「そう、碇君のこと歓迎してくれるの?ありがとう。」

驚いた顔でシンジとミサトがレイに

「「レ、レイ(あ、綾波)ペンペンの言葉分かるの?」」

「なんとなく。」

「す、凄い。それは良いとして、ここなら多分直ぐに終わるな。ミサトさんと、ペンペンはリビングをお願い。
綾波は、食材を冷蔵庫に入れた後ペンペン達を手伝って、僕はキッチンを担当してから料理するから。」

「え?え?え?如何いうこと?シンちゃん?」

「くわぁ〜くわっ!」

「〔かたずけに決ってんじゃないか!〕だって、私もそう思う。」

「え〜!ご飯がいい〜!」

「掃除が済んでからです。それと、サボったりしたらご飯抜きです。」

「そ、そんな〜(ToT)」

そんなこんなで掃除は始まった。






この蒼き空に約束を

第参話 天使の休息「下」

presented by 東雲様







掃除を始めて1時間40分後・・・



「や、やっと終わった〜。」

「お疲れ様です。」

「くわ〜。」

「はいお疲れ。さあご飯食べよ!皆、手伝って!」

と言ってシンジは、キッチンから大きな皿に盛られた天津飯(てんしんはん)と、シンジ特製中華スープをペンペンはシンジに焼いてもらったさばの無塩焼き、レイは皿と茶碗と箸を持ってきた。そして、

「よし、飲み物は回ったわね。じゃあ新しい家族の誕生を祝して・・・かんぱーい!!ごっきゅ!ごっきゅ!ぷはぁ〜。うま〜い。」

「かんぱ〜い。」

「???」

「くわ〜。♪」

レイは如何すれば良いのか分からずシンジを見る。

「そか、綾波はこういうの初めてなんだね。こんな風に乾杯の音頭をとる時は、

喜びを皆で分かち合うためにグラスなどを合わせるんだ。」

「そう、わかったわ。・・・乾杯。」

「うん。でも如何したの?お肉ばっかり残して。」

「・・・お肉嫌い。」

「え?そうなの?ごめん、ちゃんと除けてあげないといけなかったね。」

「ううん。お肉のければ食べれるから。ぱく・・・もぐもぐ・・・・こくん。美味しい♪碇君の料理美味しい。」

「ほ〜んと美味しいわよね〜シンちゃんの料理って。」

「くわ〜!」

「へへ、ありがと、皆。」

こうして食事の時間は過ぎていく・・・・。

「綾波、先にお風呂に入ってきて?僕は洗いものしてくるから。」

「私もする。私もお手伝いしたい。」

「いや、僕一人で大丈夫だよそれに綾波は退院したばかりなんだし、明日も学校がある。だから、今日は早く休むと良いよ。」

「・・・・わかったわ。」

レイが凄くムスッとして答えた。

「そんな顔しないで。明日、リツコ姉さんの検診受けて問題無いなら、お手伝いしてもらうから。ね?」

この回答にレイは

「分かったわ。行きましょペンペン。」

「あぎゃ!」

気分良くお風呂に向かった。

「・・・・行ったね。」

「ええ。でも、あの表情の乏しいレイが此処まで・・・。」

「教えてあげれば直ぐに、覚えて・実行して・応用もする。すごく物覚えの良い子ですよ。
さて、綾波も居なくなったことですし、今度は、ミサトさんの話をしましょうか。」

「私の話?いったい何?」

ニヤニヤしながら起用にビールを飲んでいるミサト。するとシンジの口から驚くべき答えが返ってきた。

「まず質問します。ミサトさんにとって僕と綾波は、家族ですか?それとも復讐の為の駒ですか?」

「ブフーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

思わず飲んでいたえびちゅを盛大に噴出したが、今はそんなの関係無い

「ど、何処でそれを・・・まさかリツ「リツコ姉さんは関係ありません。」え?じゃあどこで。」

「答えは、ミサトさんの中にあります。」

「私?」

「ええ。ミサトさんが僕を使徒の前に出して命令しているときの顔や、
僕が命令を無視したときの顔を見れば分かります。
ああ、この人は僕達に復讐の手伝いをさせようとしているのかな?って思いましたから。鎌をかけてみた訳です。」

