「シンクロ接続開始します。」

「こ、これは・・・。」

リツコの直属の部下であり、弟子でも有る【伊吹マヤ二尉】が驚き、モニターを見て呟く。

「どうしたの!マヤ!早く報告しなさい!」

「シンクロ率128%!!現在なおも上昇中!!」

「何ですって!!全ての神経接続とシンクロをカット!!急いでッ!!!!!」

「ダメです!信号受け付けません!!現在・・・・シンクロ率380・・393・・・シンクロ率・・・400%・・・パイロット完全にロストしました・・・。」

「そ・・・・そんな・・・・。いやーーーーーーーッ!!!シンジくーーーーーーーんッ!!!!返事をして!!!






この蒼き空に約束を

第壱話 外伝 天使吸収ハハノヌクモリ

presented by 東雲様







「う〜ん。・・・?(ここって、初号機の中?)」

シンジは初号機に乗り、出撃するはずだったのにいつの間にか中に入ってきている、更に目が開かない。いや、瞼を上から柔らかく、ふにふにした物で押さえつけられているような感じがした。

「(何だろう?気持ち良いけど、目が開かない。)」

そう思い退かそうとすると、

ふにょん

「ん・・・シンジ・・・。」

「ん・・・・シンジ君はまだおっぱい離れが出来ないかなぁ〜?」

「ふぇ?」

持ち上げて確認すると、右手には母の左には金髪縦ロールのまさに御姫様のおっぱい。それが分かるとシンジは

「ぶはっ!!!」

「あらあら〜♡」

「んふふ〜・・・くすっ。」

意識を手放した。(鼻血と共に。)




現地時間10分後

「う〜ん。はっ!・・・今度は目が開く。」

起きて意味不明な発言をするシンジ君。

「起きて早々何言ってんの?」

その声に振り向くそこには、分かれたときと変わらぬ姿の母。

「かぁ・・さん?」

「・・・うん。そうよ、シンジ。」

母の元に向かいそして、



「かあさん。」



「シンジ。」




抱きしめあう母と息子





「ちぇぇぇい!!」

ゴスッ!!(脳天チョップ。)

「ハウッ!!」

・・・・・にはなりませんでした。






「全く、10年ぶりに生身で会うのに、裸で出てくる?しかも、イヴさんまで巻き込んで。」

ぷりぷりとシンジは母【碇ユイ】に文句を言う。

「だって〜久しぶりにシンジ君と会うんだよ?しかも、好い男になった。」

先ほどシンジにチョップを食らった場所をまだ擦っている。相当痛かったらしい。

「親しき仲にも礼儀あり!!」

「そうよ〜?ユイちゃん。近親相姦は日本の法律という奴に触るんでしょう?だから戸籍か法律を変えてからハウッ!!!」

余計な事を言う御姫様のような女性【イヴ】にユイと同じく脳天チョップをかますシンジ。

「余計な事言わないでください。ただでさえ実行しそうで怖いのに。(って言うか、何で知ってんだよ。)」



イヴ

彼女は、ユイが初号機の中に入る前からいた人物。

何故いたかは不明。彼女いわく、「リリスの体にいたの〜。」らしい。

金髪縦ロールの美人。







頭を抱え蹲るイヴを見て言うシンジ

きゅっ

突然後ろから抱きしめられるシンジ。だが動じないなぜなら。

「なら、私は問題ないわよね?無論シンジ君がおばさんでもOKならだけど。」

「後ろから行き成り抱き付いてきて、意味深な事言わないでくださいナオコさん。」

そうマギの中に居る筈のナオコさんその人。実はシンジ君がユイに頼み込んで、起してもらった。(原作?は?何それ美味しいの??)



赤木ナオコ

ご存知、【赤木リツコ】のお母様。

この世界では、どうやらマギの中で生きてた模様。どうやって生きてたかは、秘密。今はナオコさんがマギの中に居ないと、マギに信号を送れない。が、通常動作は居なくても OK。

