第二十八話
presented by ジャック様
「ゼプツェン!」
シンジとマリアは17格納庫にやって来た。そこにはゼプツェンが静かに佇んでいる。
「侵入者は?」
ロンギヌスの槍を持ったシンジがキョロキョロと周囲を見回すと、突如、ゼプツェンの肩の所から声が聞こえた。
「ふん、誰かと思えば・・・貴様か。ご苦労なことだよ」
「貴女は・・・ドミニア?」
そこにいたのはエレメンツの一人であるドミニアだった。まさか彼女が侵入者だったとは思いも寄らず、意外そうな顔をした。
「まさかゼプツェンに出くわすとは、な。ゼプツェンは貰ってゆくぞ。元々こいつは、我らソラリスのものだからな」
「こらこら、そんな勝手なこと僕が見過ごすとでも」
ロンギヌスの槍を構えて笑顔で問うシンジをドミニアは鼻で笑う。
「ふん、ならば力ずくで止めてみな!」
シンジに対して自殺志願の台詞にしか聞こえないような言葉を吐く。シンジは応戦しようとすると、ドミニアは彼の傍にいたマリアに目が行った。
「ん? そこにいるガキは・・・おい、お前。ニコラの娘か?」
そう問われると、マリアは訝しげな表情になってドミニアを見上げた。
「確かにわたしはニコラの娘、マリア・バルタザールです。それが、どうかしましたか?」
するとドミニアは口許に指を当てて、ニヤッと笑みを浮かべた。
「なるほど・・・・お前が、ニコラが身を挺して逃した愛娘ってわけか・・・・。
おい、小娘。面白い話を聞かせてやろうか? そうだな・・・・ゼプツェンの呪われた秘密というのは、どうだ?」「!? それは、どういう意味です?」
「さあ、どういう意味かな。話を聞きゃあおのずと分かるよ・・・・」
ドミニアはゼプツェンの肩に腰を下ろすと、静かに語り始めた。
「この何十年というもの、ウチの科学者どもは、より進化したギアを生み出す為の研究に血道をあげてきた。どんなに優れたパイロットでも、人である以上、どうしてもマシンとのインターフェイスで時間差、誤差が生じる。
そこで目をつけられたのが、お前の親父、ニコラさ。ニコラは、脳神経機械学の天才で、な。連中はニコラに、人が人であることを超える道を模索させた・・・人と機械の一体化によって。つまり生きた人間の脳とギアとをダイレクトに接続。新たな生命、最強の生体兵器を生み出そうってわけさ」それを聞いてマリアは大きく目を見開き、シンジはギュッとロンギヌスの槍に力を込めた。
「正に夢のような話だろう? ニコラがいなかったらば、な。しかしあの天才は、その夢物語を現実のものにしちまった・・・・・」
「ウソです!! 父さんが、そんな酷い事・・・・・・!!」
「私はウソはつかないよ、マリア。こいつは、真実だ。あんたの立派なお父様は、人と機械の融合に成功し、地上人にとっての地獄の門を開けちまったってわけさ」「・・・・・・・・・!!」
マリアは愕然となり、体を震わせる。唇が真っ青になって歯を小刻みにカタカタとさせている。シンジはそんな彼女を見て、ドミニアの話を聞くとフゥと溜め息を吐いた。
「無論、イグニスでの戦争、キスレブのバトリングによって得られた各種のデータ、素体が実験材料として利用された。そうして生み出されたのが、ヒト型特殊変異体ウェルスだ。
ソラリスで創られたウェルスは地上でテストされる。基準に合格したウェルスだけが解体、再編成され、生まれ変わる。ギアの中枢制御回路として・・・機械の一部となってな。
