし、一ヶ月の初動の遅れは、何如ともしがたかった。
ある施設の所長室。
この施設の所長と副官格の男が、資料片手に話し合っていた。この二人にも三年の歳月を感じさせる物があった。
「あれから、3年か。被験者200名以上を使って、成功はbP22だけか」
所長は溜息を吐きそうになりながら、副官格の男に話しかける。
「そうです。素晴らしい事です。流石に、碇ユイの遺伝子を受け継いだだけの事はあります」
副官格の男は、朗らかな顔で答えた。
「しかし、職員が玩具にしたそうではないか」
所長は咎める様に、副官格の男に言った。
「グループ包みの為に発見が遅れました。半年もの間、日夜訓練と称して、性的玩具にされていました」
しかし、副官格の男は馬耳東風と、しれって答える。
「で、その職員達の処分は?」
所長は、暗に闇に葬ったのか、と問う。
「訓練で無い事が判った途端に、bP22に全員が殺されました」
「………………」
やはり、シンジの部屋から男の子と女の子の会話が聞こえてくる。
「僕の魂は、消えるよ。シノ」
弱々しいシンジの声。
「嫌」
速攻で返事をするシノ。
「シノ。お前はゲンドウやユイ、綾波レイを怨んではいけないよ。
怨むのは、僕だけで済まさないと」
諭す様に、しかし、その後には瘴気が渦巻いている様にシンジが言う。
「怨まない事なんで、出来ない。シンジパパ」
「でも、シノは、此れからも生きていくのだから、怨みが有ると、判断を誤る場合も出てくるよ」
あくまでも、自分の娘に諭す様なシンジの声。
そして、暫くして、憎々しげな怨念渦巻く様な声が部屋から聞こえてきた。
「ゲンドウ、ユイ、綾波レイ。貴様等を怨んでやる。妬んでやる。嫉んでやる。呪ってやるぅぅ」
昏い、冥い怨念が辺りを覆い、一旦言葉が途切れる。
「憎しみは成就されたとて、終わること無し。奴等の福を見ては転して禍と成してやるぅぅぅぅ」
呪詛の言葉が辺りに満ち満ちる。
そしてシンジの声が途絶えると
「シンジパパ、死んだ………」
玲瓏たる少女の声がポツリと響いた。
シノは、7歳の時にその施設から、碇財団の私兵達によって救助された。
碇財団とゼーレは水面下で争っており、碇財団の私兵がゼーレの非合法組織を摘発する一環の中での奇跡であった。
ある老人が─と言っても非常に若々しく感じるが─シノの眠る病室の前に居た。
「赤木博士、済まないね。ゲヒルンの仕事を放り出して来てもらって」
この老人の名前は、碇シンタロウ。
世界経済の5分の1を操れる碇財団の総帥にして、碇ユイの実父であり、碇シンジの祖父でもある男である。
「いえ、そんな事はありませんわ。それより、ユイには、この事を知らせないのですか?」
カルテ等を挟んだクリップボードを持って、応対している白衣の女性の名前は、赤木ナオコ。
碇ユイ、惣流キョウコ・ツェッペリンらと“東方の三賢者”と称された女性科学者である。
「気になる事があってな。それより、シンジの容体はどうなのかね?」
「先ず、遺伝子を比べた結果、ゲヒルンで持っていた碇シンジの遺伝子情報と99.89%の一致を見ました。
碇シンジ本人と断定して良いと思います」
先を促す様に目で合図するシンタロウ。
「そちらで押収したデータを検討した結果ですが、シンジ君には多量のナノマシンが投与されています。
その為に、遺伝子が一部書き換えられており、染色体の異常が発生しています。
体は女性化、と言うより半陰陽化しています」
「治るのかね?」
碇シンタロウは、碇家当主と言うより、祖父の顔で心配気に聞き返す。
「何分、今の科学では………ナノマシン自体が今の科学力では、完全な物が作り出せていないのですから。
シンジ君に投与されたのは、オーバーテクノロジーと言うかロストテクノロジーの塊の様な物なのです」
「まさか、生死にかかわるとか言うのでは無いだろうね」
ナオコの回答に、顔を曇らせてしまうシンタロウ。
その姿は、何時もの総帥としての凛とした姿で無く、孫を心配しオロオロする祖父でしかない。
「それは、有りません」
ナオコは、きっぱり否定すると、シンタロウの顔を安心させる様に見詰めた。
そして、シンタロウが安心したのを見計らって、言葉を続けた。
「データを解析した所では、ハッキリいって、不老です。
成長しても20代前後の一番体のコンディションの良い状態を維持します。
寿命は、150歳前後までは生きられると判定されています。