「完敗ね。・・・・・・・・分からないわ私にも。」

「じゃあ質問を変えます。ミサトさんは何が欲しいですか?」

「私は、何も「そんな筈ありません。」どうしてよ!」

ミサトがチョット怒鳴り気味に言った

「あの言葉とこの部屋見た瞬間から確信しました。
住んでる人数に合わない椅子の数、多すぎる皿の数、余っている部屋数・・・・・・・・・・。
ねぇ、ミサトさん、形だけ集めても寂しいと・・・空しいと・・・思いませんか?」

「ッ!!!」

少し涙をためながらミサトは肩を震わせるそして、シンジはすこし間を置き

「ねぇミサトさん。もう一度質問します。ミサトさんは何が欲しいんですか?」

「わ、・・・・・私・・・は・・・・私は・・・・。」

ミサトは泣きながら、

「私は・・・・かぞ・・・くぅ・・が・・欲しい!・・家族が欲しいよ!シンちゃんとレイと家族になりたい!!」

シンジはそう言って泣き崩れるミサトを優しく抱きしめ、

「良く言えましたね・・・。大丈夫です、僕も綾波も家族です。そうだよね、綾波?」

レイのほうを見ずにミサトを抱きしめたまま言う

「ええ。」

風呂から上がってきたレイはミサトのそばに行きシンジの反対側から抱きしめ、

「私も・・・ミサトさんの家族になりたい。絆が欲しい。」

そう言ってレイがシンジがしたようにミサトの頭を撫でて、額にキスをして

「碇君が言ってた・・・泣きたい時には、泣きなさいって。」

「う・・ん・・・う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!うっくぅ・・・ぁぁぁぁあぁあぁ・・・あああぁ!!!」

そうして、女性は少女と少年に抱きしめられながら泣き崩れた、今此処で泣いている女性はまるで少女のように儚かった。

40分後・・・・

「ぐす・・・あ、ありがと。シンちゃん私の本当の気持ちに気付かせてくれて。」

「いえ、僕はただ自分のことを気にして、ヒントを挙げただけ。すべてはミサトさんの力です。」

「うん。それでも良いの。ありがとう。・・・・・・・でもさ、何でレイは裸なの?」

「え!?」

そう、何を隠そうレイは風呂から上がってきてそのままミサトを抱きしめていたので、
首にタオルを掛けているだけその自分の姿にレイは

「・・・お風呂から上がってきたから。」

「へ〜。レイって大胆ね〜♪・・・そうだ!レイチョット耳貸して。」

そう言ってミサトはレイに怪しく笑みを浮かべながら、耳打ちする。一方シンジは・・・

「・・・・・・・・・・・」

放心状態だった(^_^;)

「はい。じゃあ、さっきの言ってみて♪」

「碇君・・・の・・・えっち()」

その言葉にシンジはやっと我を取り戻し

「ごごごごごごごごごごごごめん!!!!」

そう言って前かがみで後ろを向いた

「早く着替えないと、シンちゃんが大変なことになるわよ?」

真っ赤になって伏せるシンジを見て、

「はい。でも、着るのが下着しかありません。」

そう言うと、シンジが

「ぼ、僕のよ、よよよよ予備のぱ、ぱぱぱぱぱパジャマ持ってくるから待ってて!」

そう言って、前屈みで全力疾走して部屋から予備のパジャマを持ってきてレイに着替えてもらった。

レイは、チョット恥ずかしいのかシンジに生まれたままの自分を見てもらって嬉しいのか頬が赤く、

ミサトはそんなシンジとレイを見て腹を抱えて爆笑していた。

勿論シンジが黙っているはずが無く、

「ミサトさん!自分ではいたモノは自分で処理してください!!」

と言って掃除をさせられた。(そりゃそうだ)

