―神は確かにいらっしゃいます。ですが皆さん、皆さんの言うような神など居ません。
―闇無き世界など無く、光があれば必ず闇が生まれるのです。
―闇を否定するのは光を否定するのと同義。
―ならば皆さんのたたえる神など居るはずがありません。
―神の愛は平等で普遍的?馬鹿馬鹿しい。愚か極まりない。
―では何故私の教会の子供たちは皆、親を理不尽に殺されたのです?
―あなた方の教義など、所詮は人間の考えた自己満足の文章の羅列に過ぎません!
―聖書を捨てなさい!十字架を手折りなさい!外へ出て裏路地へ入り現実を見るのです!
―救いなど!神の救いなどこの世界には無い!
―神の愛など!愛など無い!
―なぜならば神は!すべての命に対して!平等に残酷であるからです!

                                        元ヘビー級レスラー ミザリー・ハックルボーン神父の説法




僕は『]V』

第四劇 『せわしない毎日へようこそ』

presented by Bonze様




―横須賀港


ミサトは船を待っていた。船名はオーバーザレインボー。セカンド・チルドレン“惣流・アスカ・ラングレー”とその乗機EVANGELION弐号機を輸送する任務を受けているからだ。
数分後港に船が着き、髭を蓄えた老人といかにもその補佐官という風体の男、無精ひげの30前後の男とレモン色のワンピースに身を包んだ朱金(こんな色あるのか?)の髪と青い目の少女が降りてくる。
ミサトは無精ひげの男、NERV諜報部所属の“加持リョウジ”に少し目をひそめるも、すぐに表情を整え髭の老人に向き直る。

ちなみに保安部の皆さんは荷物の運搬中。

「ハロー、ミサト!元気してた?」

朱金の髪の少女、アスカが周りを無視して声をかけてくる。
ああ、失言である。彼女は空気を読めないのであろうか?

「提督、セカンド・チルドレン及びEVANGELION弐号機の輸送、ありがとうございます。こちらが引き渡しに関する書類になります」

アスカを無視し、ミサトは老人―提督に一礼、書類を手渡す。

「いやなに、たいしたことではないよ。実際にあれと戦っている君達に比べれば、ね」
「は、ご配慮ありがとうございます。つきましてはこちらがNERVの引渡しの証書、こちらが連合艦隊側の証書、これが国連及び関連機関への証書になります。サインはこの「ちょっとミサト!何無視してんのよ!」・・・アスカ、黙りなさい。私は今職務中なの」
「なによ!こんなボロ舟が「セカンド・チルドレン!!」ひっ」

ミサトは声を張り上げる。

「セカンド・チルドレン、惣流特務三尉!14とはいえあなたは軍人です!身分をわきまえなさい!しかも提督は少将!あなたが乱暴な口をきいていい相手ではないわ!さらにあろうことかボロ舟!?それがわざわざ運んでくださった提督たちに対する態度!?恥を知りなさい!!」

そのままアスカを引っ張ると無理矢理頭を下げさせ一緒に謝罪する。

「申し訳ありません提督。私からも謝罪させていただきます」
「いや、気にせんでいいよ。書類はこれでいいかね?」
「は、ありがとうございます。度重なる失礼、まことに申し訳ありませんでした!」

オーバーザレインボーはそのまま出港、アメリカへ取って返した。
それを見送った後、加持は元カノに声をかける。

「いやあ、それにしてもりりしいなぁ〜かつ「加持特務二尉!」な、なんだ?」

加持の言葉を遮り声を張り上げる。

「アスカのあの態度は何!?あなたがドイツでのアスカの保護官でしょう!何故教育がされてないの!?」
「あの、いやな、俺は・・・」
「・・・加持特務二尉、惣流特務三尉」
「はは、はい」「・・・何よ」
減棒20%3ヶ月!きっちり申請しておきます!」
「ゲッ」「か、葛城ぃ〜」

