未来を切り開く者達

第二話 始まりの日

presented by トシ様





第3新東京市郊外にある駅の前。周囲に人の姿が無いこの場所に、1人の少年の姿がある。
中性的な顔立ちをしたその少年は黒いズボンに黒いシャツを着ており、この暑い中更に黒いジャケットまで着て、見事に黒ずくめだ。その傍らには、70cmほどの円筒形の鞄が置いてある。
「シンジ、やはり電話は使い物にならない様だ。」
そう言って電話ボックスから歩いてきたのは、やはり黒ずくめであり、少年より2つか3つほど年上の端正な顔立ちをした少年である。彼もまた同じような円筒形の鞄を持っている。
彼の名は不破恭也。そして駅前で待っていた少年は弟の不破シンジである。

彼らが第3新東京市にいる理由。それは2日前まで遡る。

―――2日前

静岡県山中にある御神宗家の屋敷。その一室に御神と不破の主だった人間が集まり、皆不機嫌そうな顔で一枚の手紙を読んでいる。その手紙はつい先日シンジ宛てに届いたものであり、書かれていたのは

「来い         ゲンドウ」

の一言だけである。しかもその手紙?が入っていた封筒には大量の剃刀と一枚の写真、そして一枚の切符が同封されていた。
その写真には世間一般では美人と称されるであろう女性が写っており、そこにマジックで
「シンジ君へ、私が迎えにいくから待っててねん(はあと)」
と書いてある。だがシンジにはこんな知り合いはいない。
そして大量の剃刀。シンジは自分がこんな物を送られる覚えなどないので困惑し、とりあえず両親たちに相談しようと思ったのだ。



封筒の中に入っていたものを並べ、皆が無言でそれを眺めていた中、最初に口を開いたのは美由希だった。
「・・・シンジさん、この写真に写っている人は一体誰?」
その絶対零度の声を聞いたシンジが視線を美由希に向けると、そこには今にも斬りかかるような殺気を自分に向けている、御神の当主一家がいた。実際、静馬なんて御神の伝承刀である『龍鱗』を抜いており、その目は明らかに人を殺す時の目をしている。
「し、知りません!まったくもって身に覚えがありません!!」
そんな迫力に飲まれたシンジは思い切り慌てながら敬語で答えた。まあ無理もないが。なにせ直接殺気を向けられていないはずの恭也ですら小刻みに震えているのだ。それを実際に受けているシンジの恐怖はどれほどだろうか。
そしてシンジはこんな状況を作り出した手紙の送り主を恨み、その際に不気味な笑みを浮かべる、鬚面の怪しい男が脳裏に浮かんだ気がした。



「落ち着きなさい!静馬、あなたもそうむやみに龍鱗を抜くんじゃありません!」
そう言って場を鎮めたのはシンジや恭也の祖母であり、御神、不破両家の重鎮でもある不破美影だった。
この人、実は財政界にも大きな繋がりを持ち、彼女の言葉1つで国会議員の半数以上を動かせるだけの権力を持つスーパーお婆ちゃんなのだ。そして御神では例え当主であってもこの人には逆らえないのである。

ともかく美影の一喝で静かになった大広間で、シンジに届いた手紙についての会議が再開された。



「美影さん、このゲンドウって誰ですか?」
シンジはこの手紙に書いてある名前に覚えが無かったので、とりあえず尋ねてみた。
「ああ、六分儀ゲンドウって言ってね。10年前にあなたを捨てたゴミですよ。」
美影の言葉には容赦が無い。だがそれも当然で、彼女にとって孫であるシンジ達はかけがえのない宝物であり、そのシンジを捨てたゲンドウは畜生にも劣るただのゴミとしてしか認識されていないのだから。
そしてそれを聞いた他の面々も怒りに顔を歪ませている。
「へえ、10年前にシンジを捨てたような奴が、今さら何の用なのかねえ。」
そう皮肉気に言ったのは、シンジの現在の父親である士郎だ。もっとも、シンジにとって父親と思っているのは士郎ただ1人だけなのだが。
「まったく、こんな礼儀しらずな手紙を送ってくるなんて、どんな奴か見てみたいわね。」
と、士郎の妻である桃子も憤っている。さすがに自慢の息子に対してこんな手紙とも言えないようなものを送ってくるゲンドウに対して怒りを抑えきれないようだ。

その桃子の言葉に美影は本人の写真を見せてやった。それは国連に提出されている物と同じ写真であり、そこには揉上げと一体化した顎鬚を生やし、赤黒いサングラスをかけた男が写っていた。
最初それがゲンドウとは気付かなかったのだが、美影が「そいつがゲンドウだよ」と言った瞬間、時が止まった。

