正反対の兄弟

予告編

presented by 紫雲様


 西暦2015年、秘密結社SEELEによる人類補完計画により、人類は1つの命へと統合され、その自我を失った。
 しかし、1組の少年少女だけは補完から逃れ、人類と言う枠組みから新たな存在へと進化した。
 その片割れたる少年は彼に与えられた権利を行使し、世界を元に戻す事を選ぶ。彼を愛し、守ってくれていた母に自分の覚悟と決意を告げて。
 少年と少女は歩き出す。新たな世界に、未来への希望を携えて。

 だが、世界はそれほど甘くは無かった・・・

神楽坂さん、君が自分を責める必要はないんだよ。むしろ、僕はお礼を言いたいんだ。ありがとう、僕を殺してくれて―
貴女がネギ君達を殺めようとするなら僕は・・・近衛シンジはエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの敵になる!―
謀略の糸巡らす人形遣い―近衛シンジ
 す、すいません。記憶を消そうとしてパンツ消しちゃいました―
 シンジさんは僕の為に嫌われるような役回りを率先して引き受けてくれているんです―
父の背中を追う幼き魔法使い―ネギ・スプリングフィールド
 お兄さんもマメだねえ。本気で狙っているとか?―
 ああ、もう最高だよ!あの時の赤い目、とんでもなく綺麗で冷たかった!―
恋する少女―早乙女ハルナ
 本当に下がらないで下さい!というか逃げないで下さい!―
 シンジさんが橋渡しをして下さらなければ、御嬢様の隣には居られなかったと思います―
白き翼を持つ少女―桜咲刹那
 18番目の使徒、いや魔法使い達が旧世界と呼ぶこの世界の創造神である貴方の力を貸してほしいネ―
 私は・・・シンジサンの人形を作るネ―
未来から来た少女―超鈴音
 ネギの言う通りよ!シンジさんがいたから、私とネギは道を誤らずに済んだんです!―
 ちょ、なんでフルネーム!?滅茶苦茶怖いんですけど!―
過去の記憶を消された少女―神楽坂明日菜
 意地が悪く見えるのは上辺だけで、本当はいつも3−Aの事を良く見ているです―
 何故です!何故、ここから去るなんて言うですか!―
幼馴染の少女―綾瀬夕映
 そ、それはお悔やみ申し上げます―
 はい!シンジさんに取り憑いていれば、遠出もできるみたいなんですよ〜―
寂しがり屋の少女―相坂さよ
 実は、父上がシンジ殿と話をしたいと言っていたのでござる―
 ファーストキスを捧げた以上は、責任を取って貰うでござるかな?―
密命を受けし忍びの少女―長瀬楓
 お兄ちゃん、帰ってくるの遅いえ?―
 最初は驚いたけど、嬉しかったな。うちはお兄ちゃんが欲しいなあって思ってたし―
心優しき少女―近衛木乃香
 あ、あの、ハルナが可哀想です・・・―
 小太郎くーん!ここから出るにはどうすれば良いんですか?―
本を愛する少女―宮崎のどか
 あの麻帆良随一の不気味な男の事だ。殺すなら躊躇い無く一瞬だろうぜ。苦しく間もなくな―
 悔しいが、私じゃ赤城博士に勝てる自信はねえよ―
ネットアイドルの少女―長谷川千雨
ならば今回だけは私も全部答えを埋めてやる!極上のケーキを作って待っているがいい!―
詠春め、本当に良い拾い物をしたもんだ。まさかここまで私に喧嘩を売れる度胸があったとはな―
600年の時を生きる少女―エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
 お姉さま。それは言ってはいけない事です―
 分かりません。近衛さんは、先ほどは肋骨が吹き飛んでいた筈です―
心を手にした機械の少女―絡繰茶々丸
 シンジには木乃香がおる女子寮の寮官を務めて貰う予定なんじゃ。じゃから入り口脇の寮官室が部屋になるんじゃよ―
 やれやれ、ゲンドウめ。整理整頓が得意な割に、どっか抜けておるのう―
昼行燈な実力者―近衛近右衛門
 ここは僕達の非礼を詫びるべきです。僕達は間違いなく、選択肢を誤りました―
 シンジ君の最後の言葉を思い出して欲しい。そう伝えるように頼まれたよ―
少女を見守り続ける男―タカミチ・T・高畑
 親として、子を守るのは当たり前の事。その当たり前の事が、私にはできなかった―
 君達のような子がここにいてくれれば、あの子も苦しまずに済んだのでしょうね―
かつての英雄―近衛詠春
 本当に不出来なのは、弟子を守れんかったうちやという事も!この子はうちに迷惑をかけたくないだけやという事も!―
 シンジ、止めるんや!お前はまた化け物と呼ばれてもええんか!―
少年の師―天ヶ崎千草
 いや、失礼した。あまりにもユイ殿に口元が似ていると思ったのでな―
 事は碇家最後の生き残りである、あの少年の過去に関わる事なのだ。同時に歴史の闇へ葬られた、第3新東京市での戦争に関係した事でもある―
少年の素生を知る忍びの長―長瀬剣
 そうっスか。でも俺っちが来たからには大丈夫!俺っちは兄貴の姉さんに頼まれて、やってきたんすよ!―
 夕方になるとカラスが集団で俺っちを見てるし、夜になるとフクロウが近くを飛んでるし、明け方には蛇が紐を伝って下りてこようとしたんスよ!―
由緒正しきオコジョ妖精―カモミール・アルベール

 リツコ!本部を貴女に任せるわ!私とアスカはすぐに麻帆良学園都市へ向かうから!それからできる限りの情報を集めて、私の端末へ送っておいて!―
 先代の総司令、碇ゲンドウが残した資料の中に、関東魔法協会に関する資料がありました―
NERV総司令―葛城ミサト
 非礼は重々承知の上です。ですが時間が無いのです。既に残り2時間を切っている以上、最早、選択肢は残されていないのです―
 あの子が麻帆良で幸せを築いているのであれば、私達はそれで構わないのです。ですが、子供にだけはチャンスを与えて欲しいのです―
NERV副司令―赤木リツコ
 超さん、何とかして直接話ができないかしら?私は親友を、アスカを助けたいの!―
 碇君を見つけたの!あの訳の分かんないサバイバルゲームに参加してるみたいなの!―
親友の為に奔走する少女―洞木ヒカリ
 夜8時を過ぎたら、シンジがいなくなる!?どうして・・・SEELEに命を狙われている!?それに生徒を巻き込みたくないから、姿を消そうとしているの!?―
 シンジ、お願いだから死なないで・・・アタシを1人にしないでよ・・・もう寂しいのは嫌だよ・・・―
少年を捜し続ける少女―惣流・アスカ・ラングレー



To be continued...
(2011.08.14 初版)


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