そこで初めてミサトは笑顔を浮かべた。

「それはともかく、アスカ、ようこそNERV本部へ」


「ところで加持、あんたさっさと帰らなくていいの?」
「いや、俺も今日付けで本部勤務なんだよ。出世コースに乗ったかな?」
「・・・正式に解雇要請をしようかしら?」
「かか、葛城ぃぃ〜そりゃ無いよ〜」




―沖縄


「さーたーあんだぎーがおいしいねえ」
「なあシン、あんた会うたび会うたび何か食べてないか?」
「はっはっは!この国の北端南端は美味しいものが 多いんだよう」
「あのなあ・・・」
「にゃはははは!怒らない怒らない。胎教に悪いよ?」

明るいままのサーティ。反面あきれるノーラ。

「まあ、いいや。それよりサーティ、情報だ」
「ん、何かな?」
「詳しくはまだだけど、一番目がNERV本部に入ったらしい」
「へええ・・・」
「どこなのか、とかは分からないけど時期は例の弐号機の輸送と一緒。サイズは大きくても手荷物程度だと思われる」
「だとしたら細工はそれほど難しくないか・・・」
「でもどうすんのさ?あんたは動けないんでしょ?」
先代の伝を使うさ。彼らなら失敗はしないしね」
先代って?」
「その辺はいくら君でも秘密♪信用に関わるからね」

そう言うとサーティは人差し指を唇の前に立て、にっこりと微笑んだ。


「久しぶりです。そうです、サーティーンです」
「いえ、ちょっとお願いがありまして、ええ、盗んで欲しいものがあるんですよ、ええ」
「ええ、報酬ですか?いくらでもご用意させてもらいますけど・・・え!?そんなんでいいんですか!?」
「はい、わかりました。最高のものを用意しますよ、ええ」
「じゃあ、資料送りますんで、ええ、お願いします」
「では宜しくお願いします。はい」




―NERV本部


「では、頑張ってくれたまえ、惣流君」
「は!」

アスカは司令室を出た。しゃべるのは冬月ばかりでゲンドウはただこっちを見ていただけ。
微妙に視線が胸や腰にあった気がし、アスカは体を震わせた。

「あれが総司令?何か犯罪者にしか見えないような・・・」
「実際そういう噂もあるのよ」

リツコはその噂(光源氏計画)についてアスカに話した。

「リ、リツコ、それマジなの?」
「ええ、残念ながらね。彼女ほんの少し前までは笑いもしなかったのよ?そういう風に教育してたって話」
「うわあああぁ・・・」
「まあ、確かに噂に過ぎないんだけど、レイを見たら本当のこととしか思えないわ」
「そんなに?」
「ええ、だってあの子先週まで普段着一枚も持ってなかったのよ?髪の毛洗剤で洗ってたし
「うひゃああぁぁぁぁ・・・」
「あなたも気をつけなさい。いつ、いつ狙われるか分かったもんじゃないわ
「おおお、OK!気をつける気をつける!」

がくがくと首をものすごい勢いで縦に振るアスカ。

「そう、それじゃあ各部署を回って挨拶に行きましょ。ミサトは次の使徒に向けて忙しいから私がね」

その後各部署を回ったアスカは妙にしおらしく、職員の評価を上げた。
ゲンドウのロリコン疑惑が影響していたことは言うまでもない。




―京都の某所


「ありがとうございました。いやあ、ほんとに助かりましたよ〜」
「気〜にしな〜い。ぼ〜くと君の仲じゃな〜い。こ〜れ頼まれてたもの♪」
「ちゃんと依頼どおりあのチップを埋め込んでおいたでござるよ」
「ああ、痕跡なんざ残してねえから安心しな」
「あはは、あなたたちに対してそんな心配しませんよ」

サーティはその家の中庭で三人の男と話していた。

一人は細い男。赤いスーツに黒いシャツ、青いネクタイという実にカラフルないでたちの、針金のような手足とサルのような顔つきが特徴の男。
一人は黒いスーツに白いシャツと黒いネクタイ、濃い目の髭とつぶれたような黒い帽子を目深にかぶった男。全体的によれっとしているのに、何故か下品な印象を与えない。
一人は胴着に袴に下駄、白木の鞘と柄をした刀らしきものを腰に下げた、時代錯誤なしゃべり方をする男。

