この蒼き空に約束を

プロローグ

presented by 東雲様


                              − 西暦2004年 −

「いい?シンジ。お母さん少しの間いなくなるかも知れない。そのとき、お父さんに捨てられるかも知れないけど、

大きくなってこれをもってきてね。そして――――――――            ね。」

そう言って、女性は優しく少年を撫でた。

その日を境に女性は少年の前から姿を消した。


                              − 西暦2015年 −

                              百式格闘技日本道場

「破ッ!!!!!!!!」

『ぐふっ!!!』

ドカン!!!!!!!!

ある女の子顔負けな美少年[と言うより女の子?]が自分より2回り以上も大きな男を、中国映画宛らに殴り飛ばし、壁に叩き付けた。

『』のときは日本語以外で何語か説明があるまでずっと前と同じ言語。(・・・なんか・・・非常識極まりない様な・・・(・_・;))

『大丈夫?』←英語

『ぅぅ・・・は、はい。お、お願いします。し、師範』←英語

師範と呼ばれた少年は、手を差し出し男を起した。

『はい。カフスさんは、まだ守りに隙があります。相手の拳が見切れれば防御はもっと良くなります、

でも、だからと言って無理な鍛錬はしないように。』

『はい。ありがとうございました。』

『次は、自分の御相手お願いします。碇師範』←スペイン語
 
『分かりました。どうぞ好きなときに来て下さい』←スペイン語

先程から、女性なら堕ちるであろう天使の笑みを浮かべ

涼風のような美声で様々な国の言葉を流れるように喋っているのは、

この道場の唯一の十代にして、師範【碇シンジ14歳】今年、四つ目の大学を卒業

-しかも全部主席で博士号やら特許権やらいっぱい持ってあまり公にしてないが-したばかりの少年だ。

『せい!!!!!!!!』

『ぶふぉぁぁぁ!!!!!!!!』

『ぐぅぅ・・・。ごほッ!ごほッ!強いな〜やっぱり。ごほッ!』←フランス語

『大丈夫ですか?立てます?(微笑)』←フランス語

微笑みながら何回差し出したか分からない手を差し出し、男に問う。

『は、はい大丈夫です。碇師範お願いします。』

『はい。セイルさんはもっと踏み込みを速くして、確実に狙いましょう。パワーだけなら僕より有りますから。当たれば、ひとたまりも有

りませんから。以上です。』 

『ありがとうございました。』

「それでは、今日はここまで!明日から、僕はいませんが気を抜かず、より鍛錬に励んで下さい!」←日本語

「「「「「「「「「「「はい!!!!ありがとうございました!!!!!!」」」」」」」」」」」←日本語(あれ?・・・みんな日本語?)

「うん。僕のべんきょうのために稽古中の僕相手のときは皆には<生まれ故郷の言葉使ってね>ていってあるんだ。」

(ふ〜ん、勉強熱心なことで。\(-o-)/・・・って普通にこっちの声に反応すんな!!)

「師範?だっれと話してるんですか?」

「あ、嫌なんでもないよ。それでは僕は総師範のとこに行くけど・・・誰か連絡事項ある?」

「連絡事項というより質問って言うより毎回思ってたんですが総師範は俺らの国の言葉理解できるんですか?碇師範。」

「もう稽古終わったからシンジで良いよ。でも、・・・多分大丈夫?だと思う(^_^;)」

「出来るわけ無いじゃん」

「あの爺いっつもシンジに通訳任すか、俺らが日本語喋ってんだから分かるわけ無いジャン。」

「そそ。出来るわけ無いあんな爺さんに言葉が分かるわけ無い!!」

うんうんとシンジ以外が皆頷く。

「あの〜その位にした方が・・・。」っとシンジが言うのも聞かず。

『大丈夫だってシンジあの人に外国語が理解できるわけn『ほほ〜う(笑)。お主等が日頃ワシを

どう思って居るのか良〜く分かった。』そっ総師範!!!』←そっ総師範以外イタリア語(途中参加のことばも)

シンジ以外のやつは皆凍り付た、ペキンと音のしそうなくらい

「そ、総師範。こ、こんにちは。」

「い、何時からそこに・・・」

「<俺らの国の言葉理解できるんですか?>辺りからじゃ。それにもう稽古終わっとろうが、

おお!そんな事よりも、シンジもう行くのか?」

(最初からおるっていえばいいのに・・・)

