碇シンジの合法ロリルートへの道 (not18禁)

第三話

presented by 紫雲様


洛陽、宮廷内―
 「ただいま、詠。詠?どうしたのさ」
 いつも詠が書類仕事を行っている執務室。そこにいた詠は、明らかに機嫌の悪い―どころか怒りの表情を浮かべていた。
 今にも、目の前にいる見えない透明人間を殺してやろうと言わんばかりに。
 「・・・シンジ。殿下から絶対に離れてはダメよ。これは厳命だから。貴方が月の家来でもボクの部下でもない事は百も承知。でも、命令しないといけない事なのよ」
 「何があった?」
 「攫われたわ。月と・・・陛下が」
 その言葉に、叶の顔から血色が失われた。
 
 「貴方達が出立した翌日だったわ」
 反董卓連合の動きに対抗する為、月達は防衛戦を築こうとしていた。汜水関には霞を主将に、副将として華雄。軍師役としてシンジが赴任する手筈である。そして虎牢関には最強の武将である恋を置き、軍師役としてねねが配置される予定であった。
 「汜水関は虎牢関よりも離れている。そして霞は新兵の練兵もしたいから、という理由で早く出立する事になっていたのは、貴方も知っていたわよね?」
 「うん。霞に色々頼んだからね」
 「それについてはボクも聞いている。それはともかく、その後で起きたのよ。出兵によるゴタゴタの中、気付いたら2人の姿が消えていた。これを残してね」
 舌打ちしながら手紙を投げつける詠。そこに書かれていたのは―
 「月並みな脅迫状だな。反董卓連合を皆殺しにしろ、もしダメなら・・・」
 「ご丁寧に、月と陛下の髪の毛が束になって入っていたわ」
 「ふうん。間違いなく2人は囚われているな・・・詠、ちょっと良いかな?実は、太公望師淑や師匠がやらかした失敗なんだけどね。あの2人、実は最後まで妲己に勝てなかったって事実、知ってる?」
 突然の話題転換に、ついていけない詠。そんな詠を余所に、シンジは叶を椅子へ座らせると、部屋に置かれていたお茶道具一式を手に取った。
 「紂王を誑かした妲己。師匠は殷を建て直す為、師叔は殷を討伐する為。目的は違えども2人にとって妲己は排除すべき障害―敵でしかなかった。何せ、民を無差別に殺しまくっていたんだからね。でも2人は最後まで妲己を討伐出来なかった。師匠は殷王朝の最後の守り手として戦場に散り、師匠は妲己の個人的思惑を妨げる事が出来ないまま周王朝を確立し、そして妲己は思惑を成し遂げた。つまり妲己だけが100点満点の結果に辿り着いたんだよ」
 「・・・興味深い話ではあるわ。でも今、必要な話題なのかしら?」
 「当然。妲己を黒幕として、この話を僕達に置き換えてみなよ」
 苦々しげに舌打ちする詠。
 「さて、ここで重要な事がある。師匠が言っていた。自分はあの時、失敗を犯していたのかもしれん、ってね」
 「・・・それはそうでしょう。王朝を護れなかったのだから」
 「結論だけならね。じゃあ詠が師匠の立場だったらどうしていたかな?」
 考え込む詠。だが追い詰められている今の彼女には、全くと言って良い程、解答が浮かび上がってこない。
 「師匠の失敗。それは自分1人しか屋台骨がいなかった事。師匠には部下がいた、志を同じくする戦友や仲間もいた。でも聞仲太師という個人がいなくなった瞬間、全てが崩壊してしまったんだよ。つまり代わりがいなかった。そしてそれは、師叔にとっても同じだったんだ」
 「代わり?」
 「たった1人の天才軍師に従う軍。だがその軍師がいなくなれば、常勝集団は過去の栄光へ縋るだけの集団に成り下がる。そして2人はお互いに潰し合うしかなく、妲己の暗躍を知りながら見過ごす事しか出来なかった。だから妲己が1人勝ちしたんだ。でもさ、もしもだよ?もしも2人に代役を務められるような人が1人でもいたら、歴史はどうなっていたかな?」
 詠の顔からゆっくりと怒りの色が薄まっていく。同時に、詠の口元がニヤリと歪んだ。
 決定的な悪戯を成功させた、悪ガキのような笑みが。
 「・・・シンジ。殿下を恋に預けてくれる?ねねにも協力して貰って、このまま虎牢関へ出立して頂くわ。その間にシンジ。貴方には2人の捜索をお願いしたい。貴方が伝説の大軍師2人の教えを受けている事実は、まだ知られていないのだから。貴方は黒幕に対する切り札に成りえる!」
 「了解。恋に託したら、すぐに捜索を始めるよ。それと、脅迫状についてきた髪の毛を貸して貰えるかな?少し思いついた事があるから、ダメもとで試してみる」
 「良いわ。はい」
 「ありがと・・・そうだ、詠。1つ確認しておきたいんだけど・・・今回の犯人、皆殺しにしちゃうのは拙いよね?」
 「首謀者だけ生きていれば生死は問わないわ。貴方に一任する」
 
