贖罪の刻印

第二十四話

presented by ミツ様


  NERV本部・最深部

 

地下深く、光すら届かない死の世界。

そこはまるで黙示録に出てくる地獄の景色そのままだった。

レイは今、初号機の掌に乗って十字架に磔にされた白い巨人の前にいる。

彼女は知っている。これが『リリス』と呼ばれる存在であると。

そして、その魂とも呼べるものが自分の体内に宿っていることも。

「そろそろロンギヌスの槍が無ければコイツの制御も出来なくなるだろうね……」

半射出されたエントリープラグから、黒髪の少年が話しかけてきた。

少年の顔色は悪く、頬の肉もげっそりと落ち込んでいる。

「…どうしたの?」

「過ぎた力は身を滅ぼす…ってヤツさ」

シンジがやや皮肉げにニヤリと嗤った。

口の端から血を流し、プラグスーツにも黒い沁みが拡がっているその様子は、傍目には重体に見えるのだが本人はそのような素振りを見せていない。

「…どうして、わたしを此処に呼んだの?」

「キミの協力が必要だったからさ。…そしてこれから起こる事をしっかりと見ておいて貰いたくてね」

そう言って初号機に視線を移す。

片腕が無く、人工筋肉がグチャグチャに破壊された満身創痍の姿。

胸部装甲も切り裂かれ、内部のコアまでが露出していた。

良くこの状態で今まで戦えたものである。

それほど無惨な姿だった。

「……はじめるか」

シンジは一瞥してそう呟くと、ゆっくりと眼を閉じた。

少年の背中から紅い光が顕現する。

まるで天使の翼のような…

まるで死神の鎌のような…

狂気の禍々を一点に凝縮したような、血の色をした……紅。

レイの瞳が驚愕で大きく見開かれた。

紅い片翼が少年の右拳を包み込むように集中していく。そしてシンジは何を思ったのか、それを徐にレイの乳房に押し当てた。

「…ッ!?」

驚くへき事が起きた。シンジの手が接したあたりから眩い光が発せられ、沸騰するが如き音を鳴らせながら少女の身体に埋没していったのだ。

「あっ…んぁあ……あ……っ!?」

みるみる高揚していく少女の頬。

身体中を鞭で苛まされるような…

うねくる蛇が全身を蠢くような…

今まで体験した事の無い刺激に脳髄が侵される。

不快感と喜悦が同時に身体を駆け巡り、思わずシンジの身体にしがみついた。

「はぁっ!…はぁはぁ………はぁ……っ!」

頬を上気させ、荒い息を吐くレイを暫くじっと見ていた少年は、今度は眼の前にある初号機の裂けた胸部装甲に腕を突きたてる。

瞬間、赤いコアが瞬き、ビクンと痙攣するように大気が震えた。

シンジは更に深く、深く、左腕を潜り込ませていく。

光球が水面の波紋のように広がると、猛烈に引き込まれるような、身体全体が溶けていくような、そんな間隔に襲われた。

常人なら抗えず、そのまま取り込まれてしまっていただろう。しかし少年はそれに耐えた。意志を、魂を、強く繋ぎ止めると、ゆっくりと腕を引き抜く。

光球が細波のように広がり脈打ちはじめた。

周囲に鈴の音のような共鳴が鳴り響く。

耳を劈く音色が最高潮に達したとき、まるで嘘のようにすべての音がやんだ。

静寂が紅い世界を支配した。

 

一粒の水飛沫…

 

少年の左腕は、コアから何かを引き摺りだしていた。

全裸の女性だ。

年の頃は二十代後半から三十代前半、甘栗色の髪をショートにしたその女性の面影はレイの顔に酷似している。

「…こ、この人は?」

レイは上気した息を抑えると、僅かに震える声でシンジに話しかけた。

少年はそれには答えず、僅かに口の端を吊り上げながら眠る女性を冷たい視線で見下ろしていた。

どれほどの時間が経過したのだろう。

「………ぅ……」

微かに響く声。

初号機の掌で小さく蹲っていた女性が僅かに呻いた。

たゆたう海の底から浮かび上がってくる感覚…。

深い闇の中から引き戻される感触…。

ゆるやかに意識が覚醒してきた女性は薄く目を開ける。

「……ようやく目が覚めましたか?」

そばに誰かいる……。

誰の声だろうか…?まだ頭がよく回らない……ここは……何処なのか?

