ストレーガ Scarlet Strega

第三回 Shamshiel

presented by ぶるー・べる様


(1)


 司令室で冬月は各部署への指示を碇に確認したあと、何気なく切り出した。
「報告によれば惣流の娘は、無難に隊長職をこなしているようだな。」
「有能な人材であるのは、間違いない。使徒を倒すのには合目的的だろう。」
「初対面の時、次の使徒戦の結果が出るまで、彼女を認めないと臭わせたではないか。」
「実戦での実績がない以上仕方あるまい。それに、そうでも言わなければ本部の作戦部の立場がない。」
「なるほどな。ところで、シンジ君は、上手くやっているようだが…… このままでいいのかね。」
冬月は碇親子の不仲を他人事とは思えない。碇ユイの悲しそうな顔が浮かんでしまうのだ。ユイ君、このままでいいのか?
「先生、いまさら理由もなく元の生活に戻らせるのは不可能でしょう、ゼーレにもパイロットの適性があるのが分かってしまいましたから。トラブルでもあってパイロット不適格となってくれれば、放逐できるので気が楽なんですがね。」
「碇、声をかけてやったらどうかね。」
「いまさら父親面もできんでしょう…… 。それに表面でシンジに優しく接して、計画を進めるほどの精神力は私にはありません。」
冬月も内心同意するしかない。(それもそうか、シンジ君たちの世代には非情な計画ともいえるからな。)
「わかった。もう一つ確認したい。惣流君は知りすぎているようだが、ゼーレ、ドイツ支部のスパイではないのか?」
冬月が調べた範囲では問題は無かったものの、一番気になる点だ。場合によっては命取りになる。
「私の調査では白です。ドイツでは本部のスパイの疑いを受けてましたよ。それにもうチルドレンになって10年なんです。レイが普通の人で好奇心旺盛なら、どれほどのことを知ると思います?」
「なるほど、あの娘の好奇心と能力からすれば当然の知識と言うわけだな。」
「そういうことです。その彼女さえ道具に使おうとする私は、悪魔に魂を売ったと言われても仕方ないでしょう。」
「ああ、エヴァは悪魔なのかも知れんな。」


 作戦部では日向二尉が書類相手に奮闘していた。第3使徒戦の後始末が終わった頃リツコから届いたファイルを見て気付き、ミサトの机から発掘したアスカからのデータや提案のプリントアウトだ。こんな大事なデータを…… 葛城さん何をしてたんだろう。


 技術部ではリツコが押しかけたミサトとリョウジの扱いに苦慮していた。
「あなたがシンジ君を引き取るって? 本人はなんていってるの?」
「まんざらじゃないようよ。」
「どうして私のところへ?」
「リツコの許可がないとダメだって、アスカから言われたのよ。」
なるほどアスカはうまく逃げたわ。リツコは素早く考えをまとめる。
「残念だけど、同居には賛成できないわ。」
「えー!」
「理由は知らないけど、どうしてもというなら、シンジ君が外泊できる日にあなたが招待する形にすればどう?」
「どういうこと?」
「当分の間シンジ君の訓練時間は他の2人より多いから地上で宿泊できる日数は限られてるし、本人も今の宿舎に満足してるんでしょう? でも暇が取れたとき、レイやアスカの部屋に泊まるのは無理だから……」
「にゃぁ〜るほど!」
「ほーう、さすがリッちゃん。」
「あら、加持君ありがとう。ところで、あなたの用は?」
「葛城がシンジ君を襲うといけないから、そのときは俺も泊まった方が良いかな?」
「な、なに馬鹿なこと言ってんのよ!」
ああ、やれやれ。あと30分は仕事にならないわね。


