運命、めぐり合い、絆、縁・・・

人の出会いをこじつける言葉はいくつもあるが、出会いそのものに良いも悪いもない。

出会った人間が良い人か悪い人か・・・愛しい人か殺したい人か・・・敵か味方か・・・

そっちの方がよっぽど重要だろ?






Once Again

第一話 〔其れは繰り返す輪廻がごとく〕

presented by 睦月様







赤い波の音が世界を支配していた。
風は血の匂いしか運んでこない

すべてが斜陽のように色づく世界・・・
空を見上げれば赤い血によって作られた天の川・・・
下を見下ろせば赤い海と崩れた廃墟・・・

そのどちらにも動くものはおろか生き物すらいない。

『原初の海か・・・滅んだ命達がこの世界に現れるまで50数億年・・・再び生命体が現れるために同じ時間がかかるとして・・・いや、それより太陽が白色巨星になってこの星が消えるのが早いか・・・』

その存在は死んだ世界をじっと見ていた。

『・・・見るに耐えんな・・・』

つぶやいた言葉は空気を震わせることすらない。
それはいま物理的に干渉することは出来ない状態だ。

そいつが注目しているのは自分の前にいる少年・・・

『碇シンジ・・・惣流・アスカ・ラングレーは原初に帰ったか・・・むりも無い』

それは過酷な運命に翻弄され絶望した少年・・・彼は今赤い海の浜辺で体育座りをしている。
その手には赤いプラグスーツが握られていた。
シンジの視線はうつろだ、その瞳が見つめるのは地に倒れ付した巨大な少女の姿・・・

『綾波レイを見ているのか・・・』

シンジは自分の近くにいる存在に気づかない。
しかしそれは仕方の無いことだ。
いまの彼には実体が無い。

『・・・ふむ』

何かを思いついたのかそいつはシンジの前に回りこむと力を解き放った。

「な!!うわあ!!」

シンジは思わず後ずさった。
いきなり目の前に光が集中し、輝きを放てばそれは驚く。

『ああ、そんなに驚くな碇シンジ』
「え?だ、だれ!!?」
『目の前にいる我だ』

シンジは驚きのあまり何も言えなくなった。
目の前にいるものをたとえるならマネキンだろう。
一応人間のように四肢と頭がついているが人間としての凹凸がまったく無い、その表面はオレンジ色の光沢を持つ金属的な質感になっている。
しかも口すらないくせになぜか声まで出せるようだ。

『自己紹介をしようか』
「自己紹介?」
『我はお前達が言うところのアダムだ。』
「っつ!!!」

その言葉を聞いたシンジの表情はおびえと恐怖に染まった。
必死で後ずさろうとする。

「し、使徒!!セカンドインパクトを起こした第一使徒!!!」
『・・・ちょっと待て・・・』
「お、お前のせいで!!!」

シンジは必死でアダムをにらみつける。

『・・・碇シンジ・・・ちょっと黙れ』
「あう・・・」

強大な存在感を叩きつけられてシンジが文字通り黙った。
プレッシャーで声が出せない。
存在のレベルで違いすぎるのだ。

『・・・まず基本的なことから訂正しよう。我はお前達の言うセカンドインパクトもこのサードインパクトと言うものも起こすつもりは無かった。』
「え?」

アダムの言葉にシンジは意表をつかれた。
いままで考えもしなかったと言う感じだ。

『お前達の言うセカンドインパクトの直前まで私は眠っていたのだ。本来ならばそのまま眠り続けるはずだったのだが、確か葛城と言うリリンが眠っている私にちょっかいを出した。』
「葛城・・・ミサトさんの?」
『そう、お前の知る葛城ミサトの父だ。』
「何でミサトさんのことを・・・」

シンジは背後を振り返った。
そこにはいくつもの十字架の墓標がある。
そのあたりにころがっていたものを寄せ集めて作ったものだ。
その中のひとつに白い十字架のついたものがある。
それがミサトの墓だ・・・もっともミサトの物を含めて墓の下に遺体があるわけじゃない。
全ては赤い海に溶けてしまっている。

