第陸話 美騎の降臨
presented by クマ様
ナオコの御茶会から数日後、シンジはエヴァ初号機の中にいた、ナオコとの約束であるシンクロテストを行うために。
「司令が入院中に第四の使徒、襲来か・・・・・・」、
実はこのテスト、結局国連内で大問題になってしまった。
それはそうだろう、シンジは国連軍の高官であり、本部警備軍教導軍団軍団長と教導騎士団団長の任こそ休止中の為軽減されているものの、新設騎士団の団長の職務の多さ、過酷さははっきりいってゲンドウを超える。
さらには手を抜いても『問題ない』の一言で不問としてくれるようないい加減な上官は居らず、逆に急かしてくる秘書がいる。
そんな彼のシンクロ実験だ、国連軍からのクレームがつき、さらには国連安全保障理事会からも経緯についての問い合わせがあったため、NERVとしても今回のシンクロ実験でその実験理由・『なぜシンジでシンクロしなかったのか?』を突き止めなければならなくなった。
そのプレッシャーのせいでかなりの緊張感に満たされたケイジだったのだが、それに輪をかけて緊張を満たすものがいた。
「ふむ、シンクロ率、だったかな?あまり良くない様だね、伊吹二尉」
そう話しかけたのは、マイトの証のボーダーラインを羽織った上着で隠した男、コウゾウ・『グラファイト』・フユツキ。 研究や育成に行き詰ったマイト達が幾人も助言を請うために『先生』の尊称を持つ偉人がいる。
「冬月先生、シンクロできるかどうかは個々の人の素質による筈です、シン様にその素質がないだけでは?」
「う〜む、確かにそうだな」
冬月に話しかけたのは赤茶色の髪の少女、ラファーナ・『ダイアモンド』・神護。 ファティマ・マイトにしてMHマイトという超級の天才ゆえに、またその服装その他から『ニュートラル女史』と呼ばれる彼女がいる。
そしてその傍には、先日NERV保安部を壊滅させた張本人の一人、ミカが控え、シンジのためにお茶の仕度を整えて待っている。
そしてさらにその隣には、今まで(マヤの)ドクターストップがかかっていたため姿を見せなかった存在、NERVきってのMAD、赤木 ナオコがいた。
彼女はつぶやく。
「どういうこと? シンジ君の各種データと初号機のデータからするとシンクロしておかしくない、いいえ、シンクロしてしかるべきはず、それがどうしてシンクロ率5.2%? 最低でも10%台後半は行くと思っていたのに・・・・・・」
「ナオコ君、それはどうかと思うが?
確かゲヒルン時代に君たちが提出したデータには、シンクロしておかしくないはずの者がシンクロしないのは、よくあることと報告されていた。
そうだったね、ミカ君?」
ナオコのつぶやきに答えたのは冬月。 その彼が問いかけた相手・ミカはシンジの秘書のようなことも時折こなしているせいで、国連内部の機密事項についてもかなり詳しい。
よってこんな答えも返ってくる。
「はい、当時のゲヒルン所長とE計画主任(ナオコのこと)の連名の報告書内に、確かに記載されております。
これを理由に、データのみによるチルドレンの決定は行わず、各チルドレン候補者を無作為に選び出してシンクロ実験を行うと」
「?! え、ええ、そうでしたわ、グラファイト卿、神癒さん」
いかにも初耳ですといった表情を必死に隠すナオコだったが、はっきり言って相手が悪かった。
冬月もラファーナもミカも、海千山千の政治家・軍人をいつも相手にしている。 NERVの権威に遜るしか能のない連中に読まれないレベルでは、思いは筒抜けだった。
「どうやら御存じない報告書のようですね、『アルセニック』博士。
あの御仁のお守りは大変ではありませんか?
よろしければ息抜きに、我々のエアフォートを見学にこられては? 新たな知的好奇心を刺激されることを保障いたしますよ」
「あ、いえ、知らないというわけではって、アルセニック?! いったい、どういうことですか!?」
「? 御御存知ないのですか?