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――――――――――マンションコンフォート17・ミサト宅――――――――――――――――――――――――

食事が終わって就寝時間


「綾波、今度からお風呂から出てくるときは、チャンと着替えて出てきてね。(真っ赤)」

「なぜ?」

「もし、お客さんとか来てたら僕とミサトさん以外の人にも裸を見せることになるんだよ?」

と言われて少し考えるレイ、シンジとしては自分の前でもあまり裸になって欲しくないから言ったのだが

「(確かにシンジ君以外の男の人に見られるのは・・・)恥ずかしいかもしれない。うん、分かったわ。」

レイはシンジに裸見られても良いみたいだ(・_・;)

「うん。良い子だね。じゃ寝ようか。お休み綾波。」

そういってシンジは自分の寝室に向かうと、後ろからトコトコとレイがついて来る。

「あれ?綾波の寝室はあっちだよ?」

そう言うと、レイはウルウル上目遣いで 抱きついてきて

「いや・・・・・碇君と一緒が良い・・・。もう独りは嫌なの。」

「(うーん。そんなこと言われても、僕が耐えれるか心配なんだけど・・・・。でも、綾波の初めての我侭だから、聞いてあげるか。)クスッ。

分かったよ綾波、こっちにおいで。(それにしても、もう我侭も言えるぐらいに自我が成長してるなんて・・・。すごく物覚えの良い娘なんだな。)」

そうシンジが言うとレイの表情がぱぁっと明るくなり

「うん!」

と嬉しそうに頷いた。





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レイとシンジが眠りに着く少し前・・・・・・。

01〜06と書いたモノリスがゲンドウの前に浮かんでいた。

「ま、その通りだな」

男の1人が、ゲンドウの報告に頷いた。

「しかし、碇君、ネルフとエヴァ、もっと上手く扱えないのかね?」

「零号機に続き、君らが、初陣で壊した初号機と都市の修理費、国が1つ傾くよ」

本当は余り(と言うか、全く)壊れていないのだか、シンジに
〔博士を繋いで置く為には、ちゃちな予算じゃ無理だと思うよ?〕
と言う忠告を受けたのと碇家の今まで使ってきた金が馬鹿にならないので予算を必要以上多く搾り取る為に、
損害については、大袈裟に報告しているのである。

勿論、バレないように(シンジによって)裏工作はちゃんとして(されて)いる。

次々と嫌味を言う男達、しかし、次の嫌味がゲンドウの怒りを買う事になる。

「聞けば、あの「玩具」は、君の息子に与えたそうじゃないか」

ピクッ!

「玩具」の言葉にゲンドウは反応し、

「人、時間、金、親子でいくら使ったら、気がすむのかね」

「それに、君の仕事はそれだけではあるまい、人類補完計画、それこそが、君の急務だよ」

「左様、その計画こそが「では伺いましょう。その計画の要である初号機が何故[玩具]なのですかな?」
そ、それは・・・・・こ、言葉のあ、あやという奴だよ。」

「ほう。言葉のあやにしては、他の方々は全然否定しなかったではないですか?」

「「「「そ、それは、・・・。」」」」

「私はまじめに、計画を成功させようと汗水流して(冬月が)働いているのに!!
(ユイの入っている)初号機が玩具とは如何いうことですか!!」

「すまない、碇。皆の失言俺の顔に免じて許してくれ。後はわしが言っておき、処罰を与える。」

バイザーの男【キール・ローレンツ】が言った。

「ですがキール議長!!彼らは、私の息子のことを馬鹿にしただけでなく、ユイまで侮辱したのですぞ!!!!」

とゲンドウ、相当シンジとユイを馬鹿にされた事が許せないらしい。(・・・何でシンジ?)
        