(私は……?)

女性が自分に問いかけた。

(……私は一体………)

記憶が断片的に水泡の泡のように弾けては消えてゆく。

 

 

『家庭に入ろうかとも思って思っているんですよ。いい人がいればの話ですけど』

教師風の男に微笑みかける自分…

『神の肉体と器たるヒトの境界を無くす手段が必要なのよ…』

白衣を着た自分が眼の前の骨組みだけの巨人を見つめている。

『…ユイ、おめでとう……』

眼鏡を掛けた男の声。

そして……自らが抱く小さな男の子。

…………シンジ?

 

 

朦朧としたその意識から、次第に現実の感覚が蘇ってきた。

(………此処は……?)

ぼんやりとした頭で周囲を見渡すと、そこに一人の少年が立っていた。

口から血反吐を吐き、肩口を鮮血で染め、幽鬼のようにやつれたその姿は、さながら地獄に棲む亡者のようだ。

「ヒィッ…ッ!?」

その異様な姿に思わず叫び声を上げるユイ。

まだ目が覚めていない霞のような感覚ながら、恐怖に慄き身を後退らせた。

少年は、そんな彼女の反応をただじっと見つめている。

凍るような冷たい眸で…。

眼前の少年の正体はだま判らない。

しかしその視線に晒されたユイは、まるで氷槍が背中に突き立てられたような異様な感触に襲われた。

「……あ、あなたは………誰?」

ユイは震える声で問いかけた。

少年が小さく言葉を発する。

「…碇、シンジ」

紅い空間に反響して闇に溶けるような低い声。

恐怖に身を竦ませながら、それでも逃れようとしていたユイの身体が跳ね上がるように震える。

”シンジ”……?

眼の前の少年はそう名乗った。

……しかも”碇”…と。

ではこの子は?……この子供は!?

驚きの表情を顔に滲ませるユイ。

「シンジ?…あなた、シンジなの!?」

その声は震えていた。

記憶の中のシンジはまだ幼子だった。それがいきなり成長した姿で眼の前にいるのだから無理も無い。

ユイは場の異常さにも関わらず、我が子に逢えた喜びで眸が揺れた。

鳴れぬ身体を引き摺りながらも縋りつくように近寄っていく。

「…そうだよ、母さん……久しぶりだね」

そう言うシンジだったが、言葉ほどには表情に揺れる感情を表していない。

しかしユイがそれに気付くはずもなく、シンジの声を聞いたとき、その瞳に光を溢れさせた。

目頭を抑えた指の隙間から大粒の涙がこぼれ落ち、ユイはそのまま少年の胸に飛び込む。

「ああ、シンジ…逢いたかったわ!」

我が子が今眼の前にいる…こみ上げる熱いものを我慢することが出来なかった。

「僕も逢いたかったよ……とってもね」

シンジはそう言って母親の背中をそっと撫でる、その心地良い安堵感にユイは身体が急速に疲労感へと移行していくのを感じた。

「…ねえ、母さん?」

「なに、シンジ?」

「……僕、母さんに聞きたいことがあるんだ」

霞のような意識で応えるユイに、少年の口の端が吊り上がる。

「死海で発見されたという秘文書…”裏死海文書”は今何処にあるの……?」

謳うように囁かれた言葉、ユイの瞳は驚愕に見開かれた。

「ッ!!?…な、何を言っているの……っ!?」

「MAGIに残されたデータだけでは肝心なところは謎のままだった。でも母さんならそれを知っているよね……?」

「どうして、あなたがそんな事を……!?」

驚くユイを尻目に、少年は妖艶な微笑を貌に張り付かせ再び言葉を紡いだ。

「すべてはそこから始まったんだ。ベドウィンの少年によって偶然発見された”それ”は、ある組織の教義であり、それを成就させるべく様々な予言が実行に映される事となる……。アダム…リリス…。黒の月と白の月、その二柱を拾った人類は神に似せて神の器となる人間を造り上げた。それがエヴァ……」