「あ、いえ。明日から、ですお爺様。」      
                        
そうさっきから顔は笑っているが、眼は視線だけで殺す!!と-シンジには可愛い孫を見る目-訴えているのは、

シンジの祖父にして、百式格闘技道場創始者が自分を超えたと、

認めた一番弟子にして現総師範で碇財閥現総帥の碇シンゾウその人であった。



この中の碇財閥とは・・・碇家とその分家

天使家(アマツカケ)

ウェーヴィン家(ケ)

船旅家(フナタビケ)

の三分家からなり更に其処から派生していて正確には3つの分家がある。また各々私兵団を持っている。

碇財閥は、貿易だけでなく様々な分野の商業に着手していて、現在はデパートだけでも、世界の6割を占めている。

其れだけでなく、10年前位から発展途上国を中心に無償の投資を行ったり、

(シンジが「この人たち可哀想だよ何とかしてあげようよ」といったから)

綺麗に浄水した水や井戸を掘り、川の氾濫を防ぐために各地にダムを建設したりと、世界的に尊敬の目で見られて居り、

更にシンジは、自分の研究で開発した品種改良の樹木に成功し、砂漠化の進んでいる発展途上国などに、その木を植え、

世界の砂漠の3割に樹林を造ることに成功している。

その為、碇財閥に感謝している国は多く、発展途上国の大統領などを筆頭に敬意を込めて、

碇シンゾウ氏は【日輪の英雄(ヒーロー)】シンジは【翠の救世主(メシア)】と呼ばれ、国連から重要人保護を受けている。

また、世界一投資している財閥として、ギネスブックや功績を称え世界中の各出版社の教科書に碇シンゾウ・シンジの名や写真が轟くほど
である。



「そうか、だが気をつけろよあの腐れ外道は何を仕出すか分かったものでは無いからな。」

「ありがとうお爺様。でも心配要りません大丈夫ですよ。それにそのために強くなったんですから。」

「そうじゃなわかった。じゃあ明日に備え今日はもうシンジだけ休んで、他はワシと残業してもらおうかの〜(笑)」                                              
                               
(ちなみに、なにげに拳速だけならシンジより速い国際的で元気な68歳の好々爺である。まじすげぇよこの爺、うちのはもう死んじゃった

から羨ましい限りだ。(T_T))

「「「「「「「「「「「「「「「そ、そんなぁ〜(ToT)」」」」」」」」」」」」」」」

「自業自得ですよ。それじゃ皆さんがんばってくださいね〜。(微笑)」

「「「「「「「「「「「「「「「ま、まってシンジ俺等(僕等)を見捨てるのか!(T_T)」」」」」」」」」」」」」」」

「助けようと思ったけど、残業じゃあ仕方ないですね。じゃ、お爺様死ぬ1歩手前まで、ですからね。」

「心配するな川に浸かっても死なんように鍛える。」

「そ、そう。それでは、またね。(生きてたら)」(え?シンジ君気味酷いよ(・_・;))