「まぁ、そう言うな。それはそうと君の息子のシンクロ率アレは何だ?」

「そ、そうだ、君の息子、一体何者かね?」

「左様、初めてしかもあのじゃじゃ馬の初号機に乗って、あのシンクロ率、何かあるよ」

男達の目が、ゲンドウに集中する。

「何者も何も、チルドレンですよ・・・まぁ、公にはサードとなってますが・・・本当の処は真のファーストチルドレン、
つまりオリジナルチルドレン・・・。適格者とでも言いましょうか。」

「何!」

「どう言う事かね?」

すると、議長と呼ばれた男が納得したような顔で言う。

「つまり、お前のJOKERと言うわけか・・・・・・・・・・・だが何故今まで私達に隠してきたのだ?」

キールがこう言うと

「それは、ただ単に灯台下暗しであったのと、最近まで何処に居るのかさえ掴めていなかったからです。」

「ふん。子供一人探せんのかな?」

06と書かれたモノリスが言うと

「では聞きます。皆さんはツナミ博士はご存知ですか?」

「あの、超越者のことかね?勿論小学生でも知っている。」

「ではその姿はご存知ですかな?」

「いや、我々ゼーレでも博士のことは知らん。」

「・・・・!もしかして君の息子は。」

「はい。その博士と世界各地を転々としていたらしく全然足が掴めなかったのです。
そんな人と一緒にいるんですとても捕まえられません。ですが皆さんなら出来るのですか?」

「「「「「「・・・・・・」」」」」」

全員が言葉を失って暫くして

「わかった、何にせよ、使徒による計画の遅延は認められんが、予算などについては、一考しよう」

「では、後は委員会の仕事だ。」

「碇君、ご苦労だったな」

男達は、それぞれ労いの言葉を残して消えていく。

「碇、もう後戻りはできんぞ・・・」

そう言い残して、キールも消えていく。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「終わったか?」

「ああ。問題ない。」

「そうか。だがお前の与えたシンジ君の階級問題なかったな。更にして置いた細工もばっちりだったみたいだしな。」

「?・・如何言う事だ?」

「ああ。お前が会議を終えるまでは秘密と言われていた事なんだがな、
提出したあの書類殆どシンジ君がして後で確認とってもばれないようにシンジ君が
偽装工作してくれていたそうだ。しかも完璧に足も残さずにな。」

「・・・そうか。(だが何時したのだ?)」(貴方が冬月先生に書類をもらったときにはすでにシンジ君に届いてたんですよ)