ユイはシンジの言葉が理解できない。いや、悲しいほど理解はしているのだが、信じられない気持ちで一杯という表現が正しいだろう。ただただ壊れた玩具のように首を振り続ける。

だが、次のシンジの口から紡がれた言葉に、彼女の心臓が跳ね上がった。

「…でも、其れだけじゃない。アレにはまだ秘されている記述があるはずだよね?」

「!?…シンジ……あなた、一体何をッ!?」

「僕は其れが知りたい…どうしてもね。その為なら母さんの脳髄をここで引き摺り出すことも厭わないよ……」

声に何の情感も含めず、少年は言った。

漆黒の眸は、まるで冥府の中を覗き込んだように深く澱んでいる。

周りの空気までもが固型化したような威圧感。ユイは息をするのも忘れて震え上がった。

「……な、何故そんな事を言うの?…私はあなたの母親なのよ?」

漸くそれだけを口にするユイ。だが、シンジは冷然と言い放った。

「…人類の3分の2を見殺しにした母親、ですか?」

「馬鹿なこと言わないで…ッ!?」

「別に隠さなくてもいいよ。15年前、南極に眠っていたアダムの暴走事故によって引き起されたセカンドインパクト。当時、葛城調査隊の監視役として貴女も参加していたはずだ。父さんと共に……」

「な、何でそんなことをッ!?」

今度こそユイの顔が恐怖で引き攣った。

南極で発見された光の巨人。

それは人類の歴史に新たなる転換期をもたらした。

無限ともいわれる膨大な情報を内包している巨人の構成物質、それは人類にとって未知の結晶金属だったのだ。

人はそれを我が物にしようと奔走することになる。

勿論、まったく未知の物質を相手にしての研究であり、すぐに決定的な成果が得られるわけではなかった。

だが、人の欲求は果てしない。

更なる先へと…更なる高みへと…際限なく拡がっていく。

やがて、それが何の為の目的だったかも忘れ暴走をはしめるのだった。

 

 

 

  15年前・南極大陸

 

氷と雪に覆われた地球最南端の大陸。

極寒の厳しい環境状況に加えて、3万4,000フィートもの険しい山々が大陸を連ねている。

そこはまるで神話の時代に謳われた白い聖域のようであった。

だが、そんな人間の侵入を拒むような場所にも大地はある。

ドライバレーと呼ばれる無雪地帯、そこに広大な研究施設があった。

その施設の最下層…実験中の科学者達をキャットウォークの上から見下ろしている三人の人影。

その内二人はスーツ姿の男性で、もう一人は女性であった。

『しかし、不確定要素が多過ぎませんか?何とかあの巨人が高分子の複合体であるということは突きとめました。でも、他は何一つ解かっていないんです』

女性の一人、碇ユイはキール・ロレンツに話しかけた。

『数十億の原子が一つとなって構成されている複合分子か…』

顔半分を覆ったサングラスによって表情を窺い知ることはできないが、初老の域はとうに過ぎている。だが低く響く声は威厳に満ち、支配者特有の他者を従わせる独特の強さを持っていた。

『はい。ただしその構成物質に違いはあっても、信号の配置と座標は人間のそれと酷似しています』

『我々の常識を遥かに逸脱しているな…』

『しかもその構造のひとつひとつに無限の情報が含まれているんです。もし完全な基本構造が発見出来たとしたら、葛城博士の提唱するスーパーソレイド理論、あれを実現することも可能となるでしょうね。ですが……』

”これではまるで砂漠でダイヤの小粒を探すようなものだ”…そうユイは評した。

その口調に若干の嫉妬の色が含まれているのは、彼女自身優秀な科学者故か?

