STAGE.01
presented by かのもの様
「いいわね?街を見学するのはいいけど、夕方までには戻ってくるのよ」
付き添いの女性から念を押されながらも、少女の心はうきうきとしていた。
「第3新東京市。……やっと……会えるね………」
★☆★
人間名、碇シンジ。
妖怪名、妖狐・蔵馬。
伝説の極悪盗賊の異名を持つ冷酷非情な妖怪であった彼は、十余年前、強力な追跡者に深手を負わされ、霊界の状態で人間界に逃亡し、碇ゲンドウ、ユイ夫妻のまだ受精卵となる前の体に憑依・融合した。
その姿で十年ほど過ごせば、妖力が戻り、肉体も完全に妖化するので、その後は2人の前から姿を消すつもりだった。
しかし数年前、母ユイがその身を犠牲にして彼の身を護ったあの日以来、彼の心に情が芽生えた。
幼馴染みの少女や、仲の良い友人達……。
それらの存在もまた、彼の心を穏やかに変化させる材料となった。
魔物である自分にそんな感情が芽生えるなど信じられなかったが、母ユイが不治の病に倒れたとき、思い知らされた。
あの人を、母親として慕っている……と。
蔵馬は、飛影、剛鬼という2人の盗賊妖怪と手を組み霊界三大秘宝を盗みだした。
三大秘宝の一つ『暗黒鏡』。
満月の夜に魔力を放ち、願いを叶えてくれるという魔鏡である。
願う者の命を代償にして……。
満月の夜。蔵馬は『暗黒鏡』を使い、ユイの病を治そうとした。
己の命と引き換えに……十余年間、ユイ達をだまし続けた罪が、少しでも償えるなら……と…。
そのとき、蔵馬の命を吸おうとした暗黒鏡に手を出す者がいた。
霊界探偵、浦飯ユウスケである。
本来、彼は蔵馬を捕らえるために霊界から命を受けた追っ手であった。
蔵馬は、彼と接触し、願いを叶えた後、鏡を返すつもりで彼を母の入院する病院に連れてきていた。
ユウスケは、自分の命を分けて、蔵馬の命を救おうとしたのだ。
蔵馬が死ねば、母親が悲しむ。
ユウスケは一度、母が自分のために泣いているのを見たことがある。
あんなにバツの悪いものはない。
そのため、後先考えずに行動したのだ。
蔵馬が目を覚まし、病室に駆けつけると父ゲンドウからユイの峠が越えたことを知らされる。
蔵馬は涙を流し、彼の名を呼ぶ母の手を握った。
《まったく、無茶をする人間がいるものだな。しかし、願いを唱える者たちが全てこんな奴らばかりなら、儂も暗黒鏡と呼ばれることもなかったろうに……》
その後、蔵馬はユウスケに借りを返す為、飛影逮捕に協力し、霊界裁判を待つこととなった。
減刑を条件に、飛影と共に妖魔街に乗り込んだユウスケと桑原の助っ人に赴き、そのことにより、闇の住人達の目に止まり、暗黒武術会にゲストとして強制エントリーをされることとなる。
大会の途中、ひょんなことから『妖狐』の姿に戻ることが出来、難敵を倒し、無事、優勝を果たした浦飯チームは大会が行われた島を後にした。
大会終了日の翌日……つまり帰りの船が来る日が夏休み最後の日であったので、翌日から二学期が始まる。
★☆★
「おはよう、父さん、母さん」
「……ああ…」
「おはよう、シンジ……今日から学校ね…」
起きてきた蔵馬は、着替えを済ませ朝食を摂る事にした。
新聞を読んでいる父、朝食を用意する母。
「夕方からはぐずついたお天気となり、所によっては強く降ることも……」
朝食を終え、テレビの天気予報を見ていた蔵馬をユイが促した。
「アスカちゃんが来たわよ!」
蔵馬は席を立ち、玄関に向かった。
「お早う、シンジ!」
満面の笑顔で蔵馬に挨拶する少女。
惣流・アスカ・ラングレー。
ドイツ人の父と日独ハーフの母を持つクォーターの少女で、容姿端麗、成績優秀な隣に住む幼馴染みである。
「……お早う…アスカ…」
「それじゃあ、おじ様、おば様。行ってきま〜す!」
「行ってらっしゃい」
ユイに見送られ、蔵馬は玄関のドアを閉めた。