『お前も見たであろう?あのすべてがひとつになった世界では他人と自分の境界など無かった。その程度のことを知るのはたやすい・・・話しを続けるぞ?』
「はい・・・」

シンジは覚悟を決めた。
どの道ほかの選択肢は無い。

『あのものは眠っている私に槍をつきたてて自分達の思うとおりにしようとした。しかし早々うまくいくはずも無い、休眠していた私はいきなり槍を突きこまれたことで強制的に覚醒状態にされた。』
「覚醒?」
『そうだ、しかし無理やり覚醒させられた私は自分のエネルギーを制御することすら出来ず結果として起こったのがお前たちリリンの言うセカンドインパクトだ。』
「そんな・・・それじゃ・・・」
『セカンドインパクトのあの悲劇は葛城と言うリリンが起こしたことであり、葛城ミサトはその張本人の娘だ。しかも見当違いに私やほかの使徒を憎んでいた様でもある。その上で聞くがあの悲劇とこの悲劇は我のせいになるのか?』

アダムは淡々と事実だけを言っている。
話の内容を考えればアダムも被害者だ・・・あるいは一番の・・・
しかしアダム本人は別に怒っている様でもないし、何を考えているのかわからない。

シンジは真っ青になってぶるぶる震えていた。

『しかしそれもすべてはあのゼーレとか言う集団の計画だったようだな・・・』
「え?」
『お前もあの赤い世界で見ただろう?あの連中はすべての力を放出し、胎児の状態まで還元された私を使ってこのサードインパクトを起こした・・・つまり私を道具として使ったと言うことだ。それが真実・・・』
「で、でも・・・」
『胎児の状態の私に何が出来たと言うのだ?この自我にしてもついさっき目覚めたばかりなのだぞ?』
「う・・・」

アダムの言葉にシンジはうなだれた。
誰が被害者と問われれば目の前にいるアダムだろう。

『まあそんな事もすべてはいまさらだ。意味は無い、我はもうまもなく消えるからな・・・』
「な!!」

予想もしなかった言葉にシンジが驚く。
混乱しているシンジにアダムが肩をすくめた。

『そんなに驚く事もなかろう?我の肉体はサードインパクトで消滅してしまった。今の我は残った力を使って自己を保っているエネルギー体でしかない。我思うゆえに我あり、今のわれは己の力によって自己を保っている状態だ。いずれ力を使い果たしてわれと言う存在は消える。綾波レイが言っていた無に帰るということだ。』
「そ、そんな・・・それでいいの!?」
『妙なことを聞くな・・・渚カヲルも言っていただろう?生と死は等価値だと、我もそれは同じ、違いなど無い。』

アダムがカヲルの名前を出したとたんシンジの顔がゆがむ。
苦しそうな泣きそうな顔だ。
しかしアダムはシンジの様子など気にしない。

『さて、かなり遠回りをしたが本題に入ろう』
「え?」
『惣流・アスカ・ラングレーは原初に帰ったな?」
「っつ!!」

シンジは身を硬くして手に持っていた赤いプラグスーツを握り締めた。
しかしアダムはうなだれるシンジにお構いなしで話を続ける。

『結論から言うと彼女が原初に帰ったのはお前のせいではない。』
「え?」
『お前の性格もあの世界で大体把握している。大方、自分が首を絞めたことでこの世界を拒絶したために原初に返ったと思っているんだろう?』

アダムの言葉にシンジはうなずいた。
その瞳は違うのかとアダムに問いかけている。

『もともとあのサードインパクトは基本的な部分にエヴァ量産機で干渉して力技で方向性をゆがめられていたのだ。もちろんあのゼーレの望む方向にな、その結果・・・惣流・アスカ・ラングレーは不完全な状態で復活した。・・・お前が気持ち悪いと言われたこともおそらく本当に気分が悪かったのだろうよ、何せ体が崩壊しかけていたのだから気分がいいはずもあるまい。』