 シンジは、シミュレーション訓練をしていた。格闘術訓練と実戦は次週まで許可が出ないが、参加可能な訓練にこれがあり、シンジが希望したのだ。技術部の伊吹マヤ二尉とレイがコントロールルームに居る。敵は弟3使徒で零号機の援護にパレットガンを持った初号機が出たという設定である。使徒と零号機はMAGIの作った映像だがシンジは実際エントリープラグに搭乗しているので、臨場感があり前回の戦闘を思い出すほどだ。
「シンジ君、用意はいいかな?」
『はい。マヤさん。』
レイは何も言わず、じっと見ている。使徒の行動パターンはアスカが零号機はレイが参加して作成したので、マヤが見ていても動きは非常にリアルだ。シンジは一生懸命だが、やはりミスはあり数発が零号機の臀部に命中した。マヤはレイの様子が気になり、ちらりと見ると、レイの気分はシンクロ中なのかお尻をもぞもぞ動かしている。その可愛い様子はマヤを直撃した。クスクス笑いが止まらない。
『マヤさん?』
レイも振り返る。
「なに?」
「ご、ごめんなさい、シンジ君。ちょっと休憩にしてくれない?」


 本部の保安諜報部には珍しい武器を使える師範が居たので、アスカは来日後よく稽古をつけてもらっている。今朝は三節棍の訓練を終え、チルドレン待機室付属のシャワー施設を使用していた。トレーニングルームでもシャワーは使えるのだが、あざだらけの体をあまり部外者に見られたくないため、ここか自室でしか体を洗うことはない。知っているのは検診をしたリツコとアスカが入浴を手伝っているレイだけだ。この2人なら司令たちには報告が行くだろうが、本部内で変な噂になることはないだろう。ミサトに知られたら、行動制限を受けそうだ。階級では上位にあるとはいえ、子ども扱いを受ける年齢なので気をつけないといけない。アスカが着替え、少し遅れたが昼食にレイとシンジを誘おうとした時、使徒襲来の警報が鳴った。


(2)


 警報を聞いた冬月は、碇と合流し発令所に向かう。
「もう1日遅ければ、お前はいなかったな。使徒も気を使ったか……」
「残念だな、指揮をとりそこなったようだな、冬月。」
「可能な限り願い下げだ。私むきの仕事ではない。」
リフトが発令所まで到達した。
「総員第一級戦闘配置!」

 オペレーターは、既に部署についていたが、日向の悩みは未解決のままだ。葛城さ〜ん、作戦部に作戦無いんですよ。どうするんですかぁー。

 リツコは、お守り代わりにしている猫のマスコットをそっと白衣のポケットに忍ばせ声をかけた。
「さあミサト、行くわよ。」
ミサトはリョウジが消えた後もリツコ相手に愚痴を言って残っていた。
「わかってる。必ず、やっつける!」

 警報が鳴ったときレイとシンジは、マヤとお茶を飲んでいた。包帯の取れていないレイはマヤとともに発令所へ、実戦参加の許可はないものの搭乗可能なシンジはプラグスーツに着替えに向かった。

 アスカは指揮官として本来は発令所で直に作戦を検討したいところだが、ただ一人出撃可能なパイロットは搭乗待機している必要があったので、着替えてケイジから作戦を提案することにした。