 「と言う訳なんだ。殿下の事、虎牢関で守ってあげて」
 「・・・分かった・・・」
 「任せるですよ。殿下には指一本触れさせないです!」
 『曲者が来たら陳宮キックで倒してやるですよ』とやる気満々なねね。そんなねねの態度に好感を持ったのか、叶がいつになく上機嫌になる。
 「ところでシンジ。月殿達の捜索について心当たりはあるのですか?」
 「それなんだけどさ。恋に頼みたい事があるんだ。恋の家族に犬がいたよね?一番鼻の利く子に、僕を手助けして欲しいんだ」
 「分かった・・・セキト・・・」
 恋に名を呼ばれると、1頭の犬が尻尾を振りながら姿を見せた。
 「この子、一番鼻が良くて賢い・・・セキト・・・この人を助けてあげて・・・」
 「セキト、初めまして。僕はシンジ。恋のお友達を助けたいんだ。力を貸して」
 「・・・ワオウ!」
 そのままシンジの足元へ擦り寄るセキト。そんなセキトを抱きかかえるシンジ。
 「それと月達を助けたら、すぐに虎牢関へ向かうから」
 「分かっているです。絶対にしくじるなですよ」
 「うん、じゃあ行ってくる。朗報を待っていてね」

 「さて、それでどうする訳?」
 「詠の方でもある程度の情報は集まっているんでしょう?2人が最後に目撃された場所は分かるかな?」
 「謁見の間らしいわ。女官が目撃していたから。休憩のお茶を所望されて、その準備から戻ってきた僅かの間に、姿が消えていたそうよ」
 なるほど、と納得したシンジは詠とともに、そのまま無人の謁見の間へと向かう。謁見の間には案の定誰もおらず、シーンと静まり返っていた。
 「セキト、この髪の毛の匂いを捜して」
 「ワオウ!」
 クンクン嗅いだ後、玉座へと直行するセキト。当たり前と言えば当たり前の結果に、月が『何やってんのよ』と呆れかえる。
 「・・・詠、おかしいと思わない?」
 「は?何がおかしいのよ」
 「月達が攫われて約7日。当然、匂いは消えているのが当然だ。焚き染めた香の香りがが残り易いとしてもね。でもだったら、何でセキトは玉座に?陛下が常に座っているから?そんな事ないのは詠も知ってるでしょ?陛下は寝込んでいる方が多いのだから。じゃあ月が座っている?そんな事は絶対にあり得ない。だったら、何故?」
 「まさか!」
 「窓を閉めて。これから実験する」
 手分けして謁見の間を内から閉める2人。その上で、シンジが火の点いている灯りを静かに玉座へと近づけていく。
 フワッと揺れる炎。
 「隠し通路!」
 「その可能性は高いね。ところで詠、僕は中へ行くけど君はどうする?兵士を連れて逃げ道を塞ぐ?」
 「ボクも行くわ。でも玉座の移動に人手は必要か」
 宮殿内を警備している兵士を呼び集める詠。瞬く間に集まった兵士達とともに、試行錯誤して玉座を移動させる。
 やがて玉座がゆっくり動き、その下からは噴き出す冷気とともに階段が姿を見せた。
 同時に中へ駆け込んでいくセキト。すぐに『ワオウ』という吠え声が響いたが、軽快な足音は更に奥へと走っていく。その後を追いかけようとしたシンジが目にしたのは、床に落ちていたハンカチ。恐らく月の持ち物だろうと当りをつけると、それを手にシンジはセキトを追いかける。
 「2名はボク達が戻ってくるまでここを死守。不審者は捕まえなさい。残りはボクとともに中を探索するわよ」
 遅れて中へ飛び込む詠と兵士達。幸い、中は1本道であった為、はぐれる事無く移動が可能であった。
 やがて見えてくる外の光。その先にいたシンジが『静かに』とジェスチャーした事で、詠が咄嗟に足を止める。
 (・・・どう?)
 (当たりだよ。セキトにはあとでお礼のお肉でもあげないとね)
 シンジが睨みつける先。そこには1件のあばら家があり、その入り口には見張りらしい男が1人。その足元を野良犬の振りをしたセキトが、一声鳴いて堂々と歩いて戻ってくる所であった。
 「・・・した?」
 「野良犬が迷い込んできたんですよ。もうどっか行きやしたがね」
 (今の声・・・どこかで)
 詠の脳裏に走る違和感。だが黒幕らしい男を追い詰められたのは間違いないと直感する。
 (一度、通路に戻ろう。そこで策を練ろうよ)
 (そうね。貴方達、静かに戻るわよ)
 薄暗い、陽の光も差さない通路で事態打開の為に相談を開始するシンジと詠。特に詠は今すぐにでも飛び込みたいぐらいなのだが、2人を人質に取られない為に必死で我慢しようとしているのが容易に分かる。
 (どうする?僕は夜襲を仕掛けるのを進めるけど)
 (安全策なら、それが間違いないわね。ここまで7日。真面目に警戒しているのなら、疲労の極致で隙を突きやすい。それが夜なら猶更よ。ここならバレないと油断していれば夜になれば熟睡する筈。少なくとも、外の見張りはいなくなるでしょうね)
 (同感。幸い、あのあばら家は樵の為の家みたいだ。裏に炭焼き小屋があったからね。となると中は寝起きの為だけの建物。地下室とかはないだろうから)
 (月も陛下もそのまま小屋の中にいる、と言う訳ね。じゃあ夜襲を基本として、策を練りましょう。貴方達は今の内に全員分の飲み水と食事、それから上に羽織れるような衣服を2人分と黒い大きな布を持ってきて)
 7日に渡る鬱憤を遂に晴らせるとあって、詠の顔に笑みが浮かび上がった。