真理への追求…出来得るなら自らも最前線で研究を進めたかったに違いない。

ユイの感情の揺れを見越したのか、彼女の傍らでじっとモニターを見つめていたもう一人の男が口を開いた。

『あれはあまりにも突飛な理論だよ。まだ仮説の段階に過ぎん』

『でも、あの巨人の動力はS2機関以外では説明できないのよ』

ユイは隣の男…六分儀ゲンドウを見つめながらそう言った。

『…そうだったな、図らずともすでに我々の目の前で実証済みだったか……』

そこにキールの声が重なる。

『現実に存在しているのだ。認める他あるまい』

『その為の卵への還元、ですか……』

下の実験室では、巨人と被験者のA.T.フィールドによる自我境界信号の検証だの、死海から運ばれるロンギヌスの槍の使用法についての議論が交わされている。

いや、それは議論ではない。ほとんど怒鳴りあいに近かった。

ここにいる科学者全員が自国や学会で超一流の人材として崇め奉られているのだ。他人の意見に従うなどプライドが許さないのだろう。

暫しその喧噪を眺めていたキールだったが、ややうんざりしたように呟いた。

『しかし…科学者というのは、どうも自分の考えを信じ過ぎるきらいがあるな』

『独善的、ですか?』

ゲンドウが、彼にしては珍しく面白そうな口調で応える。

『思い込みが激し過ぎるのだよ。現実を的確に把握できん連中だからな…』

『そういう人種が真実を求めている。皮肉なことです』

『あら、見たいものを見たいと思う欲求、知りたいものを知りたいと感じる探究心、これは当然なる自然の摂理ですわ』

男達二人の会話にユイが口をはさんだ。

彼女の脇に映るモニターには今回の実験の被験者なのだろう…幼い少女が身体中に電極を繋がれてベッドに横たわっている姿が映し出されている。

キールはそれを視界の隅に留めながら、さして感情も込めずに呟いた。

『彼等はそんな崇高なものではない。発見は喜びであり、理解は支配に繋がる。求めているのは自分の気持ちよさだけだ…』

『…科学者のこと、お嫌いなんですね?』

『君達もそうとは言わんよ。…そういえば近々式を挙げるそうじゃないか?その時は是非出席させてもらうよ』

キールはそう言って手を振り、実験室を出て行く。二人は黙ってその後ろ姿に頭を下げた。

 

その数ヵ月後、あの惨劇が起こった…。

アダムを卵まで還元する実験が失敗、そのとき生じた副次的なエネルギーによって地軸をも曲げ、気象に地球規模の多大な変化をもたらした。

世界各地での干ばつ、洪水、噴火や異常気象が発生、飢餓や紛争が多発し、まさにこの世の地獄ともいえる惨劇が地球上に起きてしまったのだ。

苦痛で泣き叫ぶ者…孤独で怯える者…母を求め絶叫する者…

いったい何千、何万、何億の人間がこの世の理不尽を呪い、怨嗟の声を上げながら命を落としたのだろう…。

世界は…

地球は…

身勝手な人間の欲望によって滅ぼされた。

罪…と一言で評するには、あまりにも大きな過ちだった。

 

 

「そして母さん達は日本に戻って来た。膨大な研究資料と共に…」

鉛を含んだような冷たさをもつシンジの声。

ユイは自分の罪責を暴き出された恐怖からか、打ちひしがれたように俯いた。

「………仕方が、なかったのよ」

その口から零れる、掠れた小さな声。

「個人ではすでに止められる状況じゃなかったわ。…それに来るべき未来、人類に未曾有の危機が迫ることは避けようのない事実だった。人類の天敵である使徒の襲来……それを防ぐには人間はあまりにも未熟過ぎたのよ」

