暗闇の円舞曲

第十一話

presented by 樹海様


 地上へとエヴァンゲリオン初号機は打ち上げられた。
 今回は前回とは異なり、ある程度距離を持った場所へと発進ゲートが開かれた……というか、前回が異常だったのだが。至近距離にいきなり動くかも分からない機体に初めて乗った人間を乗せて発進させるなど正気の沙汰ではない。
 「エヴァンゲリオン初号機!リフトオフ!」
 だらり、腕を前に垂らすようにして、エヴァ初号機が自由の身となる。それと共に側面の兵装ビルのシャッターが開き、そこからパレットライフルが現れる。
 『いい?シンジ君。まずは三点射でね?』
 「了解」
 すかさず取って構え、撃つ。
 わざと散らして放たれた弾丸は使徒の体に煙を上げるに止まった。今回は別にフルオートで撃ってる訳ではないので、全身を覆う爆煙などという事態にはならない。
 『……場所をずらしてもう一度』
 矢張り煙が上がっただけだった。
 「無理そうですね」
 『そうね、こっちの分析でも使徒の表皮で止まってるって見解が出てるわ……しょうがない、現時点をもってパレットライフルを戻します、ここからは接近戦闘に移行、戦闘権限をパイロットに委譲します』
 残念そうな声でミサトが言った。
 「了解、アイハブコントロール」
 航空機で操縦を譲る際の言葉で権限委譲を受けると、装備された二本のプログレッシブナイフを両手に構える。生憎必死に製造していたものの、さすがに二週間でのアーミーナイフ風味プログレッシブナイフの製造は無理だったらしく、今回はまだ前のままだ。
 ぐぐっ、と姿勢を落として構えたEVA初号機を前に、使徒も動きを見せた。

 「!使徒に動きがありました!ATフィールド反応増大!」
 使徒のATフィールドは絡みつくように動き――。
 「……奴の武器は鞭、か」
 「触手って呼んだ方が合いそうですね」
 イカのような使徒の姿からすれば、確かに触手と呼んだ方が合うかもしれない。いずれにせよ、使徒はそのATフィールドを持って、二本の鞭状の武器を生み出していた。
 「成る程……だから、あいつってばあんだけ装甲が固かったのね」
 「というと?」
 「ATフィールドを武器に回すから、フィールドなしでも通常の攻撃には耐えられるような装甲が必要だったって事よ」


 その頃、第三新東京市を見渡す高台にケンスケの姿があった。
 シェルターの扉を開けるのに、何しろトウジの手がない為苦労したが、それでも何とかハンドルを回して開き、遂に外へと飛び出した。
 そこから絶好のロケーションであろうこの場所を目指して移動し、遂に念願の戦場はその眼下にあった。
 「おおっ、これは男なら燃えるシチュエーションだね!」
 そう言うなり、カメラを構えるとまずは初号機を、続けて使徒の姿を捉え、更には双方が共にそのアングルに収まるようにして、その動きを待つ。
 その姿は……。
 本人の意識としては戦場カメラマンを気取っていたかもしれない、だが現実には戦場の恐ろしさを知らない素人の無謀な行動でしかなかった。

 
 そんな異分子が戦場に入り込んでいるとは知る由もなく、戦闘は淡々と進められていく。
 鞭と短剣、その間合いは明らかに鞭の方が長い。そして、あれが触手だとすると更に厄介だ。何せ、鞭ならば動きにある程度予測もつくが、触手の類となると、その動きは動物のそれと大差ない。
 「………鞭は想定内に入ってたけど……触手の動きって想定にあったっけ?」
 「失敗しましたねえ、相手が生物兵器っていうなら、そっちも考えるべきでした」
 ミサトと日向は苦い表情でスクリーンを見詰めていた。
 そう、彼らは様々な武器を持つ相手を想定して色々な状況を考えていた。だが。
 「生物の武器って牙とか爪とかは想定してたのに……何で触手を考慮に入れてなかったのかしら」
 と、ミサトが溜息と共についた言葉が全てだろう。
 「どうも我々は地上の動物に意識が行ってましたからね……」
 毒や酸は想定していた。蛇型や蜥蜴型なども考慮に入れた。鳥も考慮に入れていたのだが、どこかでこの第三新東京市、少なくとも地上で戦闘をする、という概念に縛られすぎて、海の生命を考慮に入れていなかったのは失態だった。
 触手、というものはその構造上、水中に生きる動物が持つ事が多い、代表的なのは蛸やイソギンチャク、クラゲなどだ。
 正直、陸上生物で使用している動物、というのは皆無と言ってよく、そしてEVAは確かに様々な環境下で戦闘可能な汎用決戦兵器と銘打ってはいるものの、矢張りその力をフルに発揮出来るのは地上だ。
 結果、知らず知らずの内に彼女らのシミュレーションもそちら方向に偏っていた。
 「戦闘終わったら、反省会やってもう一回アイデアの出し直しですね、こりゃ」
 「そうね〜」
 実の所、戦闘が接近戦闘になってしまい、EVAの指揮を発令所が取りようがなくなった為、暇な二人だった。