その日の深夜―
 見張りが小屋の中に閉じこもってからしばらく経った後、離れた所にある洛陽の都から聞こえてきた鐘の音に、シンジが動き出した。
 足音を立てないように進むシンジ。密偵の真似事はした事等無いが、仙界で武成王を相手に鍛錬した身。本職とまではいかないが、そこはゆっくり進む事で誤魔化す。万が一見られても気づかれないように、詠が持ってこさせた黒幕がシンジに天秤を傾ける。
 小屋の中からは、僅かに灯りが漏れている。時折漏れてくるパチパチという音から、囲炉裏の火が灯っている事を確認。そのまま静かに中の様子を探る。
 所詮は木造の小屋。所々に空いている節穴から、容易に中を確認出来る為、わざわざ明り取りの窓から覗き込む危険を犯さなくて良かった事に、ホッと一息吐く。
 中には昼に見張りをしていた男を含めて、武器を手にした男が3人。それと猿轡に縄で縛られた月と弁が無造作に転がされていた。
 (・・・どういう事だ?黒幕らしい奴はいない・・・)
 目を閉じ、中の音を聞き取る事に集中するシンジ。それでも鼾以外、何も聞こえてこない事に思い切って決断して、灯りが漏れている明り取りの窓から中をソッと覗き込む。
 中の様子は節穴から見た時と全く変化は無かった。
 (だが、今がチャンスだ。完全に不意を突く事が出来る)
 決められていた合図通りに、入口に回るシンジ。丁度小屋の中からは戸が邪魔で見えない位置である。
 だが月明かりのおかげでシンジの姿は詠達から丸見え。そこで手を振ってみせる。
 それを確認すると、詠が5名ほどの兵士とともに裏手に。3名の兵士がシンジの傍に近寄った。
 詠が裏手に回るだけの十分な時間が経った所で、シンジが全力で戸を蹴り破ると同時に中へ飛び込む。
 目的は先に確認していた、月と弁の盾となる位置へ飛び込む事。犯人の確保は兵士達に完全に委任である。
 そしてシンジに遅れて飛び込む兵士達。更に若干遅れて、裏口からも兵士がなだれ込んでくる。
 突然の奇襲に、慌てたのは犯人達である。だが起きた所で、喉元に剣と槍を突き付けられていては、身動きなど出来る訳も無い。
 「月!陛下!」
 戒めを解放にかかる詠。だが2人は何も反応を見せなかった。
 「月?」
 「詠、ちょっと見せて。医療知識なら僕の方がある」
 素直に席を譲る詠。そんな中、シンジは瞳孔を確認したり、息の音を聞いたり、脈を採ったりと次々に診断を熟していく。
 「・・・普通の眠りじゃないな」
 「シンジ、説明しなさい!」
 「これは仙薬による強制的な昏睡―冬眠というより仮死状態と言うべきか。このまま放っておいたら、2人とも衰弱死してしまう」