全て、お前の親父の偉大な研究の成果だよ。その人機融合ギアの試作機が、このゼプツェンだ。つまり、ゼプツェンは星の数ほどの地上人どもの犠牲があって、初めて完成をみたってわけなのさ。そして、ゼプツェンの神経回路には・・・・・」「そのくらいにしといちゃどうだい、ドミニア?」
その時、ドミニアの頭上から声がした。シンジはその声に聞き覚えがあり、顔を上げるとゼプツェンの頭部に何故かジェサイアがいた。
ジェサイアは呆れたようにライフルで肩を叩きながら言った。
「どうして女ってのは、こうもお喋りなんだろうなあ? いらねえことまで、ベラベラと喋くりやがって、まったく・・・・・」
「ジェサイア!? 貴様! かつては次期ゲブラー総司令官とさえ目されていた貴様が、シェバトで何を!?」
「そう熱くなりなさんなって。美容によくないぜ、ドミニア。
大人にゃ大人の事情ってもんがあるんだよ。ガキにゃ分からねぇだろうが、な」するとジェサイアは笑みを消し、ライフルをドミニアに向けた。
「火遊びはここまで、だ。今日のとこは、このまま大人しく帰んな。ゼプツェンは、マリアじゃなきゃ動かせねえぜ。それくらいの事は、お前さんだって百も承知のはずだ」
その言葉にシンジは『やっぱり・・・』といった感じで両肩を竦めた。そして震えているマリアの肩にポンと手を置く。
マリアはビクッとなって顔を上げると、そこには優しく微笑むシンジの顔があった。彼女はその微笑を見て、何故か震えが止まった。
「ふん、バカ共め! 粋がるのも今の内だ。パーティーはこれから、さ。だが、まぁ良かろう。今回の私の任務は完了している。後は・・・・・・」
そこでドミニアは一旦、言葉を区切ってマリアの方を見る。
「それじゃ、マリア。今日はこれで失礼する。楽しいダンス・パーティーを。くくくッ・・・・・・!」
最後まで不敵に笑いながらドミニアはサッとその場から去って行った。
「・・・父さん・・・・・」
か細い声で呟くマリア。シンジは肩に手を置いたまま、ジッと彼女を見つめた。ゼプツェンの秘密、シンジは既に何なのか確信している。そして、それはかつて自分達が味わった悲劇でもある。
その時、格納庫が僅かに振動が襲った。
「さあ、お客さんがおいでなさったようだ。上にあがろうぜ。ユグドラもドックに収容されてる。他の連中も、やきもきしてるこったろうぜ」
「何だ、皆さん来てるんですね」
恐らくシェバトが接触したのだろう。だからジェサイアも此処にいるのだ。ジェサイアは顎に指を添えながらポツリと呟いた。
「しかし、どうもイヤな予感がしやがる・・・・まさかとは思うが、奴ら・・・・・・」
謁見の間には戦闘メンバー+ジェサイアが集まっていた。まずシタンが現状を説明した。
「ソラリスのギア部隊が急速でシェバトに接近中です。連中の狙いは、まず四つの障壁<ゲート>・ジェネレーターと見ていいでしょう。ドミニアの破壊工作で出力の弱まっている今、一気にケリをつけてしまうつもりなのかもしれません。
既にこちらの迎撃部隊が緊急発進したそうですが、果たして何処まで持つか・・・・・シェバトの人間は、ギア戦には慣れていませんからね。無駄な犠牲は、極力出したくありません」シタンの言葉にフェイが力強く頷いた。
「ああ・・・分かってるよ、先生。俺達が、出る!