「いやあ、これで色々とやりやすくなりますよ。ホントありがとうございます、三代目
「いいっていいって〜。ちゃ〜んと頼んでたやつ、探してくれてるんでしょ〜?」
「当然!三代目にはいまや幻の日本のワイン、『甲州シャンメリー』を、次元さんには伝説にまでなった焼酎『森伊蔵』を、五ェ門さんには何と20年も熟成された『鬼殺し』を!」

そういって3本のビンを運ばせる。

「お〜っほ〜!こ〜れこれ〜!」
「かーっ!もう幻どころか伝説だもんなぁ!」
「久々の上級酒でござるよ!」

それぞれが目的のものに目を輝かせる。

「今あけさせますから待っててくださいね〜」

奥に向かって声をかけ、机を引っ張っていると、傍らから色っぽい声。

「で、私には?サーティ」
「ああ、不二子さん。ちゃんと用意してますって」

長いウェーブのかかった髪と、完璧に近いプロポーション。シックな黒いドレスに身を包んだ美女が居た。

「難しかったんですが、ぎりぎりって感じです。『ナポレオン』何とセカンド・インパクト前のもの!」
「あらあら!アリガト♪」
「ラベルが痛んでて正確な年数がわからないんですよ。一応セカンド・インパクトの20年は前に沈んだ船からサルベージしたんですけど」
「オッケーオッケー♪アリガトね♪」

笑顔でサーティの頬にキスマークを作り、彼女も三人の中に入っていく。

「なあ、サーティ、あの三人って・・・」
「ノーラ、白昼夢ってたまに見ること無い?
「いや、あのさ、いくらなんでも・・・」
たまに見ること無い?たとえば今とか!
「・・・はいはい。それにしてもすごいな〜」

夜は更けていく。


「ところで不二子さん、さっき部屋から持っていった指輪、返してくださいね」
「あら、何の話?」
「他のはかまわないんですけど、指輪だけは置いていってください」
「・・・何かの思い出の品?」
「ええ、形見、になるのかな?」
「分かったわ。・・・ごめんね?」
「いえ・・・」
「で、他のはいいのね?」

「「・・・・・・・・・・・・」」

「強いなぁ・・・」
「ありがと♪」




―NERV本部司令室


「いやあ、来て早々減棒されちゃいましたよ」
「ふっ、問題ない」

((何が問題ないんだろう?))

「ま、まあそれはともかく、お約束のものですよ」

そういって加持は対核ケースを開く。

「これが・・・」
「そうこれが、最初の人類“アダム”だよ」

加持は思う、これを使ってこの男は何を企んでいるのだろうか?それを知りたい。

ゲンドウは思う。これさえあれば、まだまだシナリオの変更は可能だ。


二人には見えぬ位置で、コアに埋め込まれたチップが、ゆっくりと周りに同化していく。


「あははははは!・・・すべては僕のプランのままに!」


壊れた策士は高らかに笑う。壊れた笑顔と壊れた笑い声で。

歯車がかみ合い、動き始めた。




―3時間ほど前


リツコとアスカはレイの前に居た。

「レイ、紹介するわね。この子がセカンド・チルドレンの惣流・アスカ・ラングレー。でアスカ、この子がファースト・チルドレンの綾波・レイ」
「・・・よろしく」
「え、ええ、よろしく」

右手を出すレイにギクシャクと答えるアスカ。

「・・・どうしたの?」
「い、いやあの、その・・・あの噂って本当?」
「・・・噂?」
「だからあの司令の・・・」

突然、リツコがアスカとレイの手をつかみ、部屋の隅にひっぱる。

「アスカ、あのことは人前で話しちゃダメ!」
「え、で、でも・・・」
「・・・話さないほうがいいわ。あなたも何をされるか分からないから・・・
「そ、そこまで?」
「ええ、今でもレイにはわざわざ昔のままで振舞わせてるのよ?」
「う、うあ・・・」
「いい!?話しちゃダメよ!?」
「は、はい!」

