暁の堕天使

基本設定

presented by 紫雲様


 今作の暁の堕天使ですが、AEOEかつFate/staynightとhollow ataraxiaとのクロスとなっています。
 念の為、Fateを知らないという方の為に、Fateの原作の説明をしておきます。知っているという方は、飛ばしちゃってください。

Fate/staynightあらすじ
 まずFateの舞台となるのは、冬木市という名前の街になります。この町には衛宮士郎という少年が住んでいました。
 士郎は養子であり、育ての親である切継が亡くなった後、切継が断念した夢『正義の味方』を実現するべく、切継から教わった魔術の鍛錬に励んでいました。
 そんなある日、士郎は学校から帰るのが遅くなった時に、人外の者同士の戦いを目撃。その片割れであった赤い槍の男に、心臓を貫かれて殺されるというハプニングに見舞われます。
 死んだ筈の士郎でしたが、気がつくと何故か無事。安堵した士郎は自宅へ帰りますが、そこへ赤い槍の男が再度、襲撃を仕掛けてきます。
 2度も殺されたくない士郎は必死で足掻きます。その最中、土蔵に逃げ込んだ士郎を救ったのは、地面に描かれた魔法陣から現れた1人の少女―セイバーでした。
 「問おう。御身がマスターか?」
 7人の魔術師と7騎のサーヴァントによる、何でも願いを叶える聖杯を巡って起こる聖杯戦争。その始まりだった。
 おおまかな流れとしてはこんな感じです。

Fate/hollow ataraxiaのあらすじ
 聖杯戦争終了後の冬木市が舞台(ただしパラレルワールド的な扱い)。聖杯戦争が終わった事で、争いから解放された筈のマスターとサーヴァント達。だが再び聖杯戦争が再開される。
 繰り返される無限ループの4日間。夜の街に出没する怪物の群。アヴェンジャーを名乗るサーヴァントと、そのマスターの参戦。そして何かを知っている、聖杯戦争の監督役たる少女。
 謎を解くために、冬木市を駆け抜ける士郎。彼が手にした真実は?
 大まかな流れとしてはこんな感じです。

Fate/staynight主要登場人物の説明
 衛宮士郎:穂群原学園に通う高校2年生。赤い髪の毛とお人好しな性格が特徴。170に届かない身長がコンプレックス。ガラクタいじりと料理が趣味。将来の夢は、養父切継の夢を継いで、正義の味方になる事。自分の命よりも、見知らぬ赤の他人の命を大切にする、歪んだ精神の持ち主でもある。
 セイバー:外見年齢15歳。銀の甲冑と目に見えない不可視の両手剣を装備した、金髪の美少女。騎士道に忠実な性格で、マスターである士郎に忠義を尽くす。良くいえば律儀で、悪く言えば頑固。また美味しい食事に対して目が無い。
 遠坂凛:冬木市を管理する魔術師の当主。その才能は五大元素全てに適性を持つ天才。学生生活においても、才色兼備を地で行く優等生。欠点は重要な所で『ウッカリ』ミスをしてしまう事。守銭奴でもある。
 アーチャー:凛と契約するサーヴァント。弓の英霊でありながら、双剣を愛用する。その正体は、召喚の際の事故で記憶喪失となった為に不明。赤い外套と、白髪が特徴的な青年。性格にやや難有り。ただし家事一般は大得意。
 間桐桜:士郎の1つ年下の後輩。士郎の友人である慎二の妹。士郎から料理を習う弟子でもあり、洋食に関しては士郎を上回る。大人しく気弱な性格。
 間桐慎二:士郎の中学時代からの友人。プライドが高く、高飛車な言動が特徴。かつて魔術師として名を馳せた間桐家の長男として、聖杯戦争に参加する。
 ライダー:両眼を眼帯で隠した、妖艶な美女。鎖のついた鉄杭と怪力、俊敏な動きを武器に戦いに参加する。
 ランサー:愛用の槍と全サーヴァント中最速と言われる速さ、豊富な戦闘経験を武器とするサーヴァント。戦闘狂な部分があるが、意外に面倒看も良く、律儀な性格でもある。
 キャスター:顔まで隠れるローブを着込んだ女性。神代の魔術を自在に操り、竜牙兵を大量に呼び出すほどの魔力を持つ魔女。
 アサシン:備中青江という太刀を愛用する侍。キャスターによって召喚され、キャスターの護衛役を務める。その剣技はセイバーを上回る。
 イリヤスフィール=フォン=アインツベルン:通称イリヤ。外見年齢10歳。聖杯戦争御三家の1つアインツベルン家から参加しているマスター。良くも悪くも無邪気。
 バーサーカー:イリヤを守るサーヴァント。規格外の巨体から繰り出される怪力は、サーヴァントを1撃で瀕死に追い込み、一流の攻撃でなければ掠り傷すら与えられず、例え殺しても復活してくる最強のサーヴァント。
 言峰綺礼:聖杯戦争の監督役を務める神父。凛とは兄弟弟子にあたる魔術師でもある。八極拳と黒鍵をも自在に操り、サーヴァントと互角に戦いうる男。他人の心の傷を暴く事に喜びを見いだす、歪んだ性格。