 その一方で戦闘に忙しいのがシンジだ。
 実を言うと、シンジは触手を持つ相手との戦闘経験がある。
 はっきり言ってしまえば、あんまり思い出したくない経験だが……何しろ戦ったというよりはひたすら逃げ続けたというか、あんな超巨大超強力な連中に立ち向かうなんて無茶無謀以前の……いや、旧支配者なんぞが未だ支配を続けている世界なんぞに送り込まれた事は正直忘れたい。
 何が悲しくて、仮にも神の名を冠されたようなのを相手にしてサバイバルをやらねばならなかったのか……もう起きる事起きる事発狂しそうな事ばかりだった。忘れよう、それが精神衛生上よろしい。
 とはいえ、触手の動きというのは案外厄介だ。
 これが鞭なら、かわして、或いは一撃に耐えて懐に潜り込めば……となるのだが、触手では背後から襲い掛かってくるのがオチだ。とはいえ、ナイフの射程では懐に飛び込んでコアへとナイフを突き立てる、という方法を選ばざるをえない。
 鞭の速度は人が扱うものでさえ、その先端は音速を超える事がある。くわえて、両手のナイフは精密機器の一種、相手の触手は頑丈そのもので切断も困難、ATフィールドを収束させて作り出しているようなので中和出来ればその鞭も消える筈だが、この緊迫した状況下でATフィールドを自在展開出来る程習熟している訳ではない。
 発令所としても支援をしたいらしいのだが……。
 落とし穴は相手が浮遊しているので無意味。
 ミサイルは実はタイミングを見計らって時折発射してみたりしてみたのだが、背中に着弾しても全然気にもしていないので却って爆炎や衝撃などがEVAの戦闘の邪魔になりそうだ、と中断。
 結果、襲い来る触手をナイフで弾きつつ、懐へ飛び込む機会を伺う膠着状態というのが生まれる事になった。


 「ああ、何やってんだよ〜」
 遠方で見ている少年が、カメラから目を離して、文句を言いたそうな顔でそう言った。
 いや、実際文句を言いたいのだろう。最初は撮りまくっていたものの、しばらく前から似たような行動ばかりだ。これでは見た目がぱっとしない。例えるならば、時代劇のチャンバラシーンで、一対一で睨み合って時折刃の先を合わせるだけのシーンがずーっと続く光景を想像してもらえばいい。そんなシーンを延々見せられたら監督からは「カット!やり直し!」の言葉が飛ぶだろう。ケンスケの内心もそれと似たり寄ったり、もっと見栄えのある戦闘をやってくれよ!という所だろう。
 とはいえ、現実の戦闘に浪漫を期待してはいけない。
 名高いOK牧場の決闘なども、実際は距離も3m程度の至近距離だったとか、殆どワイアット・アープらの不意打ちだったとかされている……時間も数分程度だったとか、最後はワイアットらが街を逃げ出したとか……。現実なんてそんなもんだ。
 とはいえ、ケンスケはそんな現実に目を向けている訳ではない。
 彼が軍用兵器が好きなのは、その兵器が持つ破壊力がもたらす現実が好きなのではない、ただ単に実用一辺倒の無骨な姿に格好良さを感じるからだ。
 そう……彼が好きなのは見た目だ。現実がどう、という事ではない。
 「くそ、俺が乗ってりゃ……」
 こうしたのに、こうするのに、と夢想するケンスケだが、実際に乗っていれば瞬殺されるのがオチだろう。
 とはいえ、空想するのは自由だし、ケンスケは何か場面が変わる動きがあれば!と願い、カメラを構えていた。
 ……今はまだ彼にはそうした夢想に耽る時が彼には許されていた、今は。
 

