新たな世界で

基本設定T

presented by 紫雲様


サードインパクトの後、永い眠りについたシンジ達。それは新たな命が世界を紡ぐ頃に、再び眠りから覚めて共に生きて行こうと言う望みを果たす為。そして長い時が経過し、遂にシンジ達は眠りから目を覚ます。

シンジ・アルトワ(旧姓・碇)
トリステイン王国の片隅―ガリアとの国境近辺であり、アルビオンの周回ルートとも重なる―にある、アルトワ伯爵家の次期跡継ぎ。表向きは現当主シャルル・アルトワの『若い頃』の過ちの結果生まれた子供の、更に子供であり、後継ぎが他にいない為に呼び寄せた、と周囲には説明している。ただ隠し子は東方(ロバ・アル・カイリエ)で妻を娶っていた為、シンジには東方の住人の証である黒髪黒瞳の持ち主と説明している。
使徒である為老化しない。吸血鬼と間違われない為に『東方にいた頃、両親の政争に巻き込まれ、レイやアスカともども先住魔法による不老の呪いをかけられてしまっている。呪いは解除したいが、解除方法についてはサッパリ』と説明している。
使徒としての能力は『死の指先』。あらゆる存在を砂へと変えてしまう。エルフから見れば、始祖ブリミル同様、虚無の担い手と判断されてしまう能力(あくまでも使徒としての能力である為、虚無の力では無い)。

レイ・アルトワ(旧姓・綾波)
シンジの婚約者の1人。シンジは東方において、トリステインにおける公爵家に準ずる家庭で育っており、レイはシンジの母方の従妹だった、と説明されている。ただ紆余曲折があり、現在はシンジの婚約者となっている。
蒼銀赤眼という外見は『綾波家は東方における神事を司る、貴い一族固有の外見的特徴』と説明されている為、珍しく見られる事はあっても疑われた事は無い。
使徒としての能力は『植物に対する支配』。植物であれば、レイは自由自在に生み出し、干渉することが出来る。

アスカ・アルトワ(旧姓・惣流)
シンジの婚約者の1人。アスカはシンジの護衛者として育てられてきた、と周囲には説明されている。その役割上、武勇を身に着ける必要があり、武器であれ素手であれ一流以上に熟すことが出来る。また銃火器についても、東方では比較的メジャーな武器であり、嗜みとして習熟していた、とされている。
東方出身でありながら黒髪黒眼でないのは、祖父がガリアの出身であり、その血が遺伝として表に出てきたと説明されている。
使徒としての能力は『動物に対する支配』。動物であれば、アスカは自由自在に生み出し、干渉する事が出来る。

シャルル・アルトワ
 40年前のトリステイン王国において『公明正大な男』『模範的な騎士』とまで呼ばれた過去を持つ老伯爵。齢60になるが、未だ武芸の技量はアスカと互角に競い合える程。
 妻は既に亡くなっており、1人暮らし。子供もおらず、領地を国へ返還しようと考えていた矢先にシンジ達と出会い、シンジを隠し子の子供という形式をもって後継ぎに迎え入れる。

平賀才人
 ルイズによって召喚される現代日本の少年。ただし才人のいた日本はセカンド・インパクトが起きていない。その為、シンジが居た世界とは並行世界という関係になる。

アルトワ伯爵領(ド・オルニエール村。原作において才人の領地となった荒野)
 アルビオン・ガリアと国境を接する地点にある、寂れた村。これと言った特産品も無く、若者はお金と刺激を求めて王都トリスタニアへ出て行く為、人口は51人にまで減ってしまった。伯爵家ですら、老執事と老家政婦がいるだけという有様。
 後継ぎとして迎え入れられたシンジは、現代日本の知識を活用してレイやアスカとともにアルトワ領の復興に力を貸す事になる。

才人以外の『ゼロの使い魔』原作登場キャラクターについては、基本的には原作準拠扱い。ただし一部、春の使い魔召喚前に登場予定あり。

世界の創生について
人類サイド:創世神話等は残っていない。寧ろ、始祖ブリミルが系統魔法を伝授して以来歴史が始まった、みたいなノリである。
エルフサイド:創世神話等は僅かに残っている。とは言っても『気が付いたら、エルフとしてこの地上におりました』というレベルでしか存在していない。当然、サードインパクトの知識も無く、使徒の存在についても全く知らない。

作品内時系列
西暦2015年。サードインパクト発生。赤い世界へと変わった後、使徒化したシンジ・レイ・アスカは長い眠りに就く。
1000年後(西暦3000年相当)。長い時間をかけて元の様な緑と水の世界へ戻った事により、地上に生き物が姿を見せ始める(人類の復活)。ただし文明レベルは古代文明レベルにまで衰退してしまう。また人類以外の知的生命体(エルフや亜人等)も現れる。
3000年後(西暦5000年相当)。始祖ブリミル降臨。人類に系統魔法を伝える。
9000年後(西暦11000年相当)。シンジ達が目覚める。
9001年後。シンジ達はアルトワ伯爵と出会い、養子として迎え入れられる。長い旅路の中、過疎化する村を建て直すのも面白そうだよね?という理由で村の復興計画に携わる事に。
9010年後。シンジ達はトリステイン魔法学院へ入学。ハルケギニアの系統魔法ではなく、東方(ロバ・アル・カイリエ)に伝わる呪術の使い手(使徒としての能力を誤魔化す為)という異色の学生として在籍する事に。
9011年後。春の使い魔召喚において、セカンドインパクトが発生しなかった、並行世界の日本から平賀才人がルイズの使い魔として召喚される。



To be continued...
(2013.04.06 初版)


作者(紫雲様)へのご意見、ご感想は、メール または 感想掲示板 まで