乗りかかった船だ。それに、此処の人達をみすみす見殺しになんかできない」そんなフェイに皆が続いて頷いた。
「ただ働きはゴメンだが、しかし連中の前で尻尾を巻いて逃げ出すのはもっとゴメンだ! やってやろうぜ! どんなヤツらが来るにせよ、俺様のブリガンディアでぶっ飛ばしてやらあ!!」
「ええ! 私達にできることなら、 此処の人達を守りましょう!」
「ちっ、お前らと知り合ってから、次から次へと、ロクなことがないな・・・・・だが、此処まで来ちまったもんはどうこう言ってもしょうがない。連中に、リコ様を怒らすとどうなるか、思い知らせてやろう」
「僕も行きます! ユグドラシルを収容した為に、敵の侵入を許したのでしょう? 僕らのせいで、この国の人たちを危険な目に遭わせるわけには、いきませんから・・・・・」
「おうおう、いいぞ! 頑張れ、若人! しっかり頼むぜ。何せ、俺様の命も懸かってるんだ。まだ、こんなとこでくたばりたくねーからな」
珍しく熱血している息子にジェサイアがからかうように言った。そして当然の如く、ビリーが怒鳴る。
「五月蝿いな! 黙っててくれよ、親父は!」
「へいへい、わかりやしたよ」
ジェサイアは唇を尖らせて背中を向けて、小さく「可愛くねー奴・・・」とボヤいた。
「やれやれ。とうとう本格的にソラリスの連中と戦闘か。覚悟は良いかい、レイ?」
「問題ないわ」
「よーし、チュチュも頑張るでチュよお!」
すると何故かチュチュがいて声を張り上げたのでフェイが目を丸くして彼女を見る。
「頑張るでチュって・・・・・何で、チュチュが此処にいるんだ?」
「それが、どうも・・・・ドサクサに紛れて、ついて来ちゃったみたいなの」
そう言われてフェイは髪の毛を掻き毟った。
「参ったな・・・・・遊びじゃないんだぞ。危ないから、ユグドラシルに戻ってろよ。な、チュチュ? 良い子だから」
するとチュチュはニヤッと笑って、チッチッチと指を振って腕を組んで言った。
「ふっふっふー、チュチュ、良い子しゃんじゃないでチュよ。もう、危ないお年頃なんでチュ。
それにチュチュだって、ちゃんと頑張れるでチュ! 皆と一緒にいるでチュよ」「しょうがないな・・・恐い目にあっても、知らないぞ」
「まぁ役立たずならフライにして美味しく頂きましょう」
何処からかナイフとフォークを取り出して言うシンジにチュチュは全身の毛を逆立てさせた。
「わきゃ!? チュ、チュチュ、シンジしゃんに食べられるんでチュか!? あ、で、でもシンジしゃんなら良いかもでチュ……」
ポッと頬を染めるチュチュに、シンジは笑顔のまま固まる。すると、いきなり鍋と油借りて来ると部屋から出て行こうとする。
「ダメ、イカリ君。チュチュを食べたら」
が、後ろからレイに止められてシンジはチッと舌打ちした。まぁ食っても不味そうなので本気ではなかったが。
「くすっ、あなたもチュチュって言うのね。この街には、あなたの仲間がいっぱい住んでるわよ。ね、シンジさん?」
「ああ、確かにありゃ恐い光景だったね〜」
街にいた大量のチュチュを思い出し、シンジは体中に悪寒が走った。が、チュチュ本人はそれを聞いて目を輝かせると、飛び跳ねた。
「ほ、ほんとでチュか? 皆が、此処にいるでちゅか? わーい、ついに見つけたでチュ!! チュチュの仲間、ちゃんといたでチュ!!
さあ、気合い入れて行くでチュよお。頑張らなきゃダメでチュからねえ、皆しゃん!」良い具合に気合の入ったチュチュに苦笑し、シタンが敵戦力の説明を始めた。
「さて、それでは敵のギア部隊についてですが・・・先ほど説明したように、四部隊が、それぞれ個別にジェネレーターを目指して接近中です。これらのギアに関しては、シェバトの得た情報から機体のタイプ、性能などある程度は分かるのですが・・・・・しかし、その後方に正体不明の巨大なギアが一機控えているのです」
すると今まで静観していたジェサイアがハッとなって声を上げた。
「正体不明の巨大なギアだと? まさか・・・・」
「いま、映像を出しましょう」
ゼファーが言うと部屋の壁がスクリーンになり、外の映像が映し出された。すると、シェバト上空のゼプツェン並の赤いギアが浮かんでいた。
そのギアを見て、マリアは驚愕してその名を呟いた。
「こ、これは・・・・・アハツェン!?」
「何だぁ、この薄っ気味悪いギアは・・・・・・? お前、何か知ってるのか、マリア?」
「アハツェンは・・・・・父さんの設計したギアの二号機・・・ゼプツェンの兄弟機なんです。でもまさか、アハツェンが完成されていたなんて・・・・・・! ゼプツェンの他にはもう二度とギアは造らないって、父さんは設計図を燃やしたはず・・・・・・! それが、どうして・・・!?」
訳が分からないマリアだったが、それに答えるかのようにアハツェンから声が響いた。
【聞くがいい! シェバトの人間ども!】
その声を聞いてマリアは更に驚愕する。それは、マリアにとって絶対に忘れる事の出来ない人物の声だった。
「こ、この声は・・・・まさか・・・・父さん!?」
【面白いネズミどもが、そこに逃げ込んだという話だな・・・アハツェンのテストには丁度いい。シェバトもろとも叩き潰してやろう!