・・・1秒経過・・・2秒経過・・・3秒経過・・・(省略)・・・59秒経過・・・1分経過・・・再起動。

「なんだってーーーーーーーー!?」

なんとか再起動を果たした彼らはM○R風に叫ぶと写真とシンジを見比べ、本気で遺伝子の神秘に感謝したそうである。
そんな中シンジは、
「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃ・・・・・・もう、ゴールしてもいいよね・・・。」
などと現実逃避を始めており、他の作品の台詞を出すあたりかなりの重症のようだ。
「し、しっかりしろシンジ!傷は(多分?)浅いぞ!!それにその台詞はいろんな意味でやばいだろっ!?」
「はわわわわわ、お兄ちゃんが、お兄ちゃんがーーー!?」
そんなシンジの隣では、恭也と妹のなのはがシンジの様子を見て慌てふためいている。

結局、シンジが現世に帰ってくるまで1時間ほどかかったそうだ。


そしてシンジが帰ってきて落ち着いた頃、再び会議は始まった。

「それでその元父親が、今さらシンジに何の用があるんですか。」
一臣の質問はもっともである。こんな手紙を送り付けといて、今さら「話がしたい」などと言うとは思えないのだ。
「どうもその男、今はネルフとか言うきな臭い組織の総司令をしているらしい。一応国連直属の組織なんだが、何故か非公開組織となってね。あきらかに怪しいから御剣に調査を依頼しておいたんだよ。そしたらまあ、随分と嫌なことが分かってねえ。どうしたものかと思っているところだよ。」
そう言って美影は大きなため息を吐いた。ため息を吐いた割にはその顔は無表情であり、美影がこういう顔をしている時は本気で怒っている時である。
「御剣に依頼する程の事ですか・・・。どうやら相当厄介みたいですね。」
静馬は『御剣』という言葉に反応し、表情を厳しくした。



『御剣』。北海道旭川に本拠地を持ち、『蔡雅御剣流』と呼ばれる流派を伝える忍者の一族である。
その諜報技術は凄まじく、上忍クラスにもなれば、簡単にSSS級エージェントの称号を得ることすら可能なのだ。
古くから彼ら御剣と御神は親交が深かったが、ここ100年近くは依頼をする事など無かった。その彼らに調査を依頼するということは、それだけ依頼内容が厳しいという証拠である。



「それで、そのネルフとやらの総司令さんは何を企んでいるんですか。」
琴絵の質問に対し、美影はどことなく疲れたような顔で話し始めた。
「ああ、どうやらその鬚はユイ嬢ちゃんに会うために全人類で集団自殺をするつもりらしいね。」
「「「「「「・・・・・・はあ?集団自殺ぅ?」」」」」」
美影の言葉を聞いた全員はその内容がよく理解できず、首を傾げている。
「美影さん、それはどういう意味ですか?」
美影を除く全員の気持ちを代弁するかのようなシンジの言葉に、美影は御剣からの報告書の内容を語り始めた。



事の起こりは1970年代初め、死海で一冊の古文書が見つかったことにある。
『裏死海文書』と呼ばれるそれには地球が誕生してから今に至るまでの歴史がほぼ正確に記してあり、それを発見、解読したゼーレの老人達はその古文書を一種の預言書とした。そしてその解読を進めるうちに、神への階段を上る方法らしきものを発見したのだ。
当時世界経済を裏から操り、巨万の富と名声を所有していた彼らは、神という未だかつて誰も手にしたことの無い地位に魅了され、その方法を実行しようとしたのである。
彼らはその計画を『人類補完計画』と称し、秘密裏に行動を開始した。
最初に彼らは裏死海文書の記述通り、南極の地下で『白き月』と呼ばれる大空洞とそこに眠っていた『アダム』を発見し、続いて東京、箱根の地下に『白き月』と同じ空洞である『黒き月』を発見。その最深部で『リリス』と呼ばれる巨人を見つけた。その後の調査で『白き月』から『ロンギヌスの槍』を見つけた彼らは、裏死海文書の記述に従いアダムとの接触実験を行ったが失敗。その際に暴走したアダムのエネルギーにより、セカンド・インパクトが起こったのだ。

だがゼーレからすればこのセカンド・インパクトの発生は予定通りであり、彼らはゼーレの一員であったゲンドウに対してリリスのコピーを造るよう命じた。

そしてゲンドウの妻であり、『東方の三賢者』と謳われた碇ユイ博士により、2004年にエヴァンゲリオン初号機が完成した。そして自らを被験者として最初の起動実験を行ったユイは、ゲンドウやシンジの目の前で初号機に取り込まれたのだ。その後何度もサルベージが行われたが、結局ユイは戻ってこなかった。
ユイを失ったゲンドウは人類補完計画の詳しい内容を調べ、それを利用して再びユイに会うため『E計画』を発案した。

