少年は名も知らぬ希望を見つける

プロローグ

presented by ゆらたん様


(謝罪を兼ねた前書き)
:前に投稿させてもらっていた小説が超絶痛い&幼稚だったので消去、書き直させていただきます(今も痛いのは変わりませんが)
この前は書き続けるとか、今になって消すとか、色々申し訳ありませんが、やはりやり直させていただきます
主人公の名前からほぼ全部の設定(転生や一部を除くを除く)を変更させていただきますので、全く違うものと考えて頂いて構いません


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私、杉野カオルですが、目の前の状況に困惑しております

昨夜、眠りについた瞬間、目の前に戦闘機が落ちてきたんだけど…なんなの?世紀末なの?

まあ大体こういうのは転生モノの二次創作にありがちな展開だよな、うん
しかも戦闘機、遠くに居る黒緑の化け物を見る限り、これは所謂エヴァの世界という奴だな

(しかも爆風をモロに受けて熱を感じたからこれはマジの転生だな
明晰夢の可能性も否めないが…)

(夢か現実かよくわからんがまあ楽しめばいいのだろう…)

(あーこんなことになるなら新約禁書の続き読んどけばよかったなー…5巻で終わってるよ…)

(あと妹とイチャイチャしとけば…)

(え、えっと…杉野…カオル君?君は…誰なんですか?)

(え?なんか頭の中から声がするんだけど
しかもシンジ君っぽい)

(いや、そのシンジなんですけど…っていうか頭の中から声がするっていうのはこっちの台詞ですよ!)

(そういえば考えることはできても体は動かせないな…あーこれは憑依したけど二重人格みたいな感じか)

(ちょっと何を言ってる?のかわからないんですけど…なんで急に現れたんですか?)

(いや、悪いけどわからん。寝たらこうなってた)

(はあ…よくわからないけど病院行こうかな…)

(いや!待って待って!俺ならお前をサポートできるから!だから病院だけは勘弁して!)

(サポートって…何ができるんですか?)

(俺なら大体の知識を持ってるから!これから行くところなら大体わかるから!いざとなったらお前の体を乗っ取って代わりに色々できるから(多分)!とにかくお前にとって悪い奴じゃないから!あとタメ語でいいよ)

(そ、そう…なの?なんか怖いけど…自分のためになるならまあいいかな…?)

(う、うん!大丈夫、オレ、コワクナイ。…まあ冗談はともかくお前を導いてやるから俺が変われって言ったら変わってくれ…)

(わ、わかったよ…杉野君でいいのかな?よろしく)

(ああ、よろしくな、シンジ君)

シンジには乗っ取るなどと言ったが、多分できるだろう
二重人格憑依モノなら多分…

(よし、それなら早速変わってみよう。多分君は傍観者みたいな状態になれると思うからみていてくれ。一応今日一日は俺がなんとかしてやる)

(わ、わかったよ…)

俺は自分の存在が大きくなるようなイメージをする
そうすると若干狭かった視界が広がった

「よし、うまくいったな」

(うわ!なんか狭い!しかも動けない!)

(すまん、今日一日はそれで我慢してくれ)

(…わかったよ。現状がよくなるならそれでも…って何なのそのオレンジの物体!?)

俺は手のひらに小さい壁をイメージし、ATフィールドを発生させていた

(うおっ!無理だと思ってたけど発生できた!)

(君は一体なんなのさ!?)

(筋肉モリモリマッチョマンの変態だ)

(嘘つけ!)

早速シンジがキャラ崩壊している

さて…どうしたものか…まあみんなと程よく仲良くなりつつ補完計画を阻止できればいいかな

(そういえば集合時間からどれぐらい待ったの?)

(2時間ぐらいだけど…)

(そうか)

じゃあもう少しでミサトが来るはずだな
原作よりも遥かに遅いが
全く…シンジが奇跡的に伏せることができなかったらどうするつもりだったんだか…

早速史実にズレが出てるな…

「ごっめーん!待ったー? 」

早速青いルノーが目の前に飛び込んできた

「どんだけ待たせんだよこのホルスタイn…いえ、大丈夫ですよ?葛城さん」

(危ない危ない、つい本音が漏れそうになった)

(ついじゃないよ!手遅れだよ!)

「そ、そう…じゃあ時間がないから早速行くわよ」

「ええ、葛城さん」

ーーー車内ーーー

「そういえばお父さんからIDもらってる?」

「これですかね? 」

俺は【来い】と一言だけ書かれた手紙と一緒にIDカードを渡した

ミサトの顔は引きつっていたが

(そういえばどうやってあの手紙からここに来ることがわかったんだ?)