といって本当にいなくなった

「「「「「「「「「「「「「「「「そ、そんなぁ〜(ToT)」」」」」」」」」」」」」」」

その日は道場からとても気持ちよさそうな笑い声と<今から殺されます>的な人のものの断末魔が夜中響いた。









――――――――――――――――翌日――――――――――――――――――――――――――――――

「それでは言ってまいります。」

「うむ。気をつけてな。シンジ。」

「はい、お爺様。」

こうしてシンジは祖父に見送られて第三新東京市に単身向かった。

なぜほかは居ないかって?そんなの門下は昨日全員おきれなくなったし、使用人全員屋敷でさいならしたから。

それと「全員で駅に押しかけたら他の人の迷惑になるだろう?」とシンジ自身が言ったからも有る。



シンジが出てから1分後・・・。

「あっ。そういえばあいつ等にシンジがいるってうの忘れておった。(^_^;)まぁ、大丈夫じゃろ。」

どこか抜けている【ヒーロー】だった。











―――――――――――――第三新東京市駅前―――――――――――――――――――――――――――


『本日十二時三十分、東海地方を中心とした関東中部全域に特別非常事態宣言が発令されました。

住民の方々は速やかに指定のシェルターへ非難してください。繰り返しお伝えいたします・・・』

閑散としたビル街をスピーカーから流れる緊急放送が風と共に吹きぬけていく。

時刻は既に十四時を回っている。

恐らくは放送に従い、シェルターへと避難したのであろう。

周囲に人の姿は見えず、動くものといえば風に舞う木葉くらいのものだ。

そんな中に少年はいた。

『特別非常事態宣言発令のため、現在全ての通常回線は不通となっております・・・』

「ちぇ〜。全然駄目じゃん。そっちから呼んどいて、待ち合わせの場所に2時間も待たせるなんて

しょうがない書置き残して直接行こう。」

電話の向こうから聞こえてくるのは繰り返されるだけの音声メッセージだった。

そのため少年は、受話器を戻すとそう呟き後、

足元に置いていた大き目のバッグを肩に掛け、そこにあったタクシー(かぎなし)へ行こうと振り返る。

すると、道の向かいに蒼銀の髪を持つ少女が佇んでいるのが見えた。

瞬きすると少女は居なくなっていたが。

「何だったのかなぁ〜?蜃気楼かな?ま、いいやそんじゃ行きますか。」

かなり楽天家である。そんな事をぼやきながらハンドルの下辺りからなんか2本の回線もってきてる。

(よいこはぜったいにまねしてはいけません!!!)

「じゃ、いくとしますか。待っててよ母さん。」

ブルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン










――――――――――――――――暫くして―――――――――――――――――――――――――――――


暫くすると、そこに使徒と呼ばれるモノが、戦自(戦略自衛隊)や国連軍の攻撃を、受けながらやってきた。

「だぁ〜!よりによって、こんな時に寝坊して、更に見失うなんて!」

戦場となった街の中を、青いルノーに乗って、ネルフ本部作戦部部長【葛城ミサト】が、走りまわる。

「チョット待たせた位で、何が『来ないので、直接先に向かいます。』よ!
非常時に確かに2時間位遅れたかもシンナイケド・・・右も左も判んないはずだから、絶対!この辺に居るはずよ!!」

2時間位とは、かなり問題あると思うが・・・

兎に角、ミサトは自分が迎えに来た少年【碇シンジ】を捜していた。









―――――――――――――――同時刻――――――――――――――――――――――――――――――





その頃、第三東京市のネルフ本部・発令所では、国連軍と戦自のお偉いさん達(御馬鹿さん達)が、額に血管を浮べながら、騒いでいた。

「使徒か、15年ぶりだな。」

「あぁ間違いない使徒だ。」

                       第参使徒水を司る天使サキエル襲来

「やはりATフィールドか。」

「通常兵器は、使徒には効かんよ。」

叫んでいるお偉いさん達(お馬鹿さん達)を見ながら、2人の男、【碇ゲンドウ】ネルフ総司令と、

【冬月コウゾウ】同副司令がそんな会話をしていた。






――――――――――――――――暫くして―――――――――――――――――――――――――――――

一人の少年がタクシーから降りてNERV守衛事務所まで来ていた。

「すいません。わざわざ来てもらって。」

「いや、かまわん。これもわしの仕事じゃ。ハッキリ言ってわしの所の仕事は、
NERVの御回りみたいなもんじゃからなハッハッハ!。もうすぐ迎えが来るからの。」

初老の守衛さん山本さんはあっけカランと言った。(こんな人ばっかだったら・・・いいのに。)