人類補完計画とは人が己の姿を保つため無意識のうちに使用しているATフィールドと呼ばれるものを消し去り、人類を原初の海であるLCLへと還元することにより、全人類を文字通り1つにして強制的に進化を促進させるという計画である。
ゼーレの老人達は自分達が主導で行うことで、新たな人類を作り出した神になろうと考えたのだ。
そしてゲンドウはこの計画が発動する際に自分が中心になることで自分とユイの2人が新たな人類のアダムとイヴになるつもりだった。そして自分達の息子であるシンジを計画発動の依代にすることで自分の願いが確実に叶うようにしたのだ。
というのも、補完計画はその依代となった者が人類の進化を望むことによって初めて成功する。
そこでゲンドウはシンジにマインドコントロールを施し、自分に従順な人形とした上で計画を発動させ、自分とユイが一緒になれるようシンジに命令しようと考えていた。そうすれば依代の願い通り、自分とユイが進化した人類として永遠に2人でいられると予想したのだ。
そうしてゲンドウはその計画の第一歩として精神誘導をするべく、シンジを捨てたのである。結局失敗したが。



話を聞いた面々は、内容がよく理解できなかったなのはを除き皆怒り狂っていた。もっとも、なのはも大好きな兄が危険な目に遭うかもしれないという事は分かったらしく、皆ほどではないが怒っていたのだが。
恐らく今この場にゲンドウがいたら、まず間違いなく八つ裂きにされているだろう。

そんな中なんとか怒りを静めた静馬は、深刻そうな顔で悩み始めた。
「しかし、ゼーレが絡んでいるとは。これは確かに厄介ですね・・・。」
その静馬の一言に士郎や一臣も表情を厳しくした。
彼ら御神とゼーレは過去に何度も敵対した事があり、現に24年程前にはゼーレの特殊部隊に襲撃されたこともあるのだ。
それ以来ゼーレが直接手を出してきたことは無いが、それでもその下部組織とは何度か争っており、そして未だにその本拠地を特定できずにいる。それにゼーレは世界経済を裏でまとめている組織のため、急に無くなると経済が混乱する可能性があり、例え場所を特定できてもそう簡単に手出し出来ないのだ。



「シンジ、あなたはどうしますか。」
重い雰囲気に包まれた中、美影の一言にシンジは顔を上げ、はっきりとした声で答えた。
「第3新東京市に行きます。行って鬚や耄碌爺共の計画を潰してきます。」
そのシンジの答えに部屋にいた全員がシンジの方を振り向いた。シンジは美影をしっかりと見据えており、その目には強い決意が漲っている。
「駄目よシンジ!危険すぎるわっ!!」
「そうだよ、お兄ちゃん!」
桃子となのはがそう言ってシンジを止めようとするが、シンジはゆっくりと首を横に振りながら答えた。
「・・・認めたくないけど、一応遺伝子上は父親だからね。こんなふざけた計画を完全に潰してやるのが、僕がこいつにしてやれる最初で最後の、そしてたった1つの親孝行だよ。」
その言葉を聞いた士郎はシンジの前に立ち、真剣な表情でシンジに問い始めた。
「・・・シンジ、本当に行くのか。」
「はい。」
「帰って来れないかもしれないぞ。」
「・・・僕は、いえ。私は不破です。不破の名を背負う以上、私は何者にも破られる事はありません。」
「・・・そうか。そこまで言い切るとは、お前も大きく、そして・・・強くなったな。」
「ええ、父さんと母さんの息子ですから。」
そう言って静かに微笑んだシンジを見て、士郎も同じように微笑み、もう1人の息子を呼んだ。
「恭也!お前も一緒に第3に行って来い。で、ちゃんとシンジを連れて帰って来い!」
それを聞いた恭也は、
「・・・了解。確かに弟を支えてやるのは兄の役目だからな。」
と言って僅かに微笑んだ。



「不破恭也、不破シンジ両名!」
突如そう言った静馬の顔はいつもの優しい1児の父としてではなく、裏の世界にその名を馳せる御神一族の当首としての顔だった。それを聞いた恭也とシンジは静馬の前に跪いた。
その2人に対し、静馬は命令を下した。
「御神当主として命ずる!第3新東京市に赴き、ゼーレ、並びに六分儀ゲンドウの企てを阻止せよ!!」
静馬の言葉に対し恭也達は頭を下げ、両拳を畳につけた体勢で答えた。
「不破一族長兄、不破士郎が息子、不破恭也!」
「同じく、不破シンジ!」
「「御当主よりの命、謹んで拝命いたします!!」」
2人の答えを聞いた静馬は笑みを浮かべてシンジの前で片膝をつき、
「シンジ、美由希の花嫁姿を見せてくれるまでは絶対に死ぬんじゃないぞ。」
そう言ってシンジの肩に手を置き、それを聞いたシンジも
「ええ、僕も将来の義両親の前に死ぬような親不幸はしませんよ。」
と言って微笑んだ。



その夜、シンジは縁側に座って月を眺めていた。
無言で満月を眺めていたシンジは不意に気配を感じ、背後を振り返るとそこには美由希がいた。
美由希は何も言わずシンジの横に座り、そのまま俯いてしまった。
「美由希ちゃん、どうしたの?」
そうシンジが聞いても美由希は何も答えずに俯いていたのだが、シンジはそれを気にした様子も無くまた月に視線をむけた。