さあ、出てくるがいい! 薄汚いネズミども、私の可愛いモルモット達よ】その言葉はマリアの知る父が発するとは思えないもので、彼女は激昂して叫んだ。
「そ、そんな、・・・・・・!! どうして、父さんが・・・・・・!?」
混乱して頭を押さえるマリアを見て、ゼファーが一喝する。
「落ちつきなさい、マリア!! 本当にあれにニコラ博士が乗っているとは限りません!
「でも・・・・・・!! でも・・・・・父さんの声が・・・・・・!?」
「マリア!! しっかりなさい! あなたは戦う前から敗れるつもりですか・・・・・・あなた達親子を苦しめたソラリスに?」
「っ!! だけど・・・・・・・」
「いや、アレは本当にニコラ博士だね」
すると、いきなりシンジがポツリと呟き、全員が彼に注目した。シンジは涼しい表情でアハツェンがニコラである証拠を挙げる。
「もし、ニコラ博士がアハツェンの設計図を燃やしたなら、アレの設計図はニコラ博士の頭の中しかない。そして洗脳でもして、アハツェンを造らせ、ドミニアの言ってた人機融合技術を使えば・・・辻褄が合うだろう?」
「そんな! 父が人機融合なんてする筈・・・・」
「ゼプツェンに使われてる脳はマリア・・・・君の母親の脳だ」
その時、全員に衝撃が走った。ゼファーも驚きを隠せずに唖然としている。シンジ以外で唯一冷静だったジェサイアが、彼に尋ねた。
「おい、シンジ。お前、何でソレを・・・?」
「貴方が言ってたでしょう? 『ゼプツェンはマリア以外に動かせない』って。前例がありましてね・・・だからゼプツェンにはマリアの母の脳が使われていると確信したんです」
「嘘!!」
するとマリアは声を張り上げてシンジの両腕に掴みかかって来た。そして涙を浮かべてシンジを見上げる。
「嘘だと言って下さい! 父さんが・・・・父さんが、母さんを実験に・・・」
「いや、マリアそれは・・・」
「違います! ゼプツェンは私を守るよう父さんがプログラムしてくれたんです! だから私しか動かせないんです!」
「そんな単純なものだったら、とっくにドミニアが書き換えてゼプツェンを持ち逃げしてたよ」
「イヤ!! もう何も聞きたくない!」
耳を押さえて蹲るマリア。フェイ達は自分達よりずっと年下のマリアが辛い思いをしているのに何も答える事が出来なかった。
だが、シンジは違った。彼はフゥと息を吐くと、仕方がないといった感じでマリアに言った。
「エヴァのコアもゼプツェンと同じ・・・・パイロットの近親者が取り込まれていたんだ」
「「「「「!!?」」」」」
その発言には今度はジェサイアやシタンまでもが驚愕し、マリアは思わず手を耳から離してシンジを見上げた。
「エヴァは人造人間だから意志を持っている。本来なら、その意志とパイロットの意志を同調させ合って動かすんだ。だが、エヴァの意志に堪えれる者は少ない。もし、適合しなければエヴァに吸収され消えてしまうんだ。
そして、ある組織は苦肉の策としてその取り込まれた者の近親者を介して間接的にエヴァとシンクロさせる事にした」それだけで驚くべき内容なのだが、シンジは更に話を続けた。
「そのシンクロシステムはエヴァに吸収された近親者じゃないといけなかった。当時、三体造られたエヴァの内、二体はある女性達を取り込んだ。そのパイロットはその女性達の子供さ。それも、思春期で多感な年頃である十三〜十五歳の子供が最も、その効力を発揮できる。
僕のエヴァ初号機はその内の一体で・・・・僕の母が取り込まれていたんだ」全員が絶句した。マリアは思わず口許を押さえた。シンジは何処か曖昧に笑うと、髪の毛を掻きながら話を続けた。
「僕らはその事を知らずにエヴァに乗せられていた。『エヴァには選ばれた特別な子供しか乗れない』と言われてね。別に特別でも何でも無かった・・・・・・エヴァに取り込まれた人間の近親者なだけだ」