その頃ミサトは街を5回ぐらい周ってまた駅にいた。

「あぁ〜もう!!!何で居ないのよ!!!!これじゃぁ・・・!?あれはN2兵器!!?ちッ!シンジ君貴方が居ないのが悪のよ。怨まないでよね。」

そう言って青いルノーが其処を去った。






――――――――――――――――少し戻って――――――――――――――――――――――――――――




戻って発令所

馬鹿A「やった!?」

馬鹿の一人が叫ぶ。

馬鹿B「見たかね!これが我々のN2爆弾の威力だ。残念ながら君達の出番は二度とない。」

馬鹿Bは自信満々に言い放った。

「その後の目標は?」

『電波障害のため、確認できません。』

馬鹿C「あの爆発だ、ケリはついてる。」

さらに馬鹿Cが自信満々に言い放つ。

『センサー回復します。』

『爆心地に、エネルギー反応!』

「「「なんだとッ!?」」」

自信満々だったお馬鹿軍人達がその報告に愕然となり立ち上がって叫ぶ。

『映像回復しました。』

モニターにはほとんど攻撃前のまま残っている使徒。

立ち上がって驚愕する軍人達。

「わ、我々の切り札が・・・」

「なんてことだ・・・街を一つ犠牲にしたというのに。」

「化け物め!」

一人が悔しげに机を叩く。軍人達は力無くイスに座り込んだ。

軍人達の指揮テーブルに置いてある電話から連絡が届いた。

「―――は!、わかっております。はい・・・では失礼致します。」

通信を終えた軍人たちの前でサングラスの男と初老の男が向き合い立っている。

「碇君、本部から通達だよ。今からこれより本作戦の指揮権は君に移った。・・・お手並みを見せてもらおう。」

軍人の一人が苦々しく言う。

「了解です。」

碇と呼ばれたサングラスの男が表情を変えず答える。

その受け答えに不満なのか皮肉混じりに質問する。

「碇君。我々国連軍の所有兵器では、目標に対し有効な手段が無いことを素直に認めよう。だが碇君・・・君なら勝てるのかね?」

碇と呼ばれたサングラスの男―――碇ゲンドウはサングラスを押し上げ口元は顎髭に隠れよく解らないが自信をもって言う。

「ご心配なく。そのためのNERVです。」

「・・・期待しているよ。」

軍人達はそう捨てゼリフを残しテーブルが沈み本部から退場していく。













                       天使は父に呼ばれて、天界を出た

                 そこは天使がかつて母と共に何度か訪れた行った場所であった

                    そこには天使が、かつて姉と呼んだ女性が居た

                      果たしてそこに有るのは邪神の運命か

                         はたまた神が与えし奇跡か

                          それは空のみが知る






To be continued...
(2008.07.05 初版)
(2008.07.19 改訂一版)


(キャラコメあとがき)

東雲「お初にお目にかかります。東雲(しののめ)です。如何でしたか?<この蒼き空に約束を>プロローグでした。多分、ハーレムになる予定?です。」

シンジ「はじめまして、碇シンジです。この中の僕って、なんだか超人みたいですね。大学出てたり、道場の師範やってたり。」

東雲「いや〜僕としては、還って来たシンジ君もしくは、スーパーならぬハイパー・シンジ君目指しましたから、書いてたら、何時の間にかこうなっちゃったんだ。でもうちのシンジ君は帰ってきてないけどね。」

シンジ「・・・。言い訳にしか聞こえないよ?。」

東雲「当たり前じゃん。いいわけだもん。」

シンジ「はぁ〜。もう良いよ。そう言えば、僕のお爺様達生きてるんだね。」

東雲「ああ、当然さ。ここに居るゲンドウは、天上天下唯我独尊・愛妻・愛息?道まっしぐらだからね。

そのわりに馬鹿だし阿呆だし。

最初シンジ君を拾ったのは町医者にしにしようかとも思ったんだけど、君の怪我も治せて、武術も教えられて、

なおかつ大学余裕で行かせれるような設定にしたら、碇家生きてないと、きつかったんだ。」

シンジ「父さん僕に何したの?」

東雲「それはね、耳貸しな・・・・・・で、・・・・・・・して・・・に捨てたんだ。」(ネタバレなので音なし)

シンジ「原作より酷い捨てられ方だね・・・。(-_-;)なんか母さんが怒りそうな気がするんだけど・・・。(ガタブル)」

東雲「仕方ないじゃんそうしないと、〔面白くないじゃん〕なんて思っちゃたんだから。」

シンジ「面白くないだけで、僕こんな扱いなの?(;_:)」

東雲「ま、仕方ないと思ってくれ。」

シンジ「なんか納得いかないなぁ〜。」

東雲「まぁいいじゃん。それでは、之にてお開きにさせていただきます。応援よろしくお願いします<m(__)m>」

シンジ「感想待ってます。是非よろしくお願いします。」

東雲&シンジ「「それでは、また。」」



『この作品は、とりもち氏の作品の影響を受けていますので、似たようなところが出るかもしれません。
その辺りは、氏に許可を頂きますし、後日改訂する場合もございますので、温かい目で見守って下さい by東雲』



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