「じゃあそろそろ行きますか。」
「そうだね、アスカ。じゃあ肉体を持っている皆は精神体になって父さんにくっついてね。」
そして10分後、時空のゲートが開かれ過去へと向かっていった。



〜過去へ〜

第一話

presented by ヒュペリオン様




さて、ここは時空のトンネルの中。
そこに過去を救うべく飛んでいく一行がいた。
既にゲンドウを除く20人は休眠状態に入っている。
シンジ・アスカ・レイ・カヲルは精神の上書き時に覚醒、残りの16人の使徒は
肉体の構築時に覚醒する事になっている。
尚ゲンドウのみ時空のトンネルのコントロールをしなければならない為休眠はしていない。
そしてゲンドウが目的の1970年についた時、お昼寝をしていた3歳のゲンドウに異変が起きた。
ちなみに父が病死し母は再婚してゲンドウを祖母の家に預けて出て行った為、当時のゲンドウは祖父母との3人暮らしであった。
「ん・・・?・・・ぐっ・・あああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
頭髪が真っ白になり瞳も真紅に輝いていたが孫のおやつを作る為に仲良く台所に立っていた老夫婦が
孫のただならぬ悲鳴にゲンドウの寝ていた居間に駆けつけた時には頭髪も瞳も元に戻っていた。
「ゲンドウ!おいっ、ゲンドウ!どうしたんだ!」
「ゲンちゃん、何があったの!?怖い夢でも見たの?」
その声に完全に覚醒したゲンドウが周囲を見渡す。
そこはかつて自分が幼い頃に過ごした祖父母の家である事に気がつくまでにそう時間はかからなかった。
「じ・・・じいちゃん?ばあちゃん?・・・そっ、そうだ今は西暦何年なの?」
ゲンドウの様子がおかしい事に気がつきながらも祖父である剛三が落ち着き払った声で答えた。
「今は1970年だ。だが本当に大丈夫なのか?ものすごい悲鳴が聞こえて来てみたら随分と大人びた感じになっているようだが。」
「大丈夫・・・大丈夫だよ。とりあえず水が一杯ほしい。話はそれからするよ。」
「わかった。おーい!博子、ゲンドウに水を一杯あげてくれ。それからさっき作ったお茶菓子と俺とお前のお茶もな。」
「はいはい。そんな大きな声で言わなくてもあなたの隣にいて聞こえてるから大丈夫ですよ。」
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そして数分後水を飲んで落ち着いたゲンドウは祖父・剛三と祖母・博子に若干脚色した話をした。
もちろん使徒とかその辺の話はせず、単に夢を見て知識と運動能力が大幅に上がったという事だけに留めたが。
「なるほどな。ならばその話が本当かどうか少し確かめさせてもらおう。」
祖父と呼ばれてはいるがまだ43歳である征夫は働き盛り。しかもその若さで生物学会と医学会の権威であるため
その分野においては素晴らしい知識を持つ。だが赤い海で全ての知識を吸収したゲンドウの敵ではなかった。
「まったくお前はすごいよ。自分の、しかもまだ3歳になったばかりの孫にあっさり負けるとはね。」
「あなた、ゲンちゃんはそんなにすごいんですか?」
「すごいなんてもんじゃないよ。パッと見ただけで私の見た論文を訂正と補足付きでいえるなんてたいしたもんだ。自信をなくすよ。」
剛三はふと時計を見て
「さあ、22時だしそろそろ寝ようか。この件についてはまた明日にでも話をしよう。」
と言い老夫婦はゲンドウの布団を敷き自分達の寝室へ入っていった。
そして寝ようとしたゲンドウはある事実に気がつく。
「そういえば夕飯食べてないや。でも何で腹が減らないんだろう?」
S2器官があるため別に食べても食べなくても構わないのだが、ゲンドウ自身はS2器官の存在を忘れているのであった。
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5年後・・・
8歳になったゲンドウは飛び級に飛び級を重ね京都大学を無事卒業した。(もちろん偽名で)
それと同時にそろそろ潮時だとも思った。
その日の夕方、ゲンドウは祖父母宛に置手紙を残し行方を眩ました。
そしてゲンドウはかねてから準備してあった秘密の研究所(後に出てくる特殊法人ANGEL'S LABOLATORYの原型)で過ごす事にした。
まずゲンドウはATフィールドを応用し、16体の肉体を創り出した。
そしてアダム、サキエル、シャムシエル、ラミエル、ガギエル、イスラフェル(甲・乙)、サンダルフォン、
マトリエル、サハクィエル、イロウル、レリエル、バルディエル、ゼルエル、アラエル、アルミサエルの
精神を上書きした。
「ふぅ。流石に疲れたな。みんな、この体に不都合は無いか?」
と見渡した。だがゲンドウはある重大な事実に気がつかないでいた。どうやら子供の体になってから少し間が抜けているようだ。
「「「「服が無い事に気付け!!!」」」」
使徒たちに突っ込まれて初めて気がついたゲンドウは
「むっ!?スマンスマン。すっかり忘れていた。ちゃんと調達してあるから大丈夫だぞ。」
と気にする風でもなく1人1人に手渡していった。
更にゲンドウと仲間達はこの世界での己の肉体を極限まで鍛える為に修行を始めたのであった。


そして20年後の1995年、全ての運命の歯車は回りだす。
ゲンドウたちの歴史は繰り返させないと言う決意と共に・・・



To be continued...


(あとがきっぽいもの)

ヒュペリオン(以下ヒュ):いやーやっと第1話が終わったよ。疲れたなぁ。

ゲンドウ(以下ゲン):いきなり予定日数をオーバーさせておいて良くそんな事が言えるな。この間抜けな能無しが。

シンジ:まったく見ちゃいれないよ。

アスカ:本当に馬鹿ね・・・。しかも短いし・・・。

ヒュ:(グサ!!)だ・・だってしょうがないじゃないか。進路相談だってあったし・・・。

ゲン:そこをどうにかするのが作者である貴様の仕事だ。グラビティ○ラスト撃って消し炭にするぞ。

シンジ:父さん、それ別のアニメだよ。中の人が同じだからって勝手に使っちゃマズイよ。

ゲン:問題ない(ニヤニヤ)

アスカ:司令・・・ちょっと怖いですよ・・・

ヒュ:ざまぁみろこの髭親父(ボソボソ)

ゲン:そいつをそこに縛り付けておけ(‐‐)♯ そして半径500メートル以内に近づくなよ

シンジ:父さんの地獄耳を甘く見ないほうがいいですよ。(もう遅いですがね)

ヒュ:ヤメロー!!作者に対するこの扱いはあんまりだー!!

ゲン:もう遅い(ニヤリ) グラビ○ィブラスト発射!!!

ヒュ:そんなー!!ヒドいよー

           ジュッ・・・……

アスカ:・・・哀れね

カヲル:一足遅かったみたいだね。ところでその消し炭はなんだい?大体察しはつくけどね。

ゲン:もはや何も言うまい。

アスカ:てな訳でこんな間抜けで能無し作者の作品をこれからもよろしくね!!

シンジ:いつもの事だけどスパムや迷惑メールは禁止だよ。送られると捻くれて書かなくなっちゃうから。

カヲル:感想とかだとやる気出るみたいだから是非送ってあげてね。

一同:こんな作者の作品ですが・・・

ヒュ:ヨロシク〜

一同:って復活してるし!!

シンジ:(どうやってあの状態から復活したんだろう?)

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