「おい、ちょっと待て。俺、お前のエヴァに乗ったぞ?」
「私も・・・他の機体に・・・」
するとバルトとレイがゆっくりと手を挙げるとシンジはあっけらかんと言った。
「ああ、そりゃ今はどのエヴァには誰も取り込まれてませんからね。僕の母親はとっくに消去しました」
「は、母親を消去!?」
エリィが信じられないといった様子で驚きの声を上げた。
「だって僕、今じゃ普通にエヴァに取り込まれずにダイレクトシンクロ出来ますから・・・」
「待て待て! それじゃあ俺やレイは下手すりゃエヴァに取り込まれてたってのか!?」
「そんな事ありません。だって僕がエヴァに取り込まないよう、言い聞かせてますから」
レイはともかくとして、バルトの場合は本当は自分が遠隔操作してたのだが・・・・。
「ま、それが前例って訳ですよ。子を守ろうとする母親の意志は強い・・・って訳だよ、マリア。だからゼプツェンは君にしか動かせない」
「そんな・・・・父さんが・・・・か、母さんを実験に・・・・」
「あ〜、だからソレは・・・」
「シンジくん、残念ですが敵のギア部隊がそこまで来ています。話は後にしてくれませんか?」
シタンに遮られ、シンジは「あ、はい」と頷く。シタンは険悪な雰囲気を吹き飛ばすように咳払いする。
「さあ、良いですか。こちらの打つ手を考えましょう!
何としてもギア部隊を撃退して、ジェネレーターを守らなくてはなりません。その為には、こちらも四手にわかれ、攻めてくる敵を迎え討つのが得策でしょう。我々の内の四人は出撃し、各自受け持ちのジェネレーターを単独で死守する! 残りは、こちらで待機。
危険ですが、後にはひけません。ジェネレーターを一つでも落としたら、もうこちらの負けですからね」「マリア・・・・あなたは、こちらで待機していなさい」
「お願いします、マリアさん」
あんな話を聞かされた後でマリアに戦わせるのは酷だ。そう判断したゼファーはマリアに言うと、シタンも続いた。
マリアは顔を俯かせ、小さく「分かりました」と頷いた。
「さてそれでは、具体的な敵の部隊編成についてですが・・・・第一〜第三までのジェネレーターは普通のギア部隊なのですが、第四ジェネレーターのは見た事がありません」
シタンがそう言うと、スクリーンに第四ジェネレーター方面に向かう異様な生物が映し出された。両手がまるで紙みたいにペラペラになっており、ドクロみたいな仮面をしており、首が無い。
「ゼルエル!?」
それは、かつて最強の敵として現れた奴で、シンジは思わず声を上げて名前を言うと皆が注目した。
「シンジくん、知ってるんですか?」
「え? あ、ああ〜……ア、アレは僕の敵です! 第四ジェネレーターには僕が行きます!(他の人がやったら絶対に負けるしね・・・)」
内心でそう思いながらシンジはごり押しで第四ジェネレーターの守りに就いた。
To be continued...
〜あとがきの部屋〜
アスカ「確かにエヴァとゼプツェンって似てるわね〜」
シンジ「うん」
アスカ「ま、アタシは最後にはほぼ100%出したけどね〜」
シンジ「食べられちゃったけどね」
アスカ「・・・・・・・・・・・」
(SE:グシャッ!)
シンジ「はぐ! く、首に回し蹴りは・・・」
アスカ「余計な事は言わない!!」
シンジ「は、はい・・・」
アスカ「で、ゼルエル?」
シンジ「だね〜・・・」
アスカ「暴走でもすんの?」
シンジ「さぁ?」
アスカ「そして次回は何と!!」
シンジ「何?」
アスカ「ふふ・・・ひ・み・つ(はぁと)」
シンジ「・・・・・おぇ」
アスカ「何で吐くのよ!?」
シンジ「気持ち悪い・・・」
アスカ「そりゃアタシの台詞よ!!」
シグルド「・・・・・漫才師か?」
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