碇シンジの合法ロリルートへの道 (not18禁)

第四話

presented by 紫雲様


曹操陣営SIDE―
 「意外ね、あの猪武者な華雄が飛び出してこなかったなんて」
 昨日、劉備配下の関羽が行った挑発。絶妙な内容に『あれなら出て来るわね』と想像していた華琳であったが、結局、汜水関の門が開け放たれる事は無かった。
 「貴方も自信があったみたいだけど、珍しく外れたわね」
 「ああ、意外だ。絶対に出て来ると思ったんだが」
 華琳の視線の先。そこにいるのは聖フランチェスカの制服を纏う『天の御使い』こと北郷一刀その人である。
 「・・・間違いなく出て来た筈なんだがな・・・」
 「本人が変わっていなければ、よほど優秀かつ信用のおける軍師が入っているのかもしれないわね。だとすると、この戦、長引くわね・・・でも、そうだとすると誰かしら。董卓陣営には軍師と言っても賈駆文和ぐらいしかいない筈だけど」
 「華琳様が心配する必要などございません!この春蘭が必ず華琳様の為に、汜水関を落としてみせます!」
 「は!これだから脳筋は手に負えないわね」
 「姉者、落ち着け」
 いつもの漫才トリオに、華琳が表情を緩める。そんな華琳を眺める一刀は、内心を過ぎる言い知れぬ不安に、その身を焦がしていた。

孫堅陣営SIDE―
 「今日こそは派手に戦いたいわねえ」
 「止めんか雪蓮。幾らお前でも城壁を駆け上る訳にはいくまい」
 「ブーッ!暇なのよ暇ひーまあー!」
 ストレスの発散先を求める親友の姿に、苦笑するしかない周瑜。そんな見目麗しいコンビを、笑いながら仲裁する声があった。
 「相変わらず元気ね、2人とも」
 「お母様!」
 「孫堅様、ご無礼致しました」
 「気にする事ないわ。それより冥琳。敵をどう見る?あれだけ挑発しても出てこないとあっては、相当マズイ事になるが」
 一転して苦虫を噛み潰した様に表情を歪める孫堅。対する冥琳も、これと言った妙策を思いつく事も出来ず、悔しげに汜水関を睨みつける事しか出来なかった。
 「どこかで状況が変わるのを待つしかないでしょう。しばらくは我慢かと」
 「そうね、私も同感よ。雪蓮の手綱、任せたわよ?」
 「お母様酷い!娘を信用しないなんて!」
 「当たり前だ、このじゃじゃ馬娘!」
 ゴツンと娘の脳天に拳を振り下ろす主の姿に、孫呉の筆頭軍師は溜息を吐く事しか出来ずにいた。

劉備陣営SIDE―
 「また今日も挑発でしょうか?」
 「そ、それは無意味だと思うです」
 朝食を兼ねた軍議。1つの天幕の中に、劉備玄徳を筆頭とした首脳部メンバーが勢揃いしていた。
 ただ他の陣営と違って、約半分が子供な外見と言動の為に、妙にアットホームなのが気になるが。
 「ただ、気になる事が」
 「雛里ちゃん、気づいた?」
 「汜水関から妙な迫力を感じます。嫌な予感と言うか、上手く説明できないのですが」
 「・・・それは私も感じていた。挑発を止めて帰還した時、汜水関の中から歓声が沸き起こっていたんだ。怒声ならまだ分かる。だが歓声だぞ?理由が分からん」
 愛紗の言葉に、ウーンと悩みだす一同。そこへ『邪魔をするぞ』と入って来る人影。
 「馬騰将軍!」
 「そのまま食事を続けてくれ。実は袁紹の小娘と話してきてな。今日の先鋒は袁紹が行う事になった。私やお前達は後曲に回らせた。私の進言でな」
 「そ、それはどういう意味ですか!?」
 「これは内密にな。華雄将軍が挑発に耐え抜いた。私の予想が当たっておれば、あの中に厄介な男がいる。ここは様子見が正解だ」
 それだけ言うと、踵を返す。その姿が天幕の外へ出ようとした所で、顔だけ振り向いた。
 「あの中にいるのは、恐らく私が認めた数少ない男の1人だ。それも陛下の姉君劉協様が懸想される程のな」
 「「「「「「な!?」」」」」」
 「だから下手に前に出るなよ。あの男の実力自体は不明だが、胆力と未来を見据える洞察力はあったからな。全く、殿下さえいなければ、翠の婿にしたかったのだが・・・」
 そう言うと、今度こそ馬騰は自陣へと帰ってしまった。