「・・・シンジさん、本当に行くの・・・。」
美由希のか細い声に反応したシンジがその視線を隣に向けると、そこには目に涙を浮かべ、不安そうな顔で自分を見つめている美由希の姿があった。
「・・・うん。」
そうシンジが答えると、美由希は一瞬体を震わせ、その後シンジに抱きついた。
「・・・美由希、ちゃん?」
美由希の行動に驚いたシンジが名前を呼ぶが、美由希は何も答えない。だがその体が小刻みに震えていることから、おそらく泣いているのだろうと考えたシンジはそのままゆっくりと美由希を抱きしめた。

しばらくして美由希が泣き止んだ頃。
「・・・シンジさん、ちゃんと帰って来るよね?」
シンジに抱きついたまま美由希が尋ねると、シンジは抱きしめるのを止め、美由希の顔を見ながら答えた。
「大丈夫だよ、これでも御神不破流師範代だからね。それに兄さんもいるんだ。ちゃんと、ここに帰って来るよ。」
そう真剣な顔で言ったシンジは再び美由希を抱きしめ、微笑みながら
「それに、僕は最低でも孫の顔を見るまでは死なないって決めてるんだよ。」
とおどけた様に言い、それを聞いた美由希も笑みを浮かべた。

2日後、シンジと恭也の2人は碇老が用意した車で第3新東京市へと向かったのだった。



そして冒頭に戻る。

とりあえず切符の行き先である駅に到着した彼らは迎えに来るはずの女性を待っていたのだが、一向に来る気配が無い。ちなみに写真の裏に書いてあった待ち合わせの時間は、既に1時間以上も前に過ぎている。
「シンジ、時間はどうなっている。」
「指定された時間から今1時間29分37秒経過してるよ。どうなってるんだろう。」
不機嫌そうな顔で尋ねる恭也に、シンジは呆れた表情で答えた。確かに待ち合わせに1時間以上も遅れられれば、誰だって不機嫌にもなるし呆れたくもなるだろう。
「確かこいつは作戦部長・・・だったか。」
「そう、ネルフ作戦部長、葛城ミサト。これでも一尉らしいね。」
「時間を守れんような奴に作戦部長なんかが務まるとは思えんが・・・。」
「まあどうせ客寄せパンダだしね。しかし、こんなのが美沙斗さんと同じ名前とはね・・・。」
どうやら迎えに来る予定だった女性、葛城ミサトの第一印象は完全な無能者になったようである。まあ間違っていないのだが。

そんな会話をするシンジ達の上では、UNの戦闘機が飛び交っており、その先には緑色の巨人がいた。
アメフトの選手のような形をした巨人は、飛び交う戦闘機を無視してゆっくりと歩いている。途中戦闘機からミサイルが発射されて巨人の体に当たるが、ダメージは見受けられない。
そして巨人はそのつぶらな瞳(?)を戦闘機に向けると、手の平から光のパイルを出して戦闘機を落としている。

「ほう、あれが使徒とやらか・・・。」
「そうだね。裏死海文書とやらによると、確か第三使徒サキエル・・・だったかな。」
「水の天使か。どの辺りが水なんだ?」
「さあ?でもなんか泳いだら速そうだよ、人型だし。」
近くで特撮ばりの戦闘が行われているのだが、この兄弟いたってマイペースである。やはり普段から士郎の奇行に悩まされていた所為だろうか。

「どうするシンジ。こちらから行ってやるか?」
「そうだね。迎えが来ないって理由で帰っちゃってもいいんだけど、御当主直々の命を受けてるしねえ。それにここにいると危なそうだし。仕方ない、こっちから行こう。」
そう言って2人は碇本家の車に乗り、ネルフへと向かって行った。





「・・・非常事態警報が発令されました。住民の皆様は、速やかに指定のシェルターに避難して下さい。繰り返します・・・」
サイレンと共にアナウンスが流れている街中を、1台の車が爆走している。
「まっずー、寝坊しちゃったー!」
そう言いながらハンドルを握る女性の名前は葛城ミサト。特務機関NERVの作戦部長であり、シンジ達を迎えに行く予定だった人物でもある。
本来彼女がシンジを迎えに行く必要は無いのだが、
「こういうのは第一印象が肝心なのよ!」
と言う理由で自分が行くと主張したのだ。だが昨晩飲み過ぎたらしく、目が覚めたら指定された時間を1時間程過ぎていた。
飛び起きたミサトは急いで身だしなみを整えて自宅を出発。途中、何件かの人身事故を引き起こしながら車を走らせて今に至る。

ちなみに途中の人身事故については、
「数十億いる中のたかが1人や2人じゃない。そんなものに構っていられるほど私は暇じゃないのよ!」
などと開き直っている。こんなのが国連直属の公務員でいいのだろうか。
だが彼女がネルフにいるのは、ネルフが掲げる「人類の未来のため」などではなく、父親の敵討ちのためだ。