リツコはゆっくりと息を吐き、二人の手を離す。

「じゃあレイ、アスカに本部の案内をしてあげて。ああ、ちゃんと機密は考えてね」
「・・・了解しました」

とりあえず、アスカはレイと仲良くなった。




―技術部プログラム室


「じゃあ、改めて宜しくね、アスカ」
「ミサトもね」
「ああ、加持は帰っていいわよ」
「葛城ぃ〜」

マヤとミサトに加持が加わり女四人黒一点、ケーキと紅茶・コーヒーを囲みゆったりとする。

「それにしても忙しそうね、ミサトは」
「本当は忙しくないほうがいいんだろうけどね〜」

そこでアスカが話題を切り替える。

「ところでサード・チルドレンはどこ?加持さんに調べてもらったけど結局分からなくて」
「ああ、俺も知りたいな。見つかったんだろ?失踪してたとかで」

とたん、空気が固まる。

「ど、どうしたのよ?」
「・・・彼ならいないわ、アスカ、加持。NERVの現状にあきれてきてくれなかった」
「はあ?どういう意味よ?」

本人の口からはつらかろう、とミサトは誰が会ったのかを隠したうえで、アスカと加持にサーティとの交渉を話した。

「その、なんていうか・・・すごいわね」
「他にもNERVの諜報部とのやり取りがあってね。それを考慮すると間違いなく戦争経験者。それもかなりの高度のね」
「彼が参加してくれると非常に助かるのよ。いくらアスカが優秀とはいえ、やっぱり素人には違いないし」
「何よそれぇ。わたしじゃ無理だっての?」
「違うわアスカ。やってないことは出来ないって事よ」
「まあ、それなら・・・」
「まあ、まねしようと思っても出来ないと思うけどね」
「何でよ!」

ミサトの発言に金切り声を上げるアスカ。
それにミサトは冷静に、そして真面目に返す。

「あのねアスカ、あなたには同じようにはなれないだろうしならないほうがいいわ」
「・・・どういうこと?」
「戦争ってね、すっごいつらいのよ」

重い口調でミサトが語りだす。

「私もね、初めて前線に出たときは怖くて震えてるだけだったわ」
「ミサトが!?」
「ええ。目の前で電池の切れたおもちゃみたいに人が死ぬの。その日の朝まで一緒にご飯を食べてた人が」
「う・・・」
「手足が震えるのよ。自分のことじゃないけど。それでも怖かった」
「ミサト・・・」

ミサトはギュッと両手を握り締める。

「でももっとつらいのは殺す側になるとき。自分が引いた引き金で、人の命が、人生が一つ消えるの」
「それは・・・」
仕方ない?確かにそうかもしれない。でもねリツコ、人の人生は“仕方ない”で終わっていいものなのかしら?あなたの人生は?私の人生は?」
「ミサト、あなたは・・・」
何度も何度も吐いたわ。それでも震えは止まらなかった。知ってる?兵士にはね、出撃前に二つの薬が渡されるの」
「薬って?」

ミサトの口元が皮肉げに歪む。

精神を興奮させるアッパー系の麻薬と、自決用の毒薬よ」
「なっ!」
「麻薬は恐怖をごまかすため、毒薬は恐怖から逃げるため
「そんな・・・」
「だんだん慣れてくるけど、今でもつらい時があるわ。 もう大分経つけどうなされて目を覚ますの。アスカ、それが戦争よ」
「ひどい・・・」