アダムは事実だけをしゃべった。
しかしシンジの顔は優れない。
子犬のようにおどおどした目で口を開いた。

「アスカは・・・戻ってくるの?」
『さて・・・どうだろうな・・・』
「そんな!!」
『我に文句を言っても始まるまい?今この世界はお前しか生きている人間はいない・・・この赤い海が人間と言えるならもう一人いるともいえるが、これだけ混じってしまうと切り離すのは無理だろうな』

シンジは愕然とした。
アダムの言うことを信じればこの世界には自分以外生きた人間はいないということになる。
落胆したシンジの両目から枯れ果てたと思っていた涙がほおを伝う。

「・・・もう一度・・・みんなとやり直せると思っていたのに・・・」
『・・・・・・』

シンジの嗚咽にアダムは答えなかった。
たしかにここまで混じった物を外部からの干渉でそれぞれの器を作り直して元に戻すなど不可能だ。
しかしそれは完全には無理と言う事、やりようはなくもない。

そして”ある方法”なら文字通り全てをやりなおせる・・・が、それは出来ない。
シンジの望む形のやり直し・・・それは可能ではあるが不可能なのだ。
アダムはもうひとつの方法をシンジに告げることにした。

『まあ方法がないわけでもない。』
「え!?」

アダムの意外な言葉にシンジが顔を上げた。
その瞳には藁をも掴むようなかすかな希望が宿っている。

『自発的に出てこさせればいい。』
「自発的?」

アダムはこっくりとうなずいた。

『方法はお前がATフィールドを使いそれを灯火としてお前の望む者の魂を呼び寄せる。そしてその魂を基にして体を再構成させるのだ。』
「そんなこと!!」
『できる。リリンも使徒だからな、特にお前はサードインパクトのヨリシロとなった事でATフィールドの意味を知ったはずだ。フィールドの本質はこころのありよう、お前が望む者達に会いたいと強く思いながらフィールドを展開すればその魂を呼び戻すことが出来るだろう。』
「そ、それでみんなを!!」
『それは無理だ』
「なぜ!!」

シンジは叫んで興奮していた。
今にもアダムに掴みかからんばかりだがアダムが何も言わず黙っているので徐々に冷静さを取り戻していく。

『はっきり言おう。お前はフィールドの意味を理解し、そしておそらくフィールドをはることも出来るだろう。しかしだ、おまえ達の言うS2機関を持たないお前はそのエネルギーを別の所から持ってこなければいけない。』
「別の所?」
『お前の魂を削る事になる。』
「た、魂!?」

予想もしなかった言葉にシンジは大きな声をあげた。

アダムは特に気にしなかった。
うろたえるシンジを無視して話を続ける。

『フィールドは心の力だからな、魂を削れば一時的にでも作り出すことが出来るだろう。しかし魂を代償にしているのだ。全員が戻ってくるまでお前の魂一つでは足りない。呼び戻した後もその魂を定着させる肉体も作り出さなければならないしな』
「ど、どうしてもだめなの?」
『碇シンジ・・・多くを望みすぎた結果がこの世界だとは思わないか?』

アダムは赤い海を指差す。
それは全ての生命が溶け込んだ命のスープ・・・
多くを望んでこの世界を作り出したゼーレも今やこの海に溶け込んで希釈されている筈だ。

「僕は・・・」
『どの道お前を落とし入れてこんな世界にした挙句この海の中でのうのうと夢を見ている連中だ。わざわざ外に出してやる必要などあるまい?』
「・・・・・・」
『たとえばあの三人のオペレーターたちはどうだ?上司の命令だからといって律儀に従い、連中の計画を手伝った。』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウルサイ・・・」
『たとえば赤木リツコに冬月コウゾウ、自分の愛した男に散々利用されて捨てられた女とその男を信じた盲信者』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウルサイ・・・」
『たとえばお前が親友と思っていた友人達・・・彼らも戻ってこないな、綾波レイと惣流・アスカ・ラングレーも・・・』
「・・・・・・・・・・煩いんだよ!!」
『たとえば・・・・・・碇ゲンドウ』
「っつ!!!」