つい先日、国際ファティマ学会は、赤木博士に『アルセニック』の銘を送ることを決議しました。
博士のファティマ『オプチカル・タイ・フォン』・『ラ・ユリケンヌ』・『ラ・シクローヌ』・『ラ・モンスーン』、皆様大変すばらしいファティマです。 今まで銘をお持ちにならなかったのが不思議なくらいですわ」
不思議そうに、そしてナオコを讃えるかのように答えるミカ。 一方でいたずらが成功したような表情なのは冬月とラファーナ。
実はこの二人、今日この日、ナオコを驚かすために態々学会に働きかけたのだった。 最も本来の目的は、ナオコだけに銘を送ってゲンドウを疑心暗鬼にさせるためだが、効果は期待していない。
ちなみに補足をしておくと、ナオコが作った四人のファティマ、行方不明になっているタイ・フォンを除きそれぞれ個性的な騎士に嫁いでいる。 そして彼女がこの四人を作ったのは、ファティマの技術がエヴァに流用できないか、という思いからだったのだが、結局流用は効かなかった。
さらに補足としてゲンドウの国連に対する報告、これはゲンドウが自分好みの少女を合法的に研究所内に引き入れ、襲うチャンスを増やすためのものだったのだが、結局のところ『同年代の少女ばかり行方不明や精神障害では不審に思われ、痛すぎる腹の中を探られることになりませんか?』という扶桑警備課長(当時)の進言で、泣く泣く様々な年齢層の男女を生贄にしている。
その結果、本当にデータ通りに行かないことが判明してしまったのだからゲンドウにしては泣きっ面に蜂(?)だった。
そんなこんなでいい意味での緊張感に包まれた実験は、ある人物の出現によって険悪な緊張感に変わった。
「は〜、ちかれたちかれた、デスクワークは苦手だわ、私は」
そういって入ってきたのは葛城 ミサト二尉。
ある程度の予測は立っていたと思われるが、ものの見事に遅刻、そのため朝一から行われた、今回の実験に関する部長級会議にも出席せず、代理を送るようにという指示も出さずだった。
そして会議のほうは、呼び出しを受けた作戦部の課長が出席、書類を執務室の書類の山の上に置いて来たが、持参のクーラーボックスごとここへ直行してきたため読んでいない。
ビールくさい息を吐き、技術部員の士気を落としながら歩いてきた彼女は、書類を読んでいないためこの日の実験意義を知らないことも手伝ってこんなことを言い出した。
「お〜、まじめに訓練してんじゃないの!
いいサード、私の指揮でないと使徒は倒せないの。 だから私の指揮についてこれるように、しっかり訓練なさい。
え〜っと、マヤちゃんだっけ? このままインダクションモードの訓練入るわ、よろしくねん♪」
御機嫌でこんなことをのたまうミサトだが、技術部員たちはそんなことは無視を決め込んでいる。
「シンジ君、すまないがもう一度データを入れなおして、A10神経接続からやり直したい。
それが終わったらいったん上がって、軽食を取りながら問題点を洗い出そう。 生の意見を聞きたいから、御苦労だが参加してくれないかな?」
『はい、わかりました、島風課長』
あっさりとミサトを無視し、実験の一時中断を決める実験担当の課長。 何気に上官を名前で呼んでいるが、所属も違うし今回はプライベートと言うことで、シンジから言い出したことだった。
ちなみにこの実験の中断と軽食は、多忙な彼に今日一日実験に付き合わせることの意味を、ナオコ主催の事前の会議でよく理解している彼としての心配りだった。 LCLに浸かる事による気持ち悪さを考えると、滞った書類に忙殺されるであろう明日のシンジを考えると、軽食を取りながら会議をし、早めに終わらせてシンジを休ませるべきというのが各部部長の共通した見解だった、一人を除いて。
「ちょっと、なに言ってんのよ!
軽食? 休憩? なに贅沢言ってんの! 使徒は待っちゃくれないのよ!!
マヤちゃん、さっさとインダクションモード移行、実験なんか無視して訓練行っちゃいなさい!」
しかし呼ばれたオペレーター・伊吹 マヤは、冷ややかに言い返した。
「インダクションモードに使用する火器のデータがないことは、朝の会議の席で確認済みの筈です。
どうしても訓練をと仰るなら今すぐデータを示してください。
」
「な!? なんで火器のデータがないのよ?!
技術部はなにやってんのよ! 職務怠慢よ!!」
これは謂れのない非難だ。 これに対する反撃はすぐに来た。
「葛城二尉、パレットガンをはじめとする火器一般の書類はいつ上がってくるのかしら?」
この声に、一気に青くなったミサトはギィ〜〜っという擬音が似合いそうなぎこちなさで振り返る。
そこにいたのは引きつった顔の冬月とラファーナに挟まれた、怒気を纏って青筋を立てる副司令。
危険を察知したミサトは、敬礼をしながら慌てて弁明を始める。
「はっ! 今は使徒の襲来が予想される非常時でありまして、非常時において物を言うのは素人の持つ熟練を要する兵器ではなく訓練の行き届いた兵士でありまして、その兵士の訓練を行い練度を上げるのが指揮官としての職務であると小官は考える次第でありまして、従いまして技術者の自慰行為である高性能兵器の開発のための書類整理をするよりも訓練の監督をすることこそ急務であると愚考する次第であります!」
ナオコの左右からは、「書類を読んどらんのか、この恥晒しが」とか、「馬鹿が、地雷原に弾薬運搬車で突っ込みやがった」と言う呟きと共に、怒気に満ちた声が返ってくる。
ちなみにこの二人、シンジ経由でナオコから武器関係の進捗状況を聞いている。
「そう、それは確かに立派なことだわ。
だけどこのままでは、使徒と相対したときに、エヴァは丸腰で戦わなければならないわ。
その理由はもちろん、兵器が何も製作されていないから。
さて葛城二尉、なぜ兵器類が製作されていないかわかるかしら?」
「はい! それは技術部兵装開発課の職務怠慢が原因かと」
ミサトは技術部長でもあるナオコとの間に開発課を挟み、一課長の責任にすることでナオコの責任を回避、点数を稼いだつもりでいるが、逆効果だった。
なお、技術部員の階級だが、ナオコは将補待遇、各課の課長は一佐あるいは二佐、係長はエヴァの整備係長は三佐で他は一尉と、研究機関の残滓を引き摺って技術系士官の階級は高いため、ミサトは上官を侮辱したことになる。 ちなみにマヤの二尉での技術部長補佐(とは名ばかりの技術部長代行)は、佐官である課長職が(内心はどうあれ)その実力ありと全員が認めた結果であり、部内では一佐並みの扱いを受けている。
「開発課からは、書類が上がってこないから予算が下りないと泣き付いてきているわ。
辿ってみると作戦部で止まっているようだけど、どういうことかしら?」
「(ま、まじゅい、誰が止めてんのよ・・・・・・)え、え〜〜っと」
「書類をとめている葛城二尉、今日中に書類を作成・提出しなさい、そうしたら減俸で済ませてあげるわ。 それができない場合は実験に付き合ってもらおうかしら?