 その一方で現実故に顔をしかめる者もいる。
 「……拙いわね」
 「……拙いですね」
 プログレッシブナイフの耐久度がこのままでは限界を迎える。何とかしてその前にコアに一撃加えねばならないのだが……。
 「く〜〜〜〜あのイカモドキの横っ面張り飛ばせるような装備、こっちから動かせるような奴は何かないの!?」
 ミサトが叫んでいるのは自分の手で倒したいから、ではない。 
 バランスを崩させる事が出来れば、戦況は変わる。EVA初号機にとってより有利な形を作る、より優位に立てるよう作戦を立てる、それこそが作戦部の存在意義であり、膠着状態の打開案を練るのは立派な仕事、なのだが……。
 「残念ながら、まだ、あるのは兵装ビルの一部ぐらいね」
 あっさりとリツコにより、手段がないと断定された。そして、兵装ビルの装備が効かない事は既に証明済みだ。
 「ううううう、しつこく攻撃して『邪魔だー』なんてそっちに攻撃してくれれば、それだけでも意味があるのにい」
 「ちょっと、ミサト、兵装ビルだってそりゃEVAに比べれば安いけど、お金がかかるのは変わらないのよ?」
 NERVには施設部と呼ばれる、街が戦闘で破損した際の修復作業という名の建造を行う部署がある。
 通常の施設ならば民間の建設会社にも任せるが、兵装ビルのような軍事に関わる部分に関しては、建設会社の偽装も用意している、こうした部署が対応する事で迅速且つ秘密漏洩の防止を図っている。
 内部に専門の組織を持つ事で外部発注を行うより安上がりなのは確かだが、建設資材がかかる時点でタダにはなりようがない。
 「分かってるわよ〜…建設自体まだまだ途上なんだしさ〜」
 そう、迎撃都市である第三新東京市は未だその完成には至ってない。壊してしまえば、更に完成は遅れる――が、これは敵の規模こそ一体ではあるが、立派な軍事作戦である。損害がゼロ、というパーフェクトゲームなぞ期待するだけ意味がないし、言い方を変えれば『どこに被害を担当させるか』という事になる。
 そういう意味では、無人且つEVAより安上がりな兵装ビルに多少の損害が出ても、と考えるのはむしろ作戦立案者としては正当な考えと言える。
 「うううう、幾等武装させたって無視されるんじゃー意味がないのよ…」
 ミサトが呻いた時だった、戦況に変化があった。
 ただし、彼らにとっては悪い方向へ。

 一瞬だった。
 鞭のような動きに、弾かれては戻るという動きに終始していた為に意識が行っていたとしか――いや、よそう、要は油断したのだ。弾かれた触手が戻るのではなく、にゅるり、と素早い動きで瞬時に初号機の足元へと伸びる。
 「!しまった……!」
 想像以上の力でもって、EVAの巨体が持ち上げられブン、と放り投げられる。
 「ちっ……外部電源パージ!」
 
 「え!?何故電源をパージするの!?ゲインだと5分しか動けないのよ!」
 「仕方ないわよ、あのままだと電源ケーブルに引っ張られて、態勢崩した状態で地面叩きつけられるわ」
 リツコの驚きの声にミサトが解説してたりする。


 「ああ!何やってんだよ、も〜!」
 動きがあった、とカメラを急いで構えて再び写真を撮る事に専念していたが、ファインダーに映る場面は味方であるエヴァンゲリオンが投げ飛ばされる光景。
 まあ、いいさ、最後に勝てば、多少はピンチの場面があるのもありだよな。
 そんな風に気を取り直すケンスケは、だがふと気付いた。
 段々EVAの姿が大きくなっていないか?
 はた、と気付いてカメラを下ろしたその眼前には。
 態勢を整え今正に着地せんとするEVA初号機、その巨大な足の裏が目の前一面に広がっていた。
 一瞬の空白。
 そして、ようやく今の状況が認識出来たか、顔が恐怖に引きつり、その口から絶叫が洩れようとした。しかし、それが音という形になるのを待つ事なく、次の瞬間相田ケンスケの姿はEVA初号機の足の下へと消えた。