 完全な状態の弐号機とアスカ、予備とはいえ出撃可能な初号機とシンジがいるため、発令所には余裕が感じられる。
「司令! 惣流二佐から、作戦の提案と指示を求める通信がきています。」
「つなげ。」
『惣流アスカです。現在の兵装ビルの状態にかんがみ、最終防衛線での軍と弐号機の協同作戦を提案します。』
「葛城一尉、どうか?」
「はい、司令。通常兵器が無効な使徒に対し、通常兵器の火力を問題にする必要はないと存じます。ケーブルの数、エヴァへの武器の提供拠点の数から見て、直上での迎撃を提案いたします。」
「惣流二佐、当地での迎撃とする。作戦の提案は?」
『了解しました。できれば、使徒の攻撃方法を突き止めてください。攻撃は近接武器による強襲を推します。』
「一尉?」
「弐号機によるATF中和とパレットガンでの攻撃による強襲偵察で、いかがでしょう。中和できれば、そのまま勝利でしょう!」
「惣流二佐?」
『パレットガンは通常武器であること、中和できる距離なら近接武器も使用できる点を指摘します。』
少しの沈黙の後、碇の指示が出た。
「惣流二佐。弐号機での強襲偵察後、攻撃。攻撃の詳細は現場に任せる。」
『はい。赤木博士、ソニック・グレイブの提供をお願いします。』
「わかった。ケーブルは?」
『一応、兵装ビルの外周4ヶ所にお願いします。あとは下げておいてください。』
「OK」
『あと、レイをマヤさんのサブに付けてください。』
「準備してあるわ。」
『ありがとうございます。』
不審顔のミサトがリツコに尋ねる。
「どういうこと?」
「リアルタイムでエヴァとパイロットのデータを見ること、それに可能ならアドバイスを出すためよ。」
「なによ、それ。指示もアドバイスも作戦部が出すわよ。」
リツコは呆れ顔で答えた。
「だからね、パイロットのレイにはまた違う視点からのアドバイスが出来るかもしれないでしょう? それに、さっきの司令の決定では命令と指示は、あなたからは出せないわ。」

 聞いている日向はミサトのことが好きなだけに、気が気でない。ミサトはアスカを個人的には好んでいるようだが、その年齢から学歴や階級を無視して軽んじているらしい。日向に言わせれば、10年前のゲヒルン時代に既にパイロットに選ばれたアスカはミサトの4年先輩と考えた方がいい。それにその立案した作戦や過去の論文から見ても、同じことが言える。少なくてもエヴァと使徒の戦いに関しては大人扱いすべきなのだ。

 
(3)


 国連軍の攻撃はすべて無効だったようだ。使徒はすでに強羅最終防衛線付近に来ている。使徒は全長100mを越えており、腹臥位で低空を滑空している。全体は頭足類を思わせる形で先端下面に光球がある。

 使徒はが最終防衛線を越えると、指揮権はアスカに移る。
『リツコさん、使徒の500mくらい手前に出られるリフトビルをお願いします。』
「わかった、予想進路と時刻をそちらにも送るわ。パレットガンは2挺でいいの?」
『はい。』
リツコはマヤとレイの側に行き、細かく指示をだす。レイはいつもどおりだけどマヤが何か嬉しそうね。マヤはクールなレイを少し苦手にしてたはずだけど、まあ、あとで聞けばいい。
「先輩、武器とケーブルの位置の再確認お願いします。」
「大丈夫、間違いないわ。」
「はい。」

「アスカ。記憶済みだろうけど、念のためリフトビル、武器、ケーブルの位置を示すマップを左モニタに出したわ。2分後射出予定よ。」
前回と違い、準備もある程度した。しかしそれだけに国連軍の注目も集まっている。傍観者に過ぎないリツコも緊張の高ま……。
『了解。みなさぁ〜ん、特に、レイ、シンジ! 応援よろしく。』
アスカの明るい声と笑顔に発令所のあちこちから、緊張が解けたざわめきが聞こえる。アスカが落ち着いているのは皆に勇気を与えただろう。リツコも一度大きく深呼吸して、自らを落ち着かせた。

 弐号機が地上に到着する直前、使徒は迎え撃つように直立した。弐号機はビルを盾に移動しながら、パレットガンで点射を開始した。ATフィールド中和は成功、しかもほぼ全弾命中しているが、ほとんど効果が出ていない。劣化ウラン弾の燃焼による1200℃にも使徒は耐えるらしい。もう直ぐ実用化できるポジトロンライフルがあればきっと有効なのに、リツコは臍をかむ思いだ。弐号機は慎重に点射を繰り返している。それに徐々に近づいている。ミサトは撃て撃てを連呼しているが、このままでは……。