そうそう、私の実験室の表本棚には、確か空きがまだまだあったはずよ、どうかしら?」
いささか引きつっていたミサトだが、この台詞には冷や汗が出てきた。 どちらも御免被りたいミサトは、何とか回避の道を探る。
「あ、あの〜、どちらもちょっち・・・・・・、あ! 本日の訓練が終わった後、改めて協議と言うことでどうでしょうか?」
何とかこの場を乗り切って、後はうやむやにしようと企んでのことなのだが、技術部員の心はすでに固まっている。 特にナオコは、かわいいシンジの為になら何でもするつもりになっている。
「そう、もう駄目なのね・・・・・・後任は日向君にでも任せて、あなたは標本棚を賑わせなさい。
マヤ、本実験終了後すぐに人体実験、みんな、今日は焼肉パーティーよ!」
「了解! 直ちに極秘実験室を準備、いつもの焼肉屋より特注の焼肉のたれを手配します!」
「おい、久々の人肉だぞ!」
「あれって癖になるのよね〜」
マヤの返事を聞いた周りの技術部員たちも、口々に囁き出した。
ミサトは周りを見回し、その視線が本気であることを察し、そして本当に受話器をとる技術部員を見たとき、彼女は飛び上がるようにして言い放った。
「直ちに書類を仕上げてくるであります!!」
あわてて走り去るミサトを見て、ニヤリと笑う技術部員たち。 それを見やって腰が引けている冬月とラファーナ。
特に冬月は、「俺の肉は美味しくないぞ、筋と皮ばかりだぞ、食中りを起こすぞ」などと呟いている。
傍らに控えていたミカは、少々困ったような笑みを浮かべながらナオコに声をかけた。
「あの、赤木博士、食したことがございませんので味に関しては措きますが、人肉食は法の面から見ましても倫理の面から見ましても、非常に問題が多いものです。
ここは何卒、御自重くださいますよう御願い致します」
「ああ、大丈夫よ神癒さん、さすがに犯罪行為はやらないから。
彼女はああでも言わないとデスクワークをやらないし、まあやったところで間違いだらけなのは目に見えているけど、カタツムリ並みのスピードでもとりあえず一歩前進させないとね。
それに、こんな理由で私のシンちゃんを、武器なしで戦場に送り出せるものですか!」
ミカの願いに建前と本音をはっきりと答えるナオコ。 技術部員も少々苦笑気味ながら納得している。
それを聞いたミカが、
「なるほど、シン様のためにそこまで為さいますか。 さすがは赤木博士、大人の余裕と言うものですね」
と呟き、冬月とラファーナが
「ふ〜、冗談で助かったよ」
「まったくだ、しっかし冬月先セ、ナオコ博士はミカの中じゃしっかりポイントゲットですよ?」
「ふむ、年齢的な面から大穴と思っていたんだがね」
「歳は同類になれば意味ないですよ。 それよりオッズがどう変わるか・・・・・・」
「う〜む、確かにこれは激変するな」
などと訳のわからないことを相談し始める二人。
そんな二人を無視して、ナオコとミカはさっさと話を進めた。
「それでは赤木博士、シン様を待つ間にお茶の支度を済ませたいと思います。 どの控え室を使用してよろしいでしょうか?」
「あら? このお茶の仕度は?」
傍らのカートを視線で指しながら、ナオコが問う。
「軽くお召し上がりになられるなら、その場にお茶をお出しするのが筋ではないかと。
こちらは、主の在るところお茶と共にあるのが仕える者の勤めです」
この返事にいささか引きつり気味に微笑んだナオコは、ともかくこの場を離れることにした。
「島風君、私はお客様と第二技術会議室に行っているわ。
この実験が終了したらみんなそっちに来てね。
では冬月先生、神護女史、神癒さん、場所を移しましょう」
そう声を掛けると、四人で会議室に移動してしまう。
ナオコがいなくなった事で、場の雰囲気が若干軽くなる。 そして実験が進み、シンクロ率が今までと変わらない経緯でほぼ同じ数字が出たとき、突如として警報が鳴り響いた。
発令所
そう呟いたのは作戦部長・葛城 ミサト。
感慨深げに呟いているが、上気した顔がすべてを裏切っている。
彼女は使徒に復讐できる事を喜んでいた。 そして書類整理のことなど一切頭の中から抜け落ちている。
エヴァのパイロットは来ている、騎士だから運動神経は折り紙つき。 今度は大丈夫、敵が討てる・・・・・・
そんなミサトに相槌を打つかのように、作戦部員の声が聞こえてくる。
「前回の使徒は十五年ぶり、今回はたったの三週間ですか」
「せめて二ヶ月あれば武器が・・・・・・いやせめてプラス二週間でもあればデータの検証が・・・・・・」
