アンチミサトファンに送る、超短編SS

注:ミサトファンの方は読まないでください。
お読みになられて、不快になられても一切責任はとりませんし、
苦情も聞きません。





ミサトが出世できた裏事情?

書いたチャレンジャー? とりもち



「・・・・・・以上です」

 パリッとしたドイツの軍服を着たミサトがある家に玄関で、ドイツ語でそう言った。

「・・・・・・」

 その女性はミサトを睨んでいる。

「最後に、ご主人は立派に職務を全うされました」

 つたないドイツ語でミサトはそう言った。

「・・・・・・人殺し」

 背を向けて、その場を去ろうとしているミサトに、
その女性はポツリとそう言った。

 ミサトの肩はピクリと動き、振り向く。

「無意味な作戦で、無謀って、止められてた癖に!
 敵じゃなく、ワザと味方の居る中心を狙って、
撃ったくせに!!」


 その女性は涙を流しながら睨み、そう叫んだ。

 だが、ミサトは冷たい表情で・・・

「兵は戦って死ぬのが仕事なのよ。
 夫に先立たれたくなければ、兵と結婚しなければ良いだけよ。
 恨むのは筋違いね」

 そう言い放って、外にある車の中に戻っていった。

 “人殺し”“外道”と言うその女性のドイツ語での絶叫をバックミュージックに・・・






 車の中

「ふぅ〜後、何件よ」

 疲れたようにそう言いながら、運転席の男にミサトは日本語でそう言った。

「ま、今日はこのくらいですね」

 運転席の男も日本語でそう言った。

 助手席の男は何かをメモっている。

 そのメモには、長々と×が続いていたのに、この家の名前のところには、○をつけている。

 さらに、何故かニヤリとしている。

「ったく、やってらんないわよ。
 何でこんな面倒くさい事をしなくちゃいけないのよ」

 そんな様子に気付かず、ミサトはブツブツと文句を言う。

「仕方ないですよ、戦死者の報告は生き残った上官の務めですし、出世のプロセスなんですから・・・ 」

 苛立つミサトを宥めるように、運転席の男がそう言った。

「だいたい、何を叫んでいるかはよくわかんないけど、あれ“人殺し”って意味でしょ?
 兵隊は敵を殺してなんぼって商売なのに、何を言ってんだか」

 ミサトは呆れたようにそう言った。

 実は、ドイツのUNFに入隊し、準士官になっていると言うのに、
ミサトはドイツ語をロクに覚えていなかったし、覚えようともしていなかった。

 そう、先ほどの言葉も、ただ、渡された紙に書いてあった事を、そのまま暗記して、
言っただけに過ぎないのである。

 因みに、なぜか、直属の部下は全員、日本語がかなり出来る者だけが選ばれていると言う優遇振りだ。

 色々と、味方、一般人に(人的、物的)損害を膨大に与えまくっているクセに、まったくお咎めなし・・・

 それどころか、この度、ある功績により、出世する事になっていると言う矛盾をはらんだ女なのである。

 それが何を意味するかロクに考えずに・・・
(外部に対する怨みを1人でかっているが、気付かないし、気付こうともしない)

 本人は気にしないが・・・

「ま、ご主人をなくされたんですから、一時的に錯乱しているんでしょう。
 なに、いつものように、フォローする為、エージェントと確り説明をしに行きますので、
明日の休日は宿舎でゆっくりとしていてくださいよ」

 運転席の男が気軽に言い・・・

「えぇ、確りと納得させますので、ご安心ください」

 助手席の男が嬉しそうにそう言った。

「任せるわ」

 ミサトは気楽にそう言って備え付けのクーラーボックスから、ビールを取り出して飲み始めた。

「貴女の出世の為ですから・・・」

 そのエージェントや説得という意味もロクに考えずに・・・





 次の日・・・ミサトに人殺しと叫んだ女性の家

「・・・我々も、手荒な真似はしたくないのですよ、奥さん」

 ニヤリと厭らしい笑いをしながら、警棒のようなモノを持ったその男はそう言った。

「クッ・・・」

 縛られている女性はその男達を睨む。

 口元から血が流れているという事は、顔は殴られていないものの、
腹部とか、目立たない所を、酷く殴られているようだ。

「ただ、我々はミサト=カツラギ准尉の出世の邪魔をして欲しくないだけです」

 その男は、昨日、ミサトが乗った車の助手席に居た男である。

「・・・そのために、私に嘘を言えと?」

 その女性は睨みながらそう言った。

「いえいえ、今夜、ご出演なさる放送で、ご主人の仇を討ってくださったミサト准尉に、
感謝をしていると言っていただければ・・・
 この急激に増えたテロ組織を壊滅される為に、神がドイツに使わしたジャンヌダルクとね」