真っ青な顔のアスカ。少し悲しげにその表情を見、ミサトは続ける。

「でもね、たまに居るの。たぶん天性のものだと思うけど」
「何が?」
「恐怖を感じない人」

虚空を見つめ、ゆっくりと過去を思い出す。

「私の部隊にも居たわ。無表情で人を撃ち殺し、1,2発撃たれても顔をしかめもしない人。まるで機械のような人
「戦争狂とか?」
「いいえ、違うわ。別に狂ってなんかなかった
「じゃあ何?」
「それはね・・・」

ゴクリ、と一同息を呑む。

「何も感じていないだけ」
「は?」
「彼に聞いたのよ。どうすれば耐えられるようになるのかって。なんて答えたと思う?」
「わかるわけ無いじゃない」
「 そりゃそうか。彼はね、こう答えたの。『自分は何故他の者が恐怖を感じるのか理解できない』って」
「葛城、そりゃあ・・・」
「彼には無かったのよ、死への恐怖が。 命が失われることへの恐怖が。だから他人の死にも恐怖を感じない。だから殺すことも死ぬこともいとわない」
「そんな人が・・・」
「結局彼は戦場で散ったわ。最期まで無表情、いえ、無感情で。苦しそうな顔一つせずにね」
「・・・怖い話ね」
「ええ。おそらくはサーティ君はそういう風に育ったんだと思うの。だからね、アスカ。そうなってはダメ。その種類の強さを目指してはダメ。死の恐怖を忘れたら、人はただの人形になる

人形、という単語にレイがビクッと震える。それを横目で確認したリツコが、ゆっくりとレイの肩を抱き寄せた。

「さ!暗い話はおしまい!リツコ、コーヒーお代わり頂戴!」
「え、ええ、そうね。ちょっと待って」

ミサトが無理矢理話題を切り替えて、静まり返っていた室内が少しずつ騒がしくなる。
加持がコーヒーのお代わりを頼んで居ると、レイが皿をリツコに差し出した。

「・・・ケーキおかわり」

レイのほほえましいつぶやきに、場の空気が一気に和む。

「どうぞ。これが最後だけどね」
「ちょっと、無くなるの早くない?」
「ごみ〜ん。あんまり美味しいもんだから、多めに食べちった」
「確かにこれは絶品だな」
「あら、これ『パティ・カルロ』限定品じゃない!」
「うっそ!前日の晩から並ばないと手に入らないのに!?」
「うわあ、すごいですねぇ」

そこではた、とアスカが気づく。

「ちょっと待ってよ。ミサトたちが買ってきたんじゃないの?ならこれ誰が持ってきたのよ?

微妙な沈黙。

「わ、私じゃないわ。部屋に戻ったら差し入れってメモと一緒においてあったのよ」
「わたしが朝弱いのは知ってるでしょ?買えるわけ無いわ」
「わたしでも無いですぅ」
「俺は今日来たばっかりだぞ?」
「・・・おいしい」

おそるおそるといった様子で、加持が箱とカードに手を伸ばす。
カードを裏返したり二つ折りにしたりするなどして様子を確かめる。その後箱を持ち上げ底を見る。

「あっ!」
「な、何!?」

脂汗を流しつつ、加持は箱を裏返した。


    Congratulations on the promotion !(栄転おめでとう!)

                To Mr.Kaji and Mss.Langley(加持さん、ラングレーさんへ)

                                With Love.
                                The Third Children(サード・チルドレンより愛を込めて)



「・・・リっちゃん、彼は何者だい?」

彼女に答えられるわけが無かった。


本部の関係者用で入り口で作業着姿の男が笑みを浮かべ、扉の外へ消えた。



To be continued...