「ああ。ところで碇。」

「ん?何だ。」

「あの手紙の内容はなんだったんだ?」

「む!そ、それは秘密だ。(絶対に冬月には教えてはならん)」

「(何かやばい事が書いてあったな?)いいだろうそんなにやばい事が書いてあったわけでは有るまい?」

「っく!!だ、ダメだこれは俺のプライバシーだからな!」

こんなやり取りがシンジとレイが床に付くまで続いていた。




―――――――――――――――翌日―――――――――――――――――――――――――――――――

シンジは5時に眼を覚まし、軽くジョギングしていた。30分ほどすると

「あれ?僕以外にいるんだ朝に運動する人。」

その人は黒いジャージ姿で犬を連れて走っていた。

「おはようございます。散歩ですか?」

「ん?おう!おはようさん!!なんやアンさんずいぶんと早いのう。」

「いえ同じぐらいですよ。あ!自己紹介がまだでしたね。僕は此処に引っ越してきたシンジって言います。第壱中に人?」

「おう、そうや。ワイはトウジ言うねん。宜しゅうな。シンジって呼び捨てでもかまへんやろ?」

「うん。僕もトウジって呼ぶからいいよ。」

「おう!・・・おっと家通り過ぎるとこやったわ。ほなまたあったら話そうや。」

「うん。じゃあね。」

「おう!さいなら〜。」

「元気な人だったな〜。おっと僕も早く帰ってご飯作って皆起さないと。」

このあとに教室で会う事になるなんて思いもしないシンジであった。

――――――――――マンションコンフォート17・ミサト宅――――――――――――――――――――――――

トントントントン。

ジュ〜。

「良しご飯出来た。さて、綾波とミサトさんを起して来ようっと。」

そう言ってレイのねている寝室へ

「綾波起きて、ほぉら!」

「うにゅ〜。・・・・う〜・・・ん。おはよう?碇君。」

半分眼を開けて眠そうに眼をこすっり寝ぼけながらシンジに挨拶するレイ(・・・・・・・純粋に可愛いな。)

「(か、可愛い!・・・じゃなくて)な、何で疑問系なんだろ。まぁそんな事はよくて、ほら早く着替えて顔洗って来てね。」

「うん。」

そしてシンジはミサトの部屋の戸を開ける

ガラッ

「・・・・・・・・・じ、人外魔境だ・・・。良くこんな床で寝れるよな〜、ほら!!ミサトさん!朝ですよ!」

「ふえ〜?後5分・・・」

そう言って眠りの体制をとるミサトに

「今起きないと冷蔵庫のビール全て捨てますよ?」

「はぁい!!!今起きますぅ!!!!」

ミサトにとってN2より酷い爆撃をくらい一瞬で目が覚めた

「お早う御座います早く顔洗ってきてくださいね?もう出来てますから。」

15分後

「おはよう碇君。」

「おっはよう!シンちゃん」

どうやら完全に覚醒したご様子のレイとミサト

「おはよう。じゃ食べようか。」

「うん。いただきます。」

「くわ。くわぁ〜!!くわっくわわっ!!!」

「おはよう、ペンペン。」

「くわくわわ?」

「綾波、翻訳お願い。」

「<僕の朝ごはんは?>だって。」

「ああ、抜かりは無いよ。はい。」

「くわ〜!」

「<ありがと〜>だって。」

「く〜わく〜わ。くくわ〜くわくわくわくわくわ〜〜っ!」

「おはよう。そうね私もそう思うわペンペン。」

そう言ってペンペン語を理解するレイ

「今なんていったの?」

そうミサトが聞くとレイは

「[おはよう。すご〜い!!こんなの料理の下手なミサトさんには無理だなっ!]だそうです。」

「あぁ〜んですって!?」

「くわくわぁ〜!」

「[事実じゃないか〜!]だそうです。」

「ぬくく!この鳥は!」

真っ赤な顔したミサトと青い顔したペンペンそんな二人を見かねてシンジが

「ミ、ミサトさん!早くしないとまた遅刻して減棒くらってえびちゅ飲めなくなりますよ!」

「何!それは不味いわ!はぐはぐ!んぐんぐ!・・・んく!ふ〜!ごちそうさん!じゃあ行ってきま〜す!」

殆ど丸呑みにしながら朝食を終えたミサト。

そんなミサトの姿を見てレイは一言

「・・・・・・蛇みたい。」

とつぶやいたらしい

その後シンジはレイにちゃんと良く噛んで食べようねなどと言いながらレイたちと優雅な朝食を過ごした。

―――――――――――――――通学路――――――――――――――――――――――――――――――

「あ!シンジ君!レイちゃん!」

「「あ、洞木さん(ヒカリ)」」

二人は通学途中でヒカリと合い他愛も無い話をしながら学校へ向かっていった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・学校内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「じゃぁ僕は、職員室に行って来るよ。」