マップと画面を冷静に見ている、レイの意見を聞いてみよう。
「どうなの?」
「相手の攻撃方法がわかるまで、間合いを詰めるのだと思います。」
「アスカちゃん、ソニック・グレイブと電源までまだ距離があります。先輩!」
「大丈夫よ、マヤ。彼女は落ち着いているわ。」

 突然画面を閃光が横切り弐号機の電源ケーブルが切断され、盾にしていたビルが崩れ落ちた。
「なによあれ!」
「使徒の触手状の武器ね。」
ミサトの問いにMAGIの報告を確認したリツコが答えた。弾切れか壊れたのか後方へ飛び下がった弐号機は予備の銃に持ち替え連射する。
「ちょっとアスカ、爆煙で敵が見えなくなるわ!」
ミサトのあせった声がとぶ。
「弐号機、ソニック・グレイブに持ち替えました。」
「弐号機体内電池、フルであと45秒です。」
『近接戦で勝負します。』
「作戦部の提案よ。アスカ、もどってアンビリカルケーブルつなぎなさい!」
弐号機からの返事はなく、使徒を包む爆煙に突っ込んでいった。ミサトは当然不満だ。
「なにやってんのよ。」

徐々に爆煙が晴れてくる。
「パターンブルー消滅!」
発令所に歓声が上がる。スクリーンには光球部分に大穴が開いた使徒と腰に手でふんぞりかえった姿勢の弐号機がいた。
『虚(ホロウ)完成!』
ガッツポーズの弐号機とアスカに賞賛の声が上がる。


「おい、ケンスケ。えろう静かやないか?」
「あっちゃー、トウジ、あれ見て。終わっちゃってるよ。」
「なんや、しょうもない。」
現場から少し離れた丘の上に2人の中学生の姿があった。どうやら戦闘を見ようとシェルターを抜け出してきたようだ。
「シェルターの戸が開いていたが君達かね?」
突然2人は後ろから声をかけられた。
「えらいすいまへん、すぐ戻ります。悪気はなかったんや。って、おっさん、なんちゅう格好や。相手は怪獣でっせ、バイオハザードやあるまいし。」
「ひょっとして……」
「なんや、ケンスケ?」
「ああ、劣化ウラン弾を使用した。ネルフでは着ける決まりなんだ。シェルターは私が閉めておいたよ。君たちは一応病院へ連れて行く。無許可外出は違反行為だから医療費は自費だぞ。」
「そんなぁ、お慈悲を。」


(4)


 戦闘後のブリーフィングでは発言も多く皆の目には溌剌と見えたアスカだが、レイとシンジには疲労の限界に来ているのがはっきりわかった。そのため祝勝会でアルコールが大人たちにまわり始めたのをきっかけに、レイとシンジはアスカを自室に連れて行くことにした。
「一人でいけるよ。レイとシンジは残れば?」
「別に、いい。」
「僕もだ、アスカ。大人は、お酒飲み始めたしさ。部屋で珈琲でも飲もう。」
「ありがとう、2人とも。確かに疲れたわ。今日は私の部屋に集まろう、いつ寝ちゃうかもしれないしさ。」

 部屋で珈琲を飲んだアスカは少し元気を取り戻した。シンジはレイとそのまま残り、3人で話を続けた。アスカの仮説によるとチルドレンは、14才でエヴァのコアとの親和性がよく、周りに共鳴しやすい美少女、もしくは周りの顔色を伺う平凡な男子中学生なんだそうだ。アスカには言われっぱなしのシンジだけれど、別にそれほど嫌な気はしない。レイとアスカに会ってまだ2−3週間なのに、お互いのことがよく分かるようになった。少なくともシンジは2人を親しい友人と思っている。以前のシンジなら考えられないことだ。
「ちょっとシンジ、何か言い返せば? つまらないわ。」
「いや、まあ、当たらずといえども遠からずかなってさ。」
「アスカは美少女だって、学校でも聞いたわ。」
「うーん、論点がずれていませんかね。ジョークで返せないなら、怒るとかでもいいよ。」
いきなりジョークは無理でしょう、少し情けないけどシンジはそう思っている。それにアスカに悪気はないから、怒れないとよなあ。元気そうだから、使徒戦のことでも聞こうかな。
「うん、以後気をつけるよ。それよりさあ、今日の使徒戦だけど、聞いていい?」
「うん」