ミサトはセカンド・インパクトの中心地である南極にいた中での唯一の生存者である。
ミサトの父親である葛城博士は、ゼーレに踊らされてアダムとの接触実験を行った『葛城調査隊』の責任者であり、当時14歳だったミサトも父親に連れられて南極にいた。
そして実験は失敗。なんとかアダムを押さえ込もうとした博士達の奮闘も空しく、セカンド・インパクトが発生。そしてその現場を間近で見たミサトは、アダムを父親の敵として深く脳裏に刻み込んだ。

その後ゼーレの老人達は、アダムを始めとする使徒に対して激しい憎悪を持つミサトを、彼らの計画にある「依代の心を壊す鍵」にしようと考えた。
そして当時失語症に罹っていたミサトに対し、治療と称して一種のマインドコントロールを施した。その後、大学を彼らの財力によって卒業したミサトに使徒の情報を与え、UNや戦自の士官学校で中途半端に戦術を叩き込み、いい感じに
“無能で偽善者で自己陶酔癖と無意識的記憶改善症のある、「全自動責任転嫁型自己防衛式依代精神破壊機 ver3310」”
となった所で、ネルフに送り込んだのである。だが本人は有能であると思い込んでいるので手に負えない。

ともあれ、自称有能なミサトはシンジがいるであろう駅に向かっていた。その上空を、UNの戦闘機が飛んでいる。
「まっずぅ、急がないと大事な駒が死んじゃうじゃないの!」
それを見たミサトは何やら勝手なことを叫び、アクセルを踏みしめてさらに車を加速させた。

そして10分後、ミサトは待ち合わせ場所に到着すると、意味も無くスピンターンを決めてドアを開けた。
「ごめんシンジ君!早く乗っ・・・・・・て?」
そう言ったミサトが見たのはシンジではなく、そのつぶらな瞳を向けるサキエルだった。
「って、あんたはお呼びじゃないのよーーー!?」
ミサトは慌ててドアを閉めると、アクセルを全開にして逃げ出したのだった。

その数分後、ミサトの乗る車は突然の爆発により横転。その後の爆風により100mほど転がった。





特務機関NERV発令所。

ここのメインモニターには、戦闘機を破壊しながら進むサキエルの姿が映し出されている。
その最上部にある司令塔では、ゲンドウと冬月が小声で話し合っていた。
「・・・15年ぶりだな。」
「ああ、間違いない。・・・使徒だ。」
そんな事を話している彼らの下では、国連の人間が受話器片手に何やら話しこんでいた。
「いや、しかしっ!・・・くっ、分かりました。では予定通り発動いたします。」
そう言って受話器を置いた数分後、モニターは激しい光に覆われた。


「・・・N2地雷まで使わなくてはならないとはな。情けない限りだ・・・。」
「上層部からの命令なんだ、仕方あるまい・・・。」
「だがこの一発で、どれだけの民間人の命を奪ったのか・・・。」
そう悲痛そうな顔で言う彼らは、爆発の影響からか未だに映像の回復しないモニターに視線を向けた。
彼らの下にあるオペレーター席では、ネルフ職員が慌しくコンソールを操作している。
「あの爆発だ、けりは付いておるよ・・・。」
力なく呟く国連士官に返ってきたのは、勝利の知らせではなく慈悲の無い現実だった。
「っ!爆心地に高エネルギー反応!」
「モニター、回復します!」
「「「なんだとっ!?」」」

オペレーター達の声に立ち上がった彼らが見たのは、巨大なクレーターの中心に佇むサキエルの姿だった。
サキエルは多少表面が焼けて、顔が2つに増えている以外に目立った損傷は無い。

「なんてことだ・・・。」
「街1つを犠牲にしたのだぞっ!このバケモノめっ!!」
「これでは兵士達や民間人の犠牲が無意味ではないか・・・!!」
そう言って憤る彼らを尻目に、サキエルは目から光線を放ち付近のカメラを破壊した。



「ほう、機能の増幅か。」
「おまけに知恵も付いたようだ。」
そんな中、司令塔ではゲンドウと冬月が他人事のように会話をしている。実際こいつらにとって民間人や兵士の犠牲などなんでもないのだろうが。



「はっ、了解しました。」
どこかと連絡を取っていた国連士官は受話器を置くと、ゲンドウ達の方を見上げた。
「六分儀君、現時点を持って指揮権は君達に委託された。」
「我々の兵器では敵を倒せないことは認めよう。」
「だが・・・君達なら勝てるのかね?」
そう問いかける彼らに対し、ゲンドウは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「・・・ご心配なく。そのためのネルフです。」
「・・・期待しているよ。」
ゲンドウの答えを聞いた彼らは、苦虫を噛み潰したような顔で司令室を出て行った。