それに、知能・知識は、今の人類を軽く凌駕していますね。私やユイも及びません。
元々、天才的な部分が高かった事もありますが。睡眠学習まで動員して、日夜、知識を詰め込んだ様です。
実際の経験等が必要な物事については、VR空間(仮想空間)を利用して経験を積ませています。
それに身体能力も、トップアスリートの数十倍は有ります。
その他、軍事技能知識、何でか判りませんが、華道茶道等の習い事、料理等の家事一切も、その道のトップクラスを軽く凌駕します」
ナオコの回答を聞き、シンタロウは搾り出す様に呟いた。
「全知全能を目指したとでも、言うのか………」
数時間後、意識が戻った事を看護士から知らされ、シンタロウとナオコは、シノが居る病室に入った。
「貴方は、碇シンジ君ね」
ナオコの問い掛けに、玲瓏たる声が返答を返した。
「碇シンジの魂は死にました。
私は、碇シンジが絶望の中で育てた魂。
名前は、シノと申します」
その後、何日かに渡りシノから色々と事情を聞き、押収されたデータの中にあった映像などを見て、シンタロウは決断した。
もう、シンタロウの顔は、病院での孫を心配する祖父の顔でなく、凛とした碇財団総帥の顔付きである。
「ユイとゲンドウから、シンジ………いやシノか。シノの親権を剥奪する。そして、わしの養子とする。
更に、ユイとゲンドウを碇家から追放する」
ナオコは、その言に驚いて、反意を促す。
「それは厳し過ぎるのでは?」
しかし、シンタロウの顔付きは、冷徹なる総帥の顔付きだった。
「ユイ達は、人の親としてやってはならない事をした。犬畜生以下の存在と言っても良い。
その様な者にシノを任せる事など出来んよ。
それにシノにとっても、その方が心身ともに安定するだろう。
シノのユイ達に対する感情の昂ぶりを見るとな」
これは、ここ数日のシノとの対話で二人の一致した見解でもあった。
ゲンドウとユイの話になると、シノの声音に僅かに険が篭るのだ。
シノの常の声音が冷静であるだけに、この現象は二人に注意を促させるには十分だった。
更にシンタロウは、ゲンドウとユイの話の時のシノの目の奥にある冥い焔に気付いてもいた。
「シノちゃんについては同意しますが、ユイ達を碇家から追放ですか?」
「あの様な外道どもに、碇の名を名のらす事など出来んよっ」
シンタロウは、そう吐き捨てた。
自宅の庭で、マイクロビキニで日光浴をしながら昔を思い出していたシノに、レイとマナが抱き着いてきた。
「何を考えていたのですか?御姉様」
レイは心配顔で、シノの顔色を覗き込んでいる。
「そうです。ぼーっと。シノ様らしくもない」
マナも心配そうな顔で、言ってくる。
シノは、サングラスを外すと、二人の頭を抱きしめた。
「何でも無いわ。そう、今は昔の事よ………」
ende...
(Postscript)
サイト開設一周年、おめでとうございます。この話は、当初は原典の「ネルフ誕生」辺りに挿入されていた話でした。
だから、今だアストレイア本編に出てきていないマナちんが最後にちょっとだけ出てきています。
アストレイア全体のストーリー構成から言うと、完全に外伝と言って良い話なので、今回は外伝として分離した次第です。
まぁ、この話を出せば、シノが如何にゲンドウとユイを憎んでいるか判る話でもあります。
コレを書いたのは劇場版ナデシコ公開の年なんですが、昨今の報道を見ていると、これ以上の鬼畜な親がゾロゾロと居るので、何だかなぁ〜と思ってしまいます。
このストーリーでのゲンドウとユイですが、作者にとって駄目な親像なんですよね(笑)。
この作品を書いていた時期は、作者自身の長男が生まれ、漸く立つ様になった頃でもあり、こう言う親になったら絶対駄目だよなぁ、と言う自戒を込めた作品でもあったのです(苦笑)。
だから、子供の視点で見ると、別の意味で凄く外道なゲンドウ・ユイ夫妻に仕上がっています。このアストレイアは前にも書いた様に、古いノートPCのHDDからバイナリーでサルベージし復元した物なので、元は残欠に近いと言えます。
その中でも、この話は比較的巧く復元できていたので、短時間に短編化し易かったと言うのも、記念作品化した理由なんですけどね(笑)。
しかし、記念作品としては、シリアスで暗いなぁ(苦笑)。
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