「こっちの都合はお構いなしか、女性に嫌われるタイプね」
「おいまずいぞ、技術部が考えてるパレットじゃ、威力不足だ! 劣化ウランなんて効きゃしないぞこれは!!」
「いや、あれは司令部の指示だと言うぞ!?」
国連極東方面軍及び戦略自衛隊の合同攻撃を見ていた作戦部員の、ぼやきと驚愕の声が聞こえてくる。
彼らはなれない書類申請をしてつい先日やっとの思いで使徒戦のデータを技術部から取っていた。
本来なら作戦部のデータの検証中にミサトが申請し、作戦部のデータと照らし合わせながら技術部の意見も聞いてみるものだが、ミサトはそんなことは欠片も考えていなかった。
だからこのセリフも相槌ではなく、作戦部員のミサトに対する愚痴。
さらには副部長日向 マコトは、作戦部がこんな状況にあることを知らない。 つい今朝まで拘置されて忘れ去られており、副司令が職務上、作戦部がシンジをどう位置付けるつもりか、作戦部の頭脳であるマコトに聞こうとしてはじめて気が付いて釈放された身だった。
そんなことを話していると、極東方面軍の動向を探っていたオペレーターの一人から報告があがる。
「幻像騎士団のエアフォート、ハッチ開きます! おそらく前回と同じく山岸少将のA・トールBSと思われます!」
「あんですって!
国連軍はなに考えてんのよ! 使徒戦の優先権は NERVにあんのよ!」
そう怒鳴るミサト。
彼女がにらみつける先、そのモニターには、確かにゆっくりとハッチを開くエアフォートが映っている。
その光景に憎しみのこもった視線を向けるミサトに、神が同情したかはたまた悪魔が共感したか、ハッチに向かって何かが複数飛び込むと同時に、大規模な爆発が起きた。
「?! エアフォートにミサイル命中! こ、これはMM40N!? エグゾセの可能盛大!!」
MM40N。 MBDA社製のシースキマー艦対艦・空対艦ミサイルを、NERVが強引にライセンスを徴収して(つまりライセンス料を払わず)、 改造して配備していた地対地ミサイルだった。
これを聞いたミサトは、嬉しそうに笑いながら
「ナ〜イスッ! どこの発射台か知んないけど、いい仕事してるわ♪ 特別ボーナスモンよ!」
この声に発令所の体感気温が一気に下がる。
「見方を攻撃して、ボーナスかよ!」
どこかで正しい反応が出ているようだ。 そしてどこからか、
「クックック、俺のシナリオ通りに動かないからこうなる、思い知るがいい、クックックックック」
この声を聞いた職員は何人かいたみたいだが、MAGIのログには何も残っていなかった。
そんな中、決定的な報告があがる。
「委員会から、エヴァンゲリオンの出撃要請が来ています!!」
この報告に、いかにもうれしそうに笑ったミサトは、
「ええ、言われなくても出撃させるわよ!」
言い切っていた。
エントリープラグ内
シンジは警報が鳴ってからずっと、そこで待ちぼうけを食わされていた。
本来なら島風課長が指示を出し、実験を終了させてシンジをプラグから出させてから発令所の情報収集室に移動するべきなのだが、今までこんなことの経験がなかった。
大体からして彼らの所属は素体研究開発課、エヴァの素体そのものやシンクロシステムの研究開発が中心の者達であり、荒事には不向きな連中だった。 それゆえに右往左往している間に、発令所からの応援要請を受け、何もせずに行ってしまった。
この時シンジは、あまりに暇なのでマギにハッキング、ある情報の断片を見つけ、ゲンドウの用意周到さに警戒心を煽られていたのだが、買い被りであることがかなり後に判明する。
そんな時、発令所から通信が入った。
『サード、発進、いいわね』
「・・・・・・は?」
突然のミサトの言葉に、思わず間抜けな答えを返すシンジ。
他のモニターに映る技術部の面々も、似たり寄ったり、あるいは不思議そうな表情をしている。 彼らはシンクロ率が5%台なのを知っているし、一部の者は、実験が終わって既にエヴァから下りていると思い込んでいた。
呆然としている中、ミサトは、
『エヴァンゲリオン初号機、発進!』
そう宣言すると、マコトの背後から手を伸ばし、勝手に発進スイッチを押すミサト。
『か、葛城二尉、なにを! って、射出先は使徒の前?!』
エヴァは、シンジを乗せたまま射出された。
使徒の目の前に射出されたシンジは、未だ呆然と呆けて、と言うより現実逃避していた。 だって、シンクロ率が低くて起動してないのは、わかりきってるだろ?