 その女性は、どうやら、軍の遺族関係のTV番組か何かに出演をするらしい。

「作戦上、全くの無意味で、テロリストとは全く関係ない付近の村を、ただの直感女の感 と言うだけで、
上官に強く止められたのにもかかわらず、その命令をあっさり無視し、自分の分隊を引き連れて、
強引に攻めさせ、証拠隠滅の為に虐殺し、その結果、本物のテロリストに本隊の場所を発見させてしまい、
更には、援護射撃とか言って、大勢の味方ごと、その辺り一面を火の海に変えたあの女 に?!

主人の本当の仇に感謝していると?!

ふざけないで、テロが急激に増えたのは、

あの女の所業の所為じゃない!」


 そう、彼女の夫は本隊の方に居り、ミサトは部隊の隊長に反対されたにもかかわらず、
自分の部下達を引き連れ、付近の村を強制的に調べた。

 無論、早く手柄を上げ、出世しないと、ネルフの作戦部長に抜擢されないと言う噂を聞き、
焦ったゆえの先走った行動だった。

 しかし、案の定、その村はテロリストとは全く関係ない普通の村だった。

 何も知らないモノを無理やり吐かせようとして、拷問で村人を数人、殺してしまった。
(殺したのは部下だが、命令を出したのはミサトである)

 だが、失態を恐れ、部下達にそそのかされて、強引にその村を住民ごと焼き払ったのだ。
(無論、ミサトの部下の殆どは、ゼーレの草であり、彼女を誘導する役目もあったし、
その村も、何かの理由で襲わせたようだ)

 『私の出世の為、ひいては人類を未知の脅威から守る為には仕方がない』という理由で・・・

 その行動により、部隊の本隊の位置を知られてしまい、本隊はテロリストの奇襲を受ける事になった。

 そこでミサトは汚名挽回(おいおい)と叫び、奇襲を受けている本隊に向かって・・ ・・・・・
ナパーム弾で砲撃をさせたのである。

 本隊が壊滅する事を承知で・・・(証拠隠滅のためか?)

 案の定、本隊は壊滅、主だった上官は部隊ごと死亡し、生き残った兵ですら、行き成りの攻撃で焼き払われ、
何が起こったかわからないという状態のまま、殆どが再起不能。
(因みに、その上官の殆どは反ゼーレ派だった)

 未だ交戦状態に入ってなかったテロリストの一部はその様子を見て、慌てて逃げ出したが、
火を放ち、部隊を壊滅させたのは、そのテロリスト集団と言う事になっていた。

 また、ミサトは自らの機転で、自分達の部下を守り、その凶悪なテロリスト集団に、
強烈な反撃を与えた英雄という事になっている。

「良くご存知で・・・やはり、睨んだ通り、裏道を知っているようですな・・・」

「何であんな女が出世出来るのよ!」

 女性は憎々しげにそう叫んだ。

「テロの可能性を持つ人間をあぶりだす為、大いなる計画の為ですよ」
(作り出すの間違いじゃ・・・)

「ど、どういう」

「おいおい、それ以上は話すなよ」

 別の男が睨みながらそう言った。

「あぁ、そうだった、綺麗な女なもんでつい・・・
 で、奥さん、ついでにその情報元も教えていただけません?」

 お気楽な、まるで親しい隣人に噂の安いお店を尋ねるような調子で男はそう言った。

「だ、誰が!」

「どうしてもダメですか?」

 ニヤニヤしながら男がそう言った。

「当たり前でしょう!」

 睨みつけながら、女がそう言った。

「しかたありませんねぇ〜」

 男は嬉しそうに舌なめずりをしながら、指を鳴らす。

「いやぁーー!!

 ママー!ママー!!」


「う、うそ、ジェ、ジェシカ?