彼らが出て行った後、ゲンドウと冬月は何か話し合っている。
「だが六分儀 、どうするのだ。」
「・・・初号機を動かす。」
「初号機をか。だがパイロットがいないぞ。」
「・・・問題ない。もうすぐ予備が届く。」
「(予備、か・・・。)だが彼は御神一族の人間だぞ。一筋縄で行くかどうか・・・。」
「ふん、所詮は子供だ。親の私には逆らえんよ・・・。」
「だと、いいのだがな・・・。」
ゲンドウの答えを聞いた冬月は、1人不安そうな顔をしていた。



その頃、シンジと恭也はネルフ本部にいた。
数分前にネルフに到着した彼らは守衛に事情を説明し、それを聞いた守衛に呼び出された女性が迎えに来たのだった。

「はじめまして、不破シンジです。こっちは兄の恭也です。」
「・・・はじめまして、不破恭也です。」
シンジ達の挨拶を聞いた女性は軽く微笑みながら手を差し出し、自己紹介をした。
「はじめまして、ネルフ技術部部長、赤木リツコよ。リツコ、でいいわ。」
「はい、リツコさんですね。それで、僕は何でここに呼ばれたんでしょうか。」
そう言ってリツコと握手を交わしたシンジ達は、リツコに質問をした。
「あら、お父さんからは何も聞いてないの。」
「父さんに、ですか。何も聞いてないよね、兄さん。」
「ああ、父さんからは何も。」
シンジ達の答えを疑問に思ったリツコは、ゲンドウがシンジの親権を無くしていることを思い出すと納得した顔をした。
「ああ、お父さんじゃなくて、六分儀司令のことよ。あの人から何かもらってない?」
そう尋ねたリツコだったが、
「ああ、なんか“来い”の一言だけ書いてあるメモが入った剃刀レターは来ましたね。」
そのシンジの答えに思わず頭を抱えた。

「そ、そう。まあいいわ。それで司令が用事があるらしくて、一緒に来てくれないかしら。」
「いいですよ。じゃあ行こうか、兄さん。」
「ああ、そうだな。」
とあっさり承諾すると、シンジと恭也は本部内に向かって歩き始めた。
「ちょ、ちょっと待って。ネルフに関係のない民間人は入っちゃいけないのよ。」
「ですが、それを言ったらシンジだって関係ないでしょう?」
慌ててリツコが止めるが、恭也の正論に返す言葉が無い。結局、時間が惜しいので恭也も連れて行くことにしたのだった。



それからネルフ内を歩き、途中ボートに乗ったりしながら彼らは目的地であるケージに到着したのだった。
ボートから降りた彼らの前には、紫色の巨大な顔があった。
「・・・これがエヴァンゲリオンか?」
「なんか凶悪そうだね。ユイ母さんの趣味かな?」
「そう、これが人類の開発した汎用人型決戦兵器・・・って、あなた達今なんて言ったの?」
自信満々にエヴァの説明をしようとしたリツコだったが、恭也とシンジの言葉に何か引っかかった。
「え?ですから、これがユイ母さんの作った人造人間エヴァンゲリオン初号機ですよね。」
その言葉にリツコは驚愕した。エヴァの事は完全な機密事項であり、その製作者にいたっては知っている人間など数える程しかいないはずなのだ。
「あなた達、何でその事を・・・。」
「まあそれに関してはまたの機会に。で、変態外道鬚色眼鏡は何処ですか。」

「ここだ!って貴様今なんと言った。」
その声を聞いたシンジ達が視線を上に向けると、ガラスの向こう側で何やら怒った顔をしたゲンドウが立っていた。
「あれがゲンドウか。シンジ、写真で見るより変態そうだな。」
「確かに。なんていうか存在自体が公序良俗に反してるね。」
「まったく、あの鬚なんてレッドカードものだぞ。」
「それにあのサングラス。もう息をしてるだけで極刑確定だね。」
だがシンジ達はゲンドウの質問に答えず、逆に悪口を量産している。そしてゲンドウはその言葉に怒りで体を震わせていたが、なんとか耐えるとシナリオ通りに言葉を発した。
「くっ、出撃!」
ゲンドウはそう叫ぶが、シンジ達は全く聞いていない。
「何言ってるんだ、あの鬚。ボケたか?」
「兄さん、あれをボケと認定するなんて、アルツハイマー博士に失礼だよ。それにあれのネジが緩んでるのは元からだよ。」
「む、そうか。すまん、思慮が足りなかったな。だがあれと結婚するとは、ユイさんの人生最大の汚点だな。」
「そうだねぇ。お祖父ちゃんや美影さんも、よくその事で嘆いてたしね。」
そして次々に生産される言葉にゲンドウが怒りに震える中、ケージに言葉が響いた。