袁紹SIDE―
 「おーほっほっほ!この私の華麗な軍勢によって、華麗に汜水関を落としてみせますわよ!」
 「姫え、本気ですか?」
 「当たり前です!誰もが落としえない汜水関。それを連合軍盟主である私の手で落としてみせますわ!」
 高笑いする自らの主。隣を見れば『好きなだけ暴れてやるぜ』と喜び勇む親友。
 袁家随一の苦労人こと顔良は溜息を吐きつつ、朝食を食べる事しか出来なかった。

汜水関SIDE―
 「以上が今回の作戦概要になる」
 汜水関軍師であるシンジの説明に、兵士達は声も出せずにいた。
 「安心しろ。約束通り、昼には昨日までの憂さを晴らしてやる。そう、お前達が想像する以上の結果でな」
 「・・・確かに有効やろうなあ・・・敵さんが可哀そうやで・・・」
 「全くだ。まさかここまで心を抉る作戦を思いつくなんて」
 ワザと泣き真似をする霞と華雄。その姿に兵士達が必死になって笑いをかみ殺す。
 戦争は初めて。しかも軍師どころか武人として働いた実績ですら0。例え伝説の名軍師を師と仰いでいるとしても、普通ならば軍師として働く事はおろか、献策すら許されない立場にあるのが、今のシンジである。
 だが昨日の内にシンジが考えてきた策と、それを裏付ける情報―これについては詠の功績なのだが―そして連合軍の中でも一際大軍を引き連れている軍勢が、どこの諸侯の軍勢なのか?という情報を加味した事により、策は更に洗練された。結果、百戦錬磨の名将である霞ですら納得出来るだけの物に仕上げられたのである。
 「我が師直伝。7代先まで指を指される程の小悪党の遣り口だ。卑怯者?悪党?上等だ、僕にとっては褒め言葉だ。良いか、これから先、一生出会えないような勝利の美酒を味あわせてやる。だから死に急ぐなよ!」
 シンジの檄に『ウオオオオオオ!』と言う歓声が沸き起こる。
 「李粛!張済!城壁の影に工作部隊を忍ばせろ。左翼の指揮は李粛が。右翼の指揮は張済だ。無理に敵兵に当てる必要は無い武器だ。気軽にやれ!」
 「「は!」」
 「では全軍配置につけ!これより反乱軍盟主袁紹本初を討ち取るぞ!」

 朝食後、早速先陣を務める袁紹が動き出した。策も何もなく、ただ数に任せた攻め手に、董卓側は弓矢で応戦を始める。
 そして外壁に梯子が架けられ、それなりの兵が取りついた所でシンジの策が発動した。
 物陰に隠れていた工作部隊が、シンジから教えられた通りの手順で、秘密兵器を投じたのである。
 次の瞬間、袁紹軍のあちこちで『爆発』が生じた。