 あ、貴方達、ジェシカになにを?!」

 もしもの事を考え、実家に行かせたハズの娘の叫び声が聞こえ、驚く女性。

「いえね、どうなるかは、先ず、お嬢さんのお身体で判らせようかと・・・わかるでしょう?」

 男は厭らしい笑みを浮かべ、左の手で輪を作り、そこに右の指を出し入れしながら、更に腰を振る。
(下品な・・・しかも外道)

「あ、あの子はまだ八つなのよ!」

 意味を理解し、蒼くなって、その女性はそう叫んだ。

「我々には関係ありませんな。
 寧ろ、向こうにいる奴等には良いのではないですか?
 嬉しそうでしたし・・・」

 男の言葉を聞いて、益々蒼くなり、震えだす女性。

「で、どうします?・・・おかあさん?」

「う・・・」

 女の子の叫び声と、卑下た笑いと共に、ゆっくりと服を破る音が隣の部屋から聞こえる。

「時間はありませんよ、お嬢さんの服が完全になくなり下着一枚になる前にしないと・・・」

「わ、判ったからやめてぇ〜!!」

 その女性は絶叫した。





 その夜・・・

「・・・い、言われた通りの発言をしたわよ。
 もういいでしょ、私達母娘を解放して・・・」

 帰ってきた女は、かなり疲れた顔をしつつ、そう言った。

「中々の発言でした、TVで確認させていただきましたし・・・」

「それよりも!」

「良いでしょう・・・隣の部屋でお嬢さんがお待ちですよ」

 女性は慌てて隣の部屋に行くと・・・

「そんな・・・」

 女性は目を見開き、涙を流しながら、口に手を当てる。

 そこには、ベッドの上で、服を裂かれ、幼い身体を凶悪なモノに弄ばれ、
下半身を血まみれにして、虚ろな瞳で虚空を見つめる愛娘の姿と、
そんな状態の幼子をいまだ弄ぶ数人のケダモノ達がいた。

「約束が、もが」

 女性が振り向きながら、男にそう叫ぶと、いきなり、口に何かを押し込められる。

「最期の夜はまだ長いんです。
 旦那さんやご両親、お友達のところへ逝く前にたっぷり楽しみましょうや・・・奥さん」

 男はこれまでにない邪悪な笑みを見せながら、女性をその部屋に押し込んでいった。





 その後、その家のみ、不審火で燃え、焼死体が発見されたたものの、何故か、警察はあまり追及をせず、
テロ組織の所為にされ、しかも、地方紙の極小さい記事にしかならなかったという。

 また、その付近のある情報通と言われた存在達も、その街から消えていた。

 さらに、何故か、その家の比較的近い付き合いの多い親戚がなぞの失踪を するも、全てテロ組織の所為にされ、
そのくせ、大きな記事には一切ならなかったと言う。

 その一週間後、ミサトは部下を守り通し、多くのテロリストに打撃を与えたと言う功績で、三尉に出世した。

 同時に、ネルフの作戦部長としての選抜候補に入れた事を聞き、嬉しそうにしていた。
(元々決まっていた事だが・・・)

 それが、道化の道であるのにもかかわらず・・・

 そして、彼女はそんな事など、思いもせずに、教えてくれて上官に敬礼をしつつ、心の中で思う。

『(また一歩、復讐に近付けた)』

 と・・・

 知らず知らずの内に、人の怨みを糧としながら、彼女の誤った復讐へ、
ゼーレの道化人形としての血にまみれた道は続く・・・





終わり?

(あとがき)

 最近知り合いメル友になった同志(勝手にとりもちが思っている)ながちゃんさんに、
何かSSでもプレゼントしようかなと考えていたら・・・

 なんとなく、頭に浮かんだデムパでやってきたアンチミサト推奨?モノが あったので、それをソフトにして書きおろしました。
(流石にレイプシーン等はカット・・・文章にし辛くて(^_^;))

 まぁ、あの道化で、指揮官としても、保護者としても無能以下としか思えないミサトが出世する為に、
ゼーレにバックアップされたなら、このような事は起こっていたのではないかと思います。