 電源のパージが速やかに為されたお陰で、くるり、と宙で宙返りをするようにして態勢を整え、足から着地する。付近は山だ、住宅地が破損する事を気にする必要もない。地響きを立て、大地を揺るがし見事なバランス感覚で着地する。
 触手を蠢かせつつ近づく使徒を横目にダッシュして、別の電源ビルから電源を再度つけ直す。
 「……さて、葛城さん?」
 『なに?』
 「……申し訳ないですが、無傷での勝利ってやつは断念してもらっていいですか?」
 『あ〜…ま、しゃあないわね、やっちゃって』
 「了解」
 
 「ええと……どういう事?」
 「ん〜つまりね?これまでなるだけ損傷なしに、少しずつコアに打撃を与えて、相手を倒すのを狙ってたんだと思うんだけど、多少損害出ても相手の内懐に飛び込んで一気に倒すってのを選択したんじゃないかしら?」
 「そうなの?」
 「プログナイフじゃ一撃必殺って訳にはいかないだろうし。多少でも悪足掻きされたら、触手だからEVAの背後からでも攻撃出来ると思うもの」
 そして、実際その通りだった。

 すう、と力を抜き、そして一気に無造作に起りなく、使徒の攻撃範囲へと踏み込む。その流れるような動きは発令所の人間が気付いた時には既に初号機がそこにいた、という感じだった。
 しかし、使徒は驚くという事を知らないように再び触手を振るう。
 一本は外側から鞭のように叩きつけるように。
 一本は槍のように引き、その先端で貫かんと。
 そして、槍はその恐るべき速度を見切っているのか、僅かに身をずらすだけでその軌道より逃れ。
 鞭は左のプログナイフが叩き落すようにして、触手はいずれも一瞬死に体となり。
 その瞬間、するり、と懐に入り込む。
 そして。
 プログレッシブナイフの一振りがそのコアへと突き立てられた。
 
 まるで回転鋸で金属を斬っているかのように、火花を散らし、EVAの怪力で押し込まれるようにしてコアへと突き刺さっていくナイフだが、未だコアはその輝きを減らしてはいるものの失ってはおらず、必死に振り回される触手が襲い掛かる。
 片方はそれでも空いているプログレッシブナイフで防いでいるものの、もう片方は防ぎようがない。
 最初は引き剥がそうとしていたようだが、既に密着している。先程のようにはいかない。が、無駄と分かると今度はEVAの背中から刺し貫かんとばかりに突き立ててきた。
 まるで、自身のコアが破壊される前にEVAのコアを背中側から貫いてやる!とでも言わんばかりの勢いだ。
 激痛が走っている筈だが、シンジはその顔を歪めもせず、ただ淡々と作業とでも言わんばかりにコアへ突き立てる力を弱めない。腹を刺されたぐらいがどうだというのだ。ただ、勝利が最優先。
 痛みに喚くのも、苦痛に顔を歪めるのもその後だ。
 そして。
 一瞬だったのかもしれない、或いはそれなりに長い時があったのかもしれない。
 使徒の触手はだらりと突然に脱力したかのように垂れ下がり、次の瞬間にはATフィールドが解けたか、消え失せた。
 
 『パターンブルー消滅!』
 『使徒殲滅を確認!』
 そんな声が発令所に務めるオペレーターズから放たれ――。
 発令所は歓喜に満ちた。

 その彼らの視線の先、EVA初号機内部モニターには疲れたように目を閉じて、インテリアに体重をかけるようにして休む碇シンジ――にしか見えなかっただろう。
 目を閉じたシンジの目、その右には白き巨人と赤き湖が。
 そして左には――。
 微かに、そう誰も気づかなかった程僅かに……シンジの口元が笑みを作るかのように歪んだ。 



To be continued...
(2009.05.23 初版)


(あとがき)