そんなシンジに、ミサトが声を掛ける。
「いい、サード、ATフィールドを中和しつつパレットガンの斉射、いいわね!」
『・・・・・・えっと、パレットガンが無い、以前に、起動してなかったんじゃないですか?』
まだ回復していないようだ。
「なに言ってんのよ!そんなの気合入れてさっさとシンクロしなさい!!」
「って、葛城二尉、パレットガンが無いってどういうことですか?! まさかまだ書類を出してないんですか!?
ああっ!! そんなことより、起動してないってどういうことですか!? シンクロ率4.8%?! どういうことですか、これは!!」
「しゃーないでしょ! サードがサボってシンクロテストやんなかったんだから!!
ここでシンクロすれば、それで万事オッケーよ♪
さあサード! シンクロしてパレットガン斉『ヒュオン!』へ?」
ミサトとマコトの言い争いをさえぎる風切り音。 それに釣られてモニターを見た二人が目にしたもの、それは、いつのまにか生えていた使徒の光の鞭に縛り上げられた初号機。
『あの〜、僕はどうすれば?』
「なにやってんの、さっさと逃げなさい!」
「武装ビル、武装ビル!」
「すんません副部長、書類が来ないから、前回壊れた分の修理しか終わってません!」
「ってことは支援できない?!」
「直接使徒を狙える物は既に沈黙しました!」
この声にシンジは、投げ飛ばされることを覚悟して溜め息をついた。
そして、轟っとばかりに投げ飛ばされる。
シンジは地面に叩きつけられるのを覚悟し、身構えた。 そして、叩きつけられるであろうポイントにシェルターの入り口があるのを確認し、青くなる。その時、
ドォンッ!
『ホンガラゲ〜〜ッ!!』
いきなりの横からの衝撃に、奇声を発して吹き飛ばされるシンジ。
それに対してミサトは、
「ちょっと、あたしの邪魔すんのはどこのどいつよ!」
この声に、すぐさまエヴァに攻撃を加えた存在がモニターに映し出される。 そこにいた物を見た日向は、愕然として叫ぶ。
「あれは 御所警備騎士団のミョウオウ! 宮内府直属の騎士団が、なぜここに?!
それにあのMH、あれはジュノーン? いや、形状がわずかに違う、ということは、まさかエンゲージ?! そうだ、間違いない、エンゲージSRV!! 皇室旗騎が、なぜここに!」
この叫びに、何も知らないミサト以外の発令所員が騒然となる。
御所警備騎士団、それは宮内府直属でありながら政府の命令に一切従わない独立組織。 彼らに対する命令権は皇族のみが持っている。
また宮内府自体も、庁から府に昇格すると同時に、(つまり内閣府と同等)京都へ移転、もはやNERV寄りの政府の掣肘を、一切受け付けなくなっている。
「ちょっと、なによそれ?! 宮内府? 政府の機関が、NERVに逆らおうってぇの?!
ちょっとそこのあんたたち! あたしの命令に従いなさい!!」
ミサトの声に、 御所警備騎士団の編成を知る者は真っ青になった。 彼等は知っている、SRVの騎士を。
幸いにも彼等は、ミサトを無視することに決めてくれたようだった。 そのままパイドルスピアをシャムシエルに向けて対峙している。
しかし今日は、めまぐるしく展開が変わるらしい。 索敵をしていたオペレーターから報告が入る。
「索敵レーダーに大型高速移動物体を検知! は、速い!! 識別信号確認、これはNERV?!」
「接近中のNERV所属機より通信です!」
『トリオの諸君、使徒への牽制感謝する!
NERV発令所、こちらは国連軍総司令部からNERVへ派遣が決定している作戦部顧問 葛城 ミユキ准将である!
NERV側の受け入れ準備の遅延をこれ以上待てる状況ではなくなったと判断、本日付で強制着任する! 今回の使徒戦は私に任せてもらおう!!』
この声に、発令所員はまたも絶句する。 そこには白髪にやや色黒ながらミサトそっくりな女性が映っていたのだから。
ここで反応できたのは、またしてもマコトだった。
「・・・・・・ミユキ中佐? 准将に出世した? NERVへ出向? ・・・・・・なんてこった、僕の平穏な日々は終わったのか?」
呆然となってそう呟く。 どうやら顔見知りのようだ。
突然何も知らされていなかった作戦部顧問の着任、さらには准将と言うかなりの高官の着任に、発令所内も固まってしまっている。
が、そんなものは意にも解さない人物は、あっさりと暴走し、噛み付いた。
「ちょっとあんた、作戦部の顧問だなんてなにトチ狂ってんのよ! ここには天才ミサト様がいんのよ! あんたなんか要らないわよ!