上で、マヤが「ダメです!信号受け付けません!!」って言ってたとき、普通に初号機に行ってました。

そりゃあ、居ないんだから信号も受け付けんよ


「む〜。動じないわねえ。やっぱりリツコの方が良いのかしら?」

「り、リツコ姉さんは関係無いですよ・・。」

そっぽを向いて答えるシンジを見てナオコはクスクス笑い、

「まぁ、そう言う事にしておきましょう。ほらそこ!何時までも拗ねてないでこっち来なさい。」

シンジたちとは少し離れたところで、いじけているユイとイヴ。

「私は要らない母なの?シンジ・・・。」

「私たちはシンジ君大好きなのに・・・。」

いじけている二人にシンジは後ろから抱きつき、

「要らないわけ無いじゃない。二人とも大好きだよ。」

「シンジ。」

「シンジ君。」

シンジに抱きつく二人

「悔しいわね。でも、このくらいは大目に見ようかしら。」



更に現地時間10分後

「っで?呼び出した理由は?」

「へ?え、え〜っとその〜。」

シンジはここに呼び出された理由が聞いたかったためこう言ったのだが、帰ってきたのは焦った感じの返事

「・・・若しかして、ただ会いたかったからじゃないわよね?ユイ。」

半目で睨みながら言うナオコ。

「ナオコさ〜んいくらなんでも、そんな理由で〜ユイちゃんが呼び出すわけ無いじゃ無〜い。」

ニヤニヤしながら言っているイヴ。

「実際のところは?」

腕組をしてユイに問うシンジ。

「・・・・そ、そうよ!イヴが貴方に話があるから呼んでっていってたの!だからよ!(本当は、親子のスキンシップしたかっただけなんて言えない。)」

かなりどもりながら、言うユイ。

「・・・(誤魔化した〜。)」

「・・・(誤魔化したわね)」

「・・・(誤魔化したな。)」

三者とも同意見のようだ。

「ま、いいや。で、僕に話したい事って何ですか?」

「実はね、この初号機の中に私とユイ以外にまだ眠っている人が居るみたいなの。」

「え!?」

あまりの事にシンジは驚きを隠せない。

「で、でもそれって可笑しくないですか?まず、そんな人が居たら初号機の中に母さんが取り込まれないはずです。」

「ええ、1つの体に2つ以上の魂は入らない。でも、入れる為の器が有るじゃない。」

「コア?」

「正解。コアが取り付けられた後に、私コアに追いやられちゃったから分かった話なんだけどねぇ〜。」

と、イヴと話しているシンジに

「それでね、この前イヴちゃんと探検してみつけた場所があってね、そこにいこうかと思ったけど。」

とユイが言うがナオコが

「シンジ君リッちゃん泣いてるから、速く戻ってあげて。もっとも、1分ぐらいしか経ってないけどね。」

「・・・そうですね。久しぶりに会って、泣かれてちゃダメですよね。そんな訳で、僕は戻るよ母さん。」

ぎゅっ

「か、母さん?」

「また少しの間会えないと思ったらね。」

そう言ってシンジを抱きしめているユイの目には涙が溜まっている。そんなユイをシンジは優しく抱き返し、

「大丈夫また来るから。それに、いつか皆で外に出られるよ。」

今度こそ抱きしめあう母と子。だが無常にも、シンジは光に包まれ、やがて消えた。

「行っちゃったわね。」

「大丈夫よ。ユイちゃんシンジ君は約束守ってくれるわ。」

「そうよ。じゃ、私もマギに戻るわね。」

そう言って、ナオコもシンジと同様に光に包まれやがて消えた。

「私達も行きましょうユイちゃん。」

「そうね。泣いてばかりでは、シンジに笑われるわね。」

そして、そこに居た2人も光に包まれ消えた。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

「・・・・まさか、あの場所を見つけるとはな。」


誰も居なくなったその場所に一人の男が居た。


「しかも、彼女が居るとは。」


男はタキシードを着たまさにジェントルマンだ。


「それに、あの少年からも少しだが彼の力を感じた。」


帽子の影に表情が隠れて見えにくいが、笑っているようである。


「これは、私が目覚めるのも近いかもしれない。それに、私がここに居るということは他の御三方もどこかにいらっしゃる事でしょう。」


そう言って、男は闇の中へ消えていった。






To be continued...
(2008.10.26 初版)


(キャラコメあとがき)

シンジ「百式格闘技・奥義・・・」

東雲「まてまてまて!!」




暫くお待ちください東雲がシンジにより粛清されております。




シンジ「ま、こんなもんでしょう。」

東雲「・・・・(ぴくっぴくっ)・・・(くて)・・・・。」

ユイ「死んだかな?」

イヴ「大丈夫よ〜。この人殆ど不死身だから〜。」







東雲「あ〜酷い目にあった。」

シンジ「・・・・。」

ユイ「・・・。」

イヴ「・・・。」

東雲「ど、如何したの皆固まっちゃって。」

シンジ「僕、本気で奥義叩き込んだんだけどなぁ?」

ユイ「私も、見てたけど全部極まってたわよ。」

イヴ「回復力は使徒並ね〜。流石に此処までは予測してなかったわ〜。」

シンジ「ではもう一度。」

東雲「まってください。御話すすみませんのでお願いします。」(土下座)

ユイ「はー。っで何でこの御話書いたの?」

東雲「ただイヴさん出したかっただけ。」

イヴ「・・・・ホントにそれだけ?」

東雲「それだけ。」

シンジ「百式格闘技・極形きわみのかた


ユイ「東雲がシンジにより粛清されておりますので。」

イヴ「私達だけで。ここまで読んでくれてありがとうね〜。」

ユイ「感想・クレーム・何でも良いですので、とにかく東雲を見捨てないでくれるとうれしいです。」

イヴ「東雲さんは貴方の書いてくれる感想などでよりよい作品を目指していますので、応援よろしくお願いしま〜す。」

イヴ・ユイ・ナオコ「「「それではまた。」」」



おまけ

ナオコ「わたし最後だけね。」

イヴ・ユイ「・・・・。(忘れてた。)」

東雲「う〜。常人なら3回は死ん出んぞ。」

ナオコ「そう。なら貴方を研究しましょうか」

ぷす

東雲「あ・・・・(ぱたり)・・・・・・・」

ずるずる

シンジ「ふう〜。あれ?東雲さんは?」

イヴ・ユイ「「世の中には知らないことがあっても良いわ。」」

シンジ「??」



東雲「うぎゃ〜〜〜〜〜〜!!!!」



『この作品は、とりもち氏の作品の影響を受けていますので、似たようなところが出るかもしれません。
その辺りは、氏に許可を頂きますし、後日改訂する場合もございますので、温かい目で見守って下さい by東雲』



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