Fate/hollow ataraxiaの主要登場人物の説明
 バゼット=フラガ=マクレミッツ:繰り返される4日間において、アヴェンジャーのマスターとして聖杯戦争に参加。パンチングマシンで200kgを叩きだす程のパンチ力とボクシング技術、類まれなルーン魔術、更には宝具をも使いこなす魔術協会の切り札と言っても良いほどの実力者。融通の利かない生真面目な性格と、泣き黒子が特徴。
 アヴェンジャー:バゼットをマスターとするサーヴァント。全身の肌が黒く、不気味な入れ墨を彫られている。口が悪く、残忍な一面も持つ。非力な面もあり『小悪党』といった感じだが、意外に面倒看の良い部分もある。
 ルヴィアゼリッタ=エーデルフェルト:通称ルヴィア。未来において、時計塔へ進学した凛のライバルとなる少女。実家のエーデルフェルト家は裕福な資産家であり、惜し気もなく宝石魔術を使い倒す(宝石魔術は宝石を使い捨てにする)。
 カレン=オルテンシア:再び始まった聖杯戦争の監督役を自称する少女。

暁の堕天使の世界設定について
 2000年にセカンド・インパクト発生。シンジやアスカ、士郎や凛達が生まれる。
 2008年に第4次聖杯戦争(シンジ達は7歳)。
 2015年に第3新東京市で使徒戦役(シンジ達は14歳)。終戦後、アスカは唯一生き残ったチルドレンとして、活躍する事になる。
 2016年にシンジは冬木市へ姿を現す。言峰綺礼と出会い、2年後に始まると予想される第5次聖杯戦争へ参加する為、綺礼の弟子となる(表向きは養子扱い。以後、言峰シンジと名乗る様になる)
 2018年の2月1日、第5次聖杯戦争開始(シンジ達17歳)。3月10日『繰り返される4日間』開始。

エヴァンゲリオンについて(NERVの公式記録)
 零号機:第5使徒ラミエルが初陣。その後、アルミサエル戦においてレイの自爆により消滅。
 初号機:量産型の本部襲撃まで、ついに適合者が見つからなかった機体として登録されている。量産型の襲撃戦終了後、初号機は謎の起動を果たし、搭乗者がいないまま稼働。そのまま宇宙空間へと飛び立ってしまった。
 弐号機:第3使徒サキエルが初陣。以後、量産型8体までを倒したが、弐号機もまた破損が酷過ぎて処分という扱い。外装は張り子の虎として、本部のケージに置かれている。素体は廃棄処分済み。
 参号機:第13使徒バルディエルとして処理。
 四号機:S2機関登載実験の際、事故を起こして消滅(原作通り)
 量産型:伍〜拾参号機までの8体は、弐号機によって破壊されている。
 以上の経過により、物語の2018年時点において、NERVはエヴァンゲリオンを所有していない。再配備もない(使徒の襲撃はもうないから)。唯一、初号機だけが宇宙空間を放浪していて、その行方はNERVで確認しているが、回収手段が無いというのが現状。