ドアが閉まった後、アスカの表情が一変した。
「馬鹿シンジ!アンタ夏休みの間何処に行っていたのよ!!」
「……旅行に行く……って言わなかったか?」
「夏休み中ずっととは聞いてないわよ!」
暗黒武術会は約一週間の行程であったが、大会前は桑原の特訓に付き合っていたので、夏休み初頭から家に帰っていなかったのだ。
母には、毎日電話をしていたので問題ないのだが、アスカにはまったく連絡していなかった。
周りの人間には否定しているが、アスカは蔵馬に惚れている。
そんなアスカの気持ちなど、周りの人間にはバレバレなのだが、アスカは照れくさいのか、頑として認めようとはしない。
アスカの気持ちに気付いていないのは、他の事には鋭いが、自分に向けられる好意に関しては鈍い蔵馬本人くらいである。
アスカにしてみれば、夏休みに蔵馬と遊ぶことが出来なかったのが不満なのだ。
プールや海水浴、夏祭りなど蔵馬と一緒に行きたい所が一杯あったのに、当の蔵馬は夏休み中ずっと家を空けている始末である。
来年は中学三年生。
受験で忙しくなるので、中学生活で気兼ねなく遊べる夏休みは今年までであった。
最も、蔵馬とアスカの成績は学年首席(二人とも常に全教科満点ゆえ)なので、それほど焦ることはないのだが……。
玄関前で大声を出しているので、当然ながらアスカの声は中のゲンドウやユイにも届いていた。
「あの二人もちっとも変わらないわね……」
「…ああ」
ゲンドウやユイの前では猫を被っているアスカではあるが、その本質は活発を通り越してお転婆であった。
もちろん、そんなアスカの本性などユイ達にはとっくにばれているが……。
「そういえば、あなた。シンジにあのことを話しておいてくれた?」
「……あっ…ああ……」
ゲンドウは冷や汗を流しながら、返事をした。
「「…………」」
二人の間に沈黙が生まれる。
「……まだなのね?」
沈黙を破り、ユイが口にする。
ゲンドウは更に冷や汗を流す……。
「すまん…ユイ…ぐはッ!!」
ユイの鉄拳がゲンドウにヒットした。
★☆★
第3新東京市立第壱中学校。
蔵馬とアスカが通う公立中学である。
「よぉ!」
「おはよ碇。惣流も」
蔵馬とアスカに声を掛けてきた二人の名は、鈴原トウジ、相田ケンスケである。
彼らは、蔵馬と仲が良く、三人まとめて3馬鹿と呼ばれている。
最も、蔵馬と他の二人とでは成績が違いすぎるため、3馬鹿と呼ぶのはアスカと担任教師だけであるが……。
「相変わらず夫婦仲良く登校かい。見せ付けてくれるのぉ〜」
「だから違うって言ってるでしょ!」
トウジのからかいに、アスカが真っ赤になって反論する。
蔵馬とアスカは、クラスメートから付き合っていると思われている。
前述したが、アスカの気持ちなど周りの者にはバレバレだった。
その容姿端麗な外見ゆえ、蔵馬もアスカもそれぞれ異性に人気がある。
実際、蔵馬もアスカも入学当初は上級生や同級生からの告白を両手で数えきらないくらい受けている。
二人とも全て断っているが……。
「ウチのママとシンジの両親が、人工進化研究所の同僚で、そういう縁で仕方なくコイツの面倒を見てやっているだけなんだから」
「……お前の世話になった覚えなどないが……むしろこっちが世話している。キョウコさんが研究所から帰れない時、アスカの御飯を作っているのは俺じゃないか……お前はカレーしか作れないし…」
「うっさいわね!!」
蔵馬とアスカの口論はいつものことであり、トウジとケンスケも「またか……」という顔をしながら見物していた。
まあ、口論と言っても、アスカが怒鳴り、蔵馬がそれを受け流すというパターンが殆どである。
実際、毒舌に関して蔵馬の右に出るものなど片手で数えられるくらいだろう。
現にユウスケたち……特に飛影……に口で負けたことがない蔵馬だった。