「待ってください!!」

突如聞こえた声の方向に全員が顔を向けると、そこにはネルフの誇る作戦(妨害)部長、葛城ミサト一尉がいた。
ミサトはリツコの近くまで移動すると、シナリオ通りの茶番を始めた。そんなミサトを、恭也とシンジは冷めた目で見ている。
「始まったね。」
「ああ、題して「偽善者への第一歩」ってところか。」
「私は反対しましたって言う態度を取りたいんだろうね。」
「ああ、その手の態度が一番厄介なんだがな。っと、大義名分を手に入れたらしいぞ。」
「ほんとだ。あ、こっちに来た。」
シンジ達が茶番を批評していると、その茶番を終えたミサトが近づいてきた。
「シンジ君、乗りなさい。」
しかも開口一番これだ。一体何に乗れと言うのだろうか。
「は?言ってる意味がよく分かりませんが。」
当然シンジは尋ねるのだが、ミサトは聞いちゃいない。
「これに乗らなければ、あなたはここでは必要の無い存在なのよ。」
「いや、あなた達なんかに必要とされたくないですし。」
「逃げちゃだめよ、お父さんから、何よりも自分から。」
「逃げてないですし、あそこの鬚は父親じゃないですよ?」
・・・会話が全くといっていいほど噛み合ってない。やはりスキル「自己陶酔」発動中のミサトと意志の疎通を図ることは、現在の科学力では無理なようである。



「・・・冬月、レイを起こせ。」
ゲンドウは内線で冬月に連絡を取っている。どうもシナリオは第二ステージに移行したらしい。
『レイをか?使えるのかね。』
「死んでいるわけではない。早くしろ。」
そう言ってゲンドウが内線を切った直後、ケージに1台のストレッチャーが運ばれてきた。その上には、所々に包帯を巻いたシンジと同じ位の年の少女が横たわっている。
彼女の名前は綾波レイ。エヴァンゲリオン零号機専属パイロット、通称ファーストチルドレンである。

「レイ、予備が使えなくなった。もう1度だ。」
「・・・。」
「どうしたレイ。命令だ!エヴァに乗れ!!」
「・・・はい。」
ゲンドウの言葉にレイはストレッチャーから起き上がろうとするが、駆け寄った恭也とシンジが制した。
「無理しちゃ駄目だ。傷口が開くよ。」
そう言いながらシンジがレイをストレッチャーに横たわらせるが、すでに幾つかの傷口が開いたらしく、包帯に赤い染みが広がっていく。
その間に恭也は怪我の具合を診ている。
「兄さん、どう?」
シンジの問いに恭也は表情を厳しくして答えた。
「内臓破裂が2ヶ所。骨折7ヶ所。他にも内出血や裂傷、打撲傷なんかが数多くあるな・・・。」
その答えにシンジが顔を顰めていると、そこにミサトがやって来た。
「シンジ君、あなたが乗らなければこの娘が乗ることになるわ。あなた女の子に無理をさせて恥ずかしくないの!?」
そんな自分勝手なミサトの言葉に、シンジは殺気を込めた眼でミサトを睨み付けた。
「ひっ!?」
「では、この娘を脅迫の材料にしているあなたは、人間として恥ずかしくないんですか?」
そう殺気混じりで静かに問うシンジに、ミサトは怯えて答えられない。そんな中、ゲンドウはシナリオの最終段階に入った。
「もういい、葛城一尉。人類の存亡をかけた戦いに、臆病者は不要だ!」
そう叫んだゲンドウに対し、恭也は静かに答えた。
「ふん、そうして距離を置き、サングラスで視線を隠さなければ息子と対面できないような小心者が、俺の弟を、ましてや不破の人間を臆病者呼ばわりするとは・・・。」
「・・・貴様、死にたいか?」
恭也はそう言いながら、ゲンドウにその殺気を全て集中させた。そしてピンポイントに圧縮された殺気を受けたゲンドウはそのあまりの恐怖に怯え、ガタガタと震えながら後退っている。


「六分儀ゲンドウ、あとで話がある。僕と兄さんと話す時間をとるのなら、今回だけ乗ってやる・・・。」
そうシンジが言うが、ゲンドウはまだ怯えて答えられない。
「どうしたゲンドウ。まさかネルフの総司令ともあろう人間が、たったこれだけの殺気で怯えているのか?」
恭也がゲンドウに尋ねる。実際、士郎や静馬の殺気になれば、常人なら1分と持たずに発狂しているだろう。そして恭也が殺気を収めると、ゲンドウは
「も、ももも、問題ない。」
と言って足早に去って行った。

「リツコさん、説明をお願いします。」
殺気を収めたシンジがそう言うと、リツコは多少動揺しながらシンジにシンクロの簡単な説明を始めた。そしてそれが終わると、シンジにヘッドセットを渡してまだ腰の抜けているミサトとそれを冷めた眼で見下ろしている恭也を連れて発令所に向かった。