後曲―
 「董卓軍の攻撃により、前衛は大混乱!最早、収拾がつきません!」
 伝令兵の言葉に、唖然となった一同。もし前に出ていれば、犠牲になったのは間違いないからである。
 「犠牲者の数は予想もつきません!あの正体不明の爆発の前に、全く為す術がございません!」
 「しゅ、朱里ちゃん!?あれ、何なの!?」
 「あ、あれはまさか・・・火薬!?そんな、あれは水鏡先生ですら実用にまで至っていないというのに!?」
 「むう。やっぱり一筋縄ではいかんかったな」
 「馬騰将軍!?まさか!」
 「やはりあの男だろうな。いやはや、とんでもない隠し玉を持っていたものだ。あんな爆発音を聞かされては、馬が怯えて精鋭で成る西涼騎馬兵も役に立たんな。陶謙殿、公孫瓚殿。袁家の混乱に巻き込まれぬよう、少し陣を下げましょう」
 「う、うむ。そうするか」
 ゆっくりと下がる後曲。そうとは知らない中衛に位置する曹操軍と袁術・孫堅軍は、袁紹軍の撤退に巻き込まれないように陣を保持するので手一杯である。
 そこへ更なる襲撃が仕掛けられるとは想像も出来ずに。

曹操陣営―
 上空を駆ける物。それに気付いた者は少なかった。
 だが自陣の中で、突如爆発が生じれば、嫌でも気付くしかない。
 「まさか、ここまで届くとは!?」
 驚愕したのは華琳である。上空を飛ぶのは数こそ少ないが立派な矢である。
 ただし矢じりの傍に、何かが巻きつけられていたが。
 そして曹操陣営の中で爆発を引き起こすのである。
 「マズイ!撤退しろ!」
 「何を」
 「あれは火薬だ!天の国の武器なんだよ!」
 その言葉をかき消すかのように、次々に起きる爆発。そこへ袁紹軍が逃げてくるのだから、幾ら統率力のある曹操と言えども手に負えない。
 「まさか、董卓軍に天の御使いがいるのか!?お前以外の天の御使いが!」
 「そうとしか考えられない!最初の爆発、あれは手榴弾だ!火薬の中に金属の欠片を詰め合わせて、火を灯して爆発させる武器だ。10人程度なら纏めて殺せるんだよ!それを董卓軍は弓矢―恐らくは弩と組み合わせているんだ!この意味が分かるか!」
 「ちっ、撤退する!全軍後ろへ」
 そこへ飛んでくる炎の矢。それが曹操本陣に飛び込み、爆発を引き起こす。
 「クッ・・・確かにとんでもない爆発」
 にも拘らず怪我をしていない事に違和感を覚える華琳。同時に、掌に感じたヌルリとした感触―
 「・・・無事・・・か?」
 「な!?お前!」
 華琳を我が身を盾に守ったのは一刀であった。爆発の瞬間、一刀は華琳と傍に居た桂花ごと抱きしめる様に爆発から守ったのであった。
 「・・・本当みたいだな・・・人間の背中・・・一番防御力があるって・・・」
 「華琳様!ご無事」
 「春蘭!私よりも一刀を連れて後ろに下がって手当を!秋蘭!私とともに全軍を下がらせるわよ!これ以上の戦いは無意味だわ!」
 「「御意!」」
 苦々しげに汜水関を睨む華琳。そして中衛の反対側に位置する袁術・孫堅軍もまた自らと同様に混乱している事を察すると、冷静に後退し始めた。

汜水関SIDE―
 大混乱の渦中にある連合軍の醜態振りに、汜水関では歓声が沸き起こった。まさかたった30名の攻撃で、全軍が逃げ出すとは欠片ほどにも想像出来なかったからである。
 だがその歓声もシンジの一声で鳴りやんだ。
 「お前達、喜ぶにはまだ早いぞ!言った筈だ、昼には憂さを晴らしてやるとな!悔しくは無いか!昨日まで臆病者呼ばわりされた事が!」
 次の瞬間、汜水関全体で大地を震わせるような怒声が沸き起こった。
 「今から憂さを晴らさせてやる!工作部隊!例の奴を下ろせ!反乱軍を猪の集団にしてやるぞ!お前達、反乱軍は脇目も振らず攻めて来るぞ!好きなだけ撃ちまくれ!矢が切れても構わん!汜水関軍師聞シンジが許す!全ての武器を使い切れ!」
 同時に、バサッと音を立てて落ちたのは、巨大な垂れ幕であった。
 