 顔色が青ざめていく詠。それでも一縷の望みとばかりに、必死にシンジへ詰め寄った。
 「何とかならないの!?」
 「材料があれば解毒薬は作れる。でも今すぐには無理だ。とりあえず、応急処置を行うよ。2人の体温保持の為に、布団で眠らせてあげて」
 「分かったわ、貴方達。2人をすぐに王宮へ」
 「待って。王宮が安全とは限らない。現に、こうして抜け道を使われているんだからね。それよりは誰かの私宅に匿った方が安全だろう。夜なら誰かに見つかりにくいしね」
 「そうね、軍師であるボクが落ち着かないと・・・3名はこいつらを尋問しておきなさい。黒幕は意地でも吐かせなさい。それから残りで2人を運びつつ、周囲を警戒。良いわね」
 「「「「「「は!」」」」」」
 連行されていく犯人達。そんな犯人達を憎々しげに睨みつけながら、詠はシンジ達とともに、市中にある恋の動物屋敷を目指して走り出した。

翌朝―
 恋の屋敷で急遽行われた詠とシンジの打ち合わせ。2人の解毒を最優先課題とする詠であったが、シンジの事情により、それを実行に移す事は叶わなかった。
 『解毒薬の材料は仙界にしかない。そして向かえば、10日は身動きが取れなくなる。そうなれば、連合軍の撃退に支障が生じてしまう』
 詠の予想であれば、そろそろ汜水関で戦闘が起きる筈。そしてシンジは非公式とは言え汜水関の軍師役なのである。
 『汜水関を犠牲にした、虎牢関での決戦に変更は無い。ただ作戦が始まれば、あそこにはねねちゃんがいるから作戦遂行に問題は無いだろう。そうしたら即座に僕は仙界へ向かう。予想では虎牢関での戦闘開始まで10日と言った所。そうなると2人の容態も心配だが、最悪、師匠達を引っ張り出すよ。仙薬絡みとあれば、介入の口実にはなるしね。それに太乙真人様なら、解毒薬なんて朝飯前だろうから』
 朝食後、身支度を整え、必要な小道具と馬を用意する。そして後は移動するだけという段階で、詠が駆け寄った。
 「これ、シンジに頼まれていた情報よ。慌てて書き付けたから読みにくいかもしれないけど」
 「十分だよ。それから、ごめん。不安な時に傍に居て上げられなくて」
 「そんなことは無いわ。もしシンジがいなかったら、ボクは2人を助ける事が出来なかったと思うから・・・だから、お願い。これからもボクを助けて。2人を救うには、シンジの力が必要なのよ!」
 「・・・うん。必ず助ける。だからしばらく耐えて。作戦が始まれば、誰か1人ぐらい、護衛に送る事が出来ると思うから」
 詠の頭を優しく撫でた後、馬を駆けさせるシンジ。その後ろ姿が見えなくなるまで、詠は見送り続けていた。