蔵馬が本気で口論をすれば、間違いなくアスカは言い負かされ泣いていることであろう。
「あ、そうそう人工進化研究所といえば、碇はあそこで何の研究をしているか知ってる?」
突如、思い出したようにケンスケが話を振った。
「何って、遺伝子の研究だろう……ヒトゲノムの解析が主な仕事の筈だが……」
「それは表向きの話。やっぱり碇も知らないか……あそこでは実はとんでもない計画が進められているんだ」
ケンスケの顔が訳知り顔になった。
「その名も【人類補完計画】!」
蔵馬たちは黙ってケンスケの話を聞いていた。その顔は……呆れ返っている。
「その計画を裏で支えているのが『SEELE』といって、何百年も人類を陰で支配してきた組織なんだって!」
ケンスケは得意顔で話を続けた。
「なっすごいだろ?まだ詳しい事は分からないけど、こいつは人類の運命を左右するような………」
「アンタ馬鹿ぁ?」
アスカの突然の糾弾にケンスケの言葉は止まった。
「あんたウチの親がそんなわけの分からない計画を進めているって言うわけ?」
「どうせまたくだらん雑誌からでも仕入れて来たんやろ」
アスカとトウジが次々と馬鹿にした表情でケンスケを問い詰めた。
ケンスケは涙目になっていじけ出した。
蔵馬はそんなケンスケを見て苦笑していた。
確かに、人工進化研究所ではなんらかの計画が進められているようである。
しかし、あの父と母がケンスケの言うような怪しげな計画を進めているとは思えない。
それに、ケンスケが仕入れられる情報などたかが知れている。
トウジの言うように、どこぞの三流サイエンス雑誌からの受け売りに過ぎないからだ。
最も、『SEELE』なる組織については、存在するかも知れない。
人間ではなく妖怪である蔵馬にとって、そのような組織が存在していても不思議ではないと感じていた。
その組織が、本当に存在し、父と母に危害を加えるつもりなら……いかなる手段を用いても排除する気であった。
「話の腰おって悪かったな。ホレ、遠慮なく夫婦喧嘩の続きをしとくれ」
「だからちが〜〜〜〜〜う!!!」
いじけたケンスケを無視して、話を戻したトウジにアスカが怒鳴った。
蔵馬はそんなアスカを見て、「向きになって否定するから、こいつらが面白がるんだろうが……」っと呆れながらそう思った。
そのとき、チャイムが鳴り、担任教師の葛城ミサトが教室に入ってきた。
「鈴原たちーーーーーっチャイム鳴ったわよ!」
「よぉーーっ…3馬鹿、また怒られてんのか〜〜?」
学級委員長の洞木ヒカリが、トウジたちに怒鳴り、それを見たミサトは、面白がってトウジ達をからかう。
「ミサト先生。俺を含めないでください」
既に席に着席していた蔵馬が抗議をした。
★☆★
放課後。
「うわー、降ってきちゃたね…」
「どうしよ〜〜〜。傘持ってくるの忘れちゃった……」
天気予報の通り、雨が降ってきていたのだが、クラスメートの中にちらほらと傘を忘れてきている者たちがいた。
トウジもその中の1人である。
「あ〜あ……傘忘れてきてしもたわ……」
「天気予報を見てこなかったのか?」
朝の天気予報を見ていた蔵馬はトウジに聞く。
「いや、見てはいたんやけど……家出るときにはコロッと忘れとったんや…」
「トウジらしいね〜〜〜」
「しゃーない……濡れて帰るわ……」
トウジはそういうと鞄を頭に乗せ、校舎から出ようとしたが、蔵馬が止めた。
「トウジ…。お前昼休みに、今日は妹を迎えに行くって言っていなかったか?」
「……あっ!」
「びしょ濡れで、妹を迎えに行くのはどうかと思うが……」
蔵馬に指摘され、焦りだすトウジ……。
「………仕方がない…俺の傘を使え…」
「せやけど、それやったら碇の傘が無くなるやないか?」
「ああ、俺は別に濡れて帰っても……「どうせ惣流が予備の傘、持ってきているんだろ!」」
蔵馬の台詞をケンスケが遮る。