 後日、連合軍の後曲にいた唯一の男武将陶謙はこう語っている。
 『儂は命が惜しい。あんな真似は絶対に出来ん』と。

 『袁紹本初。11歳の時に最後の夜尿症。治って良かったね(^_^)/~』
 『袁紹本初。そろそろ結婚しないと、高齢出産は命取りだぞ』
 『曹操孟徳。牛乳飲んでも胸は大きくならんぞ。俎板胸』
 『曹操孟徳。女と交わっても子供は産まれんぞ。お父さんが泣いてるぞ』
 『袁術公路。妾の子供に後継者の座を奪われた無能者』
 『袁術公路。蜂蜜を嘗めても腹が出るだけで胸が出ない事も知らないのか』
 『孫堅文台。体重が重すぎて、旦那を尻で敷き潰したのか?頑丈な再婚相手を教えるぞ』
 『孫堅文台。50過ぎの年増。皺が増える前に引退したらどうだ?』

 シーンと静まりかえる戦場。笑っているのは主将である霞と副将の華雄だけ。汜水関の董卓軍ですら、あまりの内容―さすがに一般兵士達は挑発まではともかくとして、文面までは知らされてはいなかった―に声1つ出せなかった。
 女が怒り狂うNGワードは時代すら超えて世界共通。それを正面突破で自らの軍師がやらかしたのである。
 それも敵将4人同時に。
 『そこに痺れる憧れる!』そう思ったのは工作部隊の30名だけである。
 やがて、連合軍内部でざわめきが広がっていく。混乱が収まれば、汜水関へ目を向けるのだから当然である。
 最初にキレたのは盟主である袁紹本初。部下である顔良が『姫様、罠ですから落ち着いてえええええ!文ちゃんも止めるの手伝ってえええええ!』と悲痛なまでの叫び声を上げる。
 次にキレたのは孫堅文台。彼女は16で結婚した夫が十数年後に亡くなった後も、再婚相手を迎えずに、一途に操を貫いた一面を持っている。それを貶されたばかりか、体重と年齢付きなのだから怒り狂うのも当然である。陣中からは『40歳のお母様落ち着いてええええええ!』『馬鹿雪蓮!言葉を考えろおおおおお!』という悲鳴が聞こえてきた。
 そこへまるで孫家を踏み潰すかのように『袁』の旗を翻しながら、孫家の倍以上の軍勢が汜水関目指して怒涛の進軍を開始。瞬く間に怒声と混乱が支配する地獄絵図となり果てる。
 一方、曹操陣営は静かな物である。と言うのも華琳はそれどころでは無かったからである。
 何せ、目の前で一刀が自分を庇って負傷したのである。これ以上の醜態を晒すのは、覇王としての矜持もあるが、何よりも一刀の行動を無意味としてしまう事を理解していた。
 故に、屈辱に耐え、兵の混乱収拾を優先したのである。
 やがて、汜水関へ再突撃をしかけたのは袁紹軍と袁術軍。孫堅軍は孫策と周瑜が動いたのか、袁術軍をかき分けるようにして後退に専念中である。
 そして突撃をしかけた袁紹軍と袁術軍に、再び矢と火薬の洗礼が降り注いだ。
 それも今まで以上の規模で。