「その為に、エヴァを造ったと…?」

「そうよ、私達は二度と過ちを犯してはならない。サードインパクトは人類の破滅を意味する…だから全てはあなたたち未来のある子供の為に……」

「僕にエヴァを乗せることが明るい未来だったのかい?」

「…それは……」

ユイは口篭る。

エヴァンゲリオンの設計者である自分にはわかっていた事だ。エヴァとは人の形を捨てた魂の入れ物であり、具現化した巨人であるという事を。

魂の入っていない入れ物には魂を入れる必要がある。

だが、それだけではエヴァは動かない。人とエヴァとは違うシロモノだから…。

だからこそ……。

「こうなる事はわかっていたはずだ。初号機に母さんが取り込まれた以上、それとシンクロ出来るのは僕しかしないと…そして、使徒との戦いに駆り出されると……」

「私は……あなたとゲンドウさんを…信じていたわ……」

縋るような眼差しで息子を見つめる母親。

だがその瞬間、シンジの無機質の貌が一変した。

”信じていた!?”

”そう言ったのか!?”

”全人類を滅ぼした僕と…その父親を………!?”

”信じていた!?”

それは、愕然、といってもよい表情だった。

この少年ほど自分自身に価値を見出していない者はいない。

少年の口元がいびつに歪められる。

”なんて『めでたい』女なんだ!”

”そうか……わかったよ”

”『だからこそ』僕みたいなのが生まれてきたんだな……”

「ふ、ふははっははははっははっはははははっはははははははっはははははっはははははははははははははっはあははっあははっはははははははははははははははははははっははッ!!」

突然突き上げる嗤いの衝動。

少年は嗤った。

眸にどろどろと粘着質のある黒い炎を噴き上げながら。

狂ったように嗤った。

そんな、自らをも嘲け嗤う哄笑は地下の赤い世界に響き渡っていった。

「シ、シンジ……!?」

息子の狂態に怯えたように震える声をはなつユイ。

それほどシンジの姿は狂気じみていた。

「…はぁ、ははっ……………あまり僕を笑わせないでよ。…『碇ユイ』さん」

漸く嗤いの衝動をおさめたシンジ。息子に他人行儀で名前を呼ばれたことに少なからぬショックを受けたユイだったが、それでも気丈に応えた。

「…夫と息子を信じて、何が悪いの……?私はあなた達に人類の未来と可能性をかけたのよ!」

瞬間、少年の唇の端が亀裂が入ったように奇妙に歪む。

それは陰惨で凄絶を極める魔性の笑み。

それは純真で無邪気な幼子の笑み。

相反する二つの笑みが少年の容貌を支配していく。

「クククッ…信じていた、か………美しい言葉だね。その父さんと母さんの望んだ未来の可能性とやらが、この綾波レイというワケだ……」

シンジはずっと奥に控えていた蒼髪の少女に視線を送った。

そのとき、ユイははじめて自分たち以外の人間の存在を確認する。

自分が目覚めて一言も言葉を発していなかったので仕方ないのかもしれないが、レイの存在自体が希薄な感じを受けていたのだ。

「この娘は…?」

ユイは怪訝な表情でシンジの傍らに立つ少女を見やった。

透き通るような真っ白な肌。

まるで血のような紅い瞳。

色素の抜けた蒼みがかった髪。

だが、訝しんだのはそんなところではない。

…似ているのだ。

…その少女の面影が。

…そう、

…幼い頃の自分の姿に。

 

記憶が繋がる。

 

”ヒトのカタチ”、”新たな可能性”、”魂の器”

”人工進化研究所第三分室”

”クローン”

”PROJECT・GENESIS”

 

まさか…?

 

まさか…!?

 

「………こ、この娘は…もしや『Type−M1』……!?」

震えるユイの声が、レイの耳に届いた。




To be continued...


(あとがき)

こんにちは、ミツです。
ユイさんが復活。彼女の計画がこれから少しずつ明らかにされるなか、少年は一体どのような行動を起こすのか?
次回もなるべく早く仕上げるつもりです。お楽しみに。

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