「ラブラブ相合傘……くぅ〜〜〜美しい…」
「……お前らな……そうやってアスカをからかって……あいつは本当に迷惑しているだろうから、止めてやれよ。いい加減…」
流石に蔵馬も注意を促した。
「その言い方だと、碇は別に気にしていないのか……」
「ああ、俺とアスカが付き合っているという話が広まってから、煩わしかった女子からの告白がヒタッと止んだからな……」
「そりゃ酷い言い草やな…碇…」
「まったく、俺もそんな風に言ってみたいよ…」
蔵馬と違い、女子にもてたことのない二人は、恨めしそうに蔵馬を睨んでいた。
「あのな……女子の告白を断るって言うのは大変なんだぞ……断りを告げたら、十中八九泣かれるんだからな……女が男をフるのと男が女をフるのとでは、気の使い方が違うんだよ……。それとも、その気もないのに付き合えっていうのか……そちらの方が俺は酷いと思うがな……」
それはそうだろう。
女が男をフッても、その男が可哀想……だなどという話題には滅多にならない。その男が女子の憧れの存在……というのなら話は別だが……。
しかし、男が女をフると、何故か世論はフられた女に同情し、フッた男を批難するのである。
泣かせない為に、好きでもないのに付き合っても、長続きしない。結局、相手を弄んだなどという陰口を叩かれるのである。
最も、蔵馬は碇シンジとしては、一度も女性と交際したことはないが……。
「ほな、碇は惣流とも付き合うつもりはないんか?」
「……今のところは……ないな。…そんな気にはなれない……」
蔵馬のその言葉は、三人に近づこうとしていたアスカの耳にも届いていた。
その手には二つの傘が握られていた。
ケンスケの予想したとおり、万が一のため蔵馬の分の傘も用意していたのだ。
「………」
アスカは傘を握り締め、口がへの字になっていた。
蔵馬から、はっきりと『付き合うつもりはない』と言われたのだ。
アスカはそのまま、蔵馬たちに近づいていった。
「よぉ惣流……ホレ、センセはお返しするで……夫婦仲良く帰りな…」
先ほどの会話を聞かれているとは思ってもいないトウジは、いつもの様にからかい始めた。
「…うっさいわね!!」
そんなトウジにアスカが怒鳴った。
「……馬鹿とは付き合ってらんないわよ!」
アスカはそう言い捨てると、蔵馬の顔も見ようともせず通り過ぎていった。
「なぁ……惣流の奴、何か怒ってなかったか?」
「あいつが怒っとるのはいつものコトやろ?」
トウジはそう言うが、ケンスケの目にはいつものアスカの態度ではないように見えていた。
★☆★
雨が大降りになってきた。
流石の蔵馬もこの大雨では走って帰る気にならず、近くで雨宿りをすることにした。
「ふぅ……かなり濡れてしまったな……」
「そうね…」
濡れた服を見ていた蔵馬は、横から声を掛けられた。
隣に人が居るのには気配で気付いていたが、話しかけられるとは思わなかったので、蔵馬は隣に目を向けた。
蒼銀の髪に、真紅の瞳。
妖怪の蔵馬から見ても、なにやら神秘的な感じを受ける少女であった。
「……君も雨宿りですか?…」
「ええ。突然だったから……」
「……そうですね…」
蔵馬はそう答えてから、改めてその少女を見つめた。
しかし、雨で服が濡れているので下着が透けていることに気付き、失礼にならないよう目を背けた。
「……私ね…今日、初めてこの街に来たの。それであちこち見て周っていたら道が分からなくなって……」
「それは、気の毒ですね……雨が止みましたら俺が道案内をしましょうか?……君がよければですが…」
普段の蔵馬にしては珍しいといえよう。
蔵馬は普段はなるべく人と……親しい者以外とは関わらないようにしている。
やはり、自分が人間ではなく妖怪なので、余り人とは関わりたくないのだ。
にもかかわらず、今回は自分から案内すると言い出したのだ。