アダムの一言でシンジの呼吸が止まる。
そのままじっと数秒間・・・アダムはさっきまでの冷淡な声と打って変わってやさしげな口調でシンジに語りかけた。

『なあ、碇シンジ?お前はずっと他の誰かの思惑の上にいた。最後のこの時くらいは我を通してもよかろう?お前を非難する人間も蔑む人間もいない、ここはたしかに傷つけるもののいない究極の世界だ。』
「だまれ!!」

シンジはアダムの言葉を大声でさえぎった。
それだけは認めることが出来ない・・・シンジは己のすべてをかけて否定する。
立ち上がったシンジはアダムを睨んだ。

「僕が望んだのはこんな世界じゃない!!」
『・・・確かにこの世界はお前の望んだ世界じゃないかも知れん・・・いや、実際そうなのだろう。しかしだ・・・声を嗄らして叫んでも誰にも届かんぞ?聞く人間はいないからな。』
「届かせて見せる!!」

シンジはそう言うとアダムの横を抜けて赤い海に向かう。
ザブンと躊躇なく足を突っ込んで歩き続ける。

『何をするつもりだ?』
「さっきあんたが言ったんじゃないか!!僕の命を使えば会いたい人にあえるんだろ!?」
『・・・はっきり言うぞ?碇シンジ、お前は馬鹿な事をしようとしている。』
「うるさい!!」

アダムの言葉にシンジは聞く耳を持たない。
赤い海に腰までつかるとシンジは深呼吸する。
肺の中に血の匂いが充満して咳き込みそうになったが我慢した。
これは人が生きた証なのだ。

『・・・・・・一つ忠告しよう。碇シンジ、こころのありようは一つじゃない。今の精神状態でフィールドを展開すればお前の心そのものが展開される。』
「なにがいいたいんだよ!?」
『お前が強く心に思うこと・・・それは恨むと言うことも含まれる。お前が憎んでいる人間もお前のフィールドに引かれてこの海から戻ってくるかもしれんぞ?』

シンジは足を止めてじっと赤い海を見る。
何処までも赤い海の色が血のように見えた。

『それでもか?』
「・・・・・・それでもだ。こんな世界で一人だけで生きていくよりはるかにいい」

言葉を言い終えるとシンジは己の命を代償にフィールドを展開した。


・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
『これがお前の望みか?碇シンジ?』

砂浜にシンジの体が流れ着いた。
息をしていない・・・すでに死んでいるのがはっきりと分かる。
しかしアダムはシンジを見るどころか完全に無視して自分の右手を見た。
なぜか拳の形に握られている。

『・・・しかもよりにもよって・・・』

アダムが見たのは空中に浮かんでいるいくつものソフトボール大の光球だ。

『・・・14か・・・リリン一つの命にしてはよくやったと言うところだな・・・”あの女”も呼び戻したかったのだろうが”いないもの”はどうしようもあるまい・・・しかしむしろそれが”いい方向”に働いたと言うことか?』

アダムは周囲に漂う魂を観察する。
それはシンジが命をかけてこの世界に戻した魂達だ。

『しかし碇シンジよ?我は言ったはずだな?魂をこの世界に戻しても宿るべき肉体がなければ長くは持たない。まあ完全に霧散して消滅する我とは違い、いずれ同じようにこの海の中に戻るだけだが・・・さて・・・・』