(2006.08.20 初版)
(2006.08.27 改訂一版)


(後書く)

上の英文、あってるんでしょうか?マジで心配です。
間違ってたら正解をこっそりメールで教えてください。

アンチ系の標的は大体ゲンドウ、冬月、ミサト、加持あたりが多いです。
リツコさんって意外に少ないんですよね。やっぱ被害者っぽいからでしょうか?
悪い人を倒す正義のシンジ君!実は私こういう勧善懲悪が嫌いでして。
正義などこの世にあろうはずがありません。正義なんて自分の中にしかないものですから。
もしくは所属する組織か信じる神様でしょうか?まあ、ろくなものではありません。
そもそもシンジ君がろくでもない子供ですし。
過去に戻ってハーレム!っての多いですが、これってレイにユイを重ねるゲンドウとどう違うんでしょう?
所詮は親子か、と思うしだい。まあ、あえてそれでコメディにしてる方とかはおもしろいんでいいんですけど。
いろいろ読んでて不思議なのが、なんでインパクトの後神様になるんでしょ?使徒になるのは分かるけど、他の使徒の能力をもらうってどうよ?
ガフの扉の向こうってあの世だった気が・・・
過去に見た中で素敵だったのが、
    青い海で泳ぎたいから
    本の続きが読みたいから
    プロの料理が食べたいから
    三人で幸せな暮らしを送るために過去を変えてやれ
とかのいいわけをしないで自分たちのために逆行する。こういうの大好きです。
みんなのために?くだらない。正義の味方なんてくそくらえです。だいたいシンジ君はそういうキャラじゃないでしょ?
という想いを込めて書きなぐっております。
なお、当作品はみんなが幸せになる、なんてことは一切ありません。
ゲンドウとか冬月とかおまけでケンスケとかが嫌いなんです。ケンスケは未定ですが、前述の二名は幸せになれません。

しつこくキャラクター分析


もうしんじゃったおとな編

赤木ナオコ
    赤木リツコの母親、三賢者の一人。
    彼女はいったいどういう人物であったのか?過去の回想で少し出てくるだけで、はっきり言って分からないのだ。
    わかっているのはゲンドウの愛人であったことぐらいだ。
    碇ユイが居ながら、何故ゲンドウは彼女と関係を結んだのか?それはおそらくゲンドウの異常性からくるのだろう。
    ゲンドウにとって、ユイはおそらく女神と同質であったのだろう。だから汚すことが出来ず、別の女性に手を出した、となる。
    ナオコは何故ゲンドウの相手になったのか?二つの予想が立てられる。
    一つはユイへのあてつけ、もう一つは当時の閉塞した環境であると考えられる。
    ぶっちゃけるとろくな男が居なかったのだ。だからゲンドウがいい男に見えた、それだけであろう。
    最終的に彼女は、一人目のレイを殺して自殺する。

惣流キョウコツェペリン
    アスカの母親、三賢者の一人。
    彼女が精子バンクを利用してアスカを産んだ理由。それはおそらくユイと張り合ったのでは?なんて意見がある。
  わざわざ精子バンクを利用したあたり、夫との仲は悪かったようだ。
    最後まで目的はわからなかったが、彼女は弐号機の起動実験に失敗、心と体を引き裂かれ、廃人となる。
    後に病室で首をつり、アスカのトラウマとなるのだが、あのシーンにはいくつものおかしな点がある。
    廃人の彼女に首をつるなど出来ないということである。おそらく彼女はアスカのトラウマを作るために、SEELEに殺されたのだろう。
    劇場版では、最後までアスカを守り、量産機に食われて死ぬ、三賢者の中で最も母親らしく散った女性であった。

碇ユイ
    シンジの母親、三賢者の一人。
    すべての元凶とも言うべき、自他共に認める天才。だが結果から考えるに、彼女は傲慢でかつ自意識過剰であった。
    人類補完計画なるものを考え、それを実行に移せるだけの環境を手に入れてしまった。
    おそらく彼女の知的好奇心は止まることができなかったのだろう。
    そのために『母』と『女』を捨て『科学者』となった。
    正直お笑いぐさである。『人類の生きた証』を残すだなどと、もう思い上がりもはなはだしい。
    息子の人生もろくに見れなかった30も生きていない女が笑わせてくれると言いたい。
    自分の理論を絶対だと信じる馬鹿と天才の狭間を行き来する女。それが碇ユイであろう。


ろくな大人が居ない・・・
一人でもましなのが居ればもっといろいろ書きやすいのに・・・

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