(ああ、なんかその後に地図が送られてきたんだよ)

(なるほどな)

(…それにしても無駄にデカイ乳だなこのホルスタインは)

(初対面なのに失礼すぎない!?)

(まあ初対面っちゃ初対面なんだがなあ…どうしてもビッチっぽさが…)

(…それは認めておくよ)

(そういえば葛城さん、ずっと話しかけてるけど…)

(あ、忘れてた)

ーーージオフロントーーー

「ここが人類再建の砦、ジオフロントよ」

「ほえぇ…人類再建ということは子作りをがんばっていらっしゃるんですかね?僕未成年なんでそういうのはちょっと… 」

「違うわよ! 」

「あなたとか特にビッch…いやなんでもありません」

「わざとよねシンジ君!? 」

(ひどいね君って)

(ハハハ、ナンノコトデショウカ)

「で?子作機関NERVが僕に何の用なでしょうかね? 」

「だから違うって!…それはお父さんから聞きなさい」

「あのクソ髭親父から教えてもらえなかったから聞いてるんですけど…」

(この子こんなキャラなの?報告書とは違うわよ…)

「そ、それでもお父さんから聞きなさい」

「…報告書とは違うからって慌てすぎですよ葛城さん」

「え!?そ、そんなことは無いわよ! 」

(報告書って何?動揺しすぎだと思うけど)

(お前の性格とか経歴をまとめたものだよ)

(うわあ…気持ち悪い)

(ま、普通ならそれぐらいするだろうな)

ーーーNERV 廊下ーーー

「おっかしいわねえ…まだ辿り着かないわ…」

「…いつまでグダグダしてるのあなたたち」

(りっちゃんキターーーーー!!!!三十路直前の色気とスク水のダブルバンチ!!)

(…変態だけはあってたんだね)

「あ!リツコぉ〜…ごめんなさい」

「全くあなたは…」

「それで、サードチルドレンの碇シンジ君ね? 」

「あ、はい。サードチルドレンが何かは知りませんが… 」

「そう、赤木リツコよ、よろしくね、シンジ君」

「あ、はい…スク水なんてやっぱり子作機関なんじゃないか…」

「もうそのネタから離れなさい! 」

ーーーボートーーー

「…それで?初号機は動くのかしら? 」

「可能性は0.000000001%よ。O9システムとはよく言ったものね」

(ねえ、初号機ってなんなの?)

(見てればわかるがロボットもどきの名前だ)

(もしかしてそれに乗れと?)

(あったりー。バカみたいだよね?)

(そんなロボットアニメじゃないんだから…起動確立がメチャ低いらしいけど大丈夫なの?)

(大丈夫、裏技があるから)

(裏技…)

ーーー初号機の前ーーー

「暗いんですけど電気つけません? 」

「そ、そうね、今つけるわ」

(そういえば今から何をするの?)

(親父とご対面)

「久しぶりだな、シンジ…」

「父さん…」

「乗れ!乗らないのなら帰れ! 」

「展開早すぎだよ!さっぱりついていけないよ!」

「臆病者は要らん、さっさと帰れ! 」

「僕まだ何も言ってないよ!? 」

「冬月、レイを呼べ」

「あーもー!わかった!乗るから!その代わり後でじっくりお話だからね!契約とか色々決めるからね! 」

(上手くやるんじゃなかったの?)

(あの髭が予想以上に話を聞かなかっただけだ、問題ない)

(問題だよ!)

クソ髭を見ると、口元がニヤッとしていた。ぶっちゃけキモかった

「よく言ったわ、シンジ君。ではこっちに来て」

ーーーエントリープラグーーー

(ウボロオエェェ…LCL気持ち悪い)

(ちょっと!こっちまで気持ち悪くなってきたじゃないか!)

「シンクロ、スタート! 」

(よし、裏技使うか。ユイさーん)

(なんで母さんの名前を…(はいはーい)なんで出て来るんだよ!)

(うわ、裸とかエロいって勃っちゃうって!シンジ君は親だからなんともないかもしれないけど俺は無理だって!人妻だって!現実世界でプラグスーツがもっこりしちゃうからこれ以上こないでぇー!!)

(…君も裸だからね?っていうかいつのまにか君と分裂してるしなんか白い世界だし…)

(これが俺のハンサム顔だ!)