第一ちょっとばかしあたしに似て綺麗だからって、調子に乗ってんじゃないわよ! どうせ整形するならもっとあたしに似せなさい!!」
『・・・・・・頭痛がするな・・・・・・
顧問の派遣は国連安全保障理事会及び人類補完委員会、国連軍総司令部及び参謀本部の決定事項であり、NERVに拒否権は無い。
さらに、この通達の直後に、MHの受け入れスペースの問題で着任の時期を遅らせるように要請してきたのはNERVだ。 そちらこそ何を言っている?
それと私は整形などしてはいない。 顔が似ているのは当然だ、貴様は覚えていないか? 自分に妹がいたことを!』
「いも〜と〜? ハッ! 残念だったわねえ、妹は死んだわよ! 不治の病でね! まあ顔を元に戻せとは言わないわ、寛大なあたしに感謝しなさい!」
『・・・・・・確かに、感謝している・・・・・・。 勝手に私を鬼籍に入れてくれたことをな。
おかげで治療を受けられなくなり、病院から放り出されたところを軍人に保護してもらえた。 それが無ければ今頃自分が騎士であることにも気付いていなかったろう』
歯軋りすら聞こえてきそうなほど低く、重い声に、職員の視線がミサトに集中する。
だが、ミサトにそんなものは意味が無かった。
「はっ! それはようござんしたわねっ! なら騎士らしく、恩人であるあたしにへーこらして従いなさい! 所詮騎士なんて、肉体労働しか能の無い筋肉馬鹿なんだから!!」
『!!
貴様、我々騎士を愚弄する気か! その言葉を撤回しろ!』
ミユキの声と同時に騒然としだす発令所。 彼等はよく知っている、騎士が如何に有能か。
国連軍の方面軍司令の何人が騎士か? 国連の上級職員に、どれだけの騎士・隠れ騎士がいるのか? 今現在の事務総長代行は何者か?
だが、そんなものはやはりミサトには記憶にない、と言うよりも、NERV諜報部が流した噂を完全に信じきっている。
「あ〜に言ってんのよっ、この色黒女! 有能だって〜なら有能らしく、まずはあたしみたいに美白してみなさい!」
『(ピキッ!)前線に出る以上、日に焼けるのは当然のことだ! 私はまだ白いほうだぞ!! 実戦を知らない青瓢箪と一緒にするな!』
そう、ミユキの言うことは正しい。
前線に出る兵士が日焼け対策をする暇は無い。 よってかなり日焼けするものなのだが、ミユキはそれほど焼けていないほうだ。
これは、彼女が騎士として、軍人としてかなり高いレベルにあることを示している。
騎士として戦う時、剣技というものがほとんど伝承されていない今現在、肉弾戦ならば比較的短時間で終わることが多いが、MH戦はそうではない。
短時間で終わらなかった場合、たとえそれが一対一でも数時間から十数時間、時には数日間にも及ぶことがある。
それを日焼けしないほど短時間で終わらせ続けるというのは、その実力の高さを示している。
この、ある意味での乱世において騎士で日焼けをしないのは、我侭を聞いてもらえる極一部の超一流騎士か、実戦経験皆無の式典騎士団員くらいだろう。
最もミユキの場合、極一部に入る実力はあるのだが、最前線での一般軍の支援を志願することが多いためどうしても焼けてしまう。
そんなミユキに向かって、ミサトが投げかけた言葉は、侮蔑だった。
「あ〜らあら、最前線に出るしか能の無い一兵卒は大変ね〜。 日焼け対策してもそれなんでしょ? そんな下っ端にはなりたくないわ〜。
まあ日焼けしない程度にこき使ってやるから指揮下に入りなさい、い・ろ・ぐ・ろ・じゅ・ん・い・さん♪」
発令所の体感温度をさらに下げるミサト。
ミサトはミユキのことを准尉と言っているが、これはわざとではない。
有能な仕官は日焼けとは無縁のものと決めているミサトにとって、日に焼けているミユキは無能であり、無能者は出世できないものであり、『准』が付く士官は准尉、よってこの女は准尉。これがミサトの思考だった。
『い、色黒・・・・・・一回の通信で、二回も言われた。
ずっと気にしてることを・・・・・・
毎日毎日ビタミンC飲んでレモンパックして・・・・・・DHLローション使ってヒアルロン酸もコエンザイムQ10も欠かさず飲んで・・・・・・
今日だって余裕ありそうだったから出撃前に三十分掛けて日焼け止めしたの。 軍服だって戦闘服だってUVカットなの。
考えてみたら穴倉暮らしの上技術士官の多いNERVで顧問だと、周りが白いから余計目立つの・・・・・・』
『マ、マスター、落ち着いてください! ほら、もう目的地に着きましたよ! 使徒が目の前です!!』