そこまでしゃべってからアダムは初めて足元に転がっているシンジの遺体を見た。

『・・・意図した物では無いとしても”条件”が揃ったか・・・我としてはこのまま消えても構わないのだが・・・』

アダムの雰囲気が一変した。
使徒の感情が人間と同じかどうかはわからないがそれはおそらく・・・喜悦

『おもしろい・・・実に面白いな碇シンジ・・・唯一無二の我々には自分以外の個体の為に命をかけるなど理解すら出来ないことだ。興味深いことこの上ない。』

アダムは笑った。
肉体があったなら転げまわって笑いつづけていただろう。
それほどにシンジの行動はアダムにとって愉快だった。

しばらく笑いつづけた後、アダムは初めてシンジの遺体を見る。

『クククッいいだろう。碇シンジ、お前の望みをかなえてやろう。もう一度皆とやり直すと言う願いをな・・・』

アダムは誰かに宣言した。
それを聞くべき人間が誰かはわからない、聞こえているのかすらも・・・しかしアダムは気にしない。

『だが、代償は必要だ。一つはお前の行動、しかしこれでは足りない。条件に満たない。だから代償をもう一つ・・・”お前を貰う”ぞ、それによってお前はやり直す機会を得る・・・もっとも・・・』

アダムは握っている右手を見た。
表情のないアダムから感情を読み取るのは難しいがわずかながら憐憫が感じられる。

『お前の望んだやり直しかどうかはわからん、こればかりは我にもどうにも出来ないからな・・・しかしそれは・・・』

アダムは視線を再び魂達に向ける。
右手を見ていたときとはうって変わって挑戦的な雰囲気を纏った。

『こいつらのやるべき事だ。』

数分後・・・

シンジの死によって全ての生命が消滅した世界に二本の足で立つ者がいた。
白髪になった髪を風が揺らして通り過ぎる。
開いた瞳の色は血のような赤だった。

それはかって碇シンジと呼ばれた者・・・しかしそれはすでにシンジではなかった。

「ヨリシロとして我と一度繋がっただけの事はあるな・・・なじむのが早い。」

碇シンジであって碇シンジでは無いそいつは自分の体を確認した。
体の動きを確かめるように動かすがその右手は硬く握られたまま開かない。

「いくら我でも肉体なしに自己を保ちつづけるのは難しい。だが逆に入り込む肉体があれば存在しつづける事は出来なくもない。問題は入り込む肉体だったが、この世界の生命は全て滅んだからな、まさかこんな形で最後に残った生命・・・碇シンジの肉体を手に入れる事になるとは思わなかった。」

そいつ・・・シンジの体に入り込んだ存在・・・アダムは握った右手に視線を向ける。

「さて、碇シンジよ・・・かなり一方的ではあるがここに契約はなった。我がアダムの名にかけてお前の願いをかなえよう。多少足りないものはあるが・・・なに、それについての当てはある。」

アダムはにやりと笑った。

「さあはじめようか・・・やり直しを・・・」

人外の存在は無人となった世界に宣言した。
シンジの望んだやり直しをここにはじめると・・・






To be continued...

(2007.04.21 初版)
(2007.06.30 改訂一版)
(2008.02.03 改訂二版)
(2008.04.19 改訂三版)


次回予告

シンジにやり直しを約束したアダムは失われた力のもとにおもむく。
それはこの世ならざる場所

「せめてこの苦労の分くらいは楽しませてくれよ、リリン?」

そしてすべては始まりのときへ・・・

2014年
ドイツで日本への転勤が決まって浮かれるミサトの目の前に”いなかったはずの人間”が現れる。

「良く知っている。葛城ミサト、おまえもあの時あの場所にいたからな、お互い目があったのを覚えているか?」

困惑するミサト・・・
しかしそんなことはお構いなしで話し続けるローブを着た少年・・・

「それはいいな、予言・・・予言者・・・我は予言者と名乗ろう。」

次回、Once Again 第二話 〔其の名は予言者〕

(あとがき)

このサイトには初めての投稿になります睦月です。
いまだ未熟者ではありますががんばって執筆を続けて生きたいと思いますのでよろしくお願いします。
一応オリキャラ逆行物ですが過激な感じではなく妖しいシリアスな感じを目指しています。

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