チルドレンの扱いについて(NERVの公式記録)
 レイ:アルミサエル戦において弐号機を救う為に自爆。遺体は見つからず、状況から死亡扱いされている。この経緯により、レイは悲劇の少女として認識されている。
 アスカ:使徒戦役を生き残った英雄として祭り上げられている。文字通りNERVの看板娘となっている。
 シンジ:初号機の適格者として期待されていたが、4歳の時に交通事故で他界。当時の新聞で死亡記録を確認できるだけである。この為、サードチルドレンは欠番扱い。
 トウジ:参号機起動開始実験よりも前に、参号機がバルディエルとして処理されたおかげで、五体満足で生活している。その後、搭乗機が配備されなかったので、最後まで予備役として扱われた。
 カヲル:ゲンドウの政治的判断により、カヲルの記録は抹消されている。その理由は『使徒が人間に擬態できるという事実が世界中に流れると、魔女狩りが起きかねない』という物である。その為、カヲルは全ての記録を抹消されており、第17使徒も襲撃の記録は無かったことになっている。


NERVについて
 使徒戦役中は機密の塊だったが、戦争終結後はあまりにも秘密主義すぎるという批判が高まり、一部情報公開に踏み切っている。
 主に使徒戦役の記録と、張り子の虎となった弐号機とケージが主な公開内容。
 組織としてはエヴァの技術を生物工学等にフィードバックする、世界最高峰の研究所として再スタートをきっている。責任者はゲンドウのまま。

世界その物について
 世界その物が使徒となったシンジの力によって再構成されています。ただしシンジの思惑により、アスカにとって都合の良い世界へと手を加えられています。またシンジはアスカに害が及ぶのを防ぐ為に、LCL化していた人類の精神に干渉しています。
 碇シンジは4歳の時に交通事故死。それが事実となっている世界です。これに伴いシンジの事を忘れている者がでてきます(NERV関係者や、第壱中学校の生徒達の記憶から碇シンジに関する記憶が失われている)。
 地軸が戻っているので、日本には四季が戻っています。
 物語の舞台となる冬木市は、北海道として設定しています。

登場人物についての説明(2018年時点)
エヴァ組
 まずNERVサイドの登場キャラは全員、蘇っています。人格面が多少変わっている者もいたりしますが、基本的には原作通りと考えて下さい。以下に挙げるキャラは、大きな変更点があるキャラです。
 碇シンジ(17歳高校2年)
 ⇒聖杯戦争前夜編、聖杯戦争編の主人公。
 ・言峰綺礼の養子となり、言峰シンジを名乗っている
 ・使徒としての能力特性は『世界を上書きする力光あれ
 ・S2機関から供給される力は魔力にもなるので、契約相手であるランサーは通常よりも強くなっている
 ・魔術師としての力は心霊治療。綺礼ほどではないが、外傷を治すぐらいは朝飯前
 ・自分は生まれてくるべきではなかった、と考える自虐的な思考の持ち主。聖杯戦争についても、贖罪的な考えから参加する
 ・サードチルドレン碇シンジは、4歳で交通事故で死んだということにしている

 惣流=アスカ=ラングレー(17歳高校2年)
 ⇒hollow編の主人公。
 ・サードインパクト直後は、シンジに対して負の思いだけで接している
 ・世界的な英雄として名を馳せる
 ・ミサトとの2人暮らし
 ・シンジ同様、使徒として覚醒済み。でも自覚なし。『使徒として覚醒?アンタ馬鹿ア?』という感じです