『え〜っと、私達って無視されてません?(怒)』
『で、殿下、落ち着いてください!』
『そ、そうです、私達の今回の任務は、SRTが到着するまでの時間稼ぎです!』
『使徒は私達の方を警戒してます、うまくいってますわ!』
『・・・・・・無理やり付いてきたんですもの、わかってるわ』
茫然自失気味に呟くミユキに、ミユキのファティマ『ユリケンヌ』、そしてトリオの騎士達の声が重なる。
「か、葛城機、到着! モニターに出ます!」
その声に別のモニターに目を向けると、そこに映っていたのは、一般的なMHより一回りは小型の、白いMH。 その斜め後方に使徒が見える。
「エ、エンゲージSRT、いくら個人所有の機体とはいえ、なんて物を持ってくるんですか、ミユキさん」
「ギリ・ギリギリッ」
「サ、サツキちゃ〜ん」
「気にしちゃ駄目、気にしちゃ駄目よ、カエデ!」
モニターに映ったMHを見て、その美しさと高性能さで名を轟かせる機体に落ち込むマコト。 どこからか歯軋りが聞こえてくる。
しかしこんな物を持ってこられたら、マスコミが黙っていない。
今後の広報部の仕事と、この顧問就任とMH持ち込みの話を忘れ去っていたであろう 作戦部に対する苦情の処理に、頭を抱えるマコト。
『い〜もんい〜も〜〜ん、私ブチ切れちゃったも〜ん、い〜ところに使徒がいるも〜ん、鬱憤晴らししてやるも〜ん』
『マ、マ、マ、マスター!?』
『なんか私達、もう用無しのようですね。 各騎、撤退!』
『『『ハッ!』』』
「使徒、方向転換! 新たな目標はMHです!」
この報告の通り、それまでトリオのMHに向いていた使徒が、明らかにSRTに向き直っている。
そして使徒は、その光の鞭をSRTに向けて振るった。
ヒュオン、ビュオンッ!!
『遅い!!』
直前の、この姉にしてこの妹、と言いたくなるような表情ではない、引き締まった表情で光の鞭をかわすミユキ。
そのかわし方はまるで軌道がわかっているかのようだ。 かわしきれないものは 盾ではじいている。
それを見て、ミサトは吐き捨てるように罵倒した。
「よけるだけなら誰でもできるわよ! 反撃してみせなさいよ反撃! これだから暴れるしか能の無い下っ端は駄目ね」
しかし、オペレーターの一人、青葉 シゲルは眉をひそめた。
おかしい。何かが違う。
モニターを見つめていたシゲルは、何が違うか? を真剣に考えていた。
使徒の鞭をかわしているのがエヴァではなくMH、それ以外にどこが違う? それはまあ、MHの駆動音がうるさすぎるから、外部音声が小さいけど、それだけじゃないのか?
? ちょっとまて、その割には風切り音が小さくなっていないんじゃないか?
「まさかっ?!
マコト! マヤちゃん! 使徒の鞭のスピード、わかるか?!」
「は?! えっと、ッ!! マッハ2から3?! 瞬間最高速度4.5!!」
この声に、またしても騒然となる発令所。
「なによ、そんなに騒ぐことなの? ちゃんと起動出来てればエヴァでも軽いでしょ? あの位。」
そう不機嫌そうに問いかけるミサト。
これにはマコトが切れた。 本来やるべきことをやってませんと宣言されたようなものだから。
「葛城二尉! エヴァの基本スペックすら知らないんですか?!
人間が見て、どう動くか考えて、更にシンクロ率で実際の動きにはウェイトが掛けられて! そんな代物で音速の4.5倍の速度で迫ってくる鞭をよけきれると思っているんですか!
あれは騎士の反応速度と、ファティマの軌道計算と進路予測があるからこそできる芸当です。 考え無しに無責任なことを言わないでください!」
「何ですってぇっ!
あんた部下の分際で、上官を馬鹿にする気?!」
マコトに職務怠慢を、発令所という職員の大勢いる場所で叱責されたことで激高するミサト。
しかし幸運にも、言い争いはここで終わった。
『マスター!』
『そこっ! もらった!!』
突然入ったその言葉に、発令所員全員がモニターに注目する。
そこに映った光景、それは使徒の鞭をかわしてその下にもぐりこむMH。
ミユキはユリケンヌの軌道予想からこの機会を窺っていたようだった。 低い位置から起き上がるスピードを、逆袈裟に振り上げる実剣に乗せ、使徒の左の鞭を切り飛ばす。
それと同時にベイルを使徒に当て、衝撃で半回転させて返す刀で残りの鞭も切り捨てた。 鞭を振るいやすいよう浮遊していたのが仇となったようだ。
『クックック、赴任先に喧嘩は売れない、憂さ晴らし、いっきまーっす!
