時超えの少年

プロローグ

presented by 森部翼哉様


 赤く、どこまでも続く世界。

 そこには一人の少年が立っていた。

 周りには何も無い。

 ただ、赤い光景が続いていた。

 上空から何か聞こえる。

 猛スピードで、

 何か、

 落ちて………!

 ズドォォォォォン!

 少年の真横にクレーターが出来る。

 数センチずれただけで即死だった。

 いや、もう死ねない体だが………

「くはぁ! 何度やっても慣れるもんじゃないな………っと!」

 クレーターから、一人の青年がはい出てきた。

「ねえ、あなた誰ですか?」

 少年の問いかけに青年は、

「私は霧崎修一だ。君は?」

「僕は、碇シンジ……」

 霧崎と名乗った青年は辺り見回し、考え込む。

「そうか………サードインパクトが起こった後の世界か…」

「!!…どうしてそれを………?」

シンジが驚いた顔で霧崎を見る。

「この世界の情報はある程度持っているからな。君に起きた事も含めてね」

 霧崎はさも当然といった表情をしている。

 しばらく経ってから、シンジが口を開く。

「ねえ……僕はこれからどうしたらいいんだろう………?」

「自分で決めればいいさ。此処で死ぬのもよし、もう一度やり直すも良し・・・」

 霧崎の言葉にシンジが目を見開く。

「やり直す!? そんなことが出来るの!?」

「できるよ。ただ、覚悟はいるけどね?」

「僕がしっかりしていればこんな結果にはならなかった筈なんだ……
 アスカも、綾波も、ミサトさんも……だから! 変えられるならなんでもする!」

 シンジの目に闘志が宿る。

「ならば、何も言わない。……私の手を握ってくれ」

 霧崎が手を差し出す、シンジは何も言わずに手を取る。

「ギッ………!」

 シンジの頭に様々な知識が流れ出す。

 この世界に渦巻く様々な知識。

 霧崎の持っていた技術や様々な力。

「さて、。後は君次第だ、世界そのものを飲み込めるかどうか……」

 シンジはうずくまって頭を抱えている。

「この世界に取り込まれる前に行くことにするよ」

 そう言って霧崎が『門』を開き、消えていった。






To be continued...


(あとがき)

どうも〜、新参者の森部翼哉という者です。
SS書き始めてまだ数ヶ月程度ですが、EVASSに挑戦していこうと思います。
いろいろ至らない点など有るでしょうが、よろしくお願いします。
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