(もう黙ってなよ…フツメンのちょっと上ぐらいじゃないか)

(やだ…分裂ってことは合体してたの二人とも…キャッ///)

(自分の母が腐ってたとは考えたくも無かったよ)

(それは同情するよ)

(シンジ!シンジ!シンジ!シンジぃぃいうううわぁああああああああああああん!ああああぁ…ああ…あっあっー!あぁああああああああシンジシンジシンジぃいうぅわぁああああ!!ああクンカクンk(自重しろ)…フヒヒサーセンw)

(なんでだろう、久しぶりに母さんに会えたのに全く嬉しくないや)

(ユイさんの裸を観れただけでいいや、帰ろう)

(ちょ、ちょっと!二人とも用があって来たんじゃないの!?)

(?ちょっといい思いをしに来ただけだけど?)

(…もう君が考えてる通りにするから戻りなさい…)

(ありがとうございます!じゃあ今度ディナーでも(今度屋上な)…ごめんなさいシンジ様)

(結局何をしに来たのかよくわからないけど、バイバイ母さん)

(え、えぇ…)

結局元の世界に戻ってきた

(テメェ!ビンビンのまま母さんを口説いてんじゃねえよ変態!)

(一回落ち着け、シンジ君。キャラ崩壊してるぞ。それと、ビンビンの"まま"と母さんの"ママ"をかけてるのか、うまいな)

(もう死ねよ)

「シンジ君、さっきから表情がすごいスピードで変わってるんですけど大丈夫ですかね? 」

「…サッパリわからないわ」

(何故かサーモグラフィーで股間が赤くなってるんだけど…言わなくていいわね)

「そ、そういえばシンクロ率は? 」

「あ、え、えっと…え!?ど、どういうことなんですか!? 」

「どうしたの!? 」

「シンクロ率が191.91%まで上昇!現在は45.45%に落ち着いています」

「(数字に悪意があるわね)…もうめんどくさいから動けば文句はないわ…」

「リツコー大丈夫なのー? 」

「ええ(多分)大丈夫よ」

「わかったわ…司令、構いませんね? 」

「ああ、問題ない(いや大有りだけども)」

「了解。エヴァンゲリオン初号機、発進! 」

(…だからお前はムチムチの人妻の良さがわからんのか!)

(自分の親なんだから考えられないよ!)

(お前ホモかよ!今度掘るぞゴルァ!)

(アッーーー♂って母さんを喜ばせるだけじゃないか!それに僕はノーマルだよ!)

(俺だってノーマルだよコンちくしょう!お前が女だったらよかったのに!)

(残念だったな!僕は男だよ!まさに外道!)

(今度は外道とゲンドウをかけてるのか!うまいな!しかも夫婦でか!)

(もうやだよぉ…)

(べ、別にアンタを褒めてるんじゃ無いんだからね!)

(わかってるから急にツンデレにならないでよ気持ち悪い)

(そこまで言わないでy…オボロロォエェェー!)

(ちょ、汚い声出さないでy…オボロロォエェェー!)

(きゅ、急に発進したんだから仕方ないだろ…オエェ)

(ざまああああああああああ)

(いやお前もだろ…)

「シンジ君、まずは歩いてみて」

「はい」

(あれれー?やけに近くない!?)

(それはホルスタインが無能だからだよ…)

「「「「うおぉ、歩いた!」」」」

(いや、歩くかさえもわからんモノに乗せてたのかこいつらは)

(…お前はだんだん俺に似て毒舌になって来たなぁ…)

「チッ、めんどくせえ。さっさと終わらすか」

(やけに痛いセリフだね)

(一回言ってみたかったんだよ)

俺は初号機の右腕にATフィールドを纏うと、

これがッ!私の全力全壊!

と言わんばかりに打ち出した

どう見ても超電磁砲です、本当にありがとうございました

仮に超AT砲と名付けよう。超AT砲は凄まじい速度で飛び出し、周囲の空気をプラズマ化し、サキエルのコアに直撃、直前のATフィールドとコアは紙屑のように貫通した
※適当な理論だから信じないでね

(なんなのそれ?強すぎじゃね?母さん要らなくね?)

(後々要るから問題ない)

「い、今のは何だったの…」

「ど、どうやらATフィールドを腕に纏い、それを一気に打ち出したようです。あまりにも速すぎたため、周囲の空気がプラズマ化し、線となって現れた…と考えられます」

「い、碇…もうシンジ君だけで良いのではないか? 」

「暴走…計画が…」

話が噛み合っていない2人であった



To be continued...
(2014.06.28 初版)


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