 綾波レイ(外見年齢は14歳のまま)
 ⇒シンジの守護者的な存在。
 ・聖杯戦争編までは霊的存在。hollow編からは肉体をもった存在として登場
 ・第2使徒リリスとして、シンジをサポートする

 碇ゲンドウ(51歳?NERV司令)
 ⇒基本スタンスは、後悔を抱え込んでいる不器用な父親。
 ・ユイへの想いは区切りをつけて、リツコと再スタートをきっている

 加持リョウジ(33歳?NERV特殊監査部部長)
 ⇒ある理由からシンジの事を思い出すイレギュラー。
 ・シンジを救うべく動き回る

Fate/staynight組
 変更点としては、士郎が綾子を通して、凛と顔見知りである事。士郎と桜が高1と中3の時点で知り合っている事等、人間関係に少し手を加えてあります。
 ランサーのマスターがシンジに、アサシン(コジロウ)のマスターがルヴィアに変更となります。あとランサーはシンジとの契約によってS2機関から過剰な力が流れ込んで強化されたという設定。アサシン(コジロウ)には剣豪にお約束の『斬鉄』を習得させています。
 ちなみにアサシン(コジロウ)がルヴィアに呼び出された経緯ですが、まず正規のマスターであるルヴィアが、令呪を持たないキャスターとほぼ同時にサーヴァントを召喚。魔力の大きさならキャスターに軍配が上がるが、ルヴィアが正規のマスターであったために、キャスターの召喚は結果として失敗(これにより、キャスターは自分の手順にミスがあったのでは?と確認作業に入ってしまい、最後の一枠を士郎が手に入れてしまう)。しかしキャスターの召喚という出来事が、ルヴィアの召喚に影響を与えてしまいます。更にルヴィアの自己研鑽に努める真面目な性格が、コジロウの求道者的な性格と波長が合ってしまい、ルヴィアのサーヴァントとして呼び出されたという設定です。
 他は大きな変更はありません。

Fate/hollow ataraxia組
 ルヴィアを第5次聖杯戦争にマスターとして参加させています。
 バゼットとアヴェンジャーに関しては、ネタばれになりかねないので、この場では明記しません。
 氷室鐘の父親・道雪市長を出しています(氷室の天地から登場)。

大まかな流れ
 大きく分けると3部作となります。
 @ 聖杯戦争前夜編:世界復興後から、聖杯戦争開始直前まで。約5話程度。主人公となるのはシンジ。
 A 聖杯戦争編:2/1〜14までの聖杯戦争本編。1日1話進行で、14話構成。主人公となるのはシンジと士郎。
 B hollow編:繰り返される4日間。約10話程度。主人公となるのはアスカ。
 全体的にシリアスな雰囲気なので、ギャグ中心の番外編は後日談という形で、hollow編終了後に書こうと思っています。

アイコンの説明
 エ:エヴァの二次創作
 E:EOE後、使徒として覚醒したシンジが復興させた世界が舞台になります
 ク:Fate/staynight、Fate/hollow ataraxiaとのクロスオーバーです。
 超:シンジは使徒として覚醒していますが、使える力はATフィールドと綺礼から教わる心霊治療だけです。使徒として習得した根源(アカシックレコード)に干渉する能力『世界を上書きする力光あれ』がありますが、明らかに戦闘で使うような力じゃありませんw例えるなら街中での喧嘩に核爆弾を持ち込むような物です。なので、シンジには事実上の攻撃手段はありません。
 葛:まともです。でもまとも=出番が多いとは限りませんw
 シ:基本シリアスです。
 笑:後日談という形で書く予定です。
 痛:若干あります。
 綾:シンジの守護者的な存在として出てきます。
 惣:大切な物は無くしてから気づく。そんなパターンです。



To be continued...
(2010.11.27 初版)
(2011.01.29 改訂一版)


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