「場所分るの?」

レイが聞くと

「いや。全然。」

と平然と言ってのけるシンジ

「じゃぁ、いしっしょに…あ、先生。」

ヒカルがそこにいた大柄で背の高い目つきの鋭い男性の先生に声をかけると、

「お、洞木さんどうし…た……。」

視線はシンジにむけて固まってしまった。たっぷり10秒固まった次の瞬間

「シンジ!!!」

と、叫ぶや否や手を握り上下にぶんぶん振り回した

「「「ええ!!!!!(……………)」」」

シンジとレイとヒカルは、目を見開いてビックリしていた



暫くして、先生がシンジから離れると

「すまん、久しぶりに会ったもんだからつい振り回しちまった。それにしても、来るなら来るで連絡ぐらいしろよなシンジ!」

「ゴメン!ロウガ兄さん。お爺様から全然聞いてなかったから連絡できなかったんだ。」

二人の話についていけないヒカリとレイ、それに気付いたシンジが

「あ、ゴメン。二人とも話しの内容分かん無いよね。」

それに気づいた男性も

「おう、そりゃあすまん。ん〜でもこの後自己紹介するだろうから、楽しみに取っておけ。
お!ヤベエもうこんな時間だ!二人とも教室戻ってろ後でシンジと行くから。」

そう言ってシンジと一緒に職員室に行ってしまった。後に残された二人は

「「・・・・・・」」

「・・・・・・・行こう、ヒカル。」

「え、ええ。」

チョット混乱気味に教室に向かった。


キーンコーンカーンコーン

「おはよーさんケン・・・スケ。ケンスケ?お前なに固まっとんねん。」

黒いジャージ姿の漢?【鈴原トウジ】が教室にいるミリタリーオタクの【相田ケンスケ】に話しかけたが当のケンスケはある一点を見つめて固まっている、良くみると他の生徒も同様に硬直している。

「とととととトウジ!、ああああああ綾なななななななな波が綾波が!」

頭おかし成ったんちゃうかっと思いながらレイのほうを見ると・・・・

「っでいっしょに寝ちゃったの?」

「うん。だって初めて私を『私』と認識してくれて、嬉しかったから離れたく・・・」

などといった会話がレイとヒカルの間で行われていた、しかもレイが若干だが表情を変えている・・・。

「な、何じゃそりゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビックバンに相当する衝撃を受けたためか叫んでしまったトウジであった。

「おーし席につけー!今日は待ちに待った転入生とのご対面だぞ〜!」

「お、おお、そういや今日やったの〜転校生が来るんわ。」

「あ、ああ。そ、そうだったな。」

さっきの衝撃がまだ抜け切っておらずチョット切れの無い会話をする二人

「お〜し入って来ていいぞシンジ!」

((((((((((((((((行き成り名前呼びかよ!))))))))))))))))

ガラ

「初めまして碇シンジと言います。どうぞお願いしますね(天使の微笑)」

ここから女子と一部の男子の心の中をのぞきます

(か、か、可愛い!!!!)

(綺麗・・・まるで天使だわ)

(い、碇君って本当に男の子なのか?)

(うっ売れるぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!)あ、これ男の心

ヤッパリ、シンジの必殺天使の微笑には男女が全員(レイも含めて)ノックアウトした、しんと静まり返る教室から急に大きな声がした。

「あ〜〜〜〜!!お前さん今朝のジョギングのときの!」

「トウジって此処のクラスだったんだね。よかった知り合いは多い方が良いからね。」

とシンジがトウジと会話すると

「まぁそうだな。おっと言い忘れていたが、俺【ロウガ=F=天使】とシンジの家は親戚であり、分家と宗家の間柄でもあるんだ。

シンジの苗字ぐらい聞いた事があるだろ?特に其処のメガネヲタ!」

「メガネは無いでしょ!!せめて名前で呼んでください!」(あ、オタは認めるんだ(^^;))

「宗家?分家?若しかしてあの碇財閥の!?」

「そういえば、社会と理科の教科書に載ってたような・・・。」

気づくの遅いな(^^;)