蔵馬も自分自身の気まぐれに、内心、驚いていた。
「…優しいんだね…」
少女は微笑みながら蔵馬に答えた。
「レイーーー。レイ、何処ーーー!」
傘を差した女性が、誰かを探してるらしく大声を出して、探し人の名を呼んでいた。
彼女の声に反応した少女……レイは、申し訳なさそうな顔で蔵馬を見ていた。
「あの人が迎えの人ですか?」
レイは無言で頷き、女性の方に向かって駆け出した……が、途中で止まり、蔵馬の方に振り返った。
「……またね…」
そう言い残すと再び駆け出し、女性が差す傘の中に入った。
蔵馬は、迎えにきた女性が両親が勤める人工進化研究所の制服であることに気付いた。
女性は乗ってきていた車にレイを乗せ、その場を後にした。
★☆★
「只今」
雨が小降りになったので、ようやく帰宅した蔵馬も見て、ユイが驚いていた。
「傘、持っていった筈じゃなかったかしら?」
蔵馬は、トウジに傘を貸したことを伝え、シャワーを浴びるために脱衣所に向かった。
脱衣所のドアの向こうに人の気配を感じた。
どこかで感じたことのある気配なので、気にせずドアを開けたら……中には、全裸の少女が居た。
「……あれ…君は?」
その少女が先ほどのレイという名の少女であることに直ぐ気付いた。
レイは、ニコリと微笑むと蔵馬に向かって平手を繰り出した……が、蔵馬はそれをあっさりと躱わす。
「……失礼…」
そう言うと蔵馬は脱衣所のドアを閉め、自室に戻った。
まさか、避けられるとは思っても見なかったレイは、一瞬、呆然としたが……クスッと微笑むと濡れた体を拭き、服を着る。
レイも、蔵馬がわざと自分の裸を見たとは思ってなく、事故であることは理解していたので、まったく怒っていなかったのだ。
(さっきの娘だよな……何故、ウチに居るんだ?)
タオルで体を拭きながら、蔵馬が考えていたら、ドアの向こうからユイとレイの気配を感じた。
「……シンジ、入るわよ?」
「……いいよ…」
ユイがレイを伴い、蔵馬の部屋に入ってきた。
「紹介するわね。ウチの遠縁にあたる子なんだけど、今日からウチで面倒を見ることになった……」
「綾波…レイです」
蔵馬は、自己紹介をするレイを見て……自分の中に何かが生まれている事を感じ始めていた。
〈STAGE.01 NEXT〉
To be continued...
(2009.12.19 初版)
(あとがき)
ジョルジュ「読者の皆様。お久しぶりです。ジョルジュ・早乙女です」
コエンマ「コエンマじゃ」
ジョルジュ「さあ、新たに始まった幽☆遊☆世紀 エヴァンゲリオン……いかがだったでしょうか。前回に引き続き、今作も後書きは私とコエンマ様が担当させて頂いております」
コエンマ「前作の最終回は、出演できなかったがな…」
ジョルジュ「さて、この『蔵馬育成計画』ですが、基本的には現在、角○書店の月刊少年○ースで連載されている漫画版『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』を元にした学園エヴァと幽☆遊☆白書とのクロスオーバーです。タイトルが育成計画とはいえ、別に蔵馬さんを育成する話じゃありません」
コエンマ「基本的にはLARSの話になるじゃろうな……もちろん霧島マナも登場するから、いずれはLAMRSになるかもしれんが……」
ジョルジュ「今回は、漫画版の第一話を元にした話ですが、これからの話は漫画版の他にかのもののオリジナルの話も書く予定だそうです」
コエンマ「ただし、花見や海水浴、クリスマスやバレンタインといった季節ネタはなるべく避けるそうじゃ」
ジョルジュ「書くとしたら、外伝としてだそうです…」
コエンマ「それでは、新たなかのものの駄文に付き合ってくれい」
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