うう、第四使徒戦だけで終わってもーた……。
ケンスケに関しては……黙祷、です
覚悟もなく戦場に出てきた結果、彼はこうなりました。
次回はそのあたりの周辺話と月姫からの新キャラ登場予定です

さて、今回は……
現実世界とEVA世界の兵器の発展について
(感想でそういう意見あったので

1)N2兵器
2)陽電子砲
3)JA
4)陸上巡洋艦トライデント
主だった現在の世界には存在していない兵器としてはこの辺りでしょうか

1)のN2兵器に関しては省略致します
実の所、この兵器、どういう兵器なのかどうにもデータが足りません。とはいえ、放射能を放出しない核兵器並の破壊力を持つ爆弾、となると……核融合弾か何かでしょうか?
だとすると、現在は未だ存在しない、というか放射能を放出しない核兵器なんてあったら軒並みそちらに切り替えられてますよね…

2)陽電子砲
まあ、今の所は現実世界では実験レベルの陽電子がせいぜいですね…
レプトンコライダーとも呼ばれる粒子加速器が出来れば、陽電子砲に一歩進むでしょうが……ちなみに現在の粒子加速器は陽電子より1サイズ大きな陽子加速のものです
国際リニアコライダー構想もあるみたいですが、まだまだ構想段階
先は長いですね……という訳で、現時点での我々にとって、実用段階にある陽電子砲なんて代物は完全なオーバーテクノロジーです

3)JA
大型ロボットであるJAですが……こいつに関しては現在の科学で作ろうと思えば作れる、と言えると思います
ただし――莫大な金をかけて作る意味がありません
現代のロボット工学に関して言えば、二足歩行は既に実用化されてますし、操縦方法は要はラジオコントロールですから、問題はそのサイズに伴うパーツにかかるであろう重量と衝撃です
この世界においてはEVAの存在の為に研究費用がついたようですが……EVAがとんでもないハイコスト機であるのと同様、こいつも建造にはとんでもないお金がかかるでしょう、それこそ大企業が傾くぐらいは
しかも、我々の世界では作った所で使い道は観光ぐらいでしょう、という訳で需要がないので、可能ではあるが、作られる事はないかと思われます
これが作られるぐらいなら、この半分以下のサイズでガン●ムでも作った方がまだ観光資源にはなる

4)陸上巡洋艦トライデント
こちらは……正直、製造は困難ですね
大型ロボットの製造そのものは可能と言ったものの、本来巨大ロボットに人間が乗るのは現実的ではありません
歩行するロボットというものは頭部の上下動が想像以上に激しく、例えばEVAも普通に衝撃吸収とかのオーバーテクノロジーがない限り毎秒数m単位での上下動によりよくて鞭打ち確定、悪ければあっという間に天井と床を往復してミンチの誕生です
正直、JAでミサトが内部に侵入したのだって考えられないんですが……まあ、それはさておき
はっきり言って、こんだけのサイズのミサイルとかも避けられる機動性がある大型ロボット……予算の無駄です、本当に
結論から言うと、オーバーテクノロジーって程ではありませんが、こんなのに金をつぎ込むアホな国はないでしょう、いや本当に

まあ、もっともEVA世界の太平洋艦隊の戦艦を設定資料から見てみると、アイオワ級戦艦5番艦イリノイ、6番艦ケンタッキーの名前が見られます(第六使徒で口の中に突っ込んだ奴です)
我々の世界ではアイオワ級戦艦は太平洋戦争の終結と共に4番艦ウィスコンシンまでで建造が中止されているので、我々の世界には存在しない戦艦でもあります
こうしてみると、EVA世界は我々の世界とは第二次大戦の頃から多少は異なっていたのかもしれません
そもそも、ジオフロントの開発、更に南極の時点で既にある程度解析が進んでいた先史文明の記録
これらを考えると、実際にはかなり前から先史文明の遺産とその情報は世界に明らかになっていた気がします。ゼーレは間違いなく、自分の配下の企業にそれらの研究の成果を少しずつでも使わせる事で経済に大きな影響力を持つ事に成功したでしょうしね



作者(樹海様)へのご意見、ご感想は、メール または 感想掲示板 まで