 シンジとアスカのやり取りを聞きながら、レイはこの場にいることを楽しんでいる自分に驚いていた。碇司令の認めた上司で使徒を倒すために必要と思ったからアスカに従っている。そのはずなんだけど、今までの上司といってもよい赤城博士といる時には、こんな感じはなかった。年齢が近いためなのだろうか? 話が使徒戦のことになったので、レイも内容に興味を持った。

「僕はケイジで待機していたので、細かいやり取りでわかり難い所があったんだけど……」
「うん、聞いてるわよ。」
「まず、たしか最終防衛線での国連軍との協同作戦を提案してたよね?」
「ああ、理由? 勘もあるんだけど、第3使徒って攻撃を受けてから進化したんでしょう? 今回の使徒は立ち往生はしなかったけど国連軍は一部で劣化ウラン弾使ってたから、少しでも耐性つけさせずに戦った方が有利かなって思った。それに、ネルフで手柄を独占する必要もないでしょう。」
「へー、劣化ウラン弾使ってたのか。」
「前回消滅した、ほらN2地雷使った町の付近でね。データは送ってくれるように依頼したから後日検討できるわ。」
「使徒に大穴あいてたけどどうやったの?」
「使徒の鞭の真似、ソニック・グレイブにATFを乗せる感じよ。」
「すごい!」
「レイもシンジもすぐ出来るよ、3人で訓練する時やって見せるから。」
「でも、さすがだよ、アスカは。」
「ATFは初号機が展開するの見るまで出来なかった。真似するのは簡単、すごくないのよ。」
「そうかなあ?」
それまで黙って聞いていたレイも質問があるらしい。
「アスカが、パレットガンを連射して爆煙に囲まれた使徒に襲いかかったのはなぜ?」
「ニュアンスよく分からないけど、襲いかかるって、私のほうが獣みたくないかなあ?」
「でも、そう見えたもの。」
「レ、レイィ」
「まあ、いいよ、シンジ。これも訓練始めればわかるだろうけど、エヴァで使徒の気配を感じることは出来るけど、やはり視覚に頼ってるんだよね。使徒もそうかと思ったから、煙幕代わりにね。酸化ウランの粉塵なら普通の霧よりかは使えそうじゃない。」
「でも、アスカにも相手見えないじゃないか。」
「そうか、シンジは知らないんだ。光球周りは見えなかったけど、一部は見えてたでしょう。レイを通じて依頼して、見えている部分から光球の予想位置をMAGIに指示してもらってたんだ。」
「なるほど」
「わかったわ。何か問題点は?」
「そうね、弐号機が地上に出る前に使徒が気配を察したなら、山陰での待ち伏せとかは無意味だから気をつけないとね。あと起動してなくても感じるのかなあ。」
「起動していなければ無理だと思うわ。」
「レイが言うなら、そうなんでしょうね。さて、そろそろ寝ようかなあ。レイ一緒に寝てくれる?」
「いいわよ。でもなぜ?」
「眠いんだけど、戦闘の興奮で寝られそうにないの、もうしばらく話し相手が欲しい。シンジも参加していいよ。」
「な、な……」
「だからさあ、それじゃつまらない。」
「じゃあ、例えば?」
「ええ!? 私に聞くの! うーん、2人相手じゃ自信がないけどがんばるとか、じゃあ朝まで寝かせないぞ、でどうかなあ? 加持さんにでも聞いてよ。」
「何のこと?」
「やれやれ。」



To be continued...


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