「「「「「「「「「「「「「「「「じゃ、じゃぁ。碇家の御曹司!?」」」」」」」」」」」」」」」」

「う、うん。でも、皆には僕を碇家御曹司ではなく、碇シンジとして見て欲しいんだ。僕は僕として、碇家のことなんか関係なく。お願い

皆。」

そう言うとシンジは深々と頭を下げ・・・・・・ようとしたのを声を掛けられて止まった。

「何言うとんのや!そんなこと当たり前や無いか!なぁ!」

トウジがそう言うと、

「「「「「「「「「「「「「「「当たり前じゃん(じゃ無い)!」」」」」」」」」」」」」」」

「だそうだぜ?シンジ。よかったな俺のクラスで。」

「うん。ありがとう皆。」

「お〜し!話も一通り終わったところで、シンジの席だが、綾波と洞木の隣、黒ジャ・・・もとい、鈴原の前だ。」

「ハイ分かりました。」

「宜しゅうな!シンジ。」

「改めて宜しくね碇君」

「よろしく・・碇君(微笑)」

「うん。改めてよろしく!」

こうして時は流れる。


余談だが、レイがシンジに見せた微笑みによってレイのファンが今までの3倍に膨れ上がり影の行動だったのがかなり表向きな行動をする

ようになったそうな。

そして一人の少年がシンジとレイを見て「うれるぞ〜!!」などと叫んでいた



                   放課後の音楽室に響くピアノの音と天使の歌声

                  安息していた天使に黒い漢が行き成り言葉を放つ

                    だがそれに合わせる様に昼の天使の襲来

                そして昼の天使のたたきの最中に黒き漢ともう一人の男

                 果たして天使は昼の光を防ぎ二人を守れるのだろうか

                      その答えは空のみが知っている






To be continued...
(2008.07.05 初版)
(2008.07.19 改訂一版)


(キャラコメあとがき)

東雲「どうも〜東雲です!」

ロウガ「初めまして、完全オリキャラゲストのロウガ=F=天使です。というわけで・・・せい!」ドカッ!!

東雲「Nooooooooooo!!行き成り何するんですか!ロウガさ[ドカッ!!]ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

シンジ「殴られて当然です。まとめ切らないからって、上下に分けるなんて言語道断です。(^_^メ)」(微笑怒り)

ロウガ「まったくシンジの言うとおりだな!!<`〜´>」

東雲「ぐぅぅっ。仕方なかったんだよ!俺はまだ高校生で1○さいの坊主なんだぞ!」

ロウガ「そんなこと言ってまた増えなきゃ言いがな!」

東雲「っぐ!言っては成らぬ事を!!」

シンジ「そういえば、ロウガ兄さんの元になった人は誰なんですか?」

東雲「それはまぁ読んでる人には内緒だから・・・・・・・・・・・・で・・・・・・・を倒した・・・・・・奴。」

ロウガ「少なくとも人ではないわけか。」

東雲「ええそのうち貴方の【兄弟】が出てきますよ。」

シンジ「それってネタバレなんじゃ?」

東雲「大丈夫だろ!分かる人にしか分かん無いって!(^^♪」

ロウガ「はぁ〜。もう閉めよう。ってなわけで、ここまで読んでくれてありがとう!」

シンジ「感想・クレーム・何でも良いですので、とにかく東雲を見捨ててやら無いでください。」

東雲「毎度毎度すいません。ですが東雲は貴方の書いてくれる感想などでよりよい作品を目指しますので、応援よろしくお願いします!」

東雲・ロウガ・シンジ・レイコ・セイジャ「「「「「それではまた!」」」」」


シンジ「あれ?最後知らない人たちが紛れ込んで・・・」

東雲「こら〜!あんたらの出番はまだ先!!」



『この作品は、とりもち氏の作品の影響を受けていますので、似たようなところが出るかもしれません。
その辺りは、氏に許可を頂きますし、後日改訂する場合もございますので、温かい目で見守って下さい by東雲』



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