 だいたい、あのゼーレがいくらシナリオの為とは言え、ただでバックアップするハズがないだろうから、
不穏分子とかを燻り出すのにも利用するかなと・・・

 どうせ、怨みをかうのは、最終的に潰すネルフゲンドウに送りつける 士官ミサトですし・・・

 だいたい、自分から言い出したくせに、(保安部から役目を強引に奪ったと思う)遅刻を平気でして、
その命を危険な目に遭わせていたのに軽く謝るだけで済まし、自分のミスで思い通りいかなかったのに、
それをフォローしてくれたハズの部下?に対して(嫉妬?し)、癇癪を起こし、権限を持ち出し懲罰を与えたり 、
職務中だろうと平気で飲酒をし、人の仕事を平気で邪魔をしに行き、自分の仕事はサボって、部下に押し付け、
自分の好き勝手に遅刻したり早退するようなその強力(に我儘で未熟)な精神力。

 赴任して、間もないとは言え、何度か案内されているはずなのに、有事の際、MAPを持ってても、
その職場で迷う方向(無)感覚・・・というか、真面目に覚えようとしていなかったんだろうなぁ〜

 リツコのセリフから、感じるに・・・(あの後、迷ったシーンがないから、あっさり覚えたようだし)

 軍人としての心構えもまったく無く、後先考えず、その場のノリで、強引とも言える手法と自己中な理由をだ し、
腐界とも言える自分の住処に子供を引き込み、家族と言いながら、家事をやらせまくってこき使い、毒を食わせ 、
一緒に暮らしている者の間に波紋を投じ、それを面白がって、酒のお摘みにしていたようだし、いざ本当に、
子供達が家族の相談が必要になった時は、アッサリ、他のことに逃げ出して、誰にも頼まないで放置プレイで、
状況を見ないフリをする立派過ぎて涙も出ない位の(中途半端な偽)善を持てて・・・

 重要書類を全く読まなかったり、ナチュラルに責任回避の為に、志願の強制を無意識的に行ったり、
連絡するのをギリギリまで忘れるような素晴らしすぎる(無)責任感も持っているし・・・

 あんなに指揮に関しても無能、行き当たりばったりで、直ぐ、力押しに頼ろうとし、初めて乗せた初心者なの に、
練習もさせず、敵の直ぐ目の前に放り出し、『先ずは歩け』と言うような目が点になるような命令をのたまい、
正体不明の相手に威力偵察もせずに、固定した味方を出したり、瞬間の判断、即座の行動が必要な格闘戦に、
一々指示出しをして、言う事を聞かせても大丈夫と思っているような(反)指揮部 下を混乱させる能力!

 奇跡に頼りきった作戦?奇策位しか思いつかず、それを平気な顔で連発す る、その素晴らしすぎて、
開いた口がふさがらない程の作戦立案(無)能力。

 それらを兼ね備え?た存在なのですよね・・・ミサトって・・・

 マトモなのはないよな・・・

 唯一あるのは一兵士としての戦闘能力だけかな?・・・

 まぁ、裏で手を回した学歴で、尉官にまでなれたとしても、そんな能力の者がいくらがんばろうとも、
逆効果になって、迷惑とか被害を出しまくり、マトモに出世できるハズがないのに、二十代で一尉、
つまり、大尉にまで出世していて、更に女の身でありながら29と言う若さで佐官にまでになる。

 絶対、軍関係者にケンカ売っていますよね。

 やはり、これ以上のドキツイ裏工作が色々あったのだろうと思いますしね。

 では、また何かありましたら・・・

 (=^∇^)ノ”ばいび〜♪・:*:・・:*:・・:*:・




(ながちゃん@管理人のコメント)

最近お友達になったとりもち様より、短編SSを頂きました。
ちょっと18禁くさいけど、ぎりぎりセーフかな?
電波です。でも、・・・凄いです。あまりに凄すぎて、お腹がシクシク痛み出したほどです(汗)。
管理人もアンチミサトで通っているのですが、ここまでこよなくミサトを想う(?)情熱には、頭が下がる思いです。
それにつけても、ゼーレの男たちは鬼畜ですね。幼子にまで手をかけるとは・・・。
うちのゲンドウ並みの外道ですな。
続編を期待したいですね。まだまだミサトの武勇伝(?)はありそうですから。
次の電波を待ってまーす。
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