 一路、汜水関を目指すシンジ。途中、虎牢関で馬を交換しつつ、恋やねね、叶らに事件の情報と作戦変更の内容を説明。当然の如く、犯人に対して怒り狂った3人であったが、役目を放棄する訳にもいかず、歯噛みしながら作戦開始を待つ事しか出来なかった。
 そんな3人に見送られながら、更に馬を疾走させるシンジ。そして丸1日、徹夜で走らせた結果、遂に戦場である汜水関へと到着し―絶句するに至っていた。
 「許さん!外に出て、あいつらを叩きのめしてやる!」
 「あんな挑発に乗るんじゃない!罠に決まっとる!」
 そこでは敵の挑発にブチ切れた雅と、それを必死に止めようとする霞の姿があった。
 「お、シンジ!この猪止めるの手伝うてく」
 れ、と言いかけた霞の前で、音を立てて唸る拳。次の瞬間、雅は顔面に走った痛みに呆然自失していた。
 そのまま雅の顔と霞の顔を近づけ、決定的な言葉を囁く。
 (月と陛下が死に瀕しています)
 「「何い!?」」
 「ここでやるべき事は、一騎討ちをする事じゃない!甘ったれるのもいい加減にしろ、華雄将軍!お前がその斧を振うのは暴力の為か!それとも誰かを守る為か!答えろ!」
 「・・・守る・・・為だ・・・私は月を・・・」
 「だったらやるべき事は1つだ。今は耐えて下さい。それが2人を救う事に繋がりますから。詳細について説明したいので、どこか部屋を使わせて下さい。それから、僕の配下に入る事になっている工作部隊30名!張遼将軍から伝えた物は完成しているか!」
 目の前で猛将華雄将軍を殴り飛ばした文官にしか見えない優男―それでも規格外の長身なのだが―の怒声に、慌てて『準備は完了しております!試しに使いましたが、問題はありませんでした!』という答えが返ってきた。
 「よし!今日1日は、完全に防衛戦に徹しろ!挑発は全て無視!明日の昼になったら、好きなだけ意趣返しさせてやる!」
 「シンジ、本気か!?」
 「汜水関軍師!献帝陛下侍従聞シンジの名において、全員に約束する!これまでの屈辱は、反乱軍に対して10倍返しを約束する!だから今日は我慢しろ!」
 シーンと静まり返る兵士達。だが徐々に、大きな歓声が沸き起こっていく。
 「おい、シンジ!」
 「大丈夫です。それだけの策がありますから。正直、僕も腹に据えかねているんですよ。だから反乱軍には高い授業料を払って頂きます。これから先、一生笑い者になって指差される程にね。だからこれまでの事情と作戦を説明させて下さい」
 「分かったわ。こっちに部屋がある、そこで説明を聞こうやないか」



To be continued...
(2014.08.13 初版)


(あとがき)

 紫雲です。今回もお読み下さり、ありがとうございます。
 今回は董卓陣営に起こったアクシデントを題材とした話にしました。この陣営だと、攫われるお姫様役って、月だけが絵になるんだよなあ・・・他のキャラだと自力で脱出とかしそうに思えて仕方ありませんwでもシンジと良い雰囲気になるのは、何故か詠だったりしますw
 話は変わりますが、次回は函谷関攻防戦になります。洛陽へ侵攻を目論む連合軍。馬騰軍とは話は着けている物の、現時点では協力して貰う訳にも行かない為、シンジ達は応援無しで迎撃戦を行う事に。そんな状況の中、シンジはある策を実行する事に。
 そんな感じの話になります。
 それでは、また次回も宜しくお願い致します。

PS
 最近、中毒ゲーとして有名なマインクラフトを始めました。ニコ動の影響と、弟がX-BOX版を持っていたので、借りられる状況だったおかげだったりします。
 それで初めて遊んだのですが・・・スタート地点傍の亀裂8時間ほど潜って探索。結果、『わーい、スポーンブロックだ』と喜び勇んで突っ込んで行ったら『何でエンドポータルがあるんだよ!まだエンダーさん倒してもいないし、ネザーすら逝ってねえ!』と衝撃的な展開に。理論上、スタートの島から一歩も出ずにクリア可能な状況になりました。何で俺は動画撮ってなかったんだ、と後悔してますwこんな事ってあるんですねえ。



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