いきなり現れ腐りやがってこんにゃろっ!(バキッ!) あんたが出てこなけりゃ、強制着任なんか起きなかったのよ!(ドガッ!) そーすりゃこんな不愉快なかったのに!(グサッ!) 少しは反省しなさいよあんた!(グチャッ!)』
「ぐ、グロい」
反撃の手段を奪ったミユキは、ためらうことなく剣を振るった。 それも剣技など知らぬかのように、力任せに。
その結果、使徒は少しずつ叩き潰されていった。 まるでイカをミンチにするかのように。
その途中で赤い玉のような物もチラッと見えたが、それがどうなったかはわからない。
気が付くと、MHは動きを止め、ミユキは肩で息をしている。
それを見たシゲルはあわててコンソールを確認し、その事実を告げた。
「パターンブルー消滅、使徒殲滅しました!」
いつの間にやらトリオのMHはいなくなっている。
そんな戦場に一人たたずむミユキは、一声咆えた。
『ぃよっしゃぁ!
正義はかぁつっ!』
ヨーロッパ某所
「使徒、出ましたな」
「うむ、そして今回はミユキ嬢ちゃんが殲滅か」
「NERV、役に立っておりませんな」
「まあそれは予想の範囲内でしょう。 しかし議長、予想外の展開がありましたぞ?」
「左様、これはイレギュラーですじゃ」
「起きてはいかんことです」
「まったく」
「この修正、容易ではありませんぞ」
「四十路の赤木博士がミカちゃんポイントゲット、これは波乱含みの展開です」
「静まれ」
「議長」
「以前から申しておろう、展開は見極めてから打てと。 この程度のこと、オッズの変更で対応可能だ。
それに私は、まだミカちゃんの単勝にしか賭けておらん」
ニヤリと笑うキール。
「クッ、確かに短慮であった」
「後ほど専属のMAGIに計算させた新オッズ表を送ろう。
では諸君」
「すべてはSEELEの 野望の為に!!」(多数)
To be continued...
あとがきコーナー
ラミ あ〜、今日はまず謝罪から。
ほぼ一年ぶりの更新、色々訳ありとはいえ、一時期この話のこところっと忘れてたんも事実だ、ほんとに申し訳ない。サキ まったくよくこんなことを・・・・・・。
一応言い訳として、まずは盗作疑惑のメールが来たことですね。
天使を使徒っ娘に、MHを量産型エヴァにしただけの話をどなたかが投稿しているとか。
そちらを先に読んだらしくって、恥ずかしくないのかと批難されたようですね。シェラ どのサイトで読んだのか等を問い合わせたところ、二、三回やり取りをした後急にアドレスを変えられましたわ。
おそらく向うが盗作とわかったか、元からそんな話が無かったか・・・・・・。 読者の皆様、もしそのような話を発見されましたら、御一報くださいませ。イローナ つぎはせつめー・・・・・・ぎじゅつぶかいはつかはなおこがさいぶんか・・・・・・
とくていぶんやにしゅうちゅう・・・・・・これによりとにかくかいはつすぴーどあっぷ・・・・・・ふぐあいは「でないようにかいはつしなさい」・・・・・・さすがはままのまま・・・・・・ラミ 次はミョウオウ! こりゃオリジナルのMHじゃねえ。
宮内府が騎士団用のMHを模索、そん時にルミラン・クロスビン卿に、すぐ配備に入れて強力なMHを打診したら、ちょうど開発が終わりかけてたのがこのMHベルリンだ。サキ ですが陛下の近衛騎士団のMHが、異国の首都の名では外交問題になりかねませんわ。
ですがどうしてミョウオウなどと・・・・・・ドイツの首都が駄目でしたら『シン様の愛欲の都・京都』とでもすれば・・・・・・シェラ ・・・・・・色ボケお馬鹿はほうっておきましょう。
この名前は京都市民に親しみを持っていただこうと、一般公募を行ったものですわ。イローナ つぎはせんとう・・・・・・きしせんがたんきけっせんになるわけ・・・・・・
きんだいせんではけんでのたたかいはかいむ・・・・・・せいとうはのけんぎはほとんどけいしょうされてない・・・・・・つけやきばでもとぎぐあいでいちげきできまるラミ そういうこった!
ところで姉貴、クマは?シェラ あそこですわ・・・・・・
最近また持病の具合が思わしくないらしく、唸ってますわ。
(せっかく鞭とコスチュームを新調致しましたのに。 ですが今回はわたくしの使徒形態のデビュー、大目に見て差し上げましょう)サキ 『ハーレムタウン京都』、『シン様の陵辱の都』、う〜ん、いまいちですわね・・・・・・
おまけ
真・クマ 申し訳ありません、上記が解決しかかったころ、持病を悪化させました。
よくなったら個人的な理由で忙しくて・・・・・・更に最近またおかしい。 本当に申し訳ございません。ゼナ それと業務連絡ですぅ。
第参話の外伝プレゼント、実はウイルスで消えちゃいました〜。 幸い応募者さんは間違えてらっしゃいましたので、ここで打ち切りさせていただきます〜。真・クマ
ゼナでは皆さん、できるだけ早いうちに次のおまけで会いましょう。
作者(クマ様)へのご意見、ご感想は、または
まで