 「それで損害は?」
 「袁紹軍3万の内死者は5000。負傷兵12000。逃走したのが2000と見られます。無事なのは11000。孫堅軍は8000の内死者1500名。負傷兵2500。袁術軍2万の内死者3000。負傷兵7000。逃走したのが1000。曹操軍は11000の内死者1500。負傷兵3000。以上になります」
 連合軍の緊急軍議の場に、想像以上の沈黙が降り立った。まさかの初戦において、これほどの大損害が生じるとは誤算どころの話では無いからである。
 「馬騰将軍!噂によると、貴女は汜水関の軍師を知っているそうではありませんか!何故、これほどの計略を仕掛けられる軍師の存在を黙っていたのですか!事と次第によっては!」
 「煩いぞ、小娘!実戦もろくに知らぬ生娘の分際で吠えるな!」
 「な!?」
 絶句する麗羽。それを取り成す様に桃花が口を開く。
 「袁紹殿。馬騰将軍も詳しくは知らなかったのです。初めて会った時、その才に気付いて『娘の婿に迎えたい』そう考えた程度だそうですし」
 「何ですって!?」
 「一度会っただけだ。そもそもその男は武官では無い。陛下付きの侍従だぞ?まさか戦場に出て来るなど、誰が想像できる物か」
 侍従。その言葉に言葉も無い一同である。
 「確かに胆力と洞察力に優れていたのは認めるがな。ただ劉協殿下が一目惚れして、無理矢理宮中へ引き込んだ相手なのだ。戦場に出るとすれば、間違いなく殿下が止められる筈なのだ」
 「「「「「「はあ!?」」」」」」
 「だが董卓軍の人材を考えるに、他に思いつく者がいなかったのでな。消去法でもしや、そう思っていた程度に過ぎん。お前達が私の立場でも、同じように考える筈だ」
 シーンとなる一同。あまりにも強力過ぎるジョーカーの出現に、対抗策を見出す事も叶わない。
 下手に攻めれば、再び『爆発』の洗礼が待ち受けているのだから。
 名軍師伏龍鳳雛、王佐の才、断金。天下に名高い名軍師ですら知らない未知の攻撃方法と容赦なく心を抉る精神攻撃の使い手。間違いなく最悪最強の敵である。
 「名は、名は何と言うのですか?」
 「陛下付き侍従、聞シンジ。そう聞いている。これ以上は時間の無駄だ。今日は疲れた、もう休ませて頂く」

翌朝―
 汜水関に翻る旗の群れ、対する連合軍は意気消沈気味である。
 だが違う者もいた。
 それは馬騰である。
 彼女は味方が引き留めるのも振り切って、単騎で死地へと向かったのであった。
 その報告が諸侯達に届いて、慌てて外へ出た所、汜水関に翻ったのは『馬』の旗。
 『炊事の煙が無い。更には昨日の過剰なまでの矢の雨。これらを推測すれば、時間稼ぎの為の空城の計だと容易に推測できる』
 そう、董卓軍はすでに撤退した後であった。

 そしてこの功績により、馬騰は1人で汜水関を落とした勇将として更なる名声を得たのであった。



To be continued...
(2014.09.06 初版)


(あとがき)

 紫雲です。今回もお読み下さり、ありがとうございます。
 今回は汜水関攻防戦です。原作だと霞は華琳の部下となり、雅は愛紗と一騎打ちで敗れるという結末でしたが、拙作ではこのようになりました。
 でも洛陽には董卓陣営首脳部は誰もいない状況なので(笑)、どっちが有利とも言えない状況ではあるのですが・・・シュミレーションゲームでこんな状況になったら、兵士1人回されたら洛陽陥落ですね。
 それと各諸侯の軍勢についてですが、兵数についてはハッキリ言って適当です。ゲームで表記されていたかもしれませんが、覚えてないのでその辺りはスルーして下さい。
 ちなみに袁紹3万、袁術2万、曹操1万2千、孫堅8千、馬騰8千、公孫瓚5千、陶謙5千、劉備3千。対する董卓軍は汜水関1万(張遼7千、華雄3千、シンジ30)、虎牢関1万(呂布1万)という設定です。

 話は変わって次回です。
 次回は虎牢関攻防戦になります。洛陽最後の防壁に辿り着く連合軍。ある者は汚名返上の為、またある者は天下にその名を轟かす為、またある者は暴君を排除して理想を叶える為、それぞれの思惑を胸に戦場に立つ事に。
 その連合軍の前に翻る『呂』の牙門旗。最強の武人と刃を交える連合軍であったが・・・
 そんな感じの話になります。
 それでは、また次回も宜しくお願い致します。



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