リツコ達が到着した頃、発令所では初号機の起動準備が進められていた。エントリープラグの中では、シンジが目を瞑り黙想している。

「LCL、注入開始。」
エントリープラグにオレンジ色の液体、LCLが注入され始めた。
『・・・なんですか、これ。』
「LCLです。肺に入れれば直接酸素を取り込んでくれます。」
そうシンジに説明しているのは、技術部所属の伊吹マヤ二尉だ。その言葉に従いシンジはLCLを飲み込むが、その血の匂いと味に顔を顰めた。
『・・・血の味がしますね。』
「我慢しなさい!男の子で・・・!!」
先程ケージでシンジの殺気に怯えさせられた仕返しか、ミサトが怒鳴ろうとしたのだが、シンジの少しだけ殺気を込めた視線と、背後からの恭也の静かなプレッシャーにビビって言葉が続かなくなった。・・・無様だ。
そしてそんなミサトを、発令所の人間全員が冷めた目で見ている。
「葛城一尉、シンクロの邪魔になるので大声を出さないで下さい。」
そんなミサトに対し、作戦部所属の日向マコト二尉が呆れた声で注意している。彼はミサトの副官であり、以前はミサトに憧れを持っていたのだが、そのずぼらさと他の部署の邪魔をしにネルフを徘徊する姿や、勤務中なのにビールを飲み、仕事を自分に押し付けて定時に帰っていくミサトの態度に嫌気が差し、最近本気で見限ろうかと思っている、ネルフ最大の苦労人である。

そんなやり取りの中、初号機の起動準備は着々と進んでいた。
「初期コンタクト異常なし。双方向回線開きます。・・・シンクロ率、41、2%。初号機、起動しました。」
「初めてのシンクロでこれだけの数値を出すなんて・・・。」
そのシンクロ率の高さにリツコが呆然としていると、ミサトが噛み付いてきた。
「リツコ、どうなの?エヴァは使えるの!?」
「え、ええ。問題ないわ。」
その答えを聞いたミサトは笑みを浮かべた。やっと父の復讐が出来る。そんな思いにミサトが耽る中、初号機の発進準備は進んでいく。そして初号機が射出口に到着すると、ミサトはゲンドウ達を見上げた。
「よろしいですね。」
「勿論だ。使徒を倒さぬ限り、我々に未来は無い。」
ミサトの言葉にゲンドウが司令らしく答える中、シンジと恭也の2人は、
「「(使徒を倒したとしても、貴様に未来なんて存在しないのにな・・・。)」」
などと、かなり不吉な事を思っていた。まあ間違いではないのだが・・・。

「エヴァ初号機、発進!!」
ミサトの号令と共に、初号機は地上に向かい射出された。



しばらくすると地上にいるサキエルの前方の道路が開き、そこからリフトに固定された初号機が姿を現した。そしてリフトから外された初号機は一瞬前に傾くが、すぐにバランスを取ると、その鋭い目をサキエルに向けた。そしてエントリープラグの中では、同じようにシンジがその視線をサキエルに向けている。
「神の使いか。君達に恨みは無いが、僕にはやらなきゃいけない事がある。」
そんなシンジの呟きに反応したのか、サキエルは少し体を震わせた。
「僕の前に立ちはだかるのなら、僕は御神の剣士として決して容赦はしない・・・。」
言葉と共に、シンジからの殺気と威圧感が増していく。その威圧感に押されたのか、サキエルは少しだけ後退したが、すぐに気を取り直すとシンジに敵意をぶつけてきた。そしてそれを感じ取ったシンジは目を閉じると、一回だけ深呼吸し、次の瞬間、目を見開き明らかな殺意を持って言い放った。

「御神不破流の前に立った事を、不幸と思え!!」


―――西暦2015年、未来を切り開くための戦いが、今、始まった。



To be continued...


(あとがき)

どうも、トシです。
第二話をお届けしました。今回からエヴァ本編に突入です。
今回の話でも分かるかもしれませんが、国連軍の方々は、上層部以外はかなりまともです。
そしてネルフでは日向氏が眼鏡の曇りをふき取っています。ええ、実はもう既に、赤木印の曇り止め加工済みです。
今後これらの設定を活かせたらいいな、・・・活かせるかな?(マテ)
それと人物設定も作ってみたので、キャラの年齢なんかが知りたい方は、ご利用下さい。
それでは。



(ながちゃん@管理人のコメント)

トシ様より「未来を切り開く者達」の第二話を頂きました。
やっとネルフと接触しましたか。
これからのご活躍を期待しております。思いっきりネルフの腹の中を食い破って下さいね♪
さて、どうやらここのミサトも、単なる無能ならまだしも(いいのか?)、随分とムカツク女のようですねぇ〜。
最終的にどういう風な最期を迎えるのか、今から楽しみですな(笑)。
マコトがマトモなのも、うちのサイトでは珍しいですよね。大事に育てて下さい。
しかし、レイがシンジ君の実の妹(父親はやはりアレなのか?)とは・・・これで早々にLRSの芽が摘み取られましたね。
いや、まだだっ!!まだ妹萌えが残っているぞっ!!
レイならきっと呼んでくれるハズだっ!!
お兄ちゃん♪・・・兄ぃ♪・・・お兄様♪───げ、激萌えだっ!(爆)
・・・失礼しました(汗